不動産業界の革命!リロケーションとは?簡単にわかりやすく解説

不動産業界の革命!リロケーションとは?簡単にわかりやすく解説

これまで一時的に住宅を空ける場合も、売却か解体かを選ばなければいけませんでした。

そんな不動産業界に革命を起こしたのが、法改正とともに誕生した「リロケーション」と呼ばれるサービスです。

一時的に空き家にしないといけないご自宅をどうするか悩んだ場合の活用方法のひとつとして、リロケーションを検討してみてはいかがでしょうか?

ですが、リロケーションと言われてもカタカナだし、どんなものか想像できない上に、本当に大丈夫なのか不安ですよね。

今回は、一時的に住宅を空き家にする方への新しい活用方法として注目されているリロケーションについて、簡単にわかりやすく解説します。

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不動産業界の革命!リロケーションとはどういう意味か?

リロケーション

リロケーションの語源は、英語の「移転」「配置転換」に値する「relocation」という単語です。

リロケーションの語源が意味するように、リロケーションは年単位または期間限定で自宅を空けなければならない際に、他の人にご自身の住宅や部屋を一定期間だけ他の人に貸して、空き家状態を防ぎながら家賃収入を得るという、新しいタイプの賃貸形式のことです。

自宅を完全に売却しなくてもよく、一定期間が過ぎれば確実にご自身のもとに住宅や部屋が戻ってきます。

そのため、自宅を空き家にすることを防止するという安心感があります。

リロケーションが誕生したのには訳がある

住宅に関する法律は「借地借家法」と呼ばれていますが、「借地借家法」が改正されたことがリロケーション制度の誕生の背景と大きく関わりがあります。

住宅に関わる法律は、住む場所をしっかり確保するため、借りる側に配慮した優しい作りになっています。

そんな「借地借家法」が「期間限定での賃貸借契約」を結べるように変わったことによって、短期間だけ部屋を賃貸したいという人のニーズに合うようになりました。

そのひとつの手段としてリロケーションなのです。

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リロケーションと「通常の借家契約」は違うってホント?

リロケーション 契約

リロケーションと通常の賃貸は一見同じようにも思えますが、実は同じ家を貸すという行為でも異なります。

通常の借家の賃貸契約は、借主側が更新したいと申し出れば契約を延長することができます。

そのため、貸主側は「他に住むところなく本当に困っている」というような正当な理由がある場合は、借主を退去させることができないのです。

一方、リロケーションしている物件を借りる際に結ぶ契約は、「定期借家契約」と呼ばれる賃貸契約です。

これは、契約時に交わされた期間の中で期間満了を迎えたら、更新することなく契約を終了できるというものです。

ただし、リロケーションを出した家主と借主の間で合意がなされた場合のみ、再契約を結ぶことができますので、この点において通常の賃貸契約とは異なります。

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リロケーションと物件の売却の違いは?

リロケーション 売る 借りる 違い

リロケーションは期間限定でご自宅を賃貸するサービスす。そのため、物件の売却とは異なります。

不動産を売却すると、住宅の所有権を完全に手放す形となります。そのため、固定資産税や住宅維持費がかからなくなる分、売却に関する初手数料が発生します。

一方、リロケーションを行うことで家賃収入も見込めるだけでなく、所有権はあなたにあるため、最終的に住宅が戻ってくる形になります。

ただし、人に貸すことが前提となるため、住宅の維持管理費をはじめ、固定資産税の支払いや確定申告が必要になるなど、大家さんと同じ業務をすることになります。

自宅をリロケーション物件にしたい人はこのような条件を持っている

リロケーション 出張する方などに有用

お住まいの住宅を年単位といった期間限定期間空けなければいけない場合、売りに出してしまおうかどうか、悩みどころですよね。

リロケーションは主に、住宅を持っている人で

  • 長期にわたる出張を予定している人
  • 人事異動で一定期間住んでいる場所を離れる人
  • 都会暮らしに疲れ手田舎暮らしを一定期間したい人
  • 海外移住を始める人

をメインに注目されている新しい期間限定の賃貸契約で自宅を有効活用してもらうサービスです。

そのため、「家を手放すのは微妙」とお考えの上記4項目に当てはまる方にとって、絶好のサービスと言えます。

リロケーションしたい場合はどうしたらいい?

リロケーションについて調べる男性

リロケーションはご自身で行うこともできますが、契約書や諸手続き、トラブルや退去についての業務を全て行うには非常に労力がかかりますよね。

ましてや海外赴任に伴うリロケーションをお考えの場合、時差で貸主との連絡がうまく取りづらいのも難点です。

そのため、リロケーションを検討している場合はリロケーションに強みがある不動産会社や専門の委託業者を探して、リロケーションに関する業務を代行してもらうことをおすすめします。

リロケーションを代行してくれる不動産会社や委託業者は、入居者の募集をはじめ、クレーム対応や修繕に関する対応、定期巡回や納税の対応まで多岐にわたった対応を行ってくれます。

初めてのリロケーションを失敗しないためには情報収集が重要です。当社のブログでも掲載のリロケーションに関する記事も、併せて参考にしてみてくださいね。

お問い合わせ

リロケーションはかかる費用はどんなものがあるの?

リロケーションにかかる費用

リロケーションは動産投資のように安定的に家賃収入が入ると言われているため、気になっている人も増えてきているのが事実です。

しかし借主が現れないと家賃収入はありませんし、リロケーション物件として住宅を使用する場合は、以下の費用が発生することを念頭に置く必要があります。

  • 管理費
  • 設備維持費
  • 修繕費
  • ハウスクリーニング費用
  • リフォーム費用
  • 事務手数料
  • 広告撮影日
  • 成約料
  • 定期巡回管理費
  • 納税代行費
  • 退去立会い費用 等

このようにリロケーションをお願いする会社によって、発生する費用には差異がありますが、特にリロケーション契約成立後に発生する毎月発生する「管理費」や「家賃収入の納税」が負担になりがちです。

とはいえ、しっかり計算するのも難しいですよね。

「こんな費用が発生するなんて、知らなかった!」とならないように、複数の不動産会社やリロケーション代行会社から見積もりを取って、リロケーションにかかる費用をあらかじめ知ることが大切です。

まとめ

売却も解体も考えたけど、住まないのは一時的というように、売却や解体もご自身の住宅を空き家にしてしまう条件としてどうもしっくりこないという方にも、住宅を有効活用できる可能性があるリロケーション。

リロケーションという言葉を初めて耳にした方も、リロケーションという言葉は聞いたことがあっても意味がよくわからなかった方も、本記事を参考に新しい住宅活用方法もぜひ検討してみてください。

もちろん、リロケーションにはデメリットもありますし費用もそれなりに発生しますので、複数の不動産会社やリロケーションを委託する業者に相談をしながら、あなたに合った自宅の活用をしてみてはいかがでしょうか。

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