乱形石の特徴とメリットデメリット

乱形石の特徴とメリットデメリット

乱形石(らんけいせき)を使用して、敷地の床面をおしゃれにしようと検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

動きのあるデザインにすることができる乱形石は、形だけでなく色も選ぶことができ、イメージする敷地の雰囲気を高めてくれる素材です。

乱形石を使用した外構を検討していただくために、今回は特徴やメリットデメリットについてご紹介していきます。

魅力ある乱形石を敷地に取り入れる参考にしてください。

【こちらの関連記事もご覧ください】

////

乱形石の特徴について

乱形石

乱形石を使用した外構を検討するために、まずは乱形石の特徴について見ていきましょう。

乱形石とは

乱形石は天然石の種類を指す言葉ではなく形状を指すもので、石を割って出来る不定形の素材です。

大小さまざまな形状があり、乱形石を敷き詰めていくことを乱石張りや乱張り(らんばり)と呼びます。

乱形石は天然石なので、種類や色味がそれぞれ違うため、形状だけでなく色味でも楽しむことができます。

ただし、自然にある石を使用するため、同じ色味に揃えたいという場合には難しい素材と考えて置いたほうが良いでしょう。

種類

乱形石には多くの種類があり、ジャワ鉄平やメーカーごとに名前がつけられているものなどがあります。

また、色味も多くあるため、はじめはある程度どういった雰囲気にしたいのかやカラーについて検討したほうが良いでしょう。

ライトブラウン系

乱形石で人気のあるライトブラウン系は、温かみがあり欧風やアジア風の雰囲気を出したいときに適したカラーです。

ガーデニングなどでレンガを使用している場合などにもマッチする色味で、植物の映える敷地にしたいという場合にもライトブラウン系の乱形石はおすすめです。

ブラック系

乱形石のブラック系は、落ち着いた色合いで高級感のある雰囲気を敷地に与えることができます。

和風の雰囲気や落ち着いたモダンな雰囲気、より自然な雰囲気にしたいという場合にブラック系の乱形石はおすすめです。

乱形石だけでなく土間コンクリート、植栽との相性も良いでしょう。

ホワイト系

乱形石にはホワイト系の種類もあり、清潔感や高級感のある雰囲気にしてくれます。

欧風の建物や外構を検討している場合には、ホワイト系の乱形石がよりスタイリッシュにしてくれるでしょう。

【こちらの関連記事もご覧ください】

////

乱形石のメリット

メリット

乱形石という素材を使うことのメリットについて見ていきましょう。

温かみを感じられる

乱形石はそれぞれの形状や色味など違った表情があります。

整然とデザインされたものでなく、自由さがありより自然な表情が日々の生活に温かみをもたらせてくれます。

雰囲気を出せる

乱形石を使うことで敷地のデザインを完成させることができ、より一層雰囲気を高めてくれるでしょう。

形状や色味が様々な乱形石を組み合わせていくことで、デザイン性の高い舗装にすることができます。

また、歩きやすさなど生活面での機能性といったことも当然ですがメリットに含まれます。

オリジナルのデザイン

乱形石は規格された素材ではないため、大きさや色味がそれぞれ違うため、同じデザインの舗装を作ることができません。

つまりは敷地に作ったものはオリジナルのデザインになり、今後同じものは二度と作れないということです。

個性を敷地に取り入れたいとお考えの方にとっては、一番のメリットになるのではないでしょうか。

////

乱形石のデメリット

デメリット

乱形石を使うことによって得られるメリットについて見てきましたが、デメリットはあるのでしょうか。

敷地に乱形石を取り入れることによって考えられるデメリットについてご紹介します。

コストがかかる

乱形石を張るためには手間や時間がかかるため、その分費用も高くなってしまいます。

コストについて抑えたい場合には乱形石を使用する場所を限定して、土間コンクリートなど他の舗装方法を検討するようにしてみましょう。

職人の腕次第

乱形石の舗装をしっかりとした仕上がりにするためには、職人の知識や経験、センスなどが必要になります。

他の外構を施工する場合にも言えることですが、納得のいく仕上がりにするためにも、経験のある職人をしっかりと選ぶようにしましょう。

割れる可能性

乱形石は天然の石のため、使用環境によっては割れてしまう可能性もあります。

通常の使用ではほとんど割れることはありませんが、重たいものを落として衝撃が加わった時などには割れることもあるので注意しましょう。

また駐車場に乱形石を使いたいという場合には、下地に強度を持たせることで対応できますが、心配なようであればタイヤが載る場所以外で乱形石を使用するなどの対策を取ると良いでしょう。

乱形石でおしゃれな敷地にするために

ポイント

乱形石を使っておしゃれな敷地にするためのポイントについてご紹介していきます。

業者選びはしっかりと

乱形石を使った外構の仕上がりについては職人次第ということをご紹介しましたが、まずは業者選びが大切になります。

施工する業者を選ぶ際には、1社だけでなく複数の業者から選ぶことをおすすめします。相見積もりをすることで、安心して任せられる信頼できる業者を選ぶことができます。

乱形石を使用する施工ですので、費用や対応だけでなく、経験についてもしっかりと確認しておくようにしましょう。

イメージを作っておく

乱形石で舗装することで敷地の雰囲気をガラリと変えられます。

あらかじめどういうイメージにしたいのか考えておくと、施工までの流れをスムーズに進めることができるでしょう。

乱形石を使用している外構の写真や、近隣で気になるデザインの舗装など、業者にイメージを伝えやすいものがあれば用意しておきましょう。

ただし、前述したように同じものを作ることはできないため、あくまでもサンプルとして考えておく必要があります。

メンテナンスも考えて

乱形石を使った舗装は放っておくと汚れが溜まっていってしまうため、メンテナンスについても考えておきましょう。

日々のメンテナンス

乱形石が泥などで汚れているときには、散水してからデッキブラシでこすって、汚水を散水してしっかりと流すようにしましょう。

泥水が残ってしまうとそのまま乾燥してしつこい汚れになってしまうため定期的に行ったほうが良いでしょう。

また、高圧洗浄機をお持ちの場合には、汚水を押し流すようにして掃除していきます。

定期的に掃除することできれいな状態を維持することができるので、月に1回や2回など出来るときに行うと良いでしょう。

水あか

乱形石が黒ずんできてしまった場合には、高圧洗浄機でも落ちなくなってしまう場合があるため、洗剤を使用します。

黒ずみは酸性洗剤を使用することで落とすことができます。

乱形石を水でぬらしたあとに酸性洗剤を塗布して、ブラッシングで汚れを落とします。出てきた汚水はぞうきんなどで拭き取るようにします。

乱形石の水あかを落としても残った黒ずみはカビのため、カビの除去には塩素系の洗剤を使用します。

白いかたまり

乱形石の縁あたりに白いかたまりのようなものが出てきた場合には、酸性洗剤を使用して落とす方法があります。

白華現象というモルタルが溶けだしたもので、コンクリートなどを使用する構造物でよく見られるものです。

酸性洗剤を白いかたまりに塗布して、しばらくしてから硬めのブラシでブラッシングして落としていきます。

落としたあとは濡れそうきんで拭き取るようにしましょう。

まとめ

ここまで乱形石の種類やメリットデメリットについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

乱形石には様々な種類があり、色味も多くあるため、敷地にオリジナリティを持たせることができます。

また、日々の生活がしやすくなることや自然な雰囲気のある敷地にすることもメリットです。

乱形石を使って素敵な敷地にするためにも、外構業者をしっかりと選んで理想を実現していきましょう。

また、乱形石の外構をきれいな状態で維持していくためにも、メンテナンスの回数や方法についても検討しておくようにしましょう。

【こちらの関連記事もご覧ください】