ウッドデッキの価格相場と平米単価を調べてみた

ウッドデッキを設置すれば、庭やバルコニーを家族や友人と過ごす快適な空間にすることができます。

イスやテーブルを置いてお茶や食事を楽しんだり、子供と一緒に遊んだり、星が見える夜は寝そべって空を見上げるのもいいですね。

たくさんのことができるように、なるべく広いウッドデッキにしたいけど、気になるのは設置費用ですよね。

ウッドデッキの価格は設置する広さによって変わるので、自宅に設置した際の価格がどれくらいになるのか、はっきりしなくて心配です。

また、ウッドデッキにかかる初期費用だけでなく、この先にかかるランニングコストも気になるところです。

おしゃれで快適に使っていけるウッドデッキを安心して設置できるように、今回は価格相場や平米単価を調べてみました。

価格相場を知って、快適なウッドデッキを手に入れる参考にして下さい。

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ウッドデッキの価格相場

ウッドデッキは素材や広さ、設置する場所によって価格が変わります。

ウッドデッキの素材は、温かみがあり高級感のある天然木、メンテナンスが少なくてすむ樹脂の2種類があります。

まずは種類ごとの価格相場を特徴をまじえて見ていきます。価格相場から設置するウッドデッキの雰囲気や広さなどを決めていきましょう。

天然木のウッドデッキ

天然木は自然な風合いや経年による使用感や、見た目の良さや温もりを感じる触り心地がいい素材です。

住宅や庭の雰囲気に調和しやすく、落ち着いた雰囲気が特徴です。天然木には大きく分けて、ソフトウッドとハードウッドがあります。

それぞれの特徴と価格相場を紹介します。

ソフトウッド

加工がしやすく天然木でも価格を低く抑えられる特徴を持っています。成長が早い木が多く、建材などさまざまな用途に使用されるために手に入りやすい素材です。

ウッドデッキで使用されるソフトウッドには、杉やヒノキ、パインやSPF材などがあります。ソフトウッドは水分を吸収しやすいので、腐りやすいという面があります。

そのため年1回ほどのペースで塗装をしなおすなど、定期的なメンテナンスが必要です。

ウッドデッキのメンテナンスを怠ってしまうと木が腐るだけでなく、そこにシロアリがついてしまう可能性があるので注意しましょう。

DIYなどものづくりが好きな方にはメンテナンスや補修といった作業が容易にできますが、DIYが苦手な方にはあまりおすすめできない素材です。

ソフトウッドの価格相場

15,000円/平米〜

ハードウッド

耐久性があり非常に硬い木材なので、きれいに加工するためにはある程度の技術が必要になります。メンテナンスの手間がかからない特徴があり、長期間使用していける素材です。

ウッドデッキで使用されるハードウッドにはウリンやイペ、イタウバやマリンバなどがあります。

ハードウッドは比重が高く密度が高い分、水に濡れると滑りやすいという面があります。

雨上がりの洗濯干しなど、濡れたウッドデッキに出る際には注意が必要です。

ウッドデッキのメンテナンスをしなくても数十年と使っていけますが、日にさらされる面や雨などで色あせなどの経年劣化が起こります。

状態良く使っていきたい場合やさらに長くウッドデッキを使いたい場合には年に1回の再塗装をするようにしましょう。

自然な風合いを持ったウッドデッキを求めている方におすすめです。

ハードウッドの価格相場

25,000円/平米〜

樹脂製のウッドデッキ

加工しやすく耐久性がある樹脂製のウッドデッキは、木粉と樹脂を混ぜることで本物の木材のような見た目と質感を持っています。

人口木や樹脂木、再生木という名称があり、メンテナンスフリーの素材として人気を集めています。

メーカーごとに木粉と樹脂の配分を変えるなど、木の質感や匂いなどの特徴を出すための工夫がされています。

価格はソフトウッドよりも高く、ハードウッドと同等かそれ以上になる場合もあります。

天然木のように自然環境によって色あせや反りが起こりませんが、夏場など日に当たっていると熱を吸収してかなり熱くなる素材なので注意が必要です。

設置したウッドデッキを何も気にすること無く使っていきたい方は、樹脂製のウッドデッキがおすすめです。

また、初期費用が高くなりますが、使用期間やランニングコストを考えるとコストが安いので、価格面を重視している方にもおすすめできます。

樹脂木の価格相場

25,000円/平米〜

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広さと価格相場

設置する場所によっても、使用する材の量が違うため価格も変わります。ウッドデッキの設置場所や広さの違いでの価格相場を見てみましょう。

小さい庭やマンションのバルコニー

ウッドデッキを小さい面積で設置する際の価格相場は、10万円から30万円ほどです。

材料も最低限ですみ、ウッドデッキを設置することで、リビングを延長したような雰囲気を持つことができます。

広めの庭やマンションのバルコニー

庭の設置面積が10平米以上、バルコニーでは12平米以上のウッドデッキにかかる価格相場は、30万円から50万円ほどです。

ウッドデッキを設置する際に人気のある広さで、施工期間は2日から4日ほどで設置できます。

余裕を持ったウッドデッキ

素材や作りにこだわったウッドデッキを設置する際の価格相場は、50万円から70万円ほどです。

快適さを持ったウッドデッキにしたり、プライバシーを守るフェンスなどのオプションを加えた施工ができます。

ウッドデッキをリッチな空間に

設置面積が20平米くらいのウッドデッキや目隠しフェンスなどオプションを加えた際の価格相場は、70万円から90万円ほどです。

照明などのオプションをつけて、日常の空間とは違った演出をすることができます。

広大なウッドデッキや駐車場のデッドスペースを活用

2階のリビングから続くウッドデッキや、駐車場のハイデッキを活用したウッドデッキにかかる価格相場は、90万円から130万円ほどになります。

ウッドデッキを駐車場の上のスペースに作る、空間利用をした施工は人気を集めています。

また、リビングから延長したウッドデッキでバーベキューを楽しむなど、さまざまに楽しめる空間を作ることができます。

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ウッドデッキの様々なオプション

せっかく設置するウッドデッキですから、できるだけ快適でおしゃれにしたいものです。

ウッドデッキで快適に過ごすためのオプションを価格相場と一緒に見ていきましょう。

屋根

雨の日や日差しが強い日にでも外に出て楽しめるように、屋根を設置した場合の価格相場は、10万円程度からです。

ウッドデッキが直射日光や雨に濡れずに、劣化を抑えることができる利点があります。

その反面、隣接した部屋に陽の光が入らなってしまうというデメリットがあるので、設置する際には注意が必要です。

フェンス

のんびりと過ごすためには人の視線を防ぐ目隠しフェンスがあると便利です。

また、敷地の内側から見た際にも、きれいなフェンスがあることで雰囲気を持った景色を作ることができます。

目隠しフェンスの価格相場は1平米あたり20,000円からになります。

高すぎるフェンスは圧迫感をかんじさせることもあるので、必要最低限の高さにしたり、明るい色のフェンスにするなどの工夫をするといいでしょう。

階段

庭の行き来をしたり、ウッドデッキを庭と一体的に見せることができる階段の価格相場は、25,000円からです。

ロングステップをつけることで、ベンチとしても使用することができ、座って庭を眺めるのにも便利に使うことができます。

便利で見た目にもしっくりとさせることができる階段ですが、ウッドデッキにつけた際には、地面に近い部分は雨の跳ね返りなどがあるので、素材選びや施工方法には注意を払って決めていきましょう。

ウッドデッキ設置工事費の平米単価

ウッドデッキを設置する際にかかる費用は、製品代と設置工事費を合わせた額です。

ウッドデッキの設置する際は、束柱を立てるところからはじまり、大引や筋交い、根がらみとデッキ材、幕板を取り付けて完成となります。

コンクリートの土台がある場合、束柱が不要になるために設置工事費に入っていない場合があるので、注意しましょう。

設置工事費の平米単価は30,000円から60,000円程度が相場になります。

ウッドデッキを設置する場所によって、加工が必要な場合は設置工事費に加算されます。

製品代は業者によっても、仕入れ価格が違うので、見積もりは複数行うことをおすすめします。

実例、ウッドデッキを組み立てる全費用

ウッドデッキを組み立てた際に実際にかかった費用を見ていきましょう。

①バルコニー3坪(10平米)

参照:ワールドフォレスト

マンションのバルコニーに床と同じ高さのウッドデッキを設置しています。

床と同じ高さにすることで、部屋の内部との一体感が生まれ、開放感を感じることができます。

樹脂木のウッドデッキなので、メンテナンスフリーで使っていけます。

エアコンの室外機にも同じ素材の枠をつけることで、デザイン的にもおしゃれな空間になっています。

  • 費用:30万円
  • 素材:樹脂
  • オプション:エアコン室外機のカバー

②庭3坪(9平米)

参照:ワールドフォレスト

ステップが一段とL字のクロスフェンスをオプションでつけたウッドデッキです。

樹脂製でささくれなどができないため、ペットにも優しい仕様になっています。

  • 費用:45万円
  • 素材:樹脂
  • オプション:クロスフェンス

③庭3坪(9.4平米)

目隠しフェンスでしっかりと囲われて、プライベートな空間を持ったウッドデッキです。

ステップをつけたことで地面と部屋との行き来ができ、状況に応じて使い分けることができます。

また、水栓があるので樹脂製のウッドデッキが汚れてもすぐに洗い流すことも可能です。

  • 費用:68万円
  • 素材:樹脂
  • オプション:目隠しフェンス、水栓、ステップ×2

④庭4坪(14平米)

ハードウッドのウリン材を使用したウッドデッキで、自然な風合いと木の質感が柔らかく温かい雰囲気を出しています。

オプションでつけたロングステップは、階段の機能だけでなく、庭を見るためのイスとしても活用できます。

  • 費用:72万円
  • 素材:天然木ウリン材
  • オプション:ロングステップ

⑤庭5坪(17平米)

敷地いっぱいに設置したウッドデッキです。

広さが十分にあり、夏には子供プールなどを置いて遊ぶことができます。

エアコンの室外機の目隠しに、同じ素材でカバーをつけつつベンチにもなる仕様なので、座りながら遊んでいる子供を見ていることができます。

  • 費用:80万円
  • 素材:樹脂
  • オプション:室外機カバーベンチ
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ウッドデッキのメンテナンス

状態が良いまま長く使っていきたいウッドデッキですが、どのようなメンテナンスが必要なのでしょうか。

樹脂製のウッドデッキはメンテナンスがほとんど必要ありませんが、天然木を使用したウッドデッキにはメンテナンスが必要になります。

ソフトウッドの場合、メンテナンスをしても10年ほどの寿命ですが、ウリンなどのハードウッドの場合20年の耐用年数があり、さらにメンテナンスをすることで30年程度使っていけます。

天然木は年に1回のペースで再塗装をすると、状態を保って長く使っていくことができます。

キズやささくれなどがある場合は、やすりやサンダーなどを使って取るようにします。

その後、汚れを高圧洗浄などで飛ばしてしっかりと乾燥させます。

ウッドデッキが乾燥したら、塗料を塗りましょう。

板材が割れてしまったなど、補修できない場合は施工した業者に連絡をして部材を売ってもらうか、補修工事をしてもらうようにしましょう。

ウッドデッキのメリット

快適に使っていくことができるウッドデッキのメリットを確認しておきましょう。

開放感のある空間ができる

ウッドデッキは、1階もしくは2階のリビングからひと続きにした形で設けることが多くあります。

庭やベランダが合った部分に、リビングと同じように木の質感をもった床ができることで、居住空間を広く感じることができます。

家の中からだけでなく、ウッドデッキに出た際も同様にプライベート空間にいる感覚を持てるので、気持ち的にも開放的になれます。

デッドスペースを活用できる

住宅のまわりは植栽など園芸の他に何もない空間がある場合があります。

そういった所にウッドデッキを設置することで、デザイン的にも機能的にも有効に使うことができます。

家の雰囲気や外観にいい印象を与える外構として、使わない時間にもウッドデッキは機能してくれます。

自宅の敷地に持て余している場所が無いか見てみましょう。

そこにウッドデッキを設置することで、家の雰囲気が良くなったりちょっとしたことに便利に使えるのであれば、設置することをおすすめします。

洗濯物を干す

水回りの動線上にウッドデッキを設置する際には、洗濯物を干す場所として活用することができます。

靴やサンダルを履いて外に出て洗濯物を干していたり、ベランダまで階段で上がってから干している方にはウッドデッキは強い味方になってくれます。

目隠しフェンスをウッドデッキと一緒に取り付けることで、一石二鳥の使い方ができます。

家族と過ごす非日常空間

食事に行ったり外に遊びに行くという行動と同じように、ウッドデッキで過ごす時間を取り入れることで、時間やお金をかけずに非日常の空間を感じられます。

ウッドデッキでお茶や食事、ビールを飲む時間を作ることは、日常の中での刺激にもなり思い出にもなります。

また、季節を感じることもでき、すぐにできるレジャーをウッドデッキの空間で体験することができます。

犬を飼っている場合には、柵を設けることでドッグランのようにも使っていくことも考えられます。

ウッドデッキは家族がくつろぎながら、それぞれの楽しみを実現できる空間になります。

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ウッドデッキの価格相場まとめ

ここまでウッドデッキについて紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。

ウッドデッキは機能性の他にも、家の雰囲気を良くするデザイン性を高める効果も持っています。

価格相場がわかったことで、ウッドデッキの広さや素材など選ぶ基準ができてきたのではないでしょうか。

ウッドデッキを敷地に設置することで日常の生活に確実に良い変化が現れます。

快適に使っていけるウッドデッキの仕様がある程度決まった時点で、見積もりを複数の業者に依頼してみましょう。

また、設置場所やプランに不安がある場合は現地調査を業者に依頼することで解消することができます。

満足できるウッドデッキを設置して、これからのライフスタイルに幅を持たせてみてはいかがでしょうか。

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