【ウッドチップで防草対策】効果と耐用年数、種類や費用なども解説!

自宅の庭や駐車場、玄関先などに敷き詰めることで、防草効果と併せてオシャレな景観をもたらしてくれることから、人気なのがウッドチップです。

ところで、ウッドチップの防草効果はどれほどのものなのでしょうか?この記事では、ウッドチップの防草効果のほか、耐用年数や施工方法、費用、メリット・デメリットなどをまとめて解説しています。

ウッドチップの導入を検討している人、雑草対策で迷っている人はぜひ、参考にしてください。

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ウッドチップの防草効果とは

ウッドチップとは、木を細かくカットしてチップ形状にしたもの全般を言います。

似ているものでバークチップと呼ばれるものもありますが、バークチップは木の皮(樹皮)をチップ形状にしたものです。

一般的に、ウッドチップはヒノキ、サクラ、スギなどさまざまな種類の木が原料になっているのに対し、バークチップはマツの樹皮が原料になっていることが多くあります。

耐久性、防虫効果などを考えたときに、ウッドチップの方が優れていると言われています。

ウッドチップの防草効果はどれくらい?

ウッドチップは、庭や駐車場など敷き詰めた場所の雰囲気を明るくしてくれるだけでなく、防草効果まで期待できるため大変人気です。

しかし、「防草効果」のみを見たとき、ウッドチップを敷いただけでは十分とは言えません。

ウッドチップを10cmなど厚めに敷くことによって、何もないケースと比べれば日光が地面に当たる量を減らすことができるため、ある程度の防草効果は期待できます。

ですが、時間の経過とともに徐々に地面に埋まってしまうという難点があるため、徐々に地面が見え始め、日光が当たるようになり、雑草が育っていきます。

また、上から強い圧力で雑草を抑えることもできないため、防草効果という観点からすると、それほど高い効果は期待しない方が良いでしょう。

敷き始めはある程度の効果が期待できますが、それでも強い雑草(ススキ、スギナ、チガヤなど)の生育は抑制することができません。

そのため、多くのケースで防草シートを下に敷き、その上にウッドチップを敷き詰める方法が採られています。

防草シートについて詳しくは別の記事でご紹介していますので、ぜひそちらも参考にしてください。

ウッドチップの耐用年数は?

ウッドチップは木が原料になっています。そのため、1〜2年ほどで徐々に土に埋もれ、やがて土の養分になっていきます。

つまり「土に還る」という訳です。

原料になっている木の種類や敷く量などによって多少変わるかもしれませんが、耐用年数の目安は1〜2年と考えておきましょう。

ただし、それまでの間に少しずつ埋もれていきます。

防草効果を維持したままにするには、定期的に買い足して厚みを10cm程度(防草シートを併用する場合は5cm程度)に保つことが大切です。

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ウッドチップの種類と値段

前述のように、ウッドチップはさまざまな木が原料になっています。

ヒノキ、ひば、スギ、さわら、サクラなど種類が豊富です。

ヒノキのみで作られていたり、ひばやスギが混じっていたりするものがあります。

また、純粋にウッドチップのみのもの、樹皮が混じっているものなどもあります。

その中でもヒノキは、香りを楽しめるという点でも人気があるようです。

値段は、種類によって100リットルあたり3,000円〜8,000円程度とさまざまですが、中価格帯の5,000円程度を目安にすると良いでしょう。

ただ、100リットルと言われてもピンと来ない人も多いと思います。

例として1㎡(1m×1m)のスペースに厚さ10cmのウッドチップを敷いた場合、おおよそ100リットルのウッドチップが必要になると考えておきましょう。

ウッドチップの形状(一つ一つのチップの大きさ)、敷く場所の面積や厚さなどによっても変わってくるため、事前に測っておくことをおすすめします。

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ウッドチップの施工方法と費用

ウッドチップの基礎知識を身につけたところで、次は実際に施工するまでの流れを解説します。

ウッドチップはどこで購入する?

そもそも、ウッドチップはどこで購入できるのでしょうか?

近所にあれば、ホームセンターが最も手っ取り早いかもしれません。

それ以外にも、ネットショップや通販などで手軽に購入することができます。

ただし、現物を見ずに購入すると、想像していた色合いや大きさ、形、香りなどが違った場合に後悔するかもしれません。

ネットショップや通販で購入する人で、そうしたことが気がかりな場合は、ためしに1袋など購入してみるといった方法も検討してみてはいかがでしょうか?

ウッドチップの施工方法

自分でウッドチップを敷く場合の一般的な流れを解説します。

1.除草

まずは、ウッドチップを敷くスペースに生えている雑草をしっかり除去します。

根っこが残っていると、ウッドチップの隙間から入り込む太陽の光を浴びて成長してしまうことがあるため、根こそぎ除草する気持ちで取り除きましょう。

また、除草と併せて石や枝、切り株、その他凹凸の原因になりそうな異物も取り除いておきましょう。

2.均す(ならす)

雑草や異物を取り除いたら、平らに均します。

地面が柔らかい場合は、ローラーなどでの転圧も検討しましょう。

3.防草シートを設置する

必須ではありませんが、防草効果をいっそう高めるためには、防草シートが非常に効果的です。

防草シートについて詳しくは、別の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

4.ウッドチップを敷く

いよいよウッドチップを敷いていきます。防草効果をきちんと得るためにも、厚さは10cm程度を目安にしましょう。

太陽の光が入り込む隙間を少しでも減らすために、大きめのウッドチップと小さめのウッドチップを混ぜて敷くといった方法もあります。

5.再び均す

ウッドチップを敷いたら、全体が均等になるように平らに均します。

ホウキを使うと便利です。ある程度平らになってきたら、足で踏み固めます。

6.水を撒く

ホースでウッドチップ全体にまんべんなく行き渡るように水を撒きます。

散水することでウッドチップが馴染みやすくなります。

また、ある程度重量があった方が強風で飛んでしまうといったことも防げます。

以上が、一般的なウッドチップの施工方法です。自分で敷く場合はぜひ、参考にしてください。

自分で施工する際に必要な道具

ウッドチップを自分で敷く場合に必要な道具は次のようなものです。

  • 軍手
  • カマ(除草の際にあると便利です)
  • 除草剤(雑草の種類や量によっては除草剤も有効です)
  • スコップ(根っこをしっかり取り除くためにあると便利です)
  • ホウキ(地面を均すときにあると便利です)
  • ウッドチップ

以上があれば、ウッドチップをスムーズに敷くことができます。

ただし、防草シートを併用する場合は、防草シートを施工するための道具も必要になります。

防草シートの施工方法について詳しくは、別の記事で解説していますので、ぜひチェックしてみてください。

業者に依頼した場合の工事費用の目安

ウッドチップの施工を業者に依頼しようと思っても、なかなか見つからないと思います。

ウッドチップの施工だけを専門に扱っている業者はほぼ皆無なことと、広大な土地や雑草が生い茂って手がつけられない土地などでなければ、多くの場合DIYで施工できてしまうためです。

しかし、体が不自由、高齢で作業が困難、足腰が悪く作業自体ができないなど、何らかの事情で業者に依頼したいと考えている人もいるかもしれません。

その場合、あくまで目安となりますが、防草シートの施工費用を参考にしてみてはいかがでしょうか?

防草シートの施工費用の目安は、1㎡あたり700円〜2,500円程度と言われています。

ただし、これは整地からウッドチップを撒いて均す、といった一連の作業にかかる費用の目安です。

除草や除草剤の散布、その他付随する作業が生じる場合は、上記よりも高くなる可能性があります。

また、ウッドチップは別途用意しておかなければならないケースがほとんどです。

コストパフォーマンスを考えたときに、できれば自分で施工することを検討した方が良いでしょう。

ウッドチップのメリット・デメリット

ウッドチップには、メリット・デメリットそれぞれ存在します。

具体的にどんなメリットやデメリットがあるのか、見ていきましょう。

ウッドチップのメリット

・雑草が生えにくくなる

ウッドチップが日光を遮ることで、雑草が生えにくくなってきます。

・景観が良くなる

ウッドチップの種類などにもよりますが、例えば庭に敷いた場合、土だけの庭と比較すると一気にオシャレな庭に変化します。

・地面の乾燥を防ぐことができる

直射日光を遮ることで、地面が乾燥してしまうのを防ぐ効果があります。

・足腰の負担を軽減できる

土よりも柔らかく、クッションの役割を果たしてくれるため、足腰にかかる負担が軽減されます。

そのため、ドッグランに敷く人も多いようです。

・香りを楽しめる

ヒノキのウッドチップを撒くと、数ヶ月は香りが楽しめると言われています。

このほかにも、コガネムシの侵入や産卵を防ぐ、泥はねを防止できるなどのメリットもあります。

ウッドチップのデメリット

・湿気や虫が集まることもある

日光が集まりにくい場所に敷いた場合、水分を含んだウッドチップによって湿気が溜まってカビが生えたり、湿気を好む虫が集まったりしてしまうこともあります。

・処分が大変

使命を終えて処分する際、細かいウッドチップは特に集めるのが大変です。

・定期的な補充が必要

ウッドチップはやがて土に還ってしまうため、定期的に買い足して敷く必要があります。

・防草効果はそれほど高くない

ウッドチップのみによる防草効果はそれほど高くありません。

防草シートと併用することで効果が高まりますが、その分コストが膨らみます。

このように、メリットもあればデメリットもあるのがウッドチップです。

自分の用途や目的、妥協ラインやランニングコストなどを踏まえて、導入するかどうか、最終的に決めるようにしましょう。

ウッドチップ防草のまとめ

今回は、雑草対策の一つウッドチップについて、基礎知識や施工方法、メリット・デメリットなどを解説してきました。

ウッドチップ自体に高い防草効果はありませんが、そうはいっても庭が一気にオシャレになるという、視覚効果は抜群に高い商品です。

メリット・デメリットをじっくり比較して、導入するかどうか検討しましょう。