基本的な塀では全てブロック、レンガなどは単調だ。ありきたりすぎるから、オリジナリティを出したい、こだわりたい、という思いもあると思います。
塀は、外と中との境界線であり、外からよく見られる場所です。塀によっても家の雰囲気に影響を与えてくれます。
よりおしゃれな塀を作りたい方へ、理想が見つかる一歩として、エクステリア商品やデザイン事例等をまとめてみました。
////おしゃれな塀の商品紹介
各メーカーからこだわりのある商品が発売されています。選び始めたら、次々にいいデザインの商品が見つかります。
固定概念としてフェンスでおしゃれなものといえば「木目調」と思う方も多いはずです。
しかし、木目調であっても様々な色や形が存在します。
木目調でないフェンスの中にも、本当におしゃれな商品があります。
ここで知っていただきたいことは、固定概念にとらわれないでほしいことです。
分厚いカタログを見ていくと、理想に近い商品が必ず出会うことができます。
「こんな商品があったのか。こっちの方が似合うかも」と洋服などを買うように吟味してもらえると嬉しいです。
とはいえ、やはりシンプルでかつおしゃれな商品人気であるため、①シンプル系と②こだわり系のイメージのある商品を抽出してみました。
ブロック
シンプル
①ドゥー・ロック(東洋工業)(W400×H195×T120、基本型、¥980)
東洋工業にはホワイトのブロックの取り扱い数が多いです。
ドゥー・ロックは200角の正方形の模様として、ブロックの真ん中に細いスリット(溝)が入っています。
ブロック表面はナチュラルであるため、笠木や柱などの他の商品と組み合わせやすいです。
ごつごつした、いかにも石という感じがなく洗練されています。
②アルタ(ユニソン)(W400×H190×T120、基本形横筋、¥710)
ランダムな凹凸デザインのため、奥行き感を出してくれる商品です。
また、施工後のブロック同士のつなぎ目が分かりにくいため、完成度があがります。
カジュアルでもフォーマルでもどのテイストにも合います。
全体の塀に使うほかにも、花壇などポイントとして使用することが可能です。
こだわり
①エレガシリーズ スギーウォール(東洋工業)(W150×H140×T150、基本型、¥2,940)
杉板型枠を用いたコンクリート打ち放し壁をイメージしたブロックです。
コンクリートのラフさと色むらが特徴的です。
実際にコンクリート打ち放しを行うと、コンクリートブロックより予算が大幅に上がってしまい諦める、ということがなくなる商品です。
色も現場で行われる普通のコンクリート色と白め、暗めとカラーも揃っています。
商品や施工方法を変更することで、コンクリートから放たれる重圧感、素材感、シャープ感を演出できます。
②プレックスストーン3シリーズ(東洋工業)(W500×H140×T170、基本型、¥5,730)
自然石の質感と陰影により、重厚感と落ち着きのあるハイセンスな空間を演出します。
本物の天然石、御影石をコンクリートに張り付けた商品であり、高級感がでます。
施工方法としては積む作業になるため、自然石のタイルを別で張り付ける必要がないため、工期短縮、費用も軽減できます。
モダンからアンティーク、和風、どのテイストにも合い、好みの商品が見つかります。
レンガ
シンプル
①ソイルレンガ(ユニソン)
(タンブル:L210×W100×H60、写真左から4枚目まで@¥360(¥23,364/㎡)、オフホワイト@¥410(¥26,609/㎡)
イブシブラック@¥490(¥31,801/㎡))
同じレンガの色であっても、焼き上がり方によって表面の色が異なってきます。
色が多彩であり、くすみ感があるため重くなりにくく、優しい雰囲気を作り出してくれます。
色も豊富に揃っていることと、比較的安価であるため使用する面積が大きいときは助かる商品です。
サイズは210㎜の他に、ミニとして100㎜の同レンガも存在しています。
敷地によってはレンガを切る必要がある場合にはミニがあると切断の数が
減るため、作業効率が上がること、レンガを効率的に使用できます。
ただし、当レンガについては積み上げる際に縦筋を入れるための空洞が存在しません。
塀を作る際に、強度や補強対策については業者さんと相談することを念頭に置いてください。
こだわり
①プログソリッド/エステートブリック(ユニソン)
ソリッド210、L210×W100×H60、@¥329(¥21,400/㎡)
エステート230ストレート:基本、L230×W110×H76、@¥367(¥17,800/㎡)、タンブル:基本、@¥388(¥18,800/㎡)
縦筋補強ができるよう空洞があるレンガの中で色が豊富に存在しているもの。
またソリッドとエステートと種類があり、エステートの中にもタンブルとストレートと種類があります。
同じ色でも種類によって色の濃さやグラデーション、質感が違います。
ソリッドについては、側面全てに細いライン意匠を施しています。
エステートのストレートについては、側面角をソフトなローラー加工を行い四角感を残しシャープな印象を与えています。
タンブルについては、特殊なローラー加工を行い、凸凹のあるラフな印象を与えています。また角は丸みを帯びています。
全てのレンガにおいて側面3方向に色砂をまき、むら感を出しています。
残りの1方向は色砂加工なしであるため、側面をうまく利用することで全体の雰囲気を全く違うものを作り出せます。
全体的にはソイルレンガに比べて色は濡れた感じの色具合です。
タイル
シンプル
スクエアストーンプレート(東洋工業)
(600×300:20Hタイプ:@¥4,300~(¥24,080/㎡~)、300角:20Hタイプ:@¥2,150~(¥23,865/㎡~)
塀に抜群の存在感、質感、高級感を出したい場合は、大判の天然石を使用することがおすすめです。
広い面積に張るからこそ映える、広い面積があればぜひやってほしいです。
細い目地がアクセントになり、塀全体に張り付けても重いイメージになりません。
またサイズは600×300の長方形と300角の真四角があるため施工場所によって切断の数を減らせます。
こだわり
パイルストーン(ユニソン)
平型ナチュラルブラウン、ラスティックストレート:基本形、@¥6,656(¥20,800/㎡~)
その他:基本形、@¥7,616(¥23,800/㎡~)
「タイルを張りたい。」と思うとやはり素材感があり、圧倒的な存在感を放つ天然石を思いつきます。
ユニソンのパイルストーンは、横型をはじめ乱型、平型、山型と表情豊かな石材が存在します。
色や形が様々なので、造りたいイメージに合う商品が見つかります。
「塀全体にタイル張りは重たくなる」と思う方も見えると思います。その場合は、地面から数センチ汚れが目立たないよう張り付けることや、アクセントとしてボーダーラインを作ること、周り200㎜などジョリパッド等で囲いその中に石材を張り付けることが可能になります。
種類が多いからこそ、アレンジの幅が広がります。
フェンス(アルミ)
シンプル
①シャトレナ1型(三協アルミ)
(W1998×H800、本体1枚@¥25,800)※柱や部材などは含まず。フェンス1枚の価格を表示。以降表示についても同様。
目隠ししたい、ただ少し光も取り入れたい。という方におすすめの形がセミクローズドタイプです。
同じような形のフェンスを様々なメーカーが取り扱っていますが、このシャトレナはアースブラウン色があるため、木目調にしたいが予算が合わないなどの際、このカラーを使用することで一見木目を使っているように見えます。
アルミ色で木目に近いブラウンがある商品はあまりないため、選択の幅が増える商品です。
②ジオーナフェンス(LIXIL)
W1975.5×H800、本体1枚@¥41,100
細身の縦桟フェンスであるため、とてもスタイリッシュに感じさせてくれます。
縦のフェンスは和風のイメージが強いのですが、フレームが細いためシンプルテイストモダンテイストにも最適です。
色を変更することで洋風テイストにも合う優れものです。上品な雰囲気も感じさせてくれます。横桟ではなく、周りと少し変化をつけられる商品です。
こだわり
ルシアスフェンスH03型(YKK)
W1975×H800、本体1枚@¥43,800
横桟90㎜と30㎜を交互に組み合わせたフェンスになります。
交互に組み合わせることで、単調ではなくなり軽やかな印象、動きを与えてくれます。
ナチュラルテイストなどかわいい雰囲気に合う商品です。
さらに、桟のカラーをアルミ、木彫と交互にカスタムできることもおすすめのひとつです。
また、YKKのルシアスシリーズは、ドア「ヴェナード」や機能門柱、門扉とも合うように作られているため、統一感を出しやすいシリーズです。
フェンス(木目調)
シンプル
①ルシアスフェンスF04型
W1975×H800、本体1枚@¥23,900
玄関ドア、ベランダ、門扉とのカラーを揃えるならばルシアスシリーズ。
また、木目カラーも明るい色から黒目の色まで揃っているため、造りたいイメージに仕上げることができます。
真っ黒にしたい、だけどアルミは嫌だ。という方ですとYKKの「炭桑」がおすすめのカラーです。
また、F04型は枠カラーをプラチナステン(シルバー)かカームブラックから選択ができます。
黒を使用できる商品があまりないことと、黒を少し入れることでピリッと全体を締めることができますし、男前テイストやカフェテイスト、インダストリアルぽくもなります。
幅広いテイストが演出できる商品になっています。
②フェンスAA YL02型(LIXIL)
W1998×H800、本体1枚@¥69,100
今年秋に発売となる新商品フェンスAAシリーズ。
天然木のような風合いであるため、ナチュラルからモダン、様々なテイストに合います。
通常木目調のフェンスは、表面のみ木目であり室内から見える裏はアルミが一般的でありました。
この商品は、室内からみる景観も大切にすることから全ての部材を木目調にしました。
さらに柱ピッチは最大2,000㎜、フェンス本体と施工面(ブロック面)との間(=隙間)は60㎜になったことから、外からペットボトルなどのゴミを投げられる心配もなくなりました。
YL02型については、ブラインドのような繊細な形状をしており、室内家具の雰囲気をだしてくれます。
また隙間は3.75㎜であることから、外からの視線はあまり気になりません。
こだわり
①Bウッドスタイル(B-Life.s)
ベーシック:W2000、板幅120㎜×6段貼、隙間20㎜、Т-9、¥34,200
柱、取り付け部材ともに板材のカラーが揃っており、本物の木のような表現をしてくれる商品です。
ラインナップとしては低価格のデコ~、カラーバリエーションが豊富のベーシック、木目がリアルに見えるリアルウッドとなります。
この商品は板幅、隙間の寸法がカスタマイズ可能です。
全て同じ板幅でなくても、上から2、3段目は細い板材やカラーを変更することも可能です。
また高さは600㎜~2,200㎜からなり、2mを超える塀を作成した際でもカラーを明るい色にすることで圧迫感が軽減され快適に過ごせる空間をつくってくれます。
こだわりのある塀を作れること間違いなしの商品です。
②Bタテイタスタイル90サイズ(B-Life.s)
ベーシック:W1980、板幅90㎜、隙間15㎜、Т-8、¥49,200
引用:イートコ
アリカンフェンスのような洋風を演出してくれます。
この90サイズについては板幅先端のカット加工を3種類から選択することが可能です。
カットによって雰囲気が全く変わってくるため、イメージにあったカットを選ぶことができます。
また、色は白以外にも明るい茶色、暗い茶色など揃っています。
また高さも600㎜~2,000㎜となり目隠しも可能になります。
フェンス(鋳物)
シンプル
①シャローネSM01型(YKK)
W1156×H1000、本体1枚@¥52,000、間仕切柱施工
装飾のないストレート形状の中には、つなぎ目のない連続性と一体感をうまく再現できた商品です。
格子ピッチは82~87㎜でつくり、高級感を演出しています。
フェンス間仕切支柱には質感を出すためサンドブラストを塗装してシンプルの中にもこだわりをたくさん詰めています。
鋳物フェンスというと、イメージ的には洋風テイストに使用すると思われがちです。
飾りの多い、丸い形状のフェンスを想像されると思いますが、このストレートタイプを使用することで、スタイリッシュ、モダンテイストにも合う、洗練された、一段階おしゃれな外構が出来上がります。
また、門扉や駐車場の門として使うオーバードアと組み合わせられるため、統一感が生まれます。
②ラフィーネ02型(LIXIL)
W1000×H1000、本体1枚@¥40,700、間仕切りタイプ
ラフィーネの特長としては、セミオーダーができることです。
ただし、型によってできるもの、高さによってできないものがあるため、確認は必須になります。
02型のセミオーダーは高さ600㎜は上の写真左から2,3枚目のように、剣先と格子の間のデザインをカスタマイズすることが可能になります。
鋳物フェンスでお手頃にセミオーダーしたい場合はラフィーネフェンスがおすすめになります。
シンプルの中に、しつこくなり過ぎない剣先などのアクセントがあるため、塀を主張してくれる商品です。
また、洋風過ぎないデザインであるため、ナチュラルテイスト、フレンチカントリー、かわいらしいテイストを始めシンプルの中に1か所アクセントとして存在させることで、全体が締まる効果も生まれます。
こだわり
①ロードスフェンスM1型(四国化成工業)
W1000×H950、本体1枚@¥81,000
繊細なデザインが重厚感と高級感を与えてくれます。
四国化成工業は鋳物フェンスを豊富に取り扱っています。
鋳物フェンスを使い、ヨーロピアンテイストなどの外国風にしたいと希望される方が見えます。
鋳物フェンスにも柱が存在します。柱があることで実用的な印象を与える商品が多いです。
しかし、ロードスフェンスは柱もデザインが施され、高級な品質を持つことからより鋳物フェンスの存在感を強めてくれる商品になります。
こだわり満載の商品のためだけに、高価ですが予算が許すのであれば使ってみたいものです。
②エドウィンフェンス2型(四国化成工業)
W1000×H800、本体1枚@¥58,200
引用:四国化成
丸形や角形の柱を取り入れることで、フェンスのメリハリがつきます。
より鋳物フェンスの存在を発揮できます。
ただ、丸柱、角柱を選択することで、柱が見えないように施工するスライド支柱の柱に比べ、価格は2.5倍になります。
価格も重要ではありますが、デザインも重視される現在の傾向から見るとスライド支柱施工よりはやり柱を目立たせる、存在させるデザインの方を選択される方が多いです。
////オシャレな塀(パート1)のまとめ
さて、オシャレな塀はいかがでしたでしょうか。一概に“塀”といっても様々な種類があるものですね。
ご自宅の庭先には、どのタイプが一番合うでしょうか?
じっくりご検討されて、気に入る塀をお選びください。続きは、パート2の方で。こちらも是非ご覧ください。
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