ウッドデッキのメンテナンスはどうすればいいの?

自宅でアウトドア気分を満喫できるウッドデッキですが、日頃から風雨にさらされているだけに、メンテナンスを怠るとたちまち寿命を縮めてしまうことになります。

ウッドデッキを長持ちさせるためには、どんな点に気をつけてメンテナンスを行えばいいのか、じっくりとみていきましょう。

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ウッドデッキを構成する素材の特徴は?

ウッドデッキの床材料には、天然木と人工木の2種類が用いられます。

天然木はさらにソフトウッドとハードウッドに分類されます。

メンテナンスについて触れる前に、それぞれの素材の特徴をみていきましょう。

ソフトウッド

ソフトウッドはホームセンターなどで販売される木材で、DIYで製作する場合や工務店に依頼した場合によく用いられます。

その名のとおり柔らかい材料です。

見た目に節があり、木材としての雰囲気があります。

日本で建築材料に用いられるヒノキやスギも、このソフトウッドに分類されます。

加工しやすいのが特徴ですが、ウッドデッキとして屋外で用いると、ウェスタンレッドシダーやSPF材だと1~2年で腐食してしまいます。

ヒノキやスギでも2年~4年程度で腐食していきます。

このためソフトウッド製のウッドデッキを維持していこうとすれば、1年~2年ごとに塗装を行う必要があります。

ハードウッド

比重が0.6以上と高く、硬くて、強く、長寿命な木材がハードウッドです。これらの条件を満たすのは、ほぼ外国産になります。

ソフトウッドに比べて価格は高いのですが、シロアリにも強く耐久性に優れているのが最大の特徴です。

メンテナンスなしで15年以上維持できるとされています。

ただしある程度の美観を保つためには、3年~5年に一度くらいのペースで塗装を行った方がいいでしょう。

人工木

人工木は、廃材を利用した再生木と廃プラスチックを混ぜ合わせて生成したもので、「樹脂木」「再生木」とも呼ばれています。

木の質感や香りが楽しめ、腐食することもありません。

大量生産が可能なことから、安価で手に入ります。

メンテナンスは、汚れ対策を講じるくらいで、ほとんど必要ありません。

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どんな塗装剤を選べばいいの?

ウッドデッキのメンテナンスの基本は塗装になります。

どのような塗装剤を選択すればいいのかみていきましょう。

ステイン系

ステインは木材に染み込んで保護着色をする塗料です。

素材に染み込むので木目が見えた状態の仕上がりになります。

木の表面に保護膜が作られないので、2年に一度は塗装が必要になります。

ペンキ系

素材の上を一様に塗り潰してしまうので、木目は見えなくなります。

木材の表面に被膜を作るので、木の内部に水を浸透させない性質があります。

劣化とともに表面に塗った塗装が割れたり剥がれたりすることがあります。

ステイン系やペンキ系の塗装剤は、油性塗装と水性塗装に分類できます。

それぞれの特徴をみていきましょう。

油性塗料

油性塗料は、色の元になる顔料が揮発剤によって混ぜられている塗料です。

油性塗料を使うためには、塗料を薄めたり道具を洗浄したりするためのうすめ液が必要になります。

うすめ液は溶剤特有の匂いで敬遠する人もいますが、塗料の伸びかよいために重宝する人も多い塗料です。

水性塗料

水性塗料は、顔料が水で溶いて混ぜられる塗料です。

水性塗料は、水で薄めることができることから、塗装に水道水を使用できます。

また洗浄も水道水で洗い流せるので手間がずいぶんと楽になります。

渇きも油性よりも早く、近年では油性と区別がつかないほど、上質の仕上げが可能になっています。

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どんな道具を揃えればいいの?

  •  刷毛……塗装を行う場合、刷毛が最も頼りになる道具です。塗装箇所に応じて刷毛幅の異なるものを何種類か用意しましょう.3本~6本がセットになったものが販売されています。
  • ローラー刷毛……使用に慣れてくると広い範囲を均一に塗ることができます。
  • ゴム手袋……台所用でも可能ですが、内側がざらついたタイプの方が使い勝手がいいでしょう。
  • ウエスや古着の布……布に塗料を浸して木材を拭くように塗装をする拭き塗りをする際に用います。拭き塗りは、塗る感覚が直に伝わるので、塗装がたやすくできる手法です。
  • ペール缶……塗料を元の大きな缶から移して、持ち歩きながら作業をする際に用いる缶です。重い大きな缶をいちいち持ち運ぶよりも、軽量ですむので作業がスムーズに進みます。さらにもう一つペール缶を用意して水を満たし作業に使用しない刷毛を浸しておくと、刷毛に付着した塗料の乾燥を防ぐことができます。
  • マスキングテープ……塗装の対象外の箇所を目隠しすることで、大胆に作業を進めることができます。
  • サンダー……古い塗装をケレンする際に用います。
  • マスク……サンダーで木の粉が舞い上がるので吸い込みを防止します。

メンテナンス作業の手順

それでは具体的にどんな手順でメンテナンス作業をすすめていけばいいのかみていきましょう。

  1. 片づけ……ウッドデッキに置いてある椅子やテーブルをどこか別の場所に移動させて、作業に支障のない状態にします。
  2. 清掃……ウッドデッキ上に散乱しているごみや落ち葉などを吐き出します。
  3. 水洗い……ウッドデッキに水を流して、付着している泥や苔などをデッキブラシで洗浄します。
  4. ケレン……サンダーで浮いたりひび割れたりしている塗装を削り落とします。
  5. 養生……今回の塗装と関係のない箇所に塗装が付着しないように、養生テープなどで保護します。
  6. 塗装……ウッドデッキが完全に乾くのを待って塗装を開始します。塗装した箇所は踏むことができないので、施工するコースを予め定めておきます。また作業途中の雨は大敵なので、天気予報を確認して、雨の降る確率が低い日を選んで作業をします。乾燥するまでに24時間を要しますから、できる限り最後まで雨に濡れることのない日程を選択します。床面の塗装は、柄の長いローラー刷毛で作業をすると楽に作業を進めることができます。
  7. 2回塗り……塗装は2回塗りが原則です。1回目の塗装が完全に乾いた頃を見計らって2回目の塗装を行います。
  8. 完成

メンテナンスフリーのウッドデッキ

ここまで読んで、ウッドデッキのメンテナンスが大変だと感じた方には、人工木を用いたウッドデッキがおすすめです。

人工木は樹脂木とも呼ばれる製品でプラスチックと木粉を混ぜ合わせて、押出成形をした材料です。

湿気を吸うことがないことから、腐食をしたりシロアリの被害にあったりすることもありません。

従前は価格が高くて敬遠される傾向にありましたが、大量生産されるようになった結果、木材とほとんど価格が変わらないようになりました。

天然の木と比べて、真夏に高温になりやすいという欠点がありますが、履物を使用することで実用には支障はありません。

この人工木を使用したウッドデッキだと、メンテナンスはほとんど必要のないままで、長年にわたり使用することが可能になります。

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ウッドデッキのメンテンナスまとめ

ここまでウッドデッキのメンテナンスをどうすればいいのかについて説明をしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

DIYで仕上げたウッドデッキは、ホームセンターで一般的に流通していることから、ソフトウッドを用いるケースが多いようです。

作業性もよくきれいに仕上がることから人気の高いソフトウッドですが、1年~2年に一度、メンテナンスとして塗装を行う必要が生じます。

なかなか大変な作業になりますが、ウッドデッキの寿命を延命させるために、定期的な塗装を心がけましょう。

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