駐輪場を自分(DIY)で作る方法

近所のコンビニやスーパーに買い物に行くなど、ちょっとしたお出かけの時は車やバイクより自転車を使っているという方は少なくないのでしょうか?

自転車ならガソリンも必要としませんし、その分自分にとっての運動にもなります。お子さんと一緒に自転車で出かけると体験を共有出来るのでコミュニケーションも深まります。

また、最近は趣味としてスポーツサイクルに乗る人も増えていますよね。そんな便利な自転車ですが、意外と置き場所に困ってしまう事があります。

野ざらしにして置く訳にはいかないので屋根のある場所に保管したいけどちょうどいい場所がない…。かといって玄関に入れてしまうと邪魔になります。

マンションなどの集合住宅であればサイクルポートのような駐輪スペースが備わっている所も多いですが、個人住宅で駐輪場のスペースを確保しているという方は多くないと思います。

そこで、今回は自宅に駐輪場を自作する方法についてご紹介して行きます!

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駐輪場を自作する方法

駐輪場の寸法

駐輪場はどの程度の広さやスペースが必要になるのでしょうか?自転車のサイズは子供用だと14インチから20インチあたりかと思います。

全長で見てみると1,000mmから1,600mmくらい、幅は400mmから570mm程度になります。

大人用ですと20インチから27インチで全長は1,600mmから1900mm、幅は570mm程度です。子供用と大人用とではかなり差があることがわかりますね。

『大は小を兼ねる』ではないですが、駐輪場を作る場合は大人用の自転車のサイズを想定しておいた方が間違い無さそうです。

住宅を設計する際、駐輪場として一般的に自転車1台につき「長さ1800mm、幅600mm」のスペースを取るように考える事が多いので是非参考にしてみてください。

必要な材料と工具

サイズのイメージが出来た所で、次はDIYで駐輪場を作るのに必要な材料と工具について見ていきましょう。

骨組み

駐輪場の骨組みとなる部材は『木材』または『イレクターパイプ』が一般的かと思います。

イレクターパイプとはスチール製のパイプにプラスチックをコーティングしたもので、屋内外を問わずDIYに広く活用されている組立部材です。

参照:矢崎化工株式会社 

イレクターパイプの特徴としては、「スチールパイプなので強度が確保されている」という点と「プラスチックコーティングされているのでサビに強い」という点が挙げられます。

金属製の部材は強度がありますが無塗装では耐候性に乏しい、その一方プラスチックは耐候性に優れているけど強度を出しにくい。

その2つの性質のメリットだけを抽出したとてもDIY向きの部材なのです。

更に、軽量であること、サイズの融通が効くというのも非常に嬉しいですね。

ジョイントパーツを使って組立ても簡単で、ライフスタイルの変化によって不要になったDIY成果品を分解して新たな物に再構築するといった事も出来る自由度の高い部材なのです。

イレクターパイプに比べると木材は塗装の必要があったり、ビス止めなどの手間がかかりますが何と言っても木材独特の温かみや外観は何物にも代えがたいものがありますよね。

計算通りの長さに切るのが難しくて面倒くさく感じるポイントになりがちですが、最近は寸法を指定すればホームセンターで切断加工してくれるので上手く活用してみてはいかがでしょうか。

1カット毎に料金がかかるシステムが多いのでその点は要注意です。

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屋根材

屋根材には波板やトタン板を利用しましょう。

ポリカーボネート製の波板は耐衝撃性に優れていて、紫外線にも強いので屋外に設置する駐輪場にはとても適している部材です。

塩ビ製のパイプはハサミでも切れるなど加工しやすいのが特徴ですが、その分割れやすいというデメリットも内包しているので迷ったらポリカーボネートの波板にしておくのが間違いないと思います。

ポリカーボネートの波板ものこぎりなどで切断出来ますよ。

トタン屋根を採用する場合の注意点としては、トタンは「亜鉛めっき鋼板」という金属部材ですので寸法に合わせて切断する時に必ず金属切断用の工具を用いるようにしてください。

無理に切断しようとすると工具がダメになるだけでなく、思わぬ怪我をする危険がありますので十分注意してくださいね。

基礎

屋外に駐輪場をDIYで設置する場合は強風対策として基礎を設置しましょう。木材で制作する場合は束石を地中に埋めて柱の木材を固定しましょう。

イレクターパイプで作る場合には屋外フェンスを設置する時に使う基礎石にコンクリートでパイプを埋め込んで固定すると良いと思います。

せっかく作った駐輪場が突風や台風で崩れてしまうと悲しい思いをするだけではなく、飛んでしまった部材が周囲の建物や人にぶつかってしまうなど思わぬ被害を与えてしまう可能性もありますから気をつけましょう。

工具

骨組みや屋根部材の他にはそれらを加工・留付するのに使う基本工具も揃える必要があります。

ビス留めをするためのインパクトドライバーや、木材をカットするためのノコギリや電動丸ノコなどは駐輪場に限らず様々なDIYに必要となります。

今後DIYを趣味として続けていく意志のある方はこれを機に購入してみてはいかがでしょうか。

その他には基礎や組立成果物の水平を見るための水平器や、少し良いペンチやニッパーなどを揃えておくとDIY作業がとても捗ると思いますのでオススメです。

「水平を出す」というのはモノづくりにおいてとても重要なポイントなので水平器は必ず用意しましょう。

設計図

材料や工具と一緒に準備しておきたいのは駐輪場の設計図です。

「一緒に」というより、設計図を一番最初に作らないと材料の寸法も決まらないので用意しようにも揃えられませんね。

「設置する場所」と「全体の寸法」を最初に決める必要があります。

張り切って大きな駐輪場を作ろうと長目の部材を揃えても設置する場所がないのでは意味がありませんからね。

全体の大きさがイメージ出来たら、「それを構成するための部材」の洗い出しとその寸法の確認です。

『柱の長さ』や『屋根材の大きさ』などですね。

設計図と言われると何か難しい気がしてしまうかもしれませんが、「モノを作っていく上で必要な事を前もって整理・確認しておきましょう」ということなのであまり考えすぎずに一つずつ箇条書きにしていくだけでも大丈夫だと思います。

作り方

諸々の準備が出来たらいよいよ実際に作っていく作業になります。

施工の手順としては・・・

①基礎
 ↓
②骨組み
 ↓
③屋根

の順番で作っていきます。

柱を設置するための束石や基礎石を駐輪場全体の大きさに合わせて埋設します。

柱をしっかり固定出来ればあとはその柱に肉付けをしていくイメージで作業が進められると思いますので、この最初の段階をきっちりと丁寧に施工しましょう。

柱だけでは安定性に欠けるので、骨組みとして筋交いや横つなぎを肉付けしていきます。

インターネットで他の人のDIY写真を参考にするのもとても有効だと思います。

屋根は平らに取り付けてしまうと雨の影響をモロに受けてしまいますので、水が流れても支障の無い方向に傾けて排水処理をしましょう。

雨樋を取り付けるとスマートですね。

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駐輪場DIYのまとめ

いかがだったでしょうか?生活の便利な相棒になり得る自転車ですので、その保管場所というのをしっかりと確保しておきたいですよね。

DIYとしてはサイズの大きな作業になりますが、その分楽しさも大きいのではないでしょうか。是非オリジナルの駐輪場を作って自転車ライフを満喫して下さい。

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