雪国で建てる耐雪型カーポートの価格と種類を解説

年末に近づくにつれて朝晩がぐっと冷え込む季節になってきましたね。

雪国の方にとっては雪に悩まされる日々が近づいてきたと憂鬱な気持ちになる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

近年では平野部やこれまで余り降雪が無かったような地域でも大雪が観測されるなどの事例も観測されており、決して油断は出来ません。

毎年「雪の重みでカーポートが破損してしまった」「積もった雪が屋根から落ちて思わぬ事故を起こしてしまった」というトラブルが相次いで発生しています。

自分の安全確保はもちろんの事、雪の落ちる方向や場所によっては第三者を巻き込んでしまう恐れもあります。

そんなトラブルを回避するために、耐雪型のカーポートについて見ていきましょう!

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耐雪型カーポートとは?

一般的なカーポートの耐積雪荷重性能は20cm程度の製品が多く販売されています。

一方で耐雪仕様のカーポートでは50cmや100cm、製品によっては200cmといった耐積雪荷重性能を謳っているものがあります。

日常の買い物や送り迎え、通学や出勤など車の出番は非常に多岐に渡りますので、「いざという時に動けない」なんて事が無いようにお住まいの地域性などに合わせてしっかりと検討していきましょう。

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耐雪型カーポートの価格と種類

それでは、雪国用の耐雪型カーポートの種類と価格を見ていきましょう。

車の台数による種類

耐雪型カーポートの駐車台数は「1台用」「横並び2台駐車」「縦並び2台駐車」「横並び3台駐車」など一般的なカーポートと変わらないバリエーションがあります。

各ご家庭の所有台数や設置スペースに応じて適切なものをお選びください。

製品価格

耐雪型カーポートには実際どのような製品があるのかを何例かピックアップしてご紹介してみたいと思います。

三協アルミ カムフィエースZ

三協アルミ カーポート カムフィエースZ
引用:三共アルミ カムフィエースZ

<基本タイプ(1台用)・耐積雪量50cmの場合>403,000円~

三協アルミのカムフィエースZは積雪・強風対策を施し、豊富なバリエーションで様々な地域や住宅様式に対応出来るのが特徴です。

駐車台数は1台・縦2台・横2台の基本バリエーションがあり、耐積雪量30cm仕様と50cm仕様があります。

YKK AP レイナポートグラン

YKKap カーポート レイナポートグラン シリーズ
引用:YKKap レイナポートグラン シリーズ

<基本タイプ(1台用)・耐積雪量50cmの場合> 413,000円~  

YKK APが展開するレイナポートグランシリーズはカラーバリエーションが豊富でご自宅の外壁やエクステリアに合わせやすい製品です。

柱の反対方向の支持を壁から得ているので家から車までの動線を屋根でカバー出来るのもありがたいのではないでしょうか。

お出かけ前の暖気運転なども屋根があるので気軽に行えますね!ハイルーフタイプもあるので車種に合わせて検討してみてください。

耐積雪量は30cm仕様と50cm仕様のものがあり、最大で縦横2台ずつの4台まで駐車出来るサイズがあります。

LIXIL ソルディポート

LIXIL ソルディーポート
引用:LIXIL ソルディーポート

<基本タイプ(1台用)・耐積雪量50cmの場合> 476,400円~

LIXILのソルディポートは積雪地に特化した製品で最大150cm相当の耐積雪強度のため、多雪地域でも安心してお使いいただけます。

重さに強い金属折板屋根のカーポートは陽射しを遮ってしまうためにカーポート内が暗くなりがちですが、このソルディポートはポリカーボネート屋根を採用しているので光を遮らず明るく、雪が降らない季節でも快適に使うことが出来ます。

また、屋根傾斜が緩く突起した形状の屋根押えを使っているので春先の雪解けの際に一気に屋根に積もった雪が滑り落ちてしまう心配もありません。

製品を連結することで複数台の駐車も可能であり、出入隅や台形地などの異形敷地にフレキシブルに対応可能なのも特徴となっています。

LIXIL テリオスポートⅢ

引用:LIXIL テリオスポート

<基本タイプ(1台用)・耐積雪量50cmの場合> 414,100円~

LIXILのテリオスポートⅢは豪雪地帯にも耐えられるカーポートで最大でなんと200cm相当の耐積雪に備えた強度のため雪に悩まされる地域にお住まいの方も安心してお使い頂けます。

耐荷重、遮熱性に優れたスチール折板を用いているので激しい雪にも強い風にも耐えられる抜群の強度を持っています。

一般地域向けに30cm・50cmという耐積雪荷重タイプもあるので、豪雪地帯にお住まいでない方でも強風対策として選択肢に入る製品です。

同等のスペックを持つものとしては三協アルミの『G-1』やYKK APの『ジーポートNeo』という製品も最大200cm相当の耐積雪強度を謳っています。

工事費用

上でご紹介した価格はあくまでもメーカーのカタログに記載されている金額であり、実際の工事費用としては本体価格と施工費を合わせて、1台用なら20~30万円、2台用なら30~65万円程度になるかと思います。

性能や外観にこだわらなければ安く抑えることも出来ますが、耐積雪を目的としているのであれば片側を2本の柱で支える片流れタイプではなく4本柱でしっかりと支えるものを選ぶ方が良いかと思います。

オプションでサポート柱を設定している製品もありますのでカタログ等で確認してみて下さい。

カーポートはバリエーションの豊富さが売りの一つですが、強度やデザイン性にこだわった製品を選ぶと合計で70~100万円前後の費用が必要になることもありますのでリフォーム会社や工務店などにご相談の上で具体的な見積りを貰うのが大事です。

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耐雪型カーポートの設置をご検討の方へ

実際に雪が降り始めるシーズンになり、「やっぱり丈夫で積雪に耐えられるカーポートにしたい」と思ってもすぐに着工出来ないというケースも考えられます。

同じような考えをお持ちになった方と注文が重複し、人手や部材不足によって遅れてしまうという事があるからです。

耐雪仕様をお考えの方は早目に動き出した方が安心かもしれません。

また、耐荷重に優れているとは言え屋根の上に乗っての雪下ろし作業は大変危険です。あくまでも積雪に対しての耐荷重であり、製品として人が乗るようには出来ていませんのでカーポート用の雪下ろし棒等を用いて作業をするようにしてください。

雪国仕様カーポートのまとめ

いかがだったでしょうか?

多雪地域や豪雪地域にお住まいの方にとってカーポートへの積雪というのは決して油断出来ないですよね。

地域の積雪量などを考慮してお近くのリフォーム会社や工務店に相談してみると納得のいく答えに出会えるかもしれません。

大切な愛車を雪から守るだけでなく、カーポート自体の損壊など思わぬ事故から守るためにも一度御検討してみてはいかがでしょうか?