新築したときはキレイで自慢だったマイホームも、15年、20年、30年とたつと、あちこちいたんできます。
二世帯住宅にリフォームしたり、バリアフリー住宅にしたり、外壁を塗りかえたり……。多くの方が家のリフォームはお金をかけるのではないでしょうか?
でも、カーポートやフェンス、塀もしっかりとリフォームしないと、災害が起きたとき大きな事故につながりかねません。
とくに、古くなって倒れやすくなっていた塀が、地震や台風でたおれることもあります。倒れた塀が、人に当たったらたいへんです。
大阪の地震の時に塀が倒れて、小学生がなくなった痛ましい事件もありました。
この記事ではおもな外構の寿命や、リフォーム例をご紹介します。外構の修理を検討している方は、ぜひ、参考にしてください。
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////コンクリート塀、カーポートやフェンスなど外構工事の寿命は?
外構は場所ごとに耐用年数があります。耐用年数というと難しいですが、寿命のことですね。おもな外構の場所につき耐用年数を確認してみましょう。
門扉(フェンス、塀など)の耐用年数
- 金属および木製のフェンス…10年
- コンクリート塀…15年
- 石造の門扉…35年
ただし、フェンス、コンクリート塀や石造の門扉の耐用年数は、素材や状態によって変わります。
地域の気候による影響もあるでしょう。これよりも短い年数しか経過していなくても、安全性に問題がある場合もあります。
外構工事のプロに一度、チェックしてもらうとよいでしょう。
駐車スペースの耐用年数
- アスファルトで舗装した駐車スペース…10年
- コンクリートで舗装した駐車スペース…15年
テラスなどの耐用年数
- 金属製テラス…15年
- 木製テラス…8年
- 花壇など…10年
テラスは、寒冷地や海風が当たる地域では、耐用年数がこれよりも短くなることもあるので、注意しましょう。
次に、古い塀をほうっておくとどうなるか、また、塀のリフォーム例を紹介します。
////放っておくと危険!塀が倒れて人がケガしたら損害賠償?
皆さん、ご存知でしょうか?民法には「工作物責任」という責任が定められています。
たとえば、皆さんの家の塀が倒れて、道路を歩いている方にケガをさせたら、被害にあった方に損害賠償しなければなりません。
台風や地震などによる不可抗力で塀が倒れたとしても、工作物責任を負うケースもあります。
裁判例では、ブロック塀について、判断の目安を示しています。
「震度5までの地震が通常予想される危険であり、その地震に対応できる安全性を備えていなければ欠陥がある」とされています。
つまり、古くなった塀をほうっておいた人が責任を問われるケースがあるということです。
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////ブロック塀のチェック項目を知ろう!
国土交通省では、ブロック塀について、点検項目や改善点につき、以下のように指針を示していますので、ご自宅に古いブロック塀があったら、チェックしてみましょう。
次の1~5をチェックし、ひとつでも不適合がある場合などは、専門家に相談したほうがよいとされています。
- 塀は高すぎないか(塀の高さは地盤から2.2m以下か)
- 塀の厚さは十分か(塀の厚さは10cm以上か、塀の高さが2m超2.2m以下の場合は15cm以上)
- 控え壁はあるか。(塀の高さが1.2m超の場合)塀の長さ3.4m以下ごとに、塀の高さの1/5以上突出した控え壁があるか
- コンクリートの基礎があるか
- 塀に傾き、ひび割れはないか
- 塀に鉄筋は入っているか
- 基礎の根入れ深さは30cm以上か(塀の高さが1.2m超の場合)
一般の方が判断するのは難しい項目が多いので、古い塀がある場合は早めに専門家に相談し、塀を撤去してフェンスにするなど、リフォームを検討してください。
参考)国土交通省 ブロック塀等の安全点検等について
れんが造、石造、鉄筋のないブロック造塀のチェック項目を知ろう!
鉄筋のはいったブロック造以外の塀は、以下のチェック項目が、国土交通省から示されているので、参考にしてください。
- 塀の高さは地盤から1.2m以下か
- 塀の厚さは十分か
- 塀の長さ4m以下ごとに、塀の厚さの1.5倍以上突出した控え壁があるか
- 基礎があるか
- 塀に傾き、ひび割れはないか
- 基礎の根入れ深さは20cm以上か
これも、一般の方には難しい内容が多いので、早めに専門家に相談したほうがよいでしょう。
もし、修繕しないでいると、塀が倒れて取り返しがつかなくなるかもしれません。その前に、リフォームに着手しましょう。
参考)国土交通省 ブロック塀等の安全点検等について
塀のリフォーム例をご紹介その1:フェンスにするのもポイント
ひび割れて傾いている古いブロック塀は、どうしたらよいでしょうか?
中の鉄筋がサビて腐食している可能性もあります。ほうっておくと、塀が倒れてしまうでしょう。
このようなブロック塀のあるご家庭なら、次のような工事の例が参考になるでしょう。
- 基礎からのやり直し
- 目隠しアルミフェンスとブロック塀の組合せ
- 高さは以前と同じにする
塀のリフォーム例をご紹介その2:生垣を撤去するのもポイント
次に、生垣と石積みのブロック塀の組み合わせをリフォームする例をご紹介します。
- 石積みの塀の上に生垣がある
- 石積みの塀がくずれそうで危険
- 生垣が大きくなりすぎて手入れができなくなった
こんなご家庭には、次のリフォーム例が参考になるでしょう。
- 塀と生垣の撤去
- 目隠し用にアルミフェンスの設置
古い家の庭には生垣があります。四季折々目を楽しませてくれるのは嬉しいのですが、生垣は手入れが大変。
また、昔は大きな石を庭や塀につかうのが、その家のちょっとした自慢でもありました。石は高価だからです。
でも、事故の危険性があるなら、撤去せざるをえません。見慣れた庭や塀の風景ですが、使い勝手よく安心して暮らせるように、衣替えしてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか?愛着のある庭の生垣や石、レンガの塀……。でも、手入れの手間や倒壊の危険性を考えたら、早めに修理したほうがよいでしょう。
とくに、小さなおこさんがいるご家庭だったり、お孫さんがよく遊びにきたりするなら、安全性を考えてあげなければなりません。
いまは、比較的リーズナブルなフェンスもあり、見た目も良く、目隠しにもなります。ぜひ、一度ご相談を寄せていただき、外構リフォームを検討して下さい。
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