インターロッキングブロックを敷地の舗装にしようと思ってるけど、実際どういうものなのかいまいち把握できていないという方もいるのではないでしょうか。
せっかくおしゃれな舗装にするのに、インターロッキングブロックのことがよくわかってなくて施工した後に後悔する羽目になっては元も子もありません。
インターロッキングブロックは地面に直接固めずにブロックを噛み合わせる施工方法です。
そのため柔軟性があり、ブロックの形状や色を組み合わせることでデザイン性の高い舗装にすることができます。
庭やアプローチ、駐車場などに施工することで地面にもアクセントを持たせることができ、敷地全体の雰囲気を高めてくれます。
インタロッキングブロックをしっかりと知ることで、将来的にも満足のいく環境を手に入れましょう。
今回はインターロッキングブロックの施工方法と単価を中心に紹介していきます。
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////インターロッキングの構造
まずは施工する際の基準となるインタロッキングブロックの構造について軽く触れておきます。
インターロッキングブロックは地盤の上に、砕石、敷砂、インターロッキングブロックの順で層を作っていきます。
人が歩く場所や車が乗り入れする場所によって、強度が必要な場合などで層の厚みが違います。
また、インターロッキングブロックを設置する環境によって地盤の状態などが違うので、施工担当者が適切な数値に変更して施工を行います。
ここでは標準的な構造を紹介します。
通常のインターロッキングブロックの構造
人が歩く場所の場合、砕石100mm+敷砂30mm+インターロッキングブロック60mm(80mm)の合計190mm(210mm)程度が標準的な構造です。
地盤が不安定な場所などはさらに深く掘って地盤改良をする場合があるので、あくまでも目安として考えて下さい。
車が乗り入れる駐車場は、砕石70mm+粒度調整砕石70mm+敷砂20mm+インターロッキングブロック80mmの合計240mm程度が標準的な構造です。
コンクリートやモルタルを使用する場合がありますが、ここではインターロッキングブロックの標準的な施工方法をもとに見ていきます。
透水性や植生用インターロッキングブロックの構造
庭やアプローチなど人が歩く場所は、フィルター層または透水シート50mm+砕石100mm+透水シートの上に敷砂30mm+インターロッキングブロック60mmの合計240mm程度が標準的な構造です。
透水性や植生用のインターロッキングブロックの場合、雨水などによる砂の流出を防ぐために透水シートを用います。
駐車場は、フィルター層または透水シート100mm+砕石160mm+透水シートの上に敷砂20mm+インターロッキングブロック80mmの合計360mm程度が標準的な構造です。
////インターロッキングの施工方法
あらかじめインターロッキングブロックの施工方法を知っておくことで、見積もりや実際に施工する時に確認することができます。
ここからは一般的なインターロッキングブロックの施工方法について見ていきましょう。
路盤工事
インターロッキングブロックを設置する場所に、縁石や境界ブロックもしくはコンクリートなどで枠を作ります。
インターロッキングブロックは枠の中に収めることで、固定することができます。構造に必要な深さまで地面を掘っていきます。
インターロッキングブロックを設置する場所や用途によっても構造が変わります。地盤が軟弱な場合は、地盤改良などをこの時にします。
その後、砕石を敷き詰めていきます。
砕石に再生砕石など粒子の荒い石を使うと、雨などで敷砂が流れ込んで不陸という地面の凹凸の症状が出てしまいます。
水勾配はこの砕石層の路盤からつけていきます。
水勾配は庭やアプローチなどで1.5%から2%ほど、駐車場で0.5%から1.0%ほどが標準的な勾配です。
路盤からではなく敷砂だけで勾配をつけると、層の厚みが異なってしまい砂の流出などで不陸の原因になります。
砕石を敷き詰めて勾配をつけたら、しっかりと転圧をしていきます。転圧が不十分だったり、平らになっていないと不陸の原因になってしまいます。
インターロッキングブロックが将来的に不具合を起こさないようにするためにも、転圧をしっかりしていくことが必要です。
レベル出し
インターロッキングブロックを設置する高さに仕上げるため、縁石や境界ブロックの高さに水糸を張ります。
仕上がりを縁石よりも下にしたい場合には、その高さに水糸を設定します。
設置した際に砂が10mm程度沈み込むことを見込んで、必要な高さを導き出します。
敷砂を敷く
インターロッキングブロックを直接敷いていく部分の敷砂は、砕砂や川砂を使用します。100平米でおよそ3立方米から4立方米が必要量の目安です。
小石の入った砂や泥が混じっている砂を敷砂にすると、不陸の原因になるので注意しましょう。敷砂を路盤上に均一になるように敷きならしていきます。
敷砂は適切な湿り気が必要なので乾く前に手早く行います。敷砂を敷き終わったら、しっかりと転圧をして必要な高さになるように締め固めていきます。
インターロッキングブロックを最終的に転圧する際に2mmから3mm沈み込むので、敷砂の層はその分を計算に入れて敷くようにします。
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インターロッキングブロックを敷き詰めていく
縁石などに基準点を設けて、水糸を使って基準線を設定します。
インターロッキングブロックは基本的に広い設置面積がある場合を除いて、一方向から設置していきます。
インターロッキングブロックの設置は先に設置したブロックに一旦押し付けてから下ろしていきます。
目地調整
インターロッキングブロックの荷重を分散させる機能や見た目の良さを得るために、目地の感覚を調整していきます。
目地のラインに水糸を張り、はみ出ている部分や目地の間隔を木ハンマーやバールで調整していきます。
仕上がりの良さにもつながるので慎重に行っていきます。
インターロッキングブロックの締固め
他の層と同様に平坦にするためにインターロッキングブロックの上からも転圧をしていきます。
インターロッキングブロックの不陸を防ぐためにも入念に行う必要があります。地面の凹凸ができていないか、最終的に確認をします。
目地砂を入れていく
しっかりと乾燥した細目砂や硅砂を使うことで、ブロックの移動や沈下などの不陸を防ぐことができます。
インターロッキングブロックに均等に砂をまいていきます。ほうきやデッキブラシなどで掃いていき目地にしっかりとすり込んでいきます。
この際に振動を与えながら目地に砂を詰め込んでいく施工方法もあります。インターロッキングブロックに残った細目砂や硅砂などの目地砂は、きれいに取り除きます。
施工後1年から2年ほどは、目地砂が流出してしまう場合があるので、その場合は目地砂を補充するようにします。
////インターロッキングの単価
施工をするのに手間がかかるインターロッキングブロックは、1平米あたり9000円からが材料および施工代の相場になっています。
標準的なインターロッキングブロックを使用した場合なので、デザイン性や機能性をもったものを選ぶとその分単価も上がっていきます。
また、切り込みなどの加工が必要なデザインの場合、その加工代や残土を処理する必要がある場合はその費用もかかります。
大まかな予算は相場から計算することができますが、インターロッキングブロック舗装を敷地の形によっても変わるので、現地調査を含めた見積もりを依頼するようにしましょう。
インターロッキングをDIYで施工するのは可能?
簡単にはできませんが、インターロッキングブロック舗装をDIYで行うことができます。
インターロッキングブロックは地面に固めずに舗装していく方法なので、やり直しがきくため時間をかけることである程度の仕上がりにする事も可能です。
インターロッキングブロックや砕石、敷砂などの材料はホームセンターやネットで手に入れることができます。
業者の仕入れ値とは違うので材料費が掛かってしまいますが、人件費など工賃は抑えられます。
ただ、しっかりとした転圧が必要なので機材をレンタルするか、部分的に業者に依頼するなどの方法を取る必要があります。
また、施工したインターロッキングブロックに不陸が起きないようにするためにも、設計の段階からしっかりとした計画が必要になってきます。
外構にかかるコストを下げたくて、時間や施工にかかる労力、見栄えなどがある程度で良いといった場合には、チャレンジしてみるのも良いかもしれません。
インターロッキングの施工方法まとめ
ここまでインターロッキングブロックの施工方法と単価を見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
舗装の中でもインターロッキングブロックは技術が必要で、仕上がりや使い勝手に影響してきます。
そのため、複数の外構およびエクステリア業者に見積もりを依頼するなどして、施工内容やかかる費用について確認するようにしましょう。
インターロッキングブロックは、設置する場所の広さや地面の状態によっても価格や施工方法が異なります。
納得できる説明をしてくれる業者を選ぶことで、今だけでなく将来的にも満足のいく舗装を手に入れることができます。
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