木材フェンスはその名のとおり、木材でできた家の周りのフェンスです。ナチュラルな雰囲気が魅力で、ガーデニングをする人にもおすすめです。
今回はこの木材フェンスについて詳しく解説します。
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////木材フェンスとは
木材フェンスとはウッドフェンスとも呼びますが、家の敷地を覆う木製のフェンスのことです。木材を使用することにより、庭の植物と相性が良いといった利点があります。
使用する木材にはさまざまな種類がありますが、基本的には腐食しにくいものを選びます。それでも定期的にメンテナンスを行い、腐食を避けることも必要です。
////木材フェンスの種類
木材フェンスには次の種類があります。
- ソフトウッドフェンス
- ハードウッドフェンス
- 人工木材フェンス
- 縦張りと横張り
それぞれの特徴を説明しましょう。
ソフトウッドフェンス
ウエスタンレッドシダーやレッドウッドといった針葉樹を素材にした木材フェンスです。
柔らかく加工しやすいのが特徴で、価格も木材フェンスの中では安めとなります。そのためDIYでフェンスを作る歳にはよく使用されます。
同じ針葉樹でも種類によって耐久性は違います。ウエスタンレッドシダーとレッドウッドは同じソフトウッドフェンスのなかでも腐りにくい素材です。
「ささくれ」や「とげ」が出にくいので、小さなお子さんがいても安心できるのがソフトウッドフェンスの利点です。
ただし経年による「割れ」や「反り」が発生しやすいので、年に1回は防虫防腐対策を兼ねて『保護塗装』が必要になります。
ハードウッドフェンス
ウリンやイタウバ、セランガンバツなどの広葉樹による木材フェンスです。密度が高く硬いという特徴を持ちます。
塗装の頻度が少なくても長持ちするのがメリットですが、加工しにくいのが難点です。また、「ささくれ」が出やすいので触る時には注意しましょう。
ハードウッドフェンスは耐久性は高いのですが、退色も目立つと言われます。色がグレーになってしまうので、ソフトウッドフェンスよりも変化が気になるかもしれません。
人工木材フェンス
人工木材フェンスは天然木ではないので、正式には木材フェンスとは呼ばれないかもしれません。しかし見た目には木材フェンスとさほど変わらないので、ラインナップに加えました。
大きな特徴は天然木より耐久性が高いということです。素材は樹脂製となります。
天然木の木材フェンスと異なり、変色や劣化がほとんどありません。そのためメンテナンスも天然木ほど必要なく、塗装の塗り替えといった手間や費用が不要です。
また、「ささくれ」がないので触っても怪我をすることがありません。小さなお子さんがいる家庭では、安心できるでしょう。
縦張りと横張り
材質の違いではありませんが、板の張り方で縦張りと横張りがあります。
縦張りは板を縦にして施工します。板の長さを変えることで、高さに変化を持たせることができます。
また縦張りの木材フェンスは足をかけることができません。そのため防犯性が高いことと、子どもがよじ登って落ちることがない点がメリットとなります。
横張りは施工費用が縦張りよりも安く抑えられるのがメリットです。
////木材フェンスの手入れとメリット・デメリット
木材フェンスはどのように手入れをするのか、そしてメリットとデメリットにはどのようなものがあるのかを説明します。
木材フェンスの手入れ
まず木材フェンスの手入れとして大切なのは、表面に付着した砂埃を綺麗に取り除くことです。
通りに面した木材フェンスにはどうしても、車の往来などにより砂埃が付着します。これをそのまま放置しておくと、木材が乾燥してしまいます。
木材は乾燥すると割れてしまうので、こまめに除去しなければなりません。ほうきや雑巾などを使って、板の隙間も忘れずに砂埃を拭き取っておきましょう。
ハードウッド素材の木材フェンスは「ささくれ」などが発生しやすいので、サンドペーパーなどを使って削っておきます。
そして腐食を少しでも遅らせるため、表面に塗装も必要です。1年に1回程度、通気性のあるオイルステインなどを塗っておきましょう。
ペンキを塗ると木材は呼吸ができなくなります。寿命を縮めるので、木材保護塗装がおすすめです。
木材フェンスの3つのメリット
木材フェンスのメリットとして、次のようなものが挙げられます。
- 庭の植物との調和がとれる
- 温かみがある
- 自作が可能
木材を使っているので、ナチュラルな雰囲気になるのが木材フェンスの大きなメリットです。
ガーデニングを楽しむ人にとっても、温かみのあるフェンスは違和感がないのは嬉しいところでしょう。
そしてもうひとつ、木材フェンスは自作することが可能です。使用するのはDIYに慣れているかどうかによっても異なります。
加工が簡単なのはソフトウッドの『ウエスタンレッドシダー』などですが、手入れの頻度が高いので注意が必要です。
加工は難しいものですが、『イタウバ』のようなハードウッドであれば長持ちします。
木材フェンスの5つのデメリット
木材フェンスにはメリットのほかに、次のようなデメリットがあります。
- 耐久性が低い
- 衝撃に弱い
- 腐食しやすい
- こまめな掃除が必要
- デザインが限られる
木材フェンスはどの種類の木材を選ぶかにもよりますが、ほかの素材のフェンスと比べると総じて耐久性は低めです。
そのため、一度設置すればそのまま放置してよいというわけにはいきません。
どうしても砂埃などの汚れが付着しますし、そのままにしておくと割れてしまい、寿命も縮まります。木は呼吸しているので、表面が汚れることで呼吸できなくなります。
またデザインのバリエーションもそれほど多くはないことも、デメリットと言えるでしょう。
木材の組み合わせを工夫することでいろんなデザインを楽しむことはできます。
しかし基本的に「板」と「角材」の組み合わせという制約があるため、楽しめるデザインにも限りがあります。
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木材フェンスの材料の選び方
木材フェンスの材料はいろいろあるので、どれを選ぶか迷うかもしれません。おおまかに分けると次の2種類になります。
- ソフトウッド
- ハードウッド
おすすめのソフトウッド
おすすめのソフトウッドには次のような種類があります。
ウエスタンレッドシダー
『ペイスギ』とも呼ばれますが、昔から多く輸入され使われている木材です。耐久性は10~15年ですが加工しやすく、曲がりや反りが少ないのが特徴です。
レッドウッド
芯材部にタンニンを含むことから、シロアリなどの害虫に強いのが特徴です。ソフトウッドの中では特に高い耐久性を誇ります。
おすすめのハードウッド
おすすめのハードウッドには次のような種類があります。
ウリン
『鉄の木』と呼ばれるほどに高い耐久性を持ちます。特に水に強く、湿気の多い日本の気候に合う木材と言えます。
イタウバ
ほかのハードウッドと比べると加工しやすいのが特徴です。油分を多く含んでいるので乾燥に強く、割れにくい特性も持ちます。
セランガンバツ
価格が安めで入手しやすいのがメリットです。耐久性は多少劣りますが、それでも20年以上持ちます。色味が濃いので重厚感を持たせたい時に適しています。
まとめ
ナチュラルな雰囲気が魅力の木材フェンスは、選ぶ木材によって特徴がかなり違うことがわかります。
基本的には長持ちするハードウッドがおすすめですが、自作する場合にはソフトウッドも良いでしょう。いずれも手入れを忘れないことが大事です。
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