ウッドデッキは庭の雰囲気をおしゃれにし、新しい生活スタイルを取り入れるきっかけにもなります。
広々としたウッドデッキで洗濯物を干したり、子供やペットが安全に遊ぶ場所にしたり、外の食事を楽しんだりとできることを考えていると楽しくなってきますよね。
ただ、良いこと尽くめなはずだったのに、ウッドデッキを作ったことを後悔しているという方がいらっしゃるということも事実です。
では、どんなことが理由で後悔に繋がってしまったのでしょうか。ウッドデッキで後悔をしてしまった原因には、おもに準備不足というものがあげられます。
ウッドデッキで後悔しないために、今から確認しておきたい事について解説していきます。
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////ウッドデッキで後悔したという事例
ウッドデッキを作ったことを後悔してしまったという理由にはどんなものがあるのでしょうか。
建てた後に実際に使ってみて感じることもあるため、ウッドデッキを作って後悔した事例から学べることもあるでしょう。まずは、後悔の理由について見ていきましょう。
行き来がしにくくなってしまった
「ウッドデッキを広く作りすぎてしまい通りづらくなってしまった」という理由で後悔している方がいらっしゃいます。
荷物の移動や行き来する必要がある場合、ウッドデッキを避けていかなければならず、遠回りになってしまうことが不満に繋がっているようです。
ウッドデッキの目的によっては広めに作ったほうが良い場合もありますが、庭の動線についても同時に考える必要があります。
ウッドデッキの広さだけでなく敷地とのバランスについても考えるようにしましょう。
実はあまり使っていない
「庭に出て色々すると思ったけど結局あまり使ってない」という理由でウッドデッキを作ったことを後悔している方がいらっしゃいます。
日差しや虫が気になってたまにしか使っていない、余計なお金を使ってしまったというのが後悔になっているようです。
ウッドデッキのある庭をイメージしてできることを考えていても、それを妨げる要因はことあるごとに出てくるものです。
日よけをつけたり虫対策をするなどその状況に応じて対応していくということも考えておきましょう。
また、ウッドデッキをつけることで庭に出る機会が増やせるということでもありません。目的や必要性については、具体的に考えるようにしましょう。
腐ってきてしまった
「メンテナンスを怠ったらウッドデッキが腐ってきてしまった」という理由から後悔に至った方がいらっしゃいます。
見た目がきれいだからと塗装を怠っていたら3年目には腐りが出てきてしまったようです。天然木のウッドデッキは定期的に塗装をしてあげることで、木が腐ってしまうことを防ぎます。
ウッドデッキを作る前にメンテナンスについて知識を得て自分にそれができるかどうかや、できない場合は業者に依頼した際の費用についても検討しましょう。
使えるシーズンが少ない
「夏は暑いし冬は寒いから外に出る機会があまりない」という理由からウッドデッキは不要だったのではと後悔に至った方の事例です。
快適に使える季節が春と秋だけで使用回数もあまりないし、他の外構に費用をまわせばよかったと後悔しているようです。
夏場の日中は気温も高く日差しも強いので、影を作るようにしたり、夕方から夜に活用するなど季節によって使い方に工夫をしていく必要があります。
ウッドデッキの目的を考えて、どれくらいの頻度で使うのか、季節によってその頻度が変わるのかなど考えてみましょう。
人の視線が気になる
「のんびり過ごせると思ったけど人の視線が気になって庭に出なくなった」という理由が後悔に繋がっている方がいらっしゃいます。
予算の関係から目隠しフェンスなどの外構よりもウッドデッキを優先したけど、周りから庭の様子をすべて見られてしまうことが不満になっているようです。
ウッドデッキを作った後に目隠しフェンスをつけることもできますが、同時に設置したほうが見た目のバランスや使い心地に関しても良くなるでしょう。
////ウッドデッキで後悔する前に確認したい5つの事
ウッドデッキを作って後悔した事例について見てきましたが、そうならないために今からできることについてご紹介します。
検討している内容と照らし合わせながら確認していきましょう。
1.ウッドデッキを作る目的をハッキリさせる
ウッドデッキがある場所を使って何がしたいのか、目的については十二分に考えておく必要があります。
まずは、ウッドデッキの図面や建てる場所を見て、実際にウッドデッキがある生活をイメージしてみましょう。
使わなくなって後悔する前に一旦冷静にどういうことができて、どれくらい使えるのか考えてみることで理想と現実のギャップを縮めることができます。
洗濯物を干す場所にする
日当たりがよく広いスペースが取れるウッドデッキで洗濯物を干すことで、しっかりと干せるだけでなく取り込みからクローゼットにしまうまでの流れをスムーズにすることができます。
ウッドデッキで洗濯物を干すことを目的として考える場合、洗濯機の位置についてまず確認しましょう。
洗濯機が1階にある場合はそのまま庭に出ていけばいいですが、2階にある場合には洗濯物を持って階段を降りてという動きになってしまいます。
その場合、結局2階のベランダのほうが干しやすいという結論になり、ウッドデッキを作って後悔したということにもなりかねません。
また、布団を干す際も同様で、1階にある部屋の布団はウッドデッキを活用できますが、2階に寝室がある場合にはベランダを使用するのが効率的です。
それから、物干し竿を固定で置かない場合、移動ができる物干しスタンドなどが必要ですが、その収納場所をどこにするかなども考えておいたほうがいいでしょう。
外で食事やお茶をする
日中にお茶を飲んで休憩したり、外で食事をして楽しむことでウッドデッキを使おうと考えている方も多いと思います。
まず、現状ゆっくりと座ってお茶を飲む時間をとっているかや、外での食事にどれだけ魅力を感じているのかを考えてみましょう。
何かをしながらお茶を飲むことが多い場合、ウッドデッキで座ったままお茶を飲む時間を週に何回持つようになるでしょうか。
また、ダイニングでしている食事を窓を開けウッドデッキまで運んで食事をするというのは、普段よりも手間がかかります。
それをしてもいいと思うのは月に何回程度でしょうか。
ウッドデッキでお茶を飲んだり食事をしたり、星空を見ながらお酒を飲んだりというのは憧れですが、もう少し現実的になってウッドデッキが出来
てからの実際の生活というのもイメージしておきましょう。
子供やペットの遊び場にする
子供やペットが安全に遊べる場所としてウッドデッキを作りたいと考えている方もいらっしゃいますよね。
夏にはプールで遊んだり、ペットのドッグラン代わりにしたりと敷地だから安心できる部分もあると思います。
ウッドデッキは夏場には床面が熱くなることや、天然木の場合にはササクレが出ることなど、注意するポイントを知っておけば安全に使用することが出来ます。
日除けができるシェードやタープを設置したり、ウッドデッキのメンテナンスをしっかり行って対策をするようにしましょう。
庭キャンプやバーベキューを楽しむ
広々としたウッドデッキにテントを張ってキャンプ気分を楽しんだり、バーベキューをして楽しみたいと考えている方も多いと思います。
その場合、ウッドデッキの広さやテントのサイズをしっかりと確認しておきましょう。
テントは買い換えることが出来ますが、ウッドデッキはこの先ずっとそこにあるものですから、庭キャンプを考えている場合にはウッドデッキの大きさがそれでいいのか確認するようにしましょう。
また、バーベキューをする際には飛び火などでウッドデッキが焦げてしまう可能性があるので、防炎シートを敷くなどの対策をする必要があります。
それから、庭キャンプやバーベキューを1年を通してどれくらいやるのか考えておくことをおススメします。
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2.人工木製か、天然木製にするか
ウッドデッキは素材によって寿命やメンテナンス性などが変わります。
材質の違いによって後悔に繋がってしまうこともあるので、慎重に考えるようにしましょう。
人工木(樹脂木)
ウッドデッキで使われる材質で木粉と樹脂からできています。天然木で起こる腐りやササクレが起きにくく、安全性の高さも持っています。
塗装が不要なためローメンテナンスでウッドデッキを使用していくことができます。夏場には床面が熱を持つため、裸足で歩いてやけどをしないように気をつける必要があります。
天然木(ハードウッド)
ウリンやイタウバといった硬質で耐用年数も長いハードウッドは、腐りづらいという特徴を持っています。
価格は多少高くなりますが、長い年月使えるので長期的に考えれば得ということにもなります。
塗装のしなおしなどは基本しなくても大丈夫ですが、木の色合いを保ちたいという場合には2年置きくらいに再塗装をしたほうが良いでしょう。
天然木(ソフトウッド)
手に入りやすく加工がしやすいソフトウッドは、耐用年数が短いですが価格を抑えられるという利点があります。
塗装などのメンテナンスを1年から1年半おき程度にする必要があり、怠ると腐りやシロアリなどが寄って来る原因にもなります。
3.掃除やメンテナンスについて考える
ウッドデッキには雨や風で運ばれてきたホコリや木の葉、それに鳥のフンなどで自然と汚れてしまいます。
そのため、ウッドデッキを使っていくためには掃除が必要であり、良い状態を保つためのメンテナンスも必要になります。
ウッドデッキを作って楽しむだけでなく、掃除やメンテナンスについてあらかじめどういうことが必要なのかを知っておきましょう。
掃除やメンテナンスをするのが面倒で作ったことを後悔したというケースもあるので、無理なくできるよう対策を練っておきましょう。
ウッドデッキの掃除は、水をかけてウッドデッキでこするだけです。
傷などを消したい場合にはヤスリなどを使って削り、塗装が必要な天然木の場合はその部分に再塗装をします。
ウッドデッキは庭にあるものというよりは、家の一部として同じように管理していくようにしましょう。
4.雑草や虫対策
ウッドデッキの下が土のままの場合、ウッドデッキから漏れる僅かな光で雑草が育ってしまう場合があります。
雑草などは放置しておくと蚊の繁殖の一躍を担うことになってしまいます。そのため、ウッドデッキの下には防草シートを敷いたり、コンクリートにして固めるなどの対策をしておいたほうがいいでしょう。
5.目隠しについては考えた?
ウッドデッキをどう使うかだけしか考えてなくて、周囲に目を配ることを忘れてはいませんか?
ウッドデッキはのんびりと過ごせる場所ですが、地面よりも高く周囲に目隠しになるものがなければ、当然視界に入ってくるでしょう。
人の視線が気になって落ち着かないと後悔する前に、目隠しフェンスや植栽などで視線をカバーする方法についても検討しておきましょう。
ウッドデッキを快適にするもの
ウッドデッキを作ることを決めたら、どんなものがあればその空間を快適に使えるようになるか考えてみましょう。
ウッドデッキのスペースにあれば便利なものについて見ていきましょう。
手すりや階段
ウッドデッキは床面だけのシンプルな見た目もいいですが、手すりがあればもっと便利に使えます。
手すりにもたれかかって植栽を眺めたり、コップを手すりの上に置いたり、タバコを吸う方の場合は灰皿を置いておくという使い方もできます。
また、ちょっとしたものをかけておいて干すこともでき、使っていくうちに他にもアイデアがうまれてくるでしょう。
それから、階段やスロープはウッドデッキを設置する際につけておいたほうがいいでしょう。部屋からウッドデッキ、そこから庭へ降りるという事もできるので便利に使えます。
ただし、取り付ける場所については慎重に決めるようにしましょう。
上からの動線だけでなく、階段を置く場所が庭の動線にぶつかっていないかを確認しておく必要があります。
屋根
ウッドデッキは基本的に雨ざらしの状態になりますが、屋根を取り付けることで雨の日でもウッドデッキを活用できるようになります。
部屋に入ってくる日が少なくなってしまうから屋根はちょっとという場合には、出し入れができるオーニングやシェード、タープなどの取付けを検討してみましょう。
芝生や植栽
ウッドデッキから眺められる庭の植栽についても考えておきましょう。庭が充実していると、リビングからだけでなく外に出て植栽を眺めたくなるものです。
ウッドデッキを使っていく頻度を考えると、こういった外に出るきっかけというものがあったほうがいいでしょう。
また、それ以外の場所には天然芝や人工芝などを敷くと彩りも楽しむことができます。
立水栓
ウッドデッキでバーベキューをしたり、プールで遊ぶ目的がある場合には立水栓を設置しておくと便利に使えます。
ウッドデッキの上に水場があることで、すぐに使うことができ、ペットの足を洗うためにも使えます。
それから、靴やキャンプ道具など外の立水栓で洗って、そのままウッドデッキで干しておくこともでき効率的です。
ウッドデッキだけでなくタイルデッキも検討してみる
ウッドデッキについて検討したけど、メンテナンスがやっぱり面倒という場合には、タイルデッキを検討してみましょう。
見た目や雰囲気がウッドデッキとは違ったものになりますが、大々的なメンテナンスが必要ないのでお手入れが楽という特徴があります。
ただし、高さを出す場合価格が上がる可能性もあるので、まずは外構業者に相談して見積もりを出してもらいましょう。
ウッドデッキ後悔まとめ
ウッドデッキを作って後悔しないためにも、目的やその使用頻度、素材やメンテナンス、施工方法などを事前に考えておく必要があります。
ウッドデッキについてある程度の知識を持っていれば、生活の幅も広がり楽しく活用していけます。
おしゃれなスペースを作りたい、開放的で快適な場所を作りたいというざっくりとしたイメージからさらに進んで、実際の生活空間としての使用方法についてまずは考えてみましょう。
また、ウッドデッキの耐用年数やメンテナンスなど、将来的なことについても家族で相談することをおススメします。
今回ご紹介した5つの項目について確認しておくことで、ウッドデッキについて後悔するという可能性を減らすことができます。
何事も作る前の準備段階では大変な思いをするものですが、めげずに納得のいくものにして、ウッドデッキのある生活を楽しめるようにしていきましょう。
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