雑草は刈っても抜いても生えてくるやっかいなものです。草刈りをするにしても、労力と時間がかかります。
そこでおすすめの雑草対策グッズが「防草シート」です。その特徴と、おすすめの理由を5つご紹介します。
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////防草シートとは?
まずは防草シートについて簡単に説明します。
防草シートの役割
防草シートは雑草の上に敷くだけで成長を抑えるものです。軽くて長持ちし、手軽に使用できるのが特徴です。
ホームセンターなどでも購入できますし、通販でも手に入れることができます。
防草シートの材質にはポリプロピレンやポリエチレン、ポリエステルがあります。紫外線に強く耐用年数が長いのはポリエステルで、もっとも劣化しやすいのはポリプロピレンです。
さらに防草シートは大きく分けて織布タイプと不織布タイプがあります。
前者は帯状の繊維を編み込んだ形となり、安価に購入できますが、強度はさほど強くありません。後者は細い繊維を絡ませるように形成され、強度も強くなっています。
このように防草シートは材質や形状により、遮光性や透水性、耐久性や貫通抵抗力が異なります。どの製品を購入するのか、それぞれの特徴を把握したうえで選ぶとよいでしょう。
防草シートの仕組み
防草シートは日光を遮断して、雑草の成長を抑える仕組みです。雑草をはじめ植物が成長するためには、光と空気、そして水が必要となります。
このうち、防草シートで光を遮断することにより、光合成ができないようにして栄養分の生成を抑制します。
ただし光合成を抑制させるためには、99.5%の光を遮断する必要があるとされています。防草シートは全面的に雑草を覆い、隙間がないのでほぼ光を遮断できるようになっています。
防草シートの使い方
防草シートは単純に雑草の上から被せればよいというわけではありません。伸びている雑草の上から覆ってしまうと、地面との間に隙間が生じてしまいます。
隙間ができると砂や雑草の種が入りやすくなりますし、シートの凸凹がこすれて劣化の原因にもなります。
また伸びている雑草は生命力が強く、場合によっては防草シートを突き破ることにもなりかねません。
そこで防草シートを敷く前に、まずは雑草の処理をしっかりと行うことが大事です。雑草は根から引き抜き、地中に根が残らないようにします。
さらに小石などを取り除いて、地面をたいらにならしておきます。地面をならしたら、用意した防草シートを敷いていきます。
幅が足りない場合には、10センチほど重ねるようにして並べます。シートをすべて敷き終えたら、専用の釘で固定して完了です。
防草シートの選び方
防草シートはいろんなタイプのものが販売されているので、いざ購入しようとするとどれにしようか迷うかもしれません。
まず最初に決めるのは、「織布」と「不織布」のどちらにするかです。
単純に耐久性が高く、雑草の突き抜けもないものを選ぶのであれば、不織布タイプの防草シートがよいでしょう。
透水性を重視するのであれば、織布タイプがおすすめです。あとは使用する場所に応じて、サイズを決めます。
1枚で覆えない場所であれば、複数枚を購入しなければなりません。その際には、シートの端を重ね合わせるので余裕をもったサイズ選びが必要です。
それでは、防草シートがおすすめの5つの理由をご紹介しましょう。
////防草シートは安心・安全
雑草を除去する方法はいくつかあります。たとえば、除草剤をまくという方法もありますが、薬剤を使うため人体へよ影響は心配されます。
特に小さな子どもがいる場合、庭で遊ぶ時には気になるかもしれません。あるいは草刈り機を使用する場合、刃を使うことで怪我などの心配があります。
防草シートの場合には、そのような心配がありません。薬剤は使わないので人体への影響はありませんし、刃を使うこともないので怪我の心配も不用です。
単に雑草の上に敷くだけで、その成長を抑制できる仕組みになっているので安全かつ安心して使用できます。
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////防草シートは安くて手軽
防草シートは1平方メートル単価で1,000円程度から購入できます。もちろん価格に応じて耐久性などは違いますが、比較的安価に購入できるのがおすすめの理由です。
そしてもうひとつ、防草シートは女性でも簡単に敷けるという手軽さがあります。重量はさほど重くないので、手軽に処理できる点で雑草対策におすすめです。
ただし、防草シートを敷く前に雑草を根から抜き取る下準備は必要なので注意しましょう。
水はけがよいので水たまりができない
光を遮断する防草シートですが、実は雨水をためずに透水させる性能があります。そのため、水たまりができにくく、蚊の発生を抑えることができます。
また水はけがよいことから、庭の植物に必要な水分をきちんと土に通すので、その発育を阻害することがありません。
防草シートには織布と不織布の2種類がありますが、ともに水はけはよくなっています。
織布は繊維の織り目から水が通ります。一方で不織布の場合には、シート全体に水がしみわたり、それが徐々に下に浸透する仕組みです。
虫の発生を抑える
雑草が伸びるとさまざまな虫が発生します。しかし防草シートで雑草の成長を抑えることで、害を与える虫の発生も防ぐことができます。
雑草が生えると日当たりを遮り、湿度も高まります。そのような環境を好む虫が発生します。
たとえば病気の原因にもなる蚊や大切な植物を食べる毛虫やなめくじ、養分を吸い取るアブラムシやカメムシなどがいます。
防草シートで雑草を抑えることで、このような虫の発生を抑制し、人間にも庭の植物にも影響を及ぼさないようにすることが可能です。
一方で、防草シートの下には虫が発生するのではないかという疑問も出るかと思います。
これは、あらたな虫が発生するというよりも、もともといた虫が繁殖するというのが正しい表現です。
雑草の影で見えなかった虫が目立つようになるということです。これらの虫を減らすのであれば、まずは防草シートを敷く前に雑草を根ごと除去しておきましょう。
残った雑草が虫のエサになるからです。さらに砂や赤土を敷くと、ミミズなどの虫も生育しにくくなります。
その上に、地面との隙間を極力なくすように防草シートを敷けば、虫の発生をかなり防ぐことが可能です。
使い方によって効果が長く持続する
防草シートの耐用年数は織布でおよそ5年、不織布なら10年と言われます。これは防草シートの上になにも置かずにおいていた場合の年数です。
防草シートは太陽光を受けることで、紫外線の影響を受けて劣化していきます。もちろん、防草シートを敷いておけばその間は、雑草の成長は抑えられます。
ただし、最初に雑草を抜くなどの処理をしておかなければ防草シートと地面との間の隙間が大きくなるので、風や物の移動による摩擦で劣化が早まります。
そこで防草シートを敷く前に、まずはしっかりと雑草を根ごと処理することが必要です。さらに紫外線による劣化を防ぐため、上を砂利で覆うことで耐用年数はさらに延びます。
まとめ
防草シートは手軽に、かつ安価に雑草対策ができる便利なアイテムです。一度使用すれば、数年間はメンテナンスが不要である点も、おすすめの理由となります。
販売される製品にはいろんな種類があるので、それぞれの効果を確認したうえで購入するとよいでしょう。
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