「車庫が欲しいけど、どうも価格が高くて」と、購入をためらっている方はいませんか?
車庫は種類が豊富にあって、価格帯も幅の大きい商品です。
今回は比較的低価格帯の車庫を紹介していきましょう。
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////パイプ車庫
既製品の中で最も安価に車庫が設置できるのが、パイプ車庫です。
どのような商品があるのかみていきましょう。
南栄工業 パイプ車庫678M (普通小型車用)生地MGモスグリーン
<サイズ>
間口A 2.70m(横幅の一番広いところ)
間口B 2.52m(開口最下部の横幅)
開口C 1.52m(開口最上部、狭い部分の横幅)
奥行き 4.8m
高さA 2.00m(地面から一番高いところまで)
高さB 1.64m(地面から開口上部までの高さ)
アーチ本数 6本(横に使われているパイプ本数)
パイプ径 25.4mm(使用されているパイプの太さ)
格納自動車:普通小型車用
設置方式 :埋め込み式
南栄工業は、農業用ビニールハウスなどのパイプ製品を製造販売している会社です。
パイプ車庫の分野では、全国トップの生産量を誇っています。
この製品は材料のみを販売しており、組み立ては購入者自らが行います。
組み立て時間は、開始から完成まで約4時間を要します。
パイプでアーチ状の骨組みを組んでいき、その上に幕を被せて、ロープで緊結していきます。
この他にも<寸法が間口3,000mm×奥行5,600mm×高さ2,350mmとやや大きめの商品もあります。
南栄工業 埋込式車庫 SB(スーパーブラウン) 3056U
価格 9万円
////ガレージ車庫タイプ
それでは、ガレージ車庫タイプはどのような製品があるのかみていきましょう。
イナバ ガレーディア [GRN-3142S]
サイズ 間口3,130mm×奥行4,257mm×高さ2,360mm
物置の製造で有名な稲葉製作所株式会社の組み立て式ガレージです。
シャッター付なので、防犯上安全に使用できます。
ガレーディアGRMタイプシリーズの中では、このGRN-3142Sが低価格です。
製品自体の販売価格は、約39万円ですが、運賃、組立費、基礎工事費、土間コン工事費を加えると95万円~105万円になります。
ヨドガレージ ラヴィージュ VGBU-2659H
サイズ:幅 2732.5mm × 奥行き 5921.0mm × 高さ 2589.0mm
製品価格は約39万円、工事費込で95万円~105万円になります。
この基本棟を設置すると追加棟が割安で設置できます。
タクボガレージ カールフォーマ CM-Z3153
サイズ:幅 3124.0mm × 奥行き 5540.0mm × 高さ 2763.0mm
製品価格は約34万円、工事費込で90万円~100万円になります。
サビに強い高級焼付塗装で、強風や積雪に強い頑丈な柱構造のガレージです。
シャッターの調節が可能で、天井いっぱいまで収納可能できます。軒樋や竪樋は水切りカバー付です。
////カーポートタイプ
それでは次にカーポートの価格をみていきましょう。
YKK 耐風圧カーポート レイナポートグランZ
サイズ:幅 2400.0mm × 奥行き 5052.0mm × 高さ 2000mm
YKKのカーポートで、サポート柱を使用しなくても、耐風圧強度42m/秒を達成した、「レイナポート」シリーズの、さらにワンランク上の「レイナポートZ」シリーズです。
強風時の屋根材のバタつき防止策として、クッション性のある中空のAT材を標準装備し、垂木を母屋に固定するねじに防水ねじを採用しています。
また軒樋の断面形状を大きくすると共に、枯葉が堆積するのを軽減する『枯葉よけネット』を標準装備しており、水がムーズに流れる工夫をしています。
柱から後枠が出っ張らないように配慮した構造にしているため、、カーポートが隣地境界近くまで設置することができます。
これにより、敷地の有効活用を可能になります。
本体カラー4色、屋根ふき材のカラー4色のバリエーションがあり、お好みに合わせて自由に選べます。
本体価格は約15万円ですが、工事費込みだと30万円~35万円になります。
どうして工事費が高くなるのか
せっかく格安の車庫やカーポートを見つけたのに、工事費込みの価格が高くて購入を断念したという声を耳にします。
工事費が高く感じてしまうのはどうしてでしょうか。
その理由のひとつに、目に見えないところにも手間暇がかけられているということが挙げられます。
車庫やカーポートには、通常目につかない基礎が埋設されています。
この基礎が台風や地震からの被害を守る重要な役割をはたしているのです。
工事費の内訳がどのように決まるのか具体的にみていきましょう。
「YKK 耐風圧カーポート レイナポートグランZ」を設置する場合を想定してみましょう。
基礎は深さ55㎝、底板80㎝四方のサイズとします。
<工事内訳>
- 水盛遣方(一式)……1,000円
- 根切(人力土工)……0.716立方メートル×7,020円=5.026円
- 埋戻(人力土工……0.319立方メートル×2,120円=676円
- 残土処分(場内処分)……0.307立方メートル×2,120円=651円
- 地業(クラッシャーランC40)……0.045立方メートル×7,860円=354円
- 型枠(組払い共)……2.64平方メートル×2,560円=6,758円
- コンクリート(Fc=18N)……0.352立方メートル×22,000円=7.744円
- YKKカーポート……150,000円
- ブロック工……1.5人×19,400円=29,100円
- 組立工……1.0×19,000=19,000円
- 手元……2.5×15.000円=37,500円
- 諸経費(約20%)……51,000円
- 合計……308,000円(千円未満切捨)
これらの構成により、製品価格が15万円のカーポートを設置した場合の工事費込みの価格は、30万8千円ということになります。
これには消費税が含まれていませんから、実際に請求されるときには、消費税が含まれた価格で見積もりがあがってきます。
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工事費は安いからいいとは限らない
ここまで、とにかく安いガレージがほしいをテーマに説明をしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
車庫やカーポートは、安全対策として強固な基礎が設置されます。この基礎によって、台風や地震の災害から事故が防がれているという、非常に重要な役割がはたされているのです。
工事を依頼の際には、できれば複数の会社から見積もりをとって、それぞれの会社の比較をしてみましょう。
有名メーカーの既製品で、製品価格が安いのは、企業努力やさまざまな経緯から安く入手できたと想定できるので、あまり心配はいりません。
しかし基礎工事や組立工事費が他の会社よりも大幅に安い場合は、一度疑った方がいいでしょう。
基礎工事の手抜きでは、次のようなことが考えられます。
- 基礎の大きさが、メーカー指定の大きさになっていない。
- 基礎の深さが、メーカーの指定の大きさになっていない。
- コンクリート強度が不足している。
- 基礎にコンクリートを使用せずにモルタルを使用している。
- 基礎コンクリート打設後、日を置かずに車庫の設置を始めた。
コンクリートは、打設後7日が経過してようやく工事の振動に耐えられる強度が出てきます。
強度のでていないうちに工事を進めるとコンクリートの劣化を早めることになります。
またコンクリートは、セメント、砕石、砂、水で構成される建築資材です。
このコンクリートのうち砕石を含んでいないものがモルタルと呼ばれる建築資材です。
モルタルは左官の仕上げ材に用いる材料ですから、本来強度を期待して使用するものではありません。
しかし工事を早く安く仕上げたい業者は、安直に基礎周辺を掘って、カーポートの柱を建てると、型枠を使用せずに地中に直接モルタルを流し込む工事をすることがあります。
強度のない材料を基礎に使用するのは、台風や地震の際に車庫の崩壊を招く恐れがあるので絶対にやめましょう。
業者が適切な工事をしているかを確認するために、事前に組み立て説明書を見せてもらいましょう。
必ずメーカー推薦の基礎形状が記入されています。
車庫やカーポートの組み立ては、業者に任せていても、さほど心配はいりませんが、基礎工事については、型枠を組んだ段階で、大きさと深さを確認しておきましょう。
もし型枠を組まずに、ただ土にモルタルを流し込む業者がいたとすれば論外です。
これらの条件をすべてクリアする業者に依頼することで、快適なカーライフを過ごせる車庫を設置することができるのです。
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