マイホーム建築は外構工事も含めて行うものです。しかし入居を急ぎたいなど、先に建物を建てたあとで外構工事の設計をする場合もあるでしょう。
そのようなケースでは憂慮すべきデメリットがいくつかあります。そこで、外構工事を基準にしたマイホーム建築を考えるのもよいかと思います。
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////マイホーム建築後に外構工事を設計するデメリットは?
マイホーム建築後に外構工事を設計すると、どのようなデメリットがあるのかを説明します。
道路から家の中が丸見えに
マイホーム建築後に外構の設計をすると、何かと不都合が起きる場合があります。そのひとつとして、門扉を開けると家の中が丸見えになってしまうことが挙げられます。
これは玄関から道路までのスペースに余裕がない場合に起こりうることです。
玄関から門扉までのアプローチを直線的にしなければ問題ありませんが、スペースがなければどうしても直線で結ぶしかなくなります。
その結果、玄関ドアと門扉を開けると外から家の中が丸見えになってしまうというわけです。
これは外構工事を先に設計したうえで家の設計をすれば、玄関の位置を変えることで対処できます。
夜になると玄関先や駐車スペースが真っ暗に
外部コンセントがないと照明を付けることができません。その結果、夜になると玄関先や駐車スペースが真っ暗になってしまいます。
外構工事で外部にどのような照明を取り付けるのかを決めておかないと、適切な位置に外部コンセントを設置することができません。
駐車スペースが狭く車庫入れが面倒に
外構工事の設計を後回しにすることで後悔するケースが多いのが、駐車スペースの確保です。
ぎりぎりで車を駐車できるスペースがあると考えても、フェンスなどの外構を設置すると狭くなります。
その結果、車を入れるのに毎回苦労することにもなりかねません。フェンスや駐車スペースを含めて家の設計をすることで、このような失敗は回避できます。
雑草の処理が面倒
家の周囲は土のままだと雑草が生えてきます。雑草は何度抜いても、自然とまた生えてくるので面倒です。
そこで雑草対策としての外構工事が必要になりますが、そのデザインがすでに建築した家と合わないというケースがあります。
事前に雑草対策をどのようにするのか、そのデザインはどうするかを考えておけば、家のデザインにも反映させることができます。
外構工事を住宅ローンに組み込めない
外構工事を住宅の建築会社に頼めば、その費用を住宅ローンに組み込むことができます。しかし住宅建築後に別会社に頼むと、住宅ローンにその費用を組み込むことができません。
もちろん外構工事の費用はフリーローンを組むことができます。しかし住宅ローンと比べると、その金利は高くなってしまいます。つまり同じ工事費でも費用負担が増えるということです。
////先に家を建てるとできない外構工事もある
外構工事の予算がなく、後回しにする人も少なくないと思います。しかし外構工事のなかには、家を建てたあとではできないものがあるので注意が必要です。
たとえば庭でガーデニングを楽しみたいと考えたならば、水道栓が必要になります。
しかしガーデニングを含めた外構工事を念頭に置かずにマイホームの設計をすると、肝心の水道栓がないという事態にもなりかねません。
ほかにも外部コンセントのように、外構工事の設計を考慮しておかなければ配置できないインフラがあると、必要とする外構工事ができなくなります。
外構工事を考慮せずに家の設計をすると、地下設備が原因で外構工事ができないケースもあります。水道管を壊してしまったり地下にある設備を破損したりすることがあるからです。
外構工事を基準にしてすべての設計をすれば、このような事態にはなりません。きちんと連携を取ることで、問題なく外構工事ができるようになります。
////外構工事を基準にマイホーム建築をするメリット
それでは外構工事を基準にマイホーム建築をすると、どのようなメリットがあるのかを説明します。
マイホームと外構に一体感が生まれる
外構工事を基準にマイホーム建築をする一番のメリットが、全体に一体感が生まれることです。
マイホーム建築を先に行うと、そこで生まれる制約のために外構工事の設計も自由にできない可能性があります。
その結果、希望するような外構デザインにできないことから、一体感が得られないことにもなりかねません。
完全に完成してから生活できる
外構工事を基準にマイホーム建築をすれば、引渡しはすべての工事が終わってから行えます。
もし外構工事が完成しない状態で引き渡しとなると、周囲の土がついた靴で玄関に上がり込むことになります。その結果、玄関周りが汚れてしまいます。
また建物周辺の外構工事が終わらなければ、湿気による被害も心配です。外構工事を基準にマイホーム建築をすれば、そのような懸念はなくなるでしょう。
費用負担が軽減される
外構工事を基準にマイホーム建築をすれば、すべての費用を住宅ローンでまかなうことが可能です。その結果、低金利での借り入れによって費用負担が軽減されます。
外構工事を別に頼むとなれば、ローン返済の負担が増えるので生活費にも影響が出る可能性があります。
外構工事を先に考えることで家の設計にも反映される
たとえばオープン外構にするのかクローズ外構にするのかによって、家の設計も変わることがあります。
オープン外構にすると家を解放的にすることは難しいものですが、クローズ外構にすれば解放的なリビングにすることも可能です。
つまり外構工事の設計によって、住まいの形も変わるということになります。
あるいは外構工事でも人気の高いウッドデッキを設置する場合も、その位置などに応じて家の設計も変わるケースがあります。
先に家を建ててからだと、使い勝手の良いウッドデッキを備えることができない場合があります。
ウッドデッキを設置するうえで考慮すべき点は、風通しや周囲からの視線などいろいろとあります。
それらを考慮したうえでウッドデッキを設置する場所を決めるので、それに合わせて家の設計をすることになるでしょう。
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外構工事を基準にマイホーム建築をする際の課題
外構工事を基準にしたマイホーム建築には、いくつかの課題もあります。
まだ外構の概要が定まっていない
たとえばフェンスを設置するのか否か、設置するとしてもオープンにするのかクローズにするのか決まっていないというケースがあるでしょう。
これが決まってからでないと家の設計ができないとなれば、住宅の引き渡しまで時間がかかります。
あるいは庭の設計をどうするのか決まっていないというケースもあると思います。
自分でガーデニングをするのか、それとも業者に任せるのかによって、外構工事も変わってきます。
外構工事の予算が確保できていない
費用の面でも外構工事を基準にマイホーム建築ができないという人も少なくないでしょう。
その目処が立ってからとなると、マイホーム建築そのものの実現が遅くなってしまいます。
引越しのスケジュールに合わせてマイホーム建築を計画しているのであれば、そのスケジュールを遅らせることはできません。この場合には外構工事を後回しにせざるを得ないでしょう。
ハウスメーカーが提示する外構プランに納得できない
外構工事はハウスメーカー以外の業者に任せたいという人もいるでしょう。そうなると外構工事とマイホーム建築との連携が難しくなります。
このような場合には施主として打ち合わせなどに相当の時間をかける必要があります。そのような余裕がないと、外構工事を基準にしたマイホーム建築は難しいかもしれません。
まとめ
外構工事を基準にマイホーム建築を行うことで、デザイン的にも快適さにおいても満足度の高いものとなるでしょう。
もちろん考慮すべき課題もありますが、検討する価値は大いにあると言えます。
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