庭の目隠しをしたい、そのためにはどんな外構工事をすればよいのかと悩む方は少なくないでしょう。その理由は、目隠しの外構工事には多くの方法があるからです。
そこで今回は庭の目隠しとして、フェンスと目隠しウッドデッキを詳しく比較してみます。それぞれの特徴から費用の違い、メリットとデメリットまでをご紹介します。
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////そもそも、庭を目隠しする理由は?
庭の目隠しのための外構工事を検討している方は、そもそも何のためにそれが必要なのでしょうか。
道路が近いので人目が気になる、あるいはお隣の視線を感じるのが嫌など、いろんな理由があると思います。
その理由に応じて、選ぶべき目隠しの方法も異なるので、おのずと選択肢の幅は狭まります。
まず庭の目隠しをするとひと口に言っても、敷地全体を囲うフェンスを設置するのか、あるいは庭の一部であるウッドデッキのみを目隠しするのか、そのふたつの方法があります。
ウッドデッキはリビングの延長となり、生活空間の一部でもあります。
一方で庭は、同じように生活空間となる場合もあれば、ガーデニングなどの鑑賞の場となることもあります。
敷地全体を囲むとなると、庭そのものを外部の視線から守ることになります。逆にウッドデッキのみを目隠しする場合には、庭を「見せる」という目的を伴います。
季節の移り変わりを楽しめる樹木を植えて、きちんと手入れをしている庭であれば、道ゆく人に見せたいと思うかもしれません。
一方で子どもが犬と遊ぶような、あるいは洗濯物を大量に干すようなウッドデッキは、周りの視線から遮断したいと思うことでしょう。
このように目的に応じて庭全体を囲うフェンスを選ぶのか、あるいはウッドデッキのみを目隠しするのか検討することになると思います。
また目隠しは一般的に、高さが180センチメートル以上となります。場合によっては圧迫感もありますし、家のなかへの採光にも影響するかもしれません。
その点も考慮してフェンスと目隠しウッドデッキのどちらを選ぶのかを検討することが大事です。
以上を踏まえて、フェンスと目隠しウッドデッキを比較してみたいと思います。まずは簡単に、フェンスと目隠しウッドデッキそれぞれのチェックポイントを説明します。
////フェンスと目隠しウッドデッキそれぞれのチェックポイント
それではフェンスと目隠しウッドデッキ、それぞれを選ぶ際のチェックポイントをみていきましょう。まずフェンスですが、次のポイントをチェックします。
- 材質
- 色
- 通気性
- デザイン
材質はスチール、アルミ、木などがあります。色やデザインは好みによるかもしれませんが、圧迫感を緩和させるのであれば明るい色がよいでしょう。
さらに採光や通気性を考慮するならば、ルーバータイプと呼ばれるものを検討するとよいかもしれません。
このようにフェンスには多様な種類があるので、どれを選ぶのかによって外構工事の費用も異なります。
一方で目隠しウッドデッキの場合、ウッドデッキの質感と合わせて木材や樹脂木を使うことが多いでしょう。
木材の場合、耐久性の高い「ハードウッド」が使われます。
品種としては「イペ」や「ウリン」に「セラガン・バツ」といった重厚なものや、「エコアコールウッド」といった明るめの木材が人気です。
やはり耐久性の高い木材ほど価格も高額となるので、あとは予算に応じてどれを選ぶかという話になるでしょう。
比較的安価な樹脂木は、天然の木のような経年劣化を楽しむという要素はありません。つまり、まめに掃除をする必要があるということです。
そのようなメンテナンスも考慮して目隠しウッドデッキの材料を選ぶことになります。
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////フェンスと目隠しウッドデッキの費用はどう違う?
それでは、フェンスと目隠しウッドデッキの費用を比較してみましょう。まずはフェンスの費用です。
目隠しフェンスは単体で1枚5,000円から1万円と、商品によって価格が違います。
安価なのはスチール製で、次にメッシュ入りのアルミが安く購入できます。
施工費用は外構工事の業者によって異なりますが、1メートルあたり安くて7,000円ほどから高いところで数万円といった金額です。
強度を増すためブロック塀の上にフェンスを設置する場合には、さらに施工費用は高くなります。
続いて目隠しウッドデッキの費用です。
ハードウッドの木製フェンスをウッドデッキ周りに設置するとして、施工費用と塗装費用などで1メートルあたり5,000円から6,000円ほどの金額になります。
本体価格は木材の種類によりますが、目安としては1枚あたり2万円から3万円ほどになるでしょう。
単価としては目隠しフェンスよりも高額になりますが、囲む範囲が狭いので敷地全体を囲むフェンスよりも費用は安くなるのではないでしょうか。
フェンスのメリットとデメリット
続いては、フェンスのメリットとデメリットについてみていきましょう。
フェンスのメリットは防犯性の高さ
敷地全体を囲うフェンスの一番のメリットは防犯性の高さです。これは隣人が気軽に敷地内に入ることも避けられることを含みます。
戸建て住宅は周囲との付き合いも大切ですが、プライベートに入り込まれるリスクもあります。
そこで敷地全体をフェンスを囲っておけば、安易に隣人が入り込むことはありません。
また庭の手入れがなかなか行き届かない人にとっても、周囲を目隠しで覆うことで気にならなくなります。道路に落ちる落ち葉を気にすることもなくなるでしょう。
フェンスのデメリットは閉塞感
庭が十分に広ければよいのですが、そうでなければフェンスは閉塞感を生む可能性があります。
もちろんメッシュ仕上げの材料を選ぶなど、設置する商品によっては解消もされます。しかし敷地全体を2メートル近い高さのフェンスで覆うと、どうしても圧迫感が生じます。
場合によっては家の中への採光も遮ることになるかもしれません。フェンスを設置する場合には、採光や風通しに関しても吟味するようにしましょう。
目隠しウッドデッキのメリットとデメリット
続いて目隠しウッドデッキのメリットとデメリットをみていきます。
視線を気にせずウッドデッキが使えるのがメリット
目隠しウッドデッキの一番のメリットは、生活空間として気兼ねなく利用できることでしょう。
洗濯物を干すのも自由ですし、家族でバーベキューをするのも自由です。周囲の目を気にする必要がありません。
またウッドデッキを囲むように目隠しを設置すれば、小さな子どもを安心して遊ばせておけます。転落する危険性がないからです。
リビングへの日差しが遮られるのがデメリット
目隠しウッドデッキのデメリットは、リビングへの日差しが遮られてしまうことです。
さらに敷地全体を囲って庭を目隠しする場合よりも、ウッドデッキの閉塞感はさらに大きくなります。
プライベートを守ることができる反面、日差しや風通しを遮ってしまうデメリットが生じることに納得できるかどうかがポイントです。
まとめ
庭の目隠しでフェンスと目隠しウッドデッキのどちらを選ぶのか、メリットとデメリットから検討するのは難しいかもしれません。
まずは目隠しの目的から考えて、デメリットを受容できるかポイントになるでしょう。
また外構工事の費用も選ぶ材料によって異なります。それぞれの材料の特徴を踏まえたうえで選ぶことが大切です。
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