オシャレなプレハブ部屋に住む!選び方のコツ、価格の目安も紹介

工事現場にある、オシャレとはほど遠い作業員の詰所。プレハブと聞くと、そんなイメージをする方も多いと思います。

でも、ちゃんと探せばオシャレなプレハブ部屋はあります。教室や事務所、店舗にしている方も少なくありません。内装を自分でオシャレにすることだって可能です。

この記事では、オシャレなプレハブ部屋に住むのが夢という方のために、探す際のポイントや価格の目安などをお伝えします。あなただけのプレハブ部屋で新しい生活を始めましょう!

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最初に押さえておきたい!プレハブ部屋の基礎知識

プレハブの特徴やメリット・デメリット、コンテナハウスやユニットハウスとの違い、固定資産税や建築確認の必要性などを、ポイントを絞ってお伝えします。

まずは、プレハブ部屋を探す前に基礎知識を蓄えておきましょう。

プレハブとは

プレハブとは、工場で部材を製造し、現場で組み立てる「工法」のことです。「Prefabrication」「Prefabricated」などの略です。

プレハブ工法で建てられた建築物がプレハブ部屋だったり、プレハブ小屋だったり、倉庫だったり店舗だったり…というわけです。

すでに完成されている部材を組み立てるだけなので、工期が短く済み、その分、コストも抑えられるため費用が安い点などが大きなメリットです。

一方で、ライン製造のため間取りやデザインの自由度が、一般的な建築物よりも低い点、使用される部材によっては熱に弱い点、また基本的にサビにも弱いため、定期的なメンテナンスが必要な点などはデメリットです。

そのほか、モノにもよりますが、トイレ・バス・キッチン・空調などが付いていないプレハブ部屋の場合、それらを引き込む付帯工事費用も必要になります。

 コンテナハウスやユニットハウスとの違い

コンテナハウスは、海洋輸送や貨物列車、トラックなどで見かけるコンテナのようなイメージです。

建築基準法に適合するように建築用として作られたコンテナが、コンテナハウスです。プレハブ部屋の多くが「軽量鉄骨」なのに対し、コンテナはほとんどが「重量鉄骨」です。

ユニットハウスはプレハブ部屋と非常に似ていますが、工場ですでに8割がた組み立てられ、ほぼ完成された状態で、ユニック車などで現場に運ばれてきます。

ユニットハウスは、プレハブ部屋と同じように「軽量鉄骨」が基本で、外見だけならプレハブ部屋とユニットハウスに違いはほとんどありません。

固定資産税

屋根があって3方向以上を壁に囲まれていて、地面に定着している、そして生活が目的であり、実際に生活できる状態にある、というプレハブ部屋は固定資産税の課税対象となります。

一般的な住宅と同じように、固定資産評価額に1.4%を掛けて算出します。

コンクリートブロックを四隅に置いて、その上にプレハブ部屋を乗せているだけなら課税対象外になることもありますが、安全面からはあまりおすすめできません。

課税対象となるかどうか不安な場合は、事前に自治体に確認しておくと安心です。

建築確認

都市計画区域かどうか、防災地域かどうか、床面積が10㎡を超えるかどうか、すでに住居が建っているかどうか、用途地域の指定の有無はなど、さまざまな条件によって「建築確認」が必要なケースとそうでないケースに分かれます。

申請が必要なケースにも関わらず申請を忘れてしまうと、違法になる場合がありますので、やはり不安な場合は、事前に自治体に確認しておきましょう。

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オシャレなプレハブ部屋なんてあるの?選ぶ際のポイントは?

オシャレなプレハブ部屋は、ちゃんと探せばたくさんあります。探し方のポイントや、選ぶ際のコツなどをお伝えしていきます。

オシャレに見えるかどうかは外壁がポイント!

プレハブ部屋の大部分を占め、かつ最も人目に付くのが外壁ですよね。外壁にはさまざまな種類があります。

主流なのが「サイディング」と呼ばれる、外壁に貼り付ける仕上げの板材を貼り付けたものです。サイディングの種類によって、いろいろな魅せ方ができます。

一部をご紹介します。

工事現場のプレハブ詰所とはまるで違う、オシャレな小屋たちですよね。これらはほんの一例ですが、このようにさまざまなサイディングがあるので、選択肢は幅広いです。

また、軽量鉄骨のプレハブ部屋の特徴として、強度が高いことが挙げられます。

写真のように大きな窓を組み込んだり、複数箇所に窓を設置したりすることで、オシャレさを演出することも可能です。

もちろん内装だってオシャレにできる!

たとえデフォルトの素材が無機質でオシャレとはほど遠いものだったとしても、床を木目調やタイル調のクッションフロア貼りする、カーペットにするなど、幅広いラインナップから自分がイメージするオシャレな内装に作り変えていくことが可能です。

トイレやバス、キッチンなども、同じ規格内のものなら、さまざまなデザインの中から選んで組み合わせることができるプレハブ部屋がほとんどですから、デザインの自由度は決して高くはないものの、組み合わせの幅という点では複数あると言えます。

あとは、どんなクッションやテーブルを置くのか、ベッドにするのかハンモックにするのか、室内灯をシーリングにするのか間接照明にするのかなど、あなたのアイデア次第でまさに、この世でひとつだけの夢の空間が完成する、というわけです。

断熱性や遮音性も気になる!

いくら外壁や内装がオシャレでも、断熱性や防音性が低ければ、生活の質自体は低下してしまいますよね。

でも安心してください。近年、プレハブ部屋の部材の品質は大きく向上しています。

屋根や外壁に断熱材や遮音材が組み込まれているものがあるので、「プレハブハウス」「居住用」などのプレハブ部屋を探せば、ほとんどのケースで一定以上の断熱性や遮音性は確保されていると思って良いでしょう。

ただし、実際に住んでみないと分からない部分もあります。また、大きな窓を設置する場合などは、断熱性・遮音性ともに十分な効果が得られない可能性もあります。

そんなときは、ホームセンターなどで断熱効果や吸音効果のあるグラスウールといった資材を購入して施工しましょう。

プレハブ部屋を購入した業者が施工できるなら、依頼しても良いでしょう。

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オシャレなプレハブ部屋、価格はどれくらい?

気になるのは価格ですよね。

広さや素材などによって変わってきますが、目安としては新築で40〜70万円程度(1〜2人で生活する場合を想定)は見ておきたいところです。

できれば100万円程度、予算があると選択肢が広がるでしょう。

なお、配送・設置などが別途必要になるケースや、ガス・電気・水道を引き込む必要がある場合はその工事費用などもかかります。

ほかにも、エアコンがなければエアコン本体と設置費用、下水が整っていなければ浄化槽の設置費用などがかかる可能性があります。

少し余裕をみて150万円程度、できれば200万円くらいの予算を見積もっておくと安心です。

中古のプレハブ部屋も多く販売されていますので、予算が限られている人は中古から探すのも良いですが、使用感が残っていたり、部材が劣化していたりする可能性もありますので、購入前にじっくり検討することをおすすめします。

オシャレなプレハブまとめ

オシャレなプレハブ部屋で生活したい!そんな憧れも、夢ではなくなりました。今回ご紹介した以外にも、さまざまなデザイン・間取り・素材のプレハブ部屋が販売されています。

メリット・デメリット、固定資産税が必要になるケース、建築確認の必要性などもきちんと頭に入れながら、ぜひ、自分だけのオシャレなプレハブ部屋をじっくり作り上げてくださいね!

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