色とりどりの綺麗な季節の花に囲まれた素敵なガーデンライフに憧れる!という方は多いのではないでしょうか?
でも「たくさんの植物を枯らさずに世話して綺麗に咲かせる自信が無い」「車の駐車スペースで庭がいっぱいいっぱい」「一軒家じゃないから自由にいじれる庭が無い」など、色んな理由でガーデニングへのハードルが高いと感じている人も多くいらっしゃるのではないかと思います。
そんな人達への救済策が【ベランダガーデニング】です!
今回はベランダに大人気のイングリッシュガーデンを造り上げる方法をご紹介して行きたいと思います!
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////ベランダガーデニングの基本と上手く行くコツ
ベランダガーデニングで何をする?
ベランダガーデニングを楽しむにあたって、まずは何をしたら良いのでしょうか?
プランターなどの園芸用品を揃えたり、ベランダの整理整頓をするといった行動はもちろん必要なのですが、一番最初に行うことは「完成形をイメージする」ことです。
広い敷地で行うガーデニングと違って広さに制限があるベランダで植物を育てるのですから、やたらと植物を増やしてしまうとごちゃごちゃしただけの空間になってしまいます。
今回は「季節の花を楽しめるイングリッシュガーデン」が目標なので、それに沿ったベランダ作りをしていきます。
景観を楽しむ事以外にも「菜園にしてハーブや野菜を収穫したい」「子供と一緒に育てられるような簡単な草花を楽しみたい」など、最終的な目標をイメージすることで自然と用意するものや育てる植物の種類も決まってくると思いますので、道具を揃えるまえにまずはじっくりとベランダガーデニングで実現したいことを考えてみると良いと思います!
また、マンションによっては「虫が寄ってくるから」「避難経路が塞がる」といった様な理由でベランダで植物を育てる事を禁止している場合もあるので、トラブルになる前に管理会社にベランダガーデニングが可能なのかどうか確認する事も忘れないようにしましょう。
必要な道具
ベランダガーデニングをするにあたって、絶対に必要になるのがプランターと土ですよね。
庭で地植えをするガーデニングとは違い、鉢やプランターに土を入れて植物を育てるのですが、どのような物を選んだら良いのでしょうか?
鉢・プランターにも素材ごとに様々な種類があり、それぞれ特徴がありますので見ていきましょう。
鉢・プランターの種類
素 材 | 特 徴 |
プラスチック・樹脂製 |
価格が安い。軽く、重ねて収納しやすい。人工的。 デザインや色が豊富で、色んな店で入手しやすい。 |
焼き物 |
通気性に優れる。重量感がある。 素焼きのものとうわぐすりを塗って着色したものがある。 |
木製 |
通気性に優れる。ナチュラルな雰囲気になる。 設置場所や保管の状態によっては腐ってしまう。 |
次に植物にとって凄く大事な土や肥料についても見ていきましょう。
どんなに環境を整えても土がダメだと植物は育ってくれません!
土の種類
名 称 | 特 徴 |
赤玉土 |
赤土を粒の大きさで分けた物。小粒・中粒・大粒がある。 無機質であるため雑菌が繁殖しにくい。 |
培養土 |
数種類の用土や肥料が配合されたもの。 野菜向け、花向け、植物向けなど用途によって種類が分かれる。 市販されているものは殺菌済みで害虫もつきにくい。 |
腐葉土 |
土を改善させるための補助用土。 通気性・保水性を高めてくれる。 土:腐葉土が2:1になる程度の割合で混ぜる。 |
植替えの必要性と土の処理
鉢やプランターで生育する植物は1~2年に1回程度植え替えを行うと良いと言われています。
その理由は古くなった土を新しい土に入れ替えるため。
水やりをし続けていくと土の間の空間が段々となくなっていくため、排水性と通気性が悪くなっていきます。
そのままにしていくと根の張りに悪影響を及ぼすので土を新しくしてあげる必要があるのです。
一方、鉢に対して大きく育った植物は土の中で行き場が無いほどに根を生やしている可能性もあるので大きな鉢に植え替えをして植物とのバランスを見直すといった目的もあります。
背の高さや植物の大きさに対して、鉢があまりにも小さいと風の影響で倒れやすくなったりもするのでベランダガーデニングを行う際には特に注意しておきたいポイントですね。
「それなら最初から大きな鉢にしておけば良いのでは?」と思うかもしれませんが、それはそれで根の生育が上手くいかない可能性があります。
というのも、鉢の壁にぶつかった根は枝分かれして他の方向に根を伸ばそうとする性質があるのです。
つまり、最初から大きな鉢に植えてしまうとなかなか壁にぶつからないので長い根が育ちますが、他の方向に広がっていかないので結果的に根を十分に張ることが出来なくなってしまうのです。
少し面倒かもしれませんが、成長具合に合わせて適切な大きさの鉢に植え替えていくことが綺麗なガーデニングには必要な作業なのです。
さて、植え替えを行うにあたって古くなった土はどのように処理すれば良いのでしょうか?
庭付きの一戸建てであれば庭の土と一緒にしてしまえば良いのですが(そもそも庭に地植えすれば良いですもんね)、マンションではなかなかそうは行きません。
間違っても排水口にながしてしまうなんて事だけは絶対にやめましょう!
排水設備はその名の通り水を流すためのものなので、土はすぐに管の中で詰まってしまい大規模な改修工事なんてことにもなりかねませんからね。
廃土の処理に関しては自治体によって区別が異なるので、必ず確認してから適切に処分するようにしてください。
もしマンションに共同の庭などがあれば管理人に相談してみるのも良いと思います。
その他の道具
土やプランター以外に揃えておく道具としては
- シャベル・・・小さいものの方が取り回しやすいと思います
- じょうろ・・・ホースのシャワーヘッドでも代用が可能です
- 手 袋・・・汚れ防止と手の保護
- ビニールシート・・・床を汚さないように養生するため
- 霧吹き・・・水やりに使えます
- ほうき&ちりとり・・・清掃用
といったところでしょうか。
他にも必要そうなものが見つかれば徐々に買い揃えていくと良いと思います。
最初にあれこれ揃えてしまって「使わなかった…」となってしまうともったいないですからね。
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////イングリッシュガーデンをベランダに作る方法
ベランダガーデニングの注意点をご紹介してきましたので、ここからはいよいよイングリッシュガーデンをベランダに作るポイントについて見ていきたいと思います。
素材感
イングリッシュガーデンはナチュラルな雰囲気を楽しむのが目的のガーデニング様式です。
なので鉢やプランターなどの小物の素材感に注意しましょう。
プラスチックや樹脂性のものは人工的な印象を与えますし、釉薬をぬって色付けされた焼き物の鉢も物によってはナチュラルテイストを壊してしまいかねません。
焼き物なら「テラコッタ」と呼ばれる素焼きのものをチョイスしたり、木製のプランターに植えてあげると全体の雰囲気が統一されてオシャレな印象になります。
花選び
日本の気候に合っていて育てやすい花をいくつかご紹介します。
バラ
華やかで香りも良く、主役としての存在感を放つバラはイングリッシュガーデンの象徴とも言える花です。
庭に植える場合は多年生のものや大輪を咲かせる種類のバラも良いかもしれませんが、鉢やプランターで楽しむならミニバラと呼ばれる小ぶりの小さな種類も可愛らしいと思います。
ゼラニウム
とても育てやすく、赤・ピンク・白など色とりどりの花を咲かせるのでベランダを華やかに飾ってくれます。
ハーブとしての効果もあり虫を寄せ付けなくしてくれますが、匂いが苦手という人もいるようです。
ペチュニア
ペチュニアも育てやすく色の種類が豊富なのでおすすめです。
枝垂れるものやこんもりと繁ってボリュームを出してくれるので吊り下げプランターで育てるのがおすすめです。
過湿に気をつけるのが上手に育てるポイントです。
パンジー・ビオラ
パンジーとビオラも色が鮮やかなのが特徴です。
半年近く花を咲かせてくれるので長くベランダを彩ってくれます。
上で紹介したペチュニアが夏~秋の花で、パンジー・ビオラは冬~春の花なのでまずはこの2種類で水やりや日当たり管理などのガーデニングの基本を覚えていくと良いかもしれません。
レイアウトの工夫
ベランダガーデニングの難しさは空間が限られていることですよね。
でもそれは目を配らせる範囲が少なくてすむというメリットでもあります!
レイアウトを工夫することで少ないスペースでもオシャレなベランダにしていきましょう!
高さの演出
イングリッシュガーデンには手前から奥にかけて段々と植物の背が高くなるように配置する『ボーダーガーデン』という手法があります。
プランターをただ並べるのではなくテラコッタ調のレンガや置台で高さを変えて立体感を加えるとグッと雰囲気が出てきます。
吊り下げプランターも高さの演出にはぴったりですね。
吊り下げることで風通しも良くなりますし、横や下方向にも葉や花が伸びていくのを楽しむことが出来ます。
一方で乾燥に弱い植物もありますので注意しましょう。
ラティス
高さの演出にもつながるのですが、どうしても平面の空間が限られていますのでラティスフェンスを利用して飾る空間を立体的に増やすのも効果的です。
隣の部屋からの目隠しにもなりますが、避難経路などを塞いでしまうリスクもありますので管理会社に確認してから施工するようにしましょう。
ウッドデッキ
ベランダの床にウッドデッキパネルを並べると一気にオシャレになりますね!
ホームセンターなどでも組み合わせてつかう小型のパネルが売っていますので検討してみてはいかがでしょうか?
ウッドデッキになっていると特別な空間という感じがして花の世話も楽しくなりそうです。
ベランダをイングリッシュガーデン風にのまとめ
庭のある一戸建てじゃなくても手の届く範囲で十分にイングリッシュガーデンを楽しむ事が出来そうですね!
水やりや剪定、土の入れ替えなど日々の世話が大事なガーデニングなので目を配る範囲が少ないというのは続けていく上ではメリットとも言えそうです。
ただ、お住まいの建物によってはベランダガーデニングを禁止していたり、制限があるかもしれませんので不要なトラブルを起こしてしまう前に管理会社やお隣さんなどに確認しておくと良いと思います。
素敵なガーデンライフを楽しんで下さい!
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