小さな庭をイングリッシュガーデン風にリフォーム!そのポイントを解説

小さな庭をイングリッシュガーデン風にリフォーム!そのポイントを解説

小さな庭をイングリッシュガーデン風にリフォームして、見て楽しめる空間にするポイントを解説します。

イングリッシュガーデンは決して作り込むものではないので、狭い空間でも十分にその雰囲気を出すことができます。そのために知っておきたいポイントを詳しく解説します。

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イングリッシュガーデンの特徴

イングリッシュ風ガーデン

イングリッシュガーデンはイギリス式の庭園のことで、次のような特徴があります。

自然な風景を重視する

洋風ガーデンにはイタリア式やフランス式もあります。この2つに共通するのは、幾何学模様を取り入れて左右対象としていることです。

対してイングリッシュガーデンはそのような人工的な様式美ではなく、人の手を加えない自然美を重視している特徴を持っています。

また広い庭を必要としないので、小さな庭でも十分にイングリッシュガーデン風にリフォームできます。

イングリッシュガーデンはいくつかのタイプがある

イングリッシュガーデンとひと口に言っても、次のようにいくつかの種類があるのが特徴です。

インフォーマルガーデン

人工的なエクステリアを避けて木材やアンティークレンガなどの素材を使っています。自然の景色を感じさせる庭づくりをしているのが特徴となります。

コテージガーデン

田舎の家や小屋にある小さな庭をイメージさせるタイプです。果樹や花といった植物を植えて色彩豊かにするのがポイントとなります。

小さな庭をリフォームする際にも参考になるイングリッシュガーデンのタイプです。

ボーダーガーデン

イングリッシュガーデンの代表的なスタイルとも言うべきタイプの庭です。植物を背の高さ順に並べて、狭いスペースでも奥行きを感じさせるのがポイントとなります。

こちらも小さな庭をイングリッシュガーデン風にする際に取り入れたいポイントです。

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イングリッシュガーデンで用いるポイント

ポイント

イングリッシュガーデンを作るために押さえておくべきポイントがいくつかあります。

フォーカルポイントを意識する

フォーカルポイントとは焦点を意味する言葉ですが、イングリッシュガーデンでは注目を集める場所のことです。

庭の中で一番注目が集まる場所にシンボルツリーなどアピールしたいものを置きます。

小さな庭もフォーカルポイントに何を置くのかによって、そのテーマを印象づけることができるでしょう。

グランドカバー

グランドカバーとは表土をむき出しにせず植物を植えることです。雑草対策にもなり、庭全体がやわらかな雰囲気にもなるのが利点です。

イングリッシュガーデンは年間をとおして植物の緑を楽しむので、常緑低木を植えるのもおすすめです。

花が咲く時期が異なる植物をうまく組み合わせることで、1年中そのカラフルな花を楽しめるようになります。

レイアウト

イングリッシュガーデンの設計図のようなものです。小道や植物のレイアウトを平面的に配置してデザインします。

人工的な雰囲気を極力避けることが大事なので、あまり作り込みすぎないようにすることが大事です。

さらに植物が立体的に見えるよう、小道のそばから奥に行くほど背の高い植物を植えるのもポイントになります。

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小さな庭をイングリッシュガーデン風にリフォームするコツ

イングリッシュ風ガーデン

それでは具体的に、小さな庭をイングリッシュガーデン風にリフォームするためのコツをご紹介しましょう。

日当たりをチェックする

植物には日当たりが必要なものと日陰を好むものとがあります。そこで庭の日当たりをチェックして、どの植物をどこに植えるのかを確認します。

狭い庭であれば十分に日当たりを確保できないかもしれませんが、心配は不要です。

時間の経過により日当たりも変わることをふまえて、イングリッシュガーデンのレイアウトをデザインするのは楽しいものです。

エクステリアはナチュラル素材で

イングリッシュガーデンは自然を感じさせることが重要なので、人工物をなるべく使わないことが大切です。

小さな庭のリフォームなので凝ったものにしたいと思うかもしれませんが、それほど予算をつぎ込む必要はありません。

たとえば枕木やレンガといった素材を使うことで、ナチュラルな雰囲気を演出できるようになります。

小さな庭であっても、ちょっとした小道を枕木で作るとしっかりとイングリッシュガーデンの雰囲気を出すことができます。

植物の成長度合いを把握する

イングリッシュガーデンは小道など歩く場所から奥に向かって、背の高い植物を植えるのが基本です。立体的に見えるとともに、すべての植物を見て楽しめるようになります。

しかし植物によって成長の度合いが異なるため、手前に植えた植物の背が早く高くなってしまうこともあります。

そこで使用する植物の成長度合いも加味してリフォームする際のレイアウトを作ることが大切です。

常緑低木を活用する

イングリッシュガーデンは1年をとおして緑を楽しめるようにするのがポイントです。そこで活用したいのが「常緑低木」になります。

たとえば次のような植物はいかがでしょうか。

シルバープリペット

洋風の庭で人気の高い植物です。白色の斑が入った葉は緑と白のコントラストが特徴的で、花壇ではカラーリーフとしても利用されます。萌芽力が高く耐寒性、耐暑性も高いのが特徴です。

シャリンバイ

暑さに強く日当たりのよい場所を好みます。光沢のある葉が美しく、イングリッシュガーデンにも映える点でおすすめです。

ヤツデ

シャリンバイとは対照的に日陰に強いため、シェードガーデンで人気の高い植物です。

葉の形も独特なものなので目を引くことでしょう。存在感のある植物としてイングリッシュガーデンにおすすめします。

イングリッシュガーデンにおすすめの花

イングリッシュ風ガーデン

次にイングリッシュガーデンにぜひ取り入れたい花をご紹介します。

バラ

イングリッシュガーデンには不可欠といってよい花がバラです。落葉低木なので小道の周りに植えると、年中その葉を楽しめます。

花は4月から5月、あるいは9月から10月にかけて咲きます。その時期を考慮して、ほかの花と組み合わせるのがおすすめです。

クレマチス

クレマチスは年間をとおして花が咲く四季咲きや春だけに咲くもの、あるいは冬に咲くものがあります。バラと組み合わせて1年中その花を楽しめるようデザインするとよいでしょう。

カンパニュラ・パツラ

カンパニュラの仲間であるパツラも多年草なので、年間をとおして緑が楽しめる植物です。寒冷地に向いているだけあって、寒さにも強いのが特徴となります。

ローズマリー

ローズマリーもバラと同様に、イングリッシュガーデンには欠かせない花といってよいでしょう。ハーブならではの香りを楽しめるのも特徴です。

種類によって上に伸びるものや横に伸びるものがあるので、周囲に植える植物とのバランスを考えて選ぶとよいでしょう。

カラフルな植栽の注意点

注意点

小さな庭をイングリッシュガーデン風にリフォームする際にはいかにカラフルに花や植物を選ぶかがポイントですが、注意点もあります。

あまりに隙間なく植えてしまうと、雑然とした印象になってしまうということです。カラフルに花を咲かせるよう植物を植える際には、適度にスペースを空けておくようにしましょう。

また高さの違いも利用して空間を生むようにすれば、カラフルでありながらもすっきりとした印象を受けるようになります。

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まとめ:イングリッシュガーデンのポイントを押さえよう

小さな庭でも十分にイングリッシュガーデンのような雰囲気にリフォームすることは可能です。

そのためのポイントさえ押さえておけば、誰でも自然な雰囲気に仕上げることができます。あとは自分なりにデザインを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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