外構をしないことを選択したときにどれくらい外構のある家と違うのか、気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
家の購入や建て替えなどでは多くの費用がかかるため、外構に予算をまわすのが難しい、なるべくお金のかからないようにしたいものですよね。
ただし外構は見た目だけでなく機能性や使い勝手といった、生活を向上させてくれるものであるため、必要なものをすべてカットするということはおすすめできません。
外構をしない家と外構をした家の違いがどんな感じか知っておけば、本当に必要な外構を考えるヒントにもなり、費用を最低限にして不便のない環境を手に入れることができます。
今回は家の外構をしない場合と外構をした場合の違いについて解説していきます。快適な生活をおくるための最善の選択につなげる参考にしてください。
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////外構をしない家とした家の違い
外構をしない家に住んだときと外構をした家に住んだときの違いについて見ていきます。
価値観や重視するポイントはそれぞれの家庭で違うため、日々の生活スタイルをふまえながら本当に必要な外構について考えてみましょう。
敷地の景観
外構は住宅と同様に敷地の景観を高めてくれます。
外構をしない家にした場合、よく言えばシンプルですが、何もない敷地にポツンと住宅があるという殺風景な印象になってしまいます。
まったく外構をしない家は建築途中の住宅をイメージするとわかりやすく、土がむき出しの状態で住宅が建っているだけの状態です。
土の地面はナチュラルさを出すことができますが、住宅周りが植栽もなく整備されていない状態というのは不自然な印象になってしまうでしょう。
外構をした家の場合、住宅にあわせてナチュラルさやモダンさなどのデザインによって、景観をコントロールすることができます。
シンプルな敷地をイメージしている場合にも、土間コンクリートや砂利などの舗装やアプローチや植栽などの外構で、バランスのとれた見た目にすることを検討するようにしましょう。
住宅への影響
外構は見た目だけでなく生活をしやすい環境を作るという大切な役割があります。
住宅で過ごす時間の他に出勤や通学、庭で過ごす時間など外に出る機会は多くあります。
外構をしないで地面に舗装がされていない場合、地面の土汚れをそのまま玄関のなかに持ってきてしまうことになります。
雨の日や雨上がりなどには、その汚れもよりひどくなるでしょう。
また舗装せずに土がむき出しになっている場所では、雨によって跳ね上げられた土が外壁や窓につくことになります。
さらに雨で濡れるだけでなく、ぬかるんだ土の上を歩けば靴も汚れてしまいます。
外構をした家であれば、アプローチや住宅の周りに舗装を施すことによって、玄関や靴が土で汚れることもなく、外壁や窓への跳ね上がりも防ぐことができるでしょう。
プライバシー
塀やフェンスなどは敷地の境界線を明確にする役割りと、外部からの視線を防ぐためのプライバシー保護をするという機能があります。
人通りの多い道路に接した住宅の場合、外構をしないですべてオープンな状態では、通行人から家の中を見られてしまいます。
また住宅街で隣家が近い場合にも、意図しないでいても目が合ってしまって気まずい状況になってしまうということもあるでしょう。
プライバシーのことはあまり気にしていないという場合でも、生活をしていくにつれて気になってくるということもあります。
あとから塀やフェンスなどを設置することもできますが、玄関や窓が道路に面している場所や、視線が気になりそうな場所がある場合には最初から設置することを検討しておきましょう。
防犯など安全面
家族や家、財産を守るためには防犯や安全面について考える必要があり、外構はその一躍を担う面も持っています。
外構をしない家の場合、敷地への侵入はたやすいものとなってしまいます。
不審者ではなくても道路沿いの住宅の場合、歩行者や自転車、車などが敷地に入ってきてしまう可能性もあります。
外構によって敷地の境界を示すことで、人や車がしっかりと認識をすることができ、不審者にとっても侵入しづらい環境にすることができます。
塀やフェンス、生け垣、通りとは違う素材の舗装にすることで敷地を明確にし、照明や防犯カメラを設置することで夜間や外出時にも防犯性を高めることが可能です。
また安全面でも塀やフェンス、門扉などの外構をしておけば、子供やペットが道路に飛び出して事故にあってしまうことを防ぐことができるでしょう。
雑草や害虫
外構によって地面を舗装することで、雑草が生えてきにくい環境をつくることができ、害虫の発生も防ぐことができます。
外構をしない家の場合、土の地面の面積が多く自然と雑草が生えてきます。
家の周りが雑草だらけになってしまっては美観も損ないますし、そうしないためには草むしりなど作業が必要になります。
時間や手間をかけて雑草を抜いたとしても、すこしすると雑草はまた生えてきてしまい、その繰り返しが日々続いていくわけです。
また雑草は虫を寄せ付けるために、蚊など害虫の温床になってしまいます。
外構をした家の場合、地面を土間コンクリートにしたり、防草シートを敷いた上に砂利や人工芝を敷くことで、雑草が生えにくい環境にすることができます。
植物を育てる場所と生活しやすい舗装する場所とを作ることで、敷地全体をコントロールすることができ、快適な環境にすることができるんです。
近隣住民とのトラブル
外構をしないという判断は悪いことではありませんが、住宅街の場合、その判断が近隣住民とのトラブルになってしまうこともあります。
土のままの地面は乾燥しているときに強風にあおられると周囲に舞い散ってしまうため、近隣で干している洗濯物や窓をあけている室内に入ってきてクレームに発展してしまいます。
また庭に水たまりができていたり雑草が生い茂っていると蚊の大量発生に繋がり、自宅だけでなく近隣の迷惑となってしまうでしょう。
さらに雑草をそのまま放置していた住宅では、街の美観を損ねると、住民トラブルに発生したケースもあります。
外構をした家であれば管理しやすい環境を作ることができ、トラブルも未然に防ぐことができます。
気持ちよく住み続けていくためにも、近隣住民とのトラブルに発展しないよう意識を向けて検討するようにしましょう。
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////外構をしないではなく必要最低限を考える
外構は生活していくために必要な機能やストレスのない環境を作るためにあります。
予算の関係で外構をしないということを検討している場合でも、必要最低限の外構については行う方向で考えていくことをおすすめします。
家族が不便を感じない外構
生活していく上で必要な外構について、家族で相談してみましょう。
ここまで見てきたように外構をしない家では不便なことも多く、日々生活していく上でストレスをためてしまう要因になってしまいます。
通勤や通学、家事や買い物をするとき、休日の過ごし方など、日々の生活でどのように動いてどんなことをするのかシミュレーションしながら、どういった外構が必要なのか考えてみます。
よく動く場所には歩きやすく安全な舗装が必要、玄関を開けたときに家の中が見えないように目隠しが必要、洗濯物を庭で干すための目隠しが必要、草むしりに費やす時間や手間がもったいないから防草のための舗装が必要など、まずはリストアップしてみましょう。
業者に相談する
外構をしないという選択肢ではなく必要最低限を考えることで、より具体的にどういったことができるのかという検討に入ることができます。
必要な外構についてリストアップできたら、業者に見積もりを依頼してみましょう。
このとき大切なのは1社だけでなく複数の業者に見積もりを出してもらうことです。
相見積もりをすることで、かかる費用について把握できるだけでなく、信頼できる業者をその中から選ぶことができるからです。
中長期的に外構を計画する
外構にかけられる予算がどうしても捻出できないという場合には、最初に必要最低限の外構だけ工事して、費用がたまったら次の外構、また次の外構という具合に進めていくこともできます。
不便のない環境から快適な環境へ、そして豊かな環境へと中長期的に計画していくことで敷地を充実させていきます。
最初から充実した環境にすることは理想的ですが、費用もかかるため無理なく進めていくこの方法がおすすめです。
また前述の相見積もりをして信頼できる業者を選んでおくことで、また業者選びからはじめることなく進めていくことができます。
DIYでできる外構
日頃からDIYをしている方や物作りに興味があるという方は外構を自分で作ることを検討してみてもいいでしょう。
しっかりとした基礎が必要なものや広い場所の舗装などは、経験や知識がないと安全面や仕上がりに不安があるのでおすすめできませんが、最後まで仕上げられると自信の持てるものであれば挑戦してみるのもいいかもしれません。
材料費と時間と手間さえあればできるので、かかる費用をおさえることも可能です。
ただし途中で断念してしまったりすると、見栄えが悪く、作り直しを業者に依頼するとなると余計に費用がかかってしまうことになるので注意が必要です。
////まとめ
ここまで外構をしない家と外構をした家の違いについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
外構をしないという選択もすることはできますが、しないことによるリスクも存在します。
外構は景観を良くすることの他に機能性を高めてくれ、使い勝手をよくすることで快適な環境を作ってくれます。
予算の関係で外構にお金を使えないという場合でも、家族が生活する上で必要な外構については前向きに検討するようにしましょう。
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