戸建て住宅を新築する際に、外構工事はどのタイミングで頼めばよいのでしょうか。
そもそも、外構工事を終わらせるのはどのタイミングがよいのかも、気になるところです。
そこで今回は、戸建て住宅での外構工事はどのタイミングでお願いすればよいのかを説明します。
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////目標は戸建て住宅の建築完了と同時に外構も完成すること
戸建て住宅の建築と外構工事を別の業者に頼む方は少なくないでしょう。
もちろん、住宅建築を手がけるハウスメーカーが外構工事を手配してくれるケースもあります。しかしハウスメーカーが仲介に入ると、外構工事の費用は高くなります。
そこで、外構専門の業者に工事を依頼するケースも多いと思います。では、外構工事を専門業者に依頼するのは、どのタイミングになるのでしょうか。
そのタイミングを知るためには、逆算で考えることが必要です。つまり、外構工事をいつまでに終わらせるのかを決めなければなりません。
外構工事を終わらせるのは、戸建て住宅の建築が終わるタイミングです。というのは、住宅が完成したあとに水捌けを良くしておかなければ、湿気やカビが発生するからです。
戸建て住宅が完成したあとでも、もちろん外構工事はできますし、住むこともできます。
しかし、たとえば玄関までのアプローチが土のままでは、靴が汚れますし玄関にその汚れを持ち込むことになります。
あるいは建物周辺の土による湿気が建物内部に入り込み、カビが発生する可能性があります。湿気やカビは建物の劣化を早める原因です。
そのため、住宅が完成した時点で外構も完成しているのがベストと言えます。それを考慮して、外構工事を頼むタイミングを考えましょう。
////逆算で考える外構工事のスケジュール
まず外構工事のスケジュールについて確認しておきましょう。
やるべきことを把握しておかなければ、完成までにどのくらいの期間を要するのかがわからないからです。
外構工事の依頼から工事完成までのスケジュールは、だいたい次のようになります。
- 相見積もりでの業者の選定
- 業者選定後の現地調査
- 要望を伝えての見積もり
- プランニングと打ち合わせ
- 契約締結
- 工事開始
外構工事そのものは2、3週間かかります。雨が降れば作業も中断することになるので、長めに見積もっておくことが必要です。
打ち合わせも施主によりどのくらいの頻度になるのか、打ち合わせは会社帰りか休みの日かによって期間は違います。
毎週末の日曜日でなければ打ち合わせができないとなれば、プランニングだけで3週間くらいはかかることになるでしょう。
外構業者の選定も確実にどのくらいの期間を要するかは、決まっていません。これは施主が納得できる外構業者が決まるまで、選定作業が必要になるからです。
以上をふまえて、業者の選定から工事完成まで1カ月以上はかかるとみておくとよいでしょう。長ければ2カ月くらいかかるかもしれません。
////ポイントは建築工事の「足場」
戸建て住宅の完成と外構工事の完成が同時になるとすれば、両方の工事は同時進行ということになります。
しかし、住宅建築の状況によっては外構工事ができない場合があります。それは、建物の足場が組まれている状態の時です。
足場が組まれていると、建物の壁際などの外構工事はできません。玄関アプローチや駐車スペースの工事も難しいでしょう。
つまり、外構工事は足場が取れてからでないと行えない点に注意が必要ということです。そして戸建て住宅が完成するのは、だいたい足場が取れてから1カ月ほどあとになります。
外構工事をスタートできるのは、契約締結をしてからです。そして契約締結はプランニングが終わってからでないとできません。
プランニングが完了する前に契約締結をすると、設計変更が生じた際にトラブルが発生する可能性があるからです。
その点も考慮して、スケジュールを立てる必要があります。ポイントは業者の選定とプランニング、契約締結を足場が外れる前までに済ませるということです。
ただし契約締結から工事開始までの期間もある程度は必要となる点に注意しましょう。
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プランニングの打ち合わせについて
外構工事の設計に必要な打ち合わせの期間がどの程度かかるのかを把握しておくことは重要です。
施主によって打ち合わせをする時間は仕事が終わってからなのか、あるいは休みの日なのか違います。
休みの日でなければ打ち合わせができないとなれば、プランニングの期間もその分だけ長く見積もっておかなければなりません。
プランニングの打ち合わせはだいたい、1回あたり1時間程度で3、4回は行うことになるでしょう。
内容としては、業者からの最初のプラン提案提示と見積書の提示、それに対する打ち合わせと修正案の提示です。
さらに使用する商品選びと色決めといった作業が必要となります。これらを何度が打ち合わせを重ねるなかで行い、プランを決定します。
期間としては1週間から2週間くらいはみておくとよいでしょう。
現地調査は基礎工事が終わってから
プランニングの打ち合わせをする前に、まずは現地調査が必要です。そして現地調査もタイミングを考慮しなければなりません。
現地調査を行うのは、基礎工事が終わってからです。図面だけを見てプランニングの打ち合わせをするのは避けましょう。
というのは、図面だけではわからない部分が多いからです。
たとえば窓の高さや周辺の勾配などから、外部の視線を遮るフェンスの高さを算出しなければなりません。あるいは電柱の位置によって、防犯を考えた設計が必要になるでしょう。
そのため、現地調査ができるのは基礎工事が終わってからとなり、そこから打ち合わせをするというスケジューリングをするようにします。
現地調査と測量、そして業者の要望のヒアリングには1週間から2週間ほどかかります。
契約締結から工事開始までは1~2週間必要に
業者選定と現地調査、そしてプランニングの打ち合わせが終われば契約書を締結します。ここでようやく、外構工事をスタートさせる準備が整うわけです。
しかし契約締結をしても、すぐに工事が始まるわけではありません。材料の調達など業者にも準備が必要だからです。
だいたい2週間ほどの期間をみておくとよいでしょう。
まずは早めの外構業者選定を
戸建て住宅建築のスケジュールに合わせて行う作業としては、現地調査があります。
基礎工事が終わるタイミングで現地調査ができるようにするため、その前には外構業者の選定が必要です。
その業者選定においても、具体的な要望を固めておかなければなりません。
相見積もりを取るなかで施主としての要望が変わってしまうと、何度も相見積もりを取らなければなりません。
そこで外構工事に関する情報を十分に集め、どのようなイメージで設計してもらうのかアイデアを固めておきましょう。
外構工事を依頼するタイミングは基礎工事が完成する前
以上から、戸建て住宅の外構工事を正式に依頼するタイミングは、「基礎工事が終わる前」ということになります。
ここから調査・測量と打ち合わせによるプラン決め、そして契約と工事の開始という流れになります。
まとめ
戸建て住宅の外構工事を依頼するタイミングはかなり具体的にわかると思います。
ただし大事なのは、その前の業者選定です。ここで時間をかけてしまうと、あとのスケジュールが遅れてしまうからです。
外構工事の一連の流れを十分に把握したうえで、スケジュールを立てるようにしましょう。
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