ブランコを庭に作ることで、子供や孫がよろこんで遊んでいる姿を見たいとお考えの方もいるのではないでしょうか。
ブランコは公園でよく設置されていた遊具ですが、最近はブランコを設置しない公園も見られるようになってきました。
自宅の庭にブランコを作ることで、家にいながら遊ぶことができ、さらにはのんびりと子供が遊ぶ姿を見守ることもできます。
ただ、ブランコは子供が使う遊具ですから、安全性は気になりますよね。
今回は、安全に遊べるブランコの購入方法や作り方をご紹介していきます。DIYが苦手という方にも、簡単なブランコの作り方をご紹介しますので、参考にして下さい。
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////ブランコの種類はどういうものがあるの?
ブランコを設置する前に、どういうタイプが子供にとって遊びやすいのかを考える必要があります。
大人の補助が必要なのか、一人で乗れるのか、子供の年齢によっても選ぶブランコは変わってきます。まず、ブランコにはどういう種類があるのかを見ていきましょう。
公園にあるブランコ
一般的な形状のブランコで、片側2本の柱で三角形を作り、その2つをつなぐように横棒を入れ、そこからロープやチェーンを使って座面を吊るすタイプです。
ブランコといえば、このタイプをイメージする方も多いのではないでしょうか。
しっかりとロープをつかむことができれば、大人が補助をすることで小さな子供でも乗ることができます。
ブランコのメンテナンスをしっかりとしていくことで、長く使っていけるのも特徴です。
手作りでブランコを作る際には、構造上の強度もあり安定性もあるので、おすすめのタイプです。
ブランコベンチ
二人や三人で揺れながらゆったりと過ごせるタイプがブランコベンチです。
座面が広く、耐荷重も考えて作られているために、一人でブランコに乗れない年齢の子供と一緒に乗ることができます。
振り幅が小さいモデルが多く、安全面も高いのが特徴です。
背もたれやひじ掛けがあれば、ゆったりと座れるので、庭でのバーベキューや夕涼みなど大人もブランコで楽しむことができます。
庭で植栽を眺めたり、ランチやティータイムを楽しむためのベンチになるので、庭での時間を有意義に過ごしたいという方にもおすすめです。
ブランコベンチには、木製のものや金属製のものもあるので、庭や住宅の外観に合わせて選ぶことができます。
木を活用した自然味あふれるブランコ
庭にある木を活用して、ブランコを吊り下げるという簡単な作り方もあります。
重みに耐えられる枝が必要など、ブランコを設置するには条件がありますが、自然な見た目があり場所も取りません。
ブランコのロープを取り付ける際には、高所作業になるので、安全面には注意するようにしましょう。
また、ロープで枝を傷つけてしまわないように、ロープと枝の間にクッションを入れるなどしたほうが良いでしょう。
生きている木を使用するので、状態に変化が無いか子供が遊ぶ前に安全確認をするようにしましょう。
高台を活用したハイジブランコ
自然に囲まれたところで、高台になっている場所という条件が揃えば、「アルプスの少女ハイジ」のように開放的な気分を味わえるブランコにすることができます。
木製のブランコや木を活用したブランコは、自然をより感じられます。
ひとつ注意しておきたいのが、斜面ぎりぎりに設置をしてしまうと危険なので、余裕を持ってブランコの設置場所を考える必要があるということです。
風があるところでは柱をしっかり固定するなど、万が一のことを考えてブランコを設置するようにしましょう。
座面を工夫したブランコ
一般的でよりシンプルな形状を持つブランコは、板を座面にしますが、工夫をすることでさまざまなものを座面に使用することができます。
人とは違う、オリジナリティを持ったブランコを作りたい場合におすすめです。
古タイヤ
公園やアスレチックなどでも活用されているのが、古タイヤです。一本のロープで吊るしたり、二本のロープで普通のブランコのように吊るすこともできます。
タイヤの穴に足を取られたり、お尻から落ちたりしないように注意が必要です。身近にあるものなので、使わないタイヤがある場合には、検討してみましょう。
スケートボード
おしゃれなブランコを作りたいという場合に使えるのが、スケートボードの板です。合板で作られているので強度も高く、ペイントされているのでデザイン性も高くなります。
持っているスケートボードのタイヤを外して使うか、中古で板だけを販売している場合もあるので、好みのデザインを選ぶこともできます。
小さい子供用
背もたれや足を通す部分を作ることで、小さい子供も乗れるブランコにすることができます。
プラスチック容器を加工する作り方や、木枠に丈夫な布でシート部分を作るなど、さまざまな作り方があります。
子供の年齢に合わせて、高さや座面を替えていくことで、ブランコを長く使っていくことができます。
ただし、ブランコの柱やフレーム、それにロープは、環境で劣化していくので、定期的に安全面のチェックをするようにしましょう。
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////ブランコの作り方
大きさがあり、強度や安定性も必要なブランコ。ここでは、ブランコの作り方や注意点を見ていきましょう。
一般的にDIYしやすい木材や単管パイプを中心に、ブランコの作り方を見ていきましょう。
木材で手作りする
手に入りやすく加工もしやすい木材を使ったブランコの作り方です。まずは、簡易的な木製ブランコについてご紹介します。
簡易的な木製ブランコ
木材の組み合わせにソーホースブラケットという金具を用いた作り方です。簡単に組んでいくことができるため、作業時間を節約することができます。
使う材料は、1820mmの2×4材を6本とソーホースブラケット2つ、補強用の木材(2×4材でも可)、座面用木材、吊り下げロープ用にクレモナロープなど強度のあるもの、防腐防水塗料、必要数のステンレスビスです。
- フレームで使用する2×4材に防腐や防水ができるキシラデコールなどの塗料を塗ります。柱部分は、念入りに塗料を塗るようにしましょう。
- 2×4材(ツーバイフォー)をソーホースブラケットに取り付けてフレームを組みます。
- ソーホースブラケットの上部に、家でいう梁の2×4材を渡します。
- 横に渡した梁部分と柱部分を補強用の木材とビスを使って固定します。
- 柱同士もぐらつかないように、補強用の木材を渡します。
- 座面の木材に4点穴を開けておきましょう。
- 補強用の木材と座面の木材に、キシラデコールで塗装します。
- ロープを吊るす梁部分に、ガイド用の小さな木材と厚めの布を取り付けておくとロープがズレないようにできます。
- ロープでループを作るように梁部分に巻きつけます。
- しっかりと固定できる「もやい結び」などで結びます。
- 座面に開けた4点穴にロープを通します。
- 座面の板にロープを押し付けるのではなく、二等辺三角形ができるようにして結びます。
- ブランコが完成したら、重しを載せるか、ペグとロープを使用して地面にしっかりと固定しましょう。
木材で作るブランコ
基本的には簡易的な木製ブランコと、同じ要領で作ることができます。ただ、固定金具を使用しないため木材の斜めカットなどをする必要があります。
使う材料は、1820mmの2×4材を6本と補強用の木材(2×4材でも可)、座面用木材、アイナットが2本、吊り下げロープ用にクレモナロープなど強度のあるもの、防腐防水塗料、必要数のステンレスビスです。
- 二等辺三角形の脚を作るために、接合部分の2×4材を斜めカットします。
- ビスで固定し、中央部分や下部分を補強材で繋げます。
- 梁の部分にあたる2×4材を適当な長さにカットして、ロープを吊るす場所にアイナットを入れる下穴を2箇所開けておきます。
- 柱と梁をビスで繋ぎ合わせ、補強のために梁の下や横の部分に木っ端で受けを作ってあげます。
- 安定性を出すために、ブランコの後ろ部分の柱同士を2×4材で繋ぎ合わせましょう。
- 座面にロープを通す穴を4点開けます。
- フレームや座面をキシラデコールで塗り残しが無いように、入念に塗装します。
- 梁に下からアイナットを取り付けて、上部のナットで固定します。
- 輪っかの部分にロープを結んでいきます。しっかりと固定できる「もやい結び」などで結びましょう。
- 座面にロープを通してバランスをとります。
- ロープで二等辺三角形ができるように結びます。
- 最後に重しやペグ、アンカーなどでブランコを固定しましょう。
単管パイプを使って手作りをする
木材よりもしっかりしていて、耐久性がある単管パイプを使ったブランコの作り方です。
使う材料は、2mの単管パイプが4本、1.5mの単管パイプが3本、1mの単管パイプが2本、パイプカバー、自在クランプ12個、パイプハンガーが2個、座面の木材、防腐防水塗料、クレモナロープ、あとはラチェットレンチが必要です。
- 2mの単管パイプを自在クランプを使って脚を作ります。
- 1.5mのパイプは前後の脚を補強する材とロープを吊り下げる梁部分に使用します。
- 1mの単管パイプは、横部分の補強で使います。
- 単管パイプと自在クランプを使って、フレームが完成したら、パイプカバーを取り付けていきましょう。
- パイプハンガーを梁部分の適当な部分に取り付けます。
- 座面にロープを通す穴を4点開け、キシラデコールで塗装します。
- 乾いたらパイプハンガーの輪っかにロープを通し、座面と繋げます。
- 「もやい結び」など、しっかりと結べる結び方で行いましょう。
- ブランコが完成したら、重しやペグ、またはアンカーなどで固定します。
時間をあまりかけたくない場合はブランコKITを活用
デザインを考えたり、図面を書くことが苦手な場合は、組み立てるだけでいいブランコKITを活用しましょう。
木材や金属製のブランコがあり、庭にマッチしたデザインを選ぶことができ、ネット通販やホームセンターでも購入することができます。
組み立てにネジやボルトを使用しており、簡単に組み立てることを可能にしています。
組み立て式のブランコは、価格が手作りのものよりも高くなりますが、安全性を考えられているため安心できるという特徴を持っています。
もし、手作り感をもう少し出したいという場合には、座面をアレンジしてみたり、塗料の色味を変えて再塗装するなど、手作業を加えてみましょう。
組み立て式のブランコKITに、自分だけのオリジナリティを持たせることができますよ。
庭にブランコを設置する際の注意点
ブランコを作る前に、設置場所の安全を確認するようにしましょう。
前後に障害物があったり、まわりにケガをしそうな場所がある場合は、ブランコの設置に適した場所とは言えません。
また、ブランコ自体に重量があるとはいえ、ブランコを使っているときには足が浮いてしまうほどの力がかかるときがあります。
突然の強風であおられることもあるので、地面などにしっかりと固定するようにしましょう。
そして、できれば一人で作業を行わず、複数人で行うようにしましょう。作業の安全性が高められ、ブランコを作る精度も上げることができます。
ブランコの作り方に不安があったり、固定方法をもっとしっかりとしたいという場合には、業者に見積もりを依頼してみましょう。
子供のための遊具なので、安全面は第一に考えることが必要です。
庭以外にブランコを設置する
ブランコを置く場所がない場合、既存の柱を利用することで他の場所でもブランコを設置することができます。いくつか例をあげて、ご紹介していきます。
ガレージにブランコを作る
広めのガレージをお持ちでしたら、ガレージにブランコを作ることもできます。
鉄骨や化粧梁がでているガレージなら、厚手の布とロープをそれに巻きつけてブランコを吊り下げることができます。
また、ロープアイ金具を梁の上部分に取り付けて、そこからブランコを吊り下げる作り方もあります。
この場合、梁の下部分に金具を取り付けないようにしましょう。強度に不安があるだけでなく、ガレージ自体にダメージを与えてしまう場合があります。
パーゴラにブランコを作る
パーゴラやウッドデッキの屋根がすでにある場合、木材で作るブランコで紹介したアイナットを使ったり、ロープの巻きつけで、ブランコを設置することができます。
パーゴラにもさまざまな種類があるので、設置前にある程度の重量が乗っても壊れないかどうか、確認をしておきましょう。
ブランコの購入と手作り方法のまとめ
ここまでブランコの作り方についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ブランコがあれば、子供が遊べるだけでなく、憩いの空間としても使うことができます。ブランコを設置できる場所があるか、まずは自宅の庭を確認してみましょう。
ブランコで遊べる場所を作ることで、きっと笑顔が絶えない明るい空間にすることができますよ。
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