外構の費用をおさえるための方法として、手作りで外構を行うことを検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
外構にはDIYで行うことができるものもあり、費用をできるだけかけずに敷地の外観や使い勝手といった部分を向上させることができます。
ただ、その反面手作り外構にはデメリットもあることから、それをふまえた上で検討しておかないと、失敗や後悔という気持ちをあとから持つことになってしまうかもしれません。
外構は生活していく上で必要な機能を与えてくれて、日々の生活を快適にしてくれるものです。
おしゃれで素敵な外観にしつつ、使い勝手のいいマイホームにするためにも手作り外構のメリットやデメリット、それに業者に依頼した場合の価格比較について今回はご紹介していきます。
外構をしっかりと検討していくための参考にしてください。
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////DIYで手作り外構するメリット・デメリット
外構を手作りで行った場合のメリットやデメリットについてご紹介していきます。
実際にこれから手作り外構をしたときを想像しながら見ていきましょう。
手作り外構のメリット
DIYで外構を進めたときのメリットについてまずは見ていきましょう。
手作り外構では費用面の他にもさまざまなメリットがあります。
費用をおさえられる
手作り外構では材料費だけで工事ができるため、外構にかかる費用をおさえることができます。
外構工事を業者に依頼した場合、施工するためのさまざまな費用が必要ですが、手作り外構の場合には工事を自分で行うため材料費以外の支出が必要ありません。
また外構で使用する材料を選べるため、新品だけでなく中古など比較的安価なものにすることも可能です。
自分好みの外構ができる
外構デザインの好みは人それぞれであり、DIYで外構工事を行うことによって、イメージするデザインを形にすることができます。
マイホームの外構についてしっかりとしたイメージを持っている場合、手作り外構でそのイメージ通りのデザインすることができ、制約などを気にせずに作っていけます。
DIYで外構工事を行うことで、おさえた費用の分を材料費にまわすことで、ワンランク上のデザインを実現することも可能です。
またオリジナリティを出したい場合には、少し奇抜なデザインにしたりといったこともでき、自分好みの外構にしていくことができるでしょう。
DIYした外構に愛着がわく
手作り外構をすることで、自分が手間ひまをかけて作った外構に愛着が持てるようになるでしょう。
日常のなかで使っていく外構はとても身近なものであり、努力して作ったものがそこにあるだけで気持ちが高まるものです。
また愛着を持てるということは、日頃の状態についても気にかかるもので、メンテナンスなどをしっかりとしていくことにも繋がります。
外構は家族だけでなく他の人の目にもとまる部分なので、マイホームの景観維持のためにもいい状態で使っていくということは大切なことです。
DIYの経験や知識を次につなげられる
手作り外構では自分ですべてを行うため、材料や施工について同時に知識も得られ、それをメンテナンスの際に活かすことができます。
業者に依頼した場合、打ち合わせでデザインを決めるだけで、施工方法については興味を持たずにそのまま完成を待つだけになってしまうという場合がほとんどでしょう。
その場合、自分でできるちょっとしたメンテナンスをするという場合に業者に依頼したり、そのときにメンテナンスのため知識を得て自分で直すということになります。
DIYで外構工事を行っていれば、そのときに得た知識や施工した経験があるため、どのようにメンテナンスをしたらいいのかということがすぐに理解することができます。
また、手作り外構で経験した技術を他のDIYで活かしていくこともできます。
DIYをこれからも趣味としてやっていきたいという場合や他のものも手作りでつくりたいという場合には、手作り外構の経験が大きく役立つでしょう。
手作り外構のデメリット
DIYで外構工事を行う際のデメリットについて見ていきましょう。
費用面などのメリットに目が行きがちになってしまいますが、デメリットについてもしっかりと検討しておく必要があります。
外構計画や素材選びに時間がかかる
手作り外構では計画や素材選びなどを自分で行う必要があるため、そのための時間を休日などにさかなければいけません。
業者に依頼して外構工事を行う場合には、デザインやスケジュール、素材などのプランを提示してもらえるため、時間を短縮して計画を進めていくことができます。
手作り外構の場合には他に動いてくれる人がいないため、すべてを一人もしくは家族で行わなくてはなりません。
外構のデザインから素材選び、作図をして必要な材料を割り出して調達といった流れをしていくためには、多くの時間が必要です。
自由な時間をどれくらい費やすことができるのか、どれくらいの期間で実行することができるのかなどを一度検討してみましょう。
外構を手作りする楽しみのひとつとして考えられる場合はメリットになりますが、自由な時間が削られてしまうという気持ちになってしまう場合には、いつまでたっても外構ができないということにもなってしまうので注意が必要です。
外構工事に時間や手間がかかる
外構を自分で手作りしようと計画を練っていても、実際に工事を行ってみると経験がないぶん時間がかかってしまい、手作り外構にしたことを後悔してしまうというケースがあります。
外構業者に依頼した場合、経験や知識が豊富なため段取り良く施工することができます。
しかし外構工事の経験のない初心者が行う場合、施工方法の確認ややり直しなどで時間や手間がかかってしまい、思うように進められないことも。
手作り外構をして後悔しないためにも、寸法だしレベルだし、加工方法など作業の一連の流れを確認して、実際に最後まで施工していくことができるかどうかシミュレーションしておくことをおススメします。
DIYした結果予算オーバーになることも
外構工事にかかる費用をおさえようと手作り外構を決めても、予算をオーバーしてしまったという結果になってしまうこともあります。
理由としては、材料をこだわって必要以上にハイスペックにしてしまったり、寸法ミスなどをしてしまって材料をあらたに購入しなければならなくなってしまったということがあります。
またDIYを趣味としている場合には、必要な工具がある程度揃えられてると思いますが、そうでない場合工具をそろえるための費用も必要になり、それをふまえていなかったという場合もあります。
手作り外構をはじめる前に、施工方法の確認や図面おこし、必要な材料と工具の確認、トータルでかかる費用の確認を必ず行っておくようにしましょう。
仕上がりが思い通りにいかない
自分好みの外構にしようと手作り外構をしても経験や技術がないぶん、できあがった外構の仕上がりに満足できない可能性があります。
外構業者は経験や技術、知識が豊富にあるため手際よく施工しつつ、しっかりとした仕上がりにすることができます。
より具体的な完成図を思い描くことができ、そのために必要な施工方法を考えられ、それが身についているからです。
手作り外構をするのがはじめてという場合、ぼやっとした完成形をイメージするのではなく、計画段階で細部にわたるまで確認しておく必要があります。
外構業者のように予期せぬことにその場で対応できないのであれば、綿密な計画でその部分を補うようにしたほうがいいでしょう。
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////手作り外構と業者依頼との価格比較
手作り外構でかかる費用と業者に依頼して施工した場合の価格比較について見ていきましょう。
DIYでできる玄関アプローチやフェンス、ウッドデッキや花壇といった外構を例にご紹介します。
玄関アプローチ
家族が毎日使う場所であり、お客様を家に向かい入れる玄関アプローチは、業者に依頼をする場合およそ10万円から30万円ほどが費用相場になります。
使用する素材によっても値段が変わり、5平米の施工をした時を例にすると、
- 砂利を使用した場合は15000円から3万円ほど
- 土間コンクリートは5万円から8万円ほど
- タイルを使用した場合は6万円から25万円ほど
- レンガは5万円から14万円ほど
- デザイン性のあるインターロッキングでは5万円から9万円ほど
になります。
手作り外構の場合、材料費で済むため種類にもよりますが1平米あたり15000円から25000円ほどが目安になり、砕石で地盤を固める場合やコンクリートやモルタルを使用する場合には、別途費用が必要になります。
また残土の処分費用についても頭に入れておく必要があります。
また、材料を運ぶための車や材料を置いておくための場所についても、考えておくようにしましょう。
フェンス
敷地の境界線を囲ったり、プライバシー保護の役割をもつフェンスの商品費用相場は1mあたり7000円から4万円ほどになります。
20m必要な場合は、15万円から80万円ほどの費用がかかります。
フェンスを設置するのに基礎工事が必要な場合、業者依頼では1箇所の埋め込み工事で5000円から7000円ほどの費用が必要になります。
DIYで安価にフェンスを作る場合、木材で作ることも考えられますが、その場合には塗装などメンテナンスについても考えておくようにしましょう。
ウッドデッキ
ゆったりとした時間を過ごしたり、子供やペットが遊ぶ場所として使用できるウッドデッキは業者に依頼した場合、平米あたり3万円から4万円ほどが費用相場になります。
ウッドデッキの場合、安価なソフトウッドと耐久性のあるハードウッドや人工木を使用します。
DIYで費用をおさえたい場合には、ソフトウッドで平米あたり15000円程度、ハードウッドや人工木を使用する場合には20000円程度が目安になります。
ソフトウッドで作る場合には初期費用は安く済みますが、定期的に再塗装などでメンテナンス費用がかかるため、長く使っていくことを考えた上で素材を選択するようにしましょう。
またハードウッドは硬く加工がむずかしいため、工具を使用して加工する際には注意が必要です。
花壇
敷地に彩りを与えてくれる花壇の費用相場は、大きさや施工方法、素材にもよりますが6万円から7万円ほどになります。
他の外構工事を依頼している場合には、費用をおさえられる可能性もあるので、まずは確認してみましょう。
DIYで花壇を作る場合には、2万円ほどが目安になります。
高さや広さによっても使う素材数が変わり、素材の種類によっても金額が変わってきます。
土の質が良くない場合には新しい土や古い土の処分費用なども必要になるので、あらかじめ確認しておくといいでしょう。
////手作り外構と業者依頼とで迷ったら
手作り外構にするか業者依頼にするか決められないという場合には、これからご紹介するポイントについて考えてみましょう。
外構工事を順調に進めていくためのヒントをご紹介します。
必要な外構工事をすべてピックアップする
外構工事が必要な場所について明確にするため、敷地の四方でそれぞれ必要な外構をメモしていきましょう。
外構は敷地内での活動をしやすくしてくれるものであり、生活のしかたによってそれぞれの家庭で必要な外構は異なります。
家族にとってどんな外構が必要なのかピックアップして、それぞれの優先度について考えてみましょう。
また、手作り外構でできそうなものがあれば、色分けしておくようにして、あとから検討しやすくしておきます。
こうしてひと目見てわかるようにしておけば、今すぐ必要な外構やあとからでもいい外構、業者にしっかりと作ってもらいたい外構やDIYでゆっくりと工事してもいい外構などが考えやすくなります。
手作り外構はワンポイントにおさえる
手作り外構であれもこれもとしてしまうと、ほとんどの休日を工事にかけるようになってしまうでしょう。
そうしないためにも手作り外構でする部分については手が回る範囲で考えておいたほうがいいでしょう。
手作り外構は1日もしくは2日程度で施工できるものにしておき、他の外構に関しては業者依頼にしておくことで、愛着のもてるワンポイントを敷地に作ることができ、大切な休日も存分に楽しむことができます。
相見積もりをとって比較検討する
必要な外構についてピックアップした時点で、3社から5社の外構業者に見積もり依頼をして、相見積もりで比較検討していきましょう。
見積もりはより明確な費用がわかるというだけでなく、施工を依頼するための信頼のおける業者を選ぶための大切な情報を知ることができます。
費用面でお悩みの場合、安さというところにポイントを置きがちですが、実際に大切なのは信頼できる業者に施工を依頼するということです。
信頼できる業者であればストレスなく外構計画を進めていくことができ、費用面やデザインなどで希望がある場合には、それに応じたプランを提案してくれます。
手作り外構は方法のひとつとして考えておき、同時にしっかりと任せられる信頼できる業者探しをはじめておきましょう。
まとめ
ここまで手作り外構のメリットやデメリット、それに業者依頼との価格比較について見てきましたがいかがでしたでしょうか。
手作り外構は費用面やDIYの面白みといったメリットがありますが、逆に休日など自由な時間を費やさなければいけなかったり、納得のいく仕上がりにできない可能性も高いというデメリットがあります。
外構の費用は大きくそちらにばかり目が行ってしまいがちですが、時間や手間、仕上がりなどを含めて業者依頼した場合の費用とを検討していく必要があるでしょう。
外構計画をしっかりと前に進めていくために、まずは相見積もりをとって実際にどれくらいの費用がかかるのか確認をして、同時に信頼のできる業者を選ぶことをおススメします。
おしゃれで快適な外構にして、満足のいく環境を手にしていきましょう。
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