庭に花壇を作って、緑やお花を身近に楽しみたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
実際に花壇を作ろうと思っても、どういうデザインでどういう植物を植えたらおしゃれになるか、迷ってしまいますよね。
毎日花壇を見て植物の成長を楽しんだり、お客さんの目を引く花壇を作って、会話を楽しんだりと良い花壇を作ることができれば、より生活を楽しいものにすることができます。
今回は、花壇の作り方や庭の状態に合わせた作り方をご紹介していきます。庭に合った良い花壇を一緒に考えていきましょう。
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////花壇の作り方
植物をポットやプランターに植えて育てるよりも、さらに自由にのびのびと育てることができる花壇は、思っているよりも簡単に作ることができます。
DIYが難しいと感じた場合は、業者に依頼することでも作れますし、まずは自分で花壇作りにチャレンジしてみましょう。簡単に作れる花壇の作り方を見ていきましょう。
スタイルを決める
花壇をどういったスタイルにしたいか、あらかじめ大まかに決めておきましょう。
花壇のスタイルには、大きく分けて規律ある形状を持ったスタイルと自然な曲線を持たせたスタイルがあります。
それぞれのスタイルについてご紹介します。
規律ある形状を持ったスタイル
大きな公園や学校など、広い敷地でよく見られるスタイルで、直線や円などしっかりと成形された枠を持つものを指します。
自然な状態の植物を見せるのではなく、植物の種類や色など規律ある配置にすることで、メリハリを持たせた見た目にすることができます。
小さいサイズの庭で、このスタイルの花壇を作ると、さらにコンパクトな印象ができてしまうため、ボリューム感を持たせた花壇にすることは難しくなります。
自然な曲線を持たせたスタイル
花壇の枠を曲線にしたり、植物の配置をランダムに見えるようにすると、自然な印象を持った花壇を作ることができます。
低木や植物を立体的に配置することで、ボリューム感をもたせることもでき、小さいお庭でも花壇の存在感を高めることができます。
DIYで作れるサイズの花壇には、自然な曲線を持たせたスタイルのほうが、作りやすいのでおすすめです。作り方も直感的に行うことができるので、手早く作ることも可能です。
場所を決める
花壇を作る場所を決める時には、ただこの場所が寂しいからという理由でも良いですが、花壇を眺めたい場所という点でも考えてみましょう。
花壇を眺めたい場所
家から花壇を楽しみたい場合は、建物から離れた場所に花壇を作ることで、全体を眺めることができます。天候に左右されず、花壇の植物を見ることができます。
逆に家の外から花壇を楽しみたい場合には、建物の近くに作ると良いでしょう。家を出る時、帰る時に花壇を見ることもでき、日々の成長を眺めることができます。
日当たりのいい場所
季節を通してや一日を通して、日当たりがどの程度あるのかを確認しましょう。
植物は、日当たりが良いところを好むものや、日陰を好むもの、半日陰を好むものなどさまざまな種類があります。
また、日当たりがよくても西日には弱いなど、植物によって条件が異なるので、まずは花壇を作ろうとしている場所の日当たり具合をチェックしておくことが大切です。
ちなみに、半日陰とは数時間だけ日が当たるところや、大きな木の陰など木漏れ日のような日が当たる場所を指します。
日当たりに強い背の高い植物を置いたり、柵であえて陰を作るようにしたりと、アレンジすることで対応することもできます。
植物を調べる
花壇に植えたい植物をピックアップしてみましょう。ネットや図鑑などで、気になる植物があれば、メモしておきましょう。
この時に日当たりや土の好み、植え付けの時期や開花時期など、その植物の特徴もまとめて調べておきましょう。
花壇にはなるべく近い特性のものを植えることで、水やりのタイミングを合わせることができたり、お手入れをする時に手間をかけないようにできます。
また、日当たりに関してもそれぞれの特徴を知っておくことで、配置によってその植物の好みの日当たりにすることも可能です。
花壇の作り方としても大切な要素なので、実際に花壇が出来上がるまで、お気に入りの植物が見つかった場合は、調べておくようにしましょう。
酸性度を確かめる
日本の土壌は弱酸性の場所が多く、あまり最初は気にしなくても良いのですが、植える植物によっては酸性が好みだったりもするので、庭の土がどんな土なのかを知っておくと植物を元気に育てることができます。
測定の仕方は、ホームセンターなどで売っているph測定器を土に挿して行います。ph6くらいまでが酸性、ph7が中性、ph8以降はアルカリ性です。
最初の花壇には、土の酸性度を調整せずに植えられる植物を選ぶようにすると良いでしょう。
土の準備をする
花壇の作り方で重要なのが、植物を植えるための土です。植物を元気に育てるためには、団粒化した土が必要です。
花壇を作る場所の地面を30cmほど掘って、石や植物の根っこなどを取り除きます。掘る深さは、植えたい植物の根っこの高さの2倍を目安にすると良いでしょう。
掘った土に培養土を混ぜ込んで、もともと表面にあった土から穴の中に入れていきます。庭の土が粘土質だった場合は、バーク材やパーライト、腐葉土などを混ぜ込むことで土壌改良します。
固まっている土は、手でもみほぐしてから混ぜるようにします。団粒化した土を作ることで、空気と水を取り込むことができ、根がはれる空間も作ることができます。
土作りは花壇の作り方の大切な要素なので、しっかりと行うようにしましょう。
花壇の土留めを作る
良い花壇にするためにも、花壇の土留めはこだわりを持って決めるようにします。
レンガや枕木、樹脂やコンクリートでできたものなど、さまざまなものが花壇の土留めに使用することができます。
自由な発想でデザインを考えてみましょう。また、ネットなどでも花壇を調べると、おしゃれな土留めのアイデアが掲載されています。そういったものをヒントに作るのも良いでしょう。
ただし、庭や建物など環境によっても、見え方が変わるのでしっかりと状況に合わせたイメージを持って決めるようにしましょう。
レンガやコンクリート素材のものは、高く積み上げるときはモルタルなどで固める必要がありますが、1段や2段の場合、積み重ねるだけでも使用していけます。
簡単に作りたい場合には、積み上げずに低い土留めを採用してみましょう。
培養土を入れる
土留めで花壇の枠を作ったら、培養土をその中に入れていきます。水やりをしたり、軽く押し込むと土が沈むので、多めに土を入れておくようにしましょう。
植物を植える
園芸店やホームセンターで花壇に植える植物を購入したら、ポットのまま仮に花壇に配置していきましょう。
見栄え良くするためには、奥から背の高い植物を配置して、手前に小さい植物を植えるようにします。
また、植物同士が三角形を作るように配置すると、自然な印象を出すことができるのでおすすめです。
そして、植えた植物が成長することも考えて、スペースを作っておくようにすると、時間の経過と共に良いボリューム感を作り出すことができます。
気に入った配置にできるまで、何度も繰り返してみましょう。気に入った配置になったら、奥から順に植物を植えていきます。
植える植物は、ポットから取り出して軽く根をほぐします。土を取り除こうとしてしまうと、根を傷つけてしまうので、注意が必要です。
それから、ポットから植物を出したら、なるべく早く土をかけてあげましょう。根と土が馴染むように、軽く土を押し込みながら植えていきます。
水やりをする
花壇に植物を植えたら、たっぷりの水をあげましょう。水やりのコツは、植物に直接かけるのではなく、土の表面にかけるようにします。
たっぷりの水をあげるようにしましょう。水が染み込んでいくと、植物の根に土をさらに馴染ませることができます。
そして、植えてからの水やりは植物の特徴に合わせて行うようにします。一般的な植物は、土が乾いたらたっぷりと水をあげるようにします。
水やりの時間帯は、朝か夕方に行うようにします。仕事で朝は難しいという方は、帰宅してから花壇に水やりをするようにしましょう。
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////花壇が作れないときは
花壇を作りたいけど、すでにコンクリートが打ってあったり、土が粘土質で土壌改良をするのも難しい場合があります。
そういった場合に有効なのが、レイズドベッドです。
レイズドベッドは、地面から離した状態で植物を育てるので、コンクリートや粘土質の庭でも花壇を作ることができます。
レンガやレイズドベッドキットなどを使うことで、花壇を作ることができます。
レンガだけで作る場合、水漏れしないようにしっかりと固める必要があるので、時間と労力がかかりますが、自分好みの見た目にアレンジすることもできます。
作り方が難しいという場合には、レイズドベッドキットを購入しましょう。
プランターを大きくして、しっかりとさせたものがレイズドベッドで、軽石などを下に敷いて、その上に培養土を入れていきます。
レイズドベッドは高さを出すことができるので、腰をかがめずに水やりやお手入れをすることができます。
良い花壇を作り方まとめ
ここまで花壇の作り方をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
花壇は、こうしなければいけないという作り方はありません。自由な発想で、自分好みの庭にするために、さまざまなアイデアを出してみましょう。
今回ご紹介した花壇の作り方を知っていれば、アレンジして作ることも可能です。作ることが難しいという場合には、業者に相談して作ってもらうということも考えてみましょう。
自分のアイデアで、より完成度の高い花壇を作ることができます。お気に入りの植物がたくさんある花壇を作って、毎日の生活に楽しい驚きを取り入れてみましょう。
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