人工木材でメンテナンスフリーのウッドデッキやウッドフェンスを作りたいけど、どのメーカーを選んだらいいのか迷ってしまっている方もいるのではないでしょうか。
人工木材を使ったエクステリアを購入する機会は、人生の中でも数回程度です。
メーカーや特徴など、よくわからないまま決めてしまって、後から後悔してしまうよりは、しっかりと検討をして決めたいものです。
今回は、人工木材を取り扱うメーカーや、人工木材について解説していきます。是非、人工木材メーカーや製品選びの参考にして下さい。
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////人工木材の主要メーカー
耐候性や耐久性が高く、信頼性もある人工木材の主要メーカーを見ていきましょう。自由設計や安全性など、各メーカーが高い水準を持っています。
住宅に関する商品を数多く出しているLIXILは、人工木材を使用したウッドデッキでも圧倒的なシェアを誇っています。
住まいを豊かで快適にするための製品作りをしており、日本国内だけでなく世界150カ国以上で活躍しているメーカーです。
それでは、LIXILの人工木材を使用した製品を見ていきましょう。
ゆったりとできる落ち着いた空間を住宅にプラスするレストステージは、デザイン性を持たせながらもコストを抑えることで、手軽に設置することができる人工木材のウッドデッキです。
カラーは3色あり、設置場所のイメージに合わせて選ぶことができます。
表に出る部分には、天然の木粉と高い耐候性を持った樹脂を使って、芯にあたる部分には100%リサイクル素材を使用しているので、ナチュラルな質感と環境への配慮を同時に実現しています。
ベランダや庭への設置ができ、さまざまな形体にも対応することができます。
デザイン性を高めてより天然木に近くした樹ら楽ステージ 木彫は、表面に溝をつけることでより自然な風合いを実現しています。
カラーは4色から選ぶことができます。木の粉を多く配合しているので、設置してすぐに色の変化が起こりますが、その後緩やかになっていきます。
色ムラや陰影の濃淡があり、本物の木のような質感を再現しています。
ウッドデッキだけでなく、フェンスも同じカラーで統一したり、別カラーにしたりもできるので、さまざまなコーディネートをすることができます。
窓や玄関ドアなどが有名なYKKAPは、品質や高い完成度でウッドデッキの高いシェアを持っています。
暮らし心地を良くする空間提案をし、新しい価値を作り出す製品作りをしており、コーディネートしやすいシリーズ商品を展開するメーカーです。
YKKAPのリウッドデッキシリーズについて、見ていきましょう。
木の粉とポリプロピレンを原料にした人工木材で、耐久性が高く、硬質なので傷がつきにくいという特徴を持っています。
目地幅を3mm幅にすることで、デザイン性や安全性、デッキ下に光がもれないので、雑草が生えにくいというメリットもあります。
アールに対応した幕板があり、弧を描くようなデザインでも収まりよく仕上げることが可能です。カラーは4色あり、設置場所の印象に合わせて選ぶことができます。
バルコニー用のリウッドデッキもあり、集合住宅のベランダから戸建住宅のバルコニーにも対応しています。
一般向けのほかに業務用建材などでも実績のあるメーカーです。機能や使い勝手に注目し、省エネやバリアフリー、高耐久の製品を展開しています。
三協アルミの人工木材を使用した製品を見てみましょう。
人工木材の熱による伸縮を考慮した設計で、見た目や質感にこだわった製品です。
ラインナップには、表面温度が上がりにくい昇温抑制仕様や、表面に凹凸加工を施して木目風の柄を実現した木目床板などがあります。
ワイド床板と最大で900mmの大引ピッチを採用することで、固定箇所を少なくしています。カラーも4色あり、環境に合わせた色を選ぶことが可能です。
フェンスや手すりなどのバリエーションもあり、ペットに対応した製品との組み合わせもできる特徴があります。
豊かで安らぎを得られる庭生活文化を提案するメーカーで、デザイン性の高い製品が特徴です。
デザイナーや設計士からの信頼もあり、木目調のエクステリア商品が注目を集めています。それでは、タカショーの人工木材を使った製品を見ていきましょう。
リサイクル材を使用して作られている人工木材で、木の粉を50%以上と廃プラスチックを混合しています。
木の粉の配合率が高いため、天然木のような質感や風合いが特徴です。夏場の温度上昇を従来製品よりも、約9度抑えることができ、熱くなりにくいデッキを実現しています。
さまざまなオプションが用意されているので、アール加工にも対応し、多くのデザインを選択肢に入れることができます。
カラーは4色あり、中には珍しいホワイトもあるので、欧風の庭に合わせたりとイメージ通りのデッキを作ることが可能です。
公共のエクステリアで大きなシェアを持っており、近年一般住宅のエクステリアにも力を入れているメーカーです。四国化成の人工木材を使用した製品を見てみましょう。
木の粉を50%以上使っているので、天然木のような質感を持った人工木材です。カラーがノーマルカラー3色とティンバーカラー5色の8色の中から選ぶことができます。
ティンバーカラーは、天然木の色合いと質感があり、より木材らしさを求める方はティンバーカラーがおすすめです。幕板にアルミを選べるなど、他のメーカーにはない特徴を持っています。
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////その他の人工木材メーカー
国内外には、主要メーカーの他に多くのメーカーが存在します。その中でも注目を集めている人工木材メーカーをご紹介します。
天然木に近い美しい木目と質感があり、本物と見分けがつかないほどの人工木材が人気のメーカーです。
天然木から木目を型取りして製造されており、自然な色ムラを塗装で木の質感を表現しています。
ウレタン樹脂とアルミを使用しているので、耐候性や耐久性が高く、メンテナンスも必要なく使用していくことができます。
板目に合わせて浮造りという凹凸加工をしているので、滑りにくいのが特徴です。また、セラミックの耐摩耗処理をしているので、木目の間隔が広いところでも滑りにくくなています。
商業施設などの空間デザインで使われる装飾を不燃人工木材で制作している加工メーカーです。
耐熱性のあるゾノトライト系けい酸カルシウムを使用した不燃人工木材で、アスベストなど有害な部室を含んでないリサイクルが可能な材料です。
さまざまな形状にすることができ、波状や曲面などにも対応し、木材加工よりも自由な表現をすることができます。
住宅やガーデンの資材を販売する企業で、低価格の人工木材など輸入販売している販売元です。
シンプルな施工が可能で、低価格なことからDIYで人気を集めている人工木材です。
カラーはブラウンとチークの2色があり、表面はフラットでウラ面がリブ加工されており、どちらの面も表にすることができます。
木製の吊橋や橋梁でトップシェアを誇るメーカーで、公共施設の施工の他に、低価格ながら高品質な人工木材の販売をしています。
廃材から作った木の粉と廃プラスチックを原料としており、環境に配慮しています。
カラーは6色から選べ、また中が詰まった無垢材仕様と中空になった中空材を選択することができます。
表面仕上げは、サンディングと木目らしさを出したウッドグレイン、型によって異なるグルーブがあります。
////人工木材について詳しく解説
ここからは、人工木材について、詳しく解説していきます。
人工木材とは
一般的に人工木材とは、天然木に似せて作られた部材のことを指します。
樹脂木や再生木などの呼び方もありますが、基本的には同じで、メーカーによって呼び方を変えている場合があります。
人工木材は、メーカーによって原材料や配合の比率が違います。製造方法の違いから、それぞれに特徴を持った人工木材が製造されます。
製造方法はおもに3種類あり、木の粉と樹脂を混ぜたものを原材料にした人工木材と、樹脂のみを使用した人工木材、その他の素材を原料とした人工木材があります。
また、樹脂もABS樹脂やポリプロピレン、ポリエチレンなどの種類があり、それぞれ特性が異なります。
木の粉と樹脂を混ぜた人工木材は、廃材などの木材を粉砕して樹脂に混ぜ合わせます。それを押し出し成形して、部材の形状にしていきます。
天然木の木目を表現するために、研磨や金型、エンボス加工などの方法があり、メーカーによってより木材に近い見た目になるように工夫されています。
人工木材のメリット・デメリット
原料や製造方法がメーカーによって異なるため、人工木材のメリットやデメリットを一概には言えませんが、一般的な人工木材の特徴をご紹介します。
加工性が高い
木材と同じ工具で、カットや穴あけをすることができます。
そのため、簡単に寸法を合わせることができ、障害物があるところでもしっかりと対応することができます。
また、薄い幕板であれば、曲げてアールをつけることも可能です。
質感
メーカーが、天然木に近い見た目や質感を表現するために、さまざまな工夫をしているので、より天然木に近い製品を選ぶこともできます。
見た目や質感を重視する場合は、加工方法やデザイン性にも注目しておきましょう。
耐久性
木の粉と樹脂を混ぜ合わせた人工木材は、シロアリが寄り付きにくいので、そこから朽ちてしまうなどのダメージが起こりにくい特徴があります。
また、腐食しにくい素材なので、防腐塗装などの処置が必要ないというメリットがあります。
人工木材は、経年によって色あせをしますが、極端な変色は無く、天然木よりも長く良い状態で使用していくことができます。
使用感
人工木材は、割れやささくれなどが起こりにくく、安全性も高い素材です。
ただ、日光に長時間当たっている場所や、気温が高くなる時期には、熱を持ちやすいので注意が必要です。
人工木材のメンテナンス方法
人工木材も天然木や他の素材と同じように、使用していくうちに汚れが付着します。ここでは、人工木材のメンテナンス方法をご紹介します。
土汚れやコケ
プランターから落ちた土や、雨の跳ね返りでついた泥、コケなどは、水をまいてデッキブラシでこすることできれいにすることができます。
汚れを落とした後、汚水をしっかり流さないと、汚れがまた付いてしまうので気をつけましょう。
また、高圧洗浄機でもきれいに落とすことができます。しつこい汚れには、より近付けて打つことで汚れを落とすことができます。
タバコの焦げ跡や落書き
水で落とせないタバコの焦げ跡や落書きは、40番の紙やすりで削って汚れを落とします。
板目に沿りながら、局部的に研磨せず、全体をぼかしながら補修すると、きれいな仕上がりになります。
木っ端や研磨補助器具を使用すると、楽に補修作業を行えます。
カビ(黒い斑点)
カビキラーなどのカビ取り剤を使用して取り除きます。まず、水洗いしてから、表面が乾くのを待ちます。
表面にカビ取り剤を噴き付けて、そのまま放置します。最後に水で洗い流して、余分な水を拭き取れば完了です。
人工木材メーカーまとめ
ここまで人工木材の特徴やメーカーについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
人工木材は、天然木の持つ質感や見た目を持ちつつ、耐久性に優れた素材です。その性質から、近年人工木材は、エクステリアのスタンダードな素材として支持されています。
ご紹介したメーカーの中で気になる製品があれば、業者に見積もりを依頼してみてはいかがでしょうか。
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