生姜(ショウガ)のように身体に良いものを家庭菜園で作ることができれば、家族の健康管理にも最適だし挑戦してみようとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
古くから生姜は薬として吐き気止めや咳止めにも使われ、食卓では薬味や臭み消しなどおおくの場面で活躍してくれます。
また生姜は生長の度合いによってその都度味わうことができるので、栽培しながら風味や味わいを楽しんでいくことができます。
今回は手間がかからず便利に使える生姜を家庭菜園で作る方法についてご紹介していきます。
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////生姜は収穫時期で名前が変わる
生姜は食卓でどう使いたいのかによって家庭菜園での収穫のタイミングが異なります。
また収穫するタイミングによって、生姜の名称も変わるので、まずはそれぞれの特徴について見ていきましょう。
筆生姜
収穫の時期は6月から7月くらいで、葉が3枚から4枚ほどついた頃が収穫時期になります。
筆生姜は新芽だけを収穫したもので、焼き魚などに添えて色合いを加えたり、毒消しとしての意味合いもあります。
葉生姜
7月から8月くらいが収穫時期で、葉が6枚から7枚くらいになった頃に収穫できます。
葉生姜で有名な品種として谷中生姜があり、葉がついたまま収穫し味噌をつけてそのまま食べたり、甘酢漬けにして食べることができます。
簡単に食卓に並べることができるため、晩酌のおつまみや口直しとして重宝します。
根生姜(新生姜)
10月から11月ころが収穫時期で、茎葉が黄色くなった頃に収穫ができます。
根生姜はスーパーなどでもよく見かける生姜で、辛味や香りが強いため薬味や香辛料として使用します。
////生姜を家庭菜園で作るための基本情報
家庭菜園で生姜を作るために、生姜の栽培環境について確認しておきます。生姜についての基本情報を見ていきましょう。
生姜が好む環境
生姜は適度に日陰ができるような強い光が当たらない場所を好みます。
家庭菜園で好みの日当たりが作れない場合には、日陰を作れる作物を周りで育てるようにしてもいいでしょう。
栽培に適した温度は25℃から30℃ほどで、地温が15℃以上になる頃に定植するようにします。
生姜はpHが6から7程度の弱酸性の土を好むので、家庭菜園の土が酸性寄りな場合、栽培する2週間前には苦土石灰や有機石灰などでpH調整する必要があります。
プランターなどで生姜を栽培する場合には野菜用培養土を使うと手軽に栽培をはじめられます。
生姜の栽培時期
生姜は4月後半から5月前半ころに植え付けをして、その後適時収穫していきます。
家庭菜園で栽培する品種や地域によっても植え付けの時期や収穫のタイミングは異なるので、あくまで目安として考えておきましょう。
////生姜を家庭菜園で栽培する方法
生姜を収穫するまでに家庭菜園で行うことについて見ていきましょう。家庭菜園で生姜を栽培する方法についてご紹介します。
生姜は種生姜から作る
生姜はホームセンターなどで販売している種生姜を使用して栽培していきます。
種生姜は10℃以下になってしまうと腐ってしまうので、13℃以上になる場所で保管するようにしましょう。
種生姜は小さい品種の生姜の場合は40gから60g程度、大きい品種の生姜は40gから120g程度、芽が2つから3つほどになるように切り分けて、2日から3日ほど乾かしておきます。
土作りと植え付け
家庭菜園で生姜を地植えで行う場合には、植える場所の土壌酸度が弱酸性になるようにします。
土のpHが酸性の場合、植え付けの2週間前に苦土石灰や有機石灰をまいて、深さ20cmほどまで耕します。
植え付けの1週間前になったら、堆肥と肥料をまいて耕すようにしましょう。
土作りができたら高さ10cmの畝を作って、黒マルチで土をおおい、30cmから40cmの株間になるように穴を空けておきます。
種生姜を植え付けていきますが、小生姜なら7cm、大生姜なら10cmほどの深さにして、たっぷりと水を与えます。
プランターで生姜を栽培する場合には、野菜用培養土を使用します。
種生姜の間隔が20cmから30cmになるように植え付けを行い、土をかぶせたらたっぷりと水をあげましょう。
生姜の追肥や水やり
生姜の1度目の追肥は草丈が15cm程度になって本葉が2枚から3枚出てきたときに行います。
黒マルチをはがしたら肥料を株の周りにまいて、土と混ぜ合わせたあとに株元に土寄せします。
2度目の追肥は一ヶ月後に同じように行い、3度目の追肥をする場合には8月の中頃までには行うようにしましょう。
生姜への水やりは土を乾燥させないようにすることがポイントです。
家庭菜園で地植えで生姜を栽培する場合には、雨が1週間以上降らないようであれば涼しい朝か夕方の時間帯に水やりをするようにします。
プランターで生姜を栽培する場合には、基本的に毎日水やりを行うようにして水を切らさないようにしましょう。
夏場には乾燥しやすくなるので、朝と夕方に水やりをするようにします。土が乾燥しているかどうか確認しながら水やりを行うようにしましょう。
害虫対策
生姜の害虫にはカブラヤガやハンモンヨトウなどがいます。幼虫をみつけたらしっかりと捕殺しておきましょう。
収穫
筆生姜や葉生姜を収穫する場合には、種生姜を残したまま収穫するようにします。筆生姜は6月から7月ほどで葉が3枚から4枚ついた頃が収穫時期になります。
葉生姜は7月から8月くらいで葉が6枚から7枚ほどになったら土を軽く掘り起こして、種生姜を傷つけないように1本2本書き取るように収穫しましょう。
根生姜の収穫は茎葉が黄色くなってきたら収穫時期になります。土を軽く掘り起こして種生姜ごと収穫するようにしましょう。
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生姜の保存方法
収穫した生姜を消費しきれないという場合におススメの保存方法についてご紹介します。
外出が続いてしまってなかなか料理できないという場合にも保存方法を知っておくことで自分のタイミングで使うことができます。
冬場の常温保存
気温の低い冬場であれば、生姜の水分を新聞紙やキッチンペーパーでとったあとに、風通しがいい15℃以下の冷暗所にザルにのせておくことで2週間程度は保存しておくことができます。
また、発泡スチロールの箱を使用して保存する方法もあります。
家庭菜園で収穫した生姜を新聞紙でくるんで水で湿らせて発泡スチロールにいれてさらに新聞紙を敷き詰める方法と泥のついたままの生姜をビニール袋に入れてから発泡スチロールに入れる方法があり、どちらもガムテープで密封することで長期保存することができます。
夏場の冷蔵保存
夏場では冷蔵庫を使用した生姜の保存方法がおススメです。
キッチンペーパーで生姜を包んだらアルミホイルでさらに包み込み冷蔵庫に入れることで1ヶ月ほど保存しておくことができます。
また、瓶をつかって生姜を水や焼酎に漬けて冷蔵庫で保存する方法もあります。
水の場合は3日から4日ほどで水の交換が必要になります。
生姜の冷凍保存
冷凍で生姜を保存する場合、一度出して戻してしまうと味が悪くなってしまうので、一度に使う分量を小分けにして冷凍することをおススメします。
冷凍保存の方法はサランラップでくるんだ生姜をフリーザーパックなどにいれて冷凍庫に保管します。
料理でよく使う切り方がある場合には、あらかじめ切っておいてから保存しておくと、料理にすぐに使うことができ便利です。
まとめ
ここまで生姜を家庭菜園で作る方法についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
生姜は咳や吐き気を止める効果や冷え性の改善、疲れた身体にも効果的な野菜として知られています。
また手軽に調理に使えるだけでなく、食卓の一品としてそのまま出すこともできるため、お酒のつまみなどにも最適です。
家庭菜園でもポイントをしっかりとおさえておけば元気に育ってくれるので初心者の方にも生姜栽培はおススメです。
今回の内容を参考に家庭菜園で生姜を作って、食卓に活用していきましょう。
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