家の外構にブロック塀を使用しているけれど、ブロック塀の上にフェンスを設置したいとお考えですね。
ブロック塀の上にフェンスを設置すれば、外部からの目隠しになったり、不審者の侵入を阻んだりするのに役立ちます。
しかし、フェンスと言ってもさまざまな種類があるので、設置する目的に合うフェンスを選ばなくてはなりません。
当記事では、ブロック塀に設置できるフェンスの種類や値段について解説していきます。最後まで読み進めて頂ければ、予算や用途に応じて最適なフェンスを見つけ出すことができるでしょう。
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////ブロック塀にフェンスを後付けすることはできる
既存のブロック塀にフェンスを後付けすることはできるのか気になる方も多いでしょうが、結論から言うとフェンスの後付けは可能です。
ブロック塀の状態によっては解体して作り直す必要があるかもしれませんが、既存のブロック塀に問題がなければフェンスの後付けは問題なく行えます。
とくに家の敷地の境界にブロック塀を使用している場合、「高さがあまりないので外部からの視線が気になる」「防犯面を考慮して高さを出したが日当たりや風通しが悪い」などの不満が生じることもあるでしょう。
また、1981年以前に作られた古いブロック塀で、現在の建築基準法の高さ制限を満たしていないので、地震の際に倒壊しないか不安という方もいるはずです。
確かに、低いブロック塀だと防犯面で不安がありますし、逆に高いブロック塀は日光を遮ったり圧迫感が出てしまったりするデメリットがあります。
なお、現在はブロック塀の高さ制限(構造によって1.2mまたは2.2m以下)が定められていて、それを超える高さのブロック塀が地震で倒壊した事例もあります。
ブロック塀とフェンスを組み合わせることで、こういった不満や不安を解消できるのです。
////ブロック塀の上に設置できるフェンスの種類
フェンスにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や価格帯が異なります。まずはブロック塀に設置できるフェンスにはどういう種類があるのかを把握してきましょう。
メッシュフェンス
メッシュフェンスは細いアルミ製またはスチール製の金属が網目状になっているフェンスです。目隠しの機能はありませんが、日当たりや採光性を確保できるのが特徴です。
また、設置費用が他のフェンスに比べてリーズナブルなので、できるだけ安い値段で境界の高さを出したい、外部からの侵入を防ぎたい場合にぴったりです。
メッシュフェンスの設置費用は1mあたり約6,000円~13,000円が相場となります。
アルミフェンス
アルミフェンスは細長いアルミ製の羽板を等間隔に並べたルーバーフェンスです。横ライン、縦ライン、網目などのデザインがあり、目隠しとしても役立ちます。
目隠しをしつつも、風通しが良いのが特徴です。プライバシーを確保できるスタイリッシュな印象のフェンスを取り入れたいという方におすすめです。
門扉やカーゲートもシリーズ展開していることが多いので、フェンスと組み合わせて設置すれば統一感のある外構に仕上げることができます。
アルミフェンスの設置費用は1mあたり約8,000円~30,000円程度が相場です。
人工木・樹脂フェンス
人工木・樹脂フェンスは木粉などを配合している木目調の板を等間隔に並べたフェンスです。耐久性が高くほとんどメンテナンスが不要なのが特徴です。
目隠しとしても役立ちますし、通風性も確保できます。木の温かみを感じられるフェンスを取り入れたい方にぴったりです。
カラーバリエーションが豊富なので、どういった雰囲気の家にも合います。人工木・樹脂フェンスの設置費用は1mあたり約12,000円~35,000円が相場です。
鋳物フェンス
鋳物フェンスは金属を溶かして型に流し込むデザイン性の高いフェンスです。デザインは非常に豊富ですが、いずれも繊細かつエレガントな雰囲気なのが特徴です。
バラが庭にあるような洋風の雰囲気の家に使用されることが多いです。目隠しにはなりませんが、おしゃれなフェンスを希望している方に最適と言えます。
鋳物フェンスの設置費用は1mあたり約25,000円~30,000円が相場です。
人工竹フェンス
人工竹フェンスは本物の竹垣のような見た目のフェンスです。横ライン、縦ライン、網目などのデザインがあり、和風の雰囲気の家にぴったり合います。
本物の竹ではないので、腐食の心配もなく耐久性が高いのが特徴です。隙間のない竹フェンスなら目隠しになります。
竹の柔らかな雰囲気のおかげで高さを出しても圧迫感が出にくいです。鋳物フェンスの設置費用は1mあたり約30,000円~50,000円が相場です。
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ブロック塀の上にフェンスを設置する場合の値段
ブロック塀の上にフェンスを設置する場合、フェンスの設置費用とは別のお金がかかるので注意しましょう。
ブロック塀の上にフェンスを設置する際の値段を、既存ブロック塀を活用する場合とブロック塀も新たに設置する場合とに分けて紹介します。
既存のブロック塀の上にフェンスを設置する場合
既にブロック塀がある状態でフェンスを設置するなら、ブロックに穴をあけて柱を立て、コンクリートで埋める作業(コア抜き)が必要です。
コア抜き作業にかかる費用は、1箇所あたり約3,000円が相場とされています。つまり、フェンスの設置に必要な柱が8本だった場合、コア抜きだけで24,000円がかかるというわけです。
このように既存ブロック塀の上にフェンスを設置する場合、コア抜きの作業費に加え、新たに設置するフェンスの材料費および取り付け工事費が必要です。
たとえば1mあたり20,000円のフェンスを10mにかけて設置するならフェンスの工事費用だけで200,000円程度かかり、柱を5本必要とした場合でコア抜き費用が15,000円程度かかるので、合計で215,000円程度かかる計算です。
なお、ブロックがコア抜きで強度が保てないと判断された場合には、新たなブロック積み工事が必要となるので注意しましょう。
また、かなり古いブロック塀や2~3段の低いブロック塀では内部に鉄筋が入っていないため、地震や強風などによる倒壊に備え、あまり高さのあるフェンスは使用しないほうが良い場合もあります。
ブロック塀とフェンスの両方を新たに設置する場合
新築の外構でブロック塀とフェンスを組み合わせて設置する場合や、既存のブロック塀を取り壊して新たにブロック塀とフェンスを設置する場合には、土台となる基礎作りが必要です。
ブロック塀の値段と基礎工事にかかる費用の総額は、1㎡あたり約14,000円〜25,000円が相場となります。
さらにフェンスの設置費用も加算されます。
たとえば1mあたり20,000円のフェンスを10mにかけて設置するならフェンスの工事費用だけで200,000円程度かかり、ブロック塀の設置に150,000~200,000円程度かかるので、合計で350,000円~400,000程度となる計算です。
また、既存のブロック塀を解体する際には、解体および撤去費用が1㎡あたり約5,000円~10,000円、処分費に約20,000円〜30,000円かかるので注意しましょう。
このようにブロック塀から新たに設置する場合は高額な費用がかかるので、既存のブロック塀を活用できるならその上にフェンスを設置するほうがお得です。
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