フェンスを家の外構に設置する必要があるけど、素材の違いや値段などなにを基準に選んだら良いのかお悩みの方もいるのではないでしょうか。
フェンスは境界を仕切るための境界用フェンスと、視線を遮るための目隠しフェンスという役割を持つものがあります。
境界を仕切るためのフェンスと目隠しフェンスでは、材料費や施工費などかかる費用が変わってきます。
今回は家の外構に設置するフェンスの種類や値段、それにおすすめ製品を紹介していきます。家の外構にふさわしい、理想のフェンスを選ぶ参考にして下さい。
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////フェンスの種類と値段
フェンスは素材や形状の違いで、見た目の印象が大きく変わります。
フェンスの種類を知ることで、家の外構にどんなデザインが合うのか、それぞれの特徴と値段をふまえて見ていきましょう。
メッシュフェンス
メッシュフェンスは、隣家との境界線や防犯対策に効果的です。
安価で設置できるのが特徴で、狭い敷地でも窮屈さを感じずに開放感が得られる利点があります。
メッシュフェンスはシンプルで機能的な面が強いので、おしゃれやカッコいいという印象を得ることが難しいデザインです。
家の裏側など目につかない所にメッシュフェンスを設置して、表側にはデザイン性を持ったフェンスを設置すると、予算的にもバランスを取ることができます。
- メッシュフェンスの価格相場(工事費込み)
- 3,800円から4,800円(高さ80cm、1mあたり)
格子タイプ(アルミフェンス)
格子タイプのアルミフェンスは、アルミ素材を使用したフェンスの中でも安い値段で設置することができます。
視線を遮らない開放感があり、境界線に設置することで外側から中を見ることができるので防犯対策という面でも効果があります。
メッシュフェンスと同じくデザイン的には弱く、見せる外構としてのフェンスを設置したい場合には、種類の違うフェンスとの使い分けをする必要があります。
- 格子タイプ(アルミフェンス)の価格相場(工事費込み)
- 7,600円から9,700円(高さ80cm、1mあたり)
鋳物フェンス
金型から作られるデザイン性の高い鋳物フェンスは、独特の重みのある風合いがあり、開放感も同時に得られる構造をしています。
防犯対策にも効果があり、なおかつ家の雰囲気に合わせてデザインを選ぶことが出来る特徴があります。
他のフェンスとは違い、高さが60cmのものが多いので注意が必要です。
欧風のデザインをしたフェンスが多くあるので、家の外観に雰囲気を持たせたい場合などにおすすめです。
- 鋳物フェンスの価格相場(工事費込み)
- 20,000円から27,000円(高さ60cm、1mあたり)
目隠しアルミフェンス
目隠しフェンスタイプでアルミを使用したものは、種類が多く値段も安価なものから高価なものまであります。
外からの視線を遮りながらも、内側からは開放感をある程度確保する目隠しフェンスは、デザイン性が高いものが多くあり、見せる外構という面を持っています。
家の外観と共におしゃれでカッコいいフェンスを設置したい場合におすすめです。
また、縦に板を通しているタイプと横に通しているタイプがあるので、どちらのタイプが見た目のイメージと合うか考えてみましょう。
- 目隠しアルミフェンスの価格相場(工事費込み)
- 12,500円から27,000円(高さ80cm、1mあたり)
木目調アルミフェンス
目隠しアルミフェンスには木目調のデザインを施した、高級感のあるフェンスがあります。
アルミの素材感とは違い暖かみがあり、家の外観と合わせることでより自然な雰囲気を出すことができます。
木目調の目隠しアルミフェンスはおしゃれでカッコいい印象で人気を集めていますが、値段は普通の目隠しアルミフェンスよりも高くなる傾向があります。
- 目隠しアルミフェンスの価格相場(工事費込み)
- 15,000円から30,000円(高さ80cm、1mあたり)
その他の素材を使用したフェンス
素朴で温かみのある木製のフェンスは、ガーデニングや植栽などとも合わせることができ、家の外観にもよくマッチします。
天然木を使用した高級なフェンスもあり、価格もさまざまです。
また、樹脂製のフェンスもあり、加工がしやすいので木目調や竹などのデザイン性を持っています。
耐久性もあるので、気に入ったデザインを見つけた際には確認してみましょう。
////おすすめのフェンス
フェンスの中でおすすめの製品をメーカー別に紹介していきます。
設置する場所や家の雰囲気との相性などを思い浮かべながら、フェンスを選んでいきましょう。
LIXIL
シンプルモダンなデザインのフェンスが人気を集めているのがLIXILです。
細部までリアルな木の素材感を持ったフェンスです。
表だけでなく裏や柱までも木の質感があり、どこから見ても木製のフェンスにしか見えない完成度があります。
また、色あせることがないのでいつまでも美しい状態を保ちます。
8デザインとカラー7色から56通りの組み合わせで、家の外観や庭の雰囲気に合わせることが可能です。
木目調のフェンスを考えている場合におすすめです。
ボリューム感のデザインを持ちながら、凹凸や丸みをなくしたフラットデザインを採用していて、シンプルで洗練された印象が特徴のフェンスです。
目隠しをしつつ風をしっかりと通すルーバータイプもあり、視線を遮りながらも爽やかな風を敷地内に取り入れることができます。
他にも採光タイプやラチスタイプなど、13種類のデザインから選べます。
スタイリッシュな外観を持つセレビューフェンスは、コスパに優れた製品です。
アルミ素材の特色を活かしたフェンスとラッピング加工で木目調にしたフェンスを選ぶことができます。
また、目隠しや採光、通風といった機能面からもバリエーションの選択が可能です。
リフォーム時や補修時に便利な取り替え柱が用意されています。
YKK AP
ベーシックモデルに強く、価格と性能のバランスが良い特徴を持つYKK APのフェンスを見ていきましょう。
シンプルなデザインで住宅に合わせやすい特徴を持ったフェンスです。
自由柱施工や多段支柱施工、間仕切柱施工の方法があり、間仕切柱施工の場合、柱はそのままでフェンスだけを交換することができます。
23種類のデザインと5色のカラーバリエーションから選択が可能です。
洋風や和風など住宅のジャンルを選ばないデザインが特徴のフェンスです。
金属の質感を残したものから、木彫や樹脂パネルなどさまざまなデザインが用意されています。
また、カラーも6色の中から組み合わせることが可能です。
目隠しフェンスは8種類のデザインと6色のカラーの組み合わせから選ぶことができます。
シンプルなメッシュフェンスのイーネットは、サビに強いアルミ製か頑丈さを持つスチール製から選ぶことができます。
サイズバリエーションも豊富で、ラインナップは8タイプあります。
家の裏など目に触れない所に使用するなど、使い分けによって値段を抑える工夫をすることができます。
三協アルミ
さまざまな種類のフェンスを展開する三協アルミは、大手フェンスメーカーのひとつです。
幅広のデザインで形材タイプと木目調タイプが用意されています。
ラインナップには6種類のタイプから選べ、通風機能が付いたルーバータイプは騒音を抑える構造にするなど工夫がされています。
木彫タイプの場合、外側にのみ木調のラミネート加工を施すことで値段を抑えています。
格子と支柱を同じサイズにすることで、継ぎ目がわかりづらいすっきりとした外観を実現しています。
木調タイプはすべて木調色を使用するので統一感がある仕上がりになっています。
フェンスを見る角度によって、視線を抑えることができ、採光や通風を程よく取り込むことが可能です。
カラーは形材タイプが4色、木調タイプが2色から選べます。
シンプルな見た目ながら、通風機能や視線をしっかりと遮る目隠しができるフェンスです。
一体感のあるコーナー支柱は連結部分のおさまりを良くし、オプションの下桟すき間カバーはフェンス下部の隙間を無くせるなど、見た目に配慮しています。
ダークブロンズとホワイト、ブロンズの3色から選べるので、家の外観に合わせることが可能です。
タカショー
タカショーは、エクステリア製品の販売や施工も行うフェンスメーカーです。
アルミ材に木目調のラッピング加工をしたフェンスです。
定番カラーは木目調とアルミカラーを合わせて7色あり、他にも受注生産ラインとして9色が用意されています。
縦タイプや横タイプのフェンスに板材の幅にもさまざまな種類があり、家の雰囲気に合わせることができます。
非常にデザイン性が高く、値段もその分高くなっています。
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////目隠しフェンスの選び方
目隠しフェンスを選ぶ際の注意点や選び方のポイントを見ていきましょう。
外観を左右するフェンスなので、機能性とデザインのどちらにも注目して選ぶようにします。
目隠しフェンスの高さ
まずは、視線を遮るための目隠しフェンスの高さについて見ていきましょう。
道路に面した所に設置する場合と、隣家との境界線に設置する場合で、必要な高さが異なります。
道路から目隠し
道路からの目隠しをする場合、目隠しフェンスの高さは一般的に180cm程度です。
ただ、道路と家の庭に高低差がある場合は、180cmに満たない高さでも大丈夫な場合があります。
道路から見上げた際にフェンスで視線を遮ることができれば良いので、180cm以下でも目隠しすることができます。
視線を遮ることが出来る最適の高さは環境によっても異なるので、自分の目で確かめてから数値を決めたほうが無難です。
また、フェンスの高さをなるべく低くすることで、圧迫感が抑えられ値段も安く済ませることができます。
隣家から目隠し
隣家からの視線を遮るのには180cmでは足らない場合があります。
というのも、庭に降りた状態での視線であれば180cmで足りますが、部屋の中からの視線となると土台から床までの高さがプラスされるからです。
隣家からの視線を遮る目隠しフェンスを選ぶ際には、200cm以上のフェンスを用意する必要があります。
目隠しフェンスを選ぶ前に隣家からの視線を防ぐには、どのくらいの高さが実際に必要なのかを確認するようにしましょう。
圧迫感
目隠しフェンスは外からの視線を遮ることが目的で設置しますが、素材や高さなどで圧迫感を伴ってしまうことがあります。
程よく隙間の空いたデザインや、必要最小限の高さにするなど快適な生活空間を作り出す工夫が必要です。
また、暗いカラーの目隠しフェンスや重厚感を持ったデザインよりも、明るい色の目隠しフェンスのほうが圧迫感を和らげてくれます。
採光、風通し
目隠しフェンスを設置する場所によっては、家の中の明るさや風通しなどに影響を及ぼす可能性があります。
家の側に設置する場合にはなるべく採光タイプや風通しタイプを選ぶようにしましょう。
また、ガーデニングなど庭に植栽を置く場合にも、採光や風通しには配慮が必要です。
メッシュフェンスに植物を這わせて目隠しフェンスにして、光や風も同時に取り込めるようにするというアイデアもあります。
デザイン性
面積が広い分、外から見た時の雰囲気も大切ですが、家の中から見た時の印象も大切になります。
庭の雰囲気に馴染むデザインの目隠しフェンスを選ぶことも重要です。
また、失敗しない選び方として、外壁の色に目隠しフェンスを合わせるという方法もあります。
突飛なカラーやデザインを持つ目隠しフェンスを選ぶのではなく、バランスを考えた選び方をするようにしましょう。
目隠しフェンスの施工例
目隠しフェンスをどのように設置しているか、施工例を見ていきましょう。
隣家との距離が近いため目隠しフェンスを設置
隣家との距離が近いために、窓を隠せるサイズのフェンスを設置しました。
ナチュラルカラーのフェンスなので、隣家に対しても威圧感を感じさせることがありません。
道路からの視線を遮るため目隠しフェンスを設置
道路から家の中を見えないようにするために、目隠しフェンスを設置しました。
完全に目隠しをせず、光と風を取り込む余裕があるタイプの目隠しフェンスを選んだことで、目隠しをしつつ自然な明るさがあります。
目隠しと風通しの良さを両立
隣家との境界線に目隠しフェンスとメッシュフェンスを使用しました。
上部には目隠しフェンス、下部にはメッシュフェンスを使用することで、目線を遮りながら風通しの良い庭にすることを実現しています。
目隠しと明るさを両立
樹脂パネルを使用した目隠しフェンスを選ぶことで、視線を防ぎながらも明るい日差しを取り込むことができます。
すりガラス仕様なので、中の様子をはっきりと見られる心配がありません。
カッコいいフェンスとは
シンプルなものからおしゃれなデザインのもの、それにカッコいい雰囲気をもつフェンスまでさまざまな種類があります。
フェンス単体でカッコいい雰囲気を持っていても、実際に外構として設置した際に家の外観とマッチしていなければ、折角のカッコいいフェンスがただの柵になってしまいます。
まず、家や庭の雰囲気に合わせることが重要です。
また、門扉やベランダなど可能であれば、フェンスと同じ種類に合わせると統一感が増してカッコいい雰囲気を作り出すことができます。
そして、植栽や通路などの外構にも気を使うことで、おしゃれでカッコいい雰囲気を持った家にすることができます。
ブロック塀とフェンス どちらがお得?
隣家との境界線を仕切るためや、視線を遮るためにブロック塀で囲うこともお考えの方もいるのではないでしょうか。
目隠しをするためにブロック塀を1.2m以上の高さにする場合、控壁という支えが必要になります。
庭側にT字で出っ張る形になるので、庭の広さに影響を与えてしまいます。
庭を有効活用しつつ、目隠しをするのであればフェンスが有効でしょう。
また、ブロック塀とフェンスとでは、かかる値段や工期の短さといった面でフェンスがお得です。
外構フェンスまとめ
ここまでフェンスの種類や値段、それに選び方をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
境界線の仕切りや目隠し、防犯など必要な機能を持ったフェンスを選んで、まずは外構およびエクステリア業者に現地調査を依頼することをおすすめします。
外構フェンスは、家の外観と共に家の雰囲気を印象づける要素を持っています。
理想的なフェンスを設置して、安全で安心できる快適な生活を手に入れましょう。
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