庭に生えている雑草が何という種類なのか気になっていますね。雑草と言っても、その種類は膨大で、姿かたちが似ているものもあります。
繁殖力が強いので、狭い庭であっても複数種の雑草が生えているというケースも多いです。
庭に生えている雑草の種類が分かれば、その雑草ごとの特徴が分かり、適切な対処法も見つけ出すことができるでしょう。
この記事では、庭に生える雑草の種類や、雑草対策についてご紹介します。雑草の悩みから解放され、庭を思う存分有効活用しましょう。
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庭に生える雑草の種類
庭に生える雑草は、大きく分けて2種類あります。それは、一年草と多年草という種類です。
それぞれどういうものなのかを詳しく見ていきましょう。
一年草
一年草とは、春もしくは秋に新芽が出て、1年で枯れる草花のことです。
春に発芽、夏から秋に開花し、冬に枯れる種類を「夏生一年生雑草」と呼びます。
一方、秋に発芽して冬を越し、春に開花し、夏に枯れる種類を「冬生一年生雑草」と呼びます。
雑草の中でも、越冬する「冬生一年生雑草」はとくに生命力が強いものが多いです。
多年草
多年草とは、2年以上生存する草花のことです。
多年草の雑草のうち、地上部が枯れてしまうものを「宿根草」、常に葉っぱを茂らせているものを「常緑多年草」と呼びます。
「宿根草」は冬に枯れるので一年草と勘違いすることもありますが、地下茎がエネルギーを蓄えながら生き残っていて、春になると地下茎から新芽を出して成長します。
多年草は生育期である春から秋はよく伸びるので、定期的な手入れが欠かせません。
////庭でよく見かける一年草の雑草
まずは一年草の雑草の中で、庭でよく見かけるものを3つご紹介します。
エノコログサ
エノコログサはイネ科の雑草で、「猫じゃらし」という別名でも知名度が高いでしょう。
細長い葉と、フワフワとした穂がついているのが特徴です。
草丈は小さなもので20~30㎝程度、大きなものは60㎝以上にもなります。放っておくとあっという間に繁茂してしまいます。
メヒシバ
メヒシバはイネ科の雑草で、細長い葉や穂が特徴です。
なお、似ている雑草でオヒシバという雑草もあります。こちらはメヒシバに比べて葉や穂が大きいです。
メヒシバの草丈は通常30〜70㎝ほどですが、周りに背の高い雑草や野菜があると競い合うように伸びてしまうことがあります。
ヒメジョオン
ヒメジョオン(ヒメジオン)はキク科の雑草で、6~10月頃にマーガレットに似た花が咲くのが特徴です。
かわいらしい見た目ですが、繁殖力が強くほかの植物の生長を妨げる厄介な雑草です。
また、似ている雑草でハルジオンという雑草もあります。
ハルジオンは4~7月ごろに開花し、茎が空洞という特徴があります。ヒメジョオンの草丈は50~150cmほどになります。
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////庭でよく見かける多年草の雑草
続いて多年草の雑草の中で、庭でよく見かけるものを3つご紹介します。
ドクダミ
ドクダミはドクダミ科の雑草で、スペード形の濃いグリーンの葉を持ち、独特のにおいを放つのが特徴です。
6~7月頃には白い花を咲かせます。昔から薬草としても有名で、ドクダミ茶として活用されていますが、庭に生い茂ると厄介です。
ドクダミは半日陰から日陰の湿地を好み、地下茎を張り巡らせ、広範囲を埋め尽くすように繁茂します。
カタバミ
カタバミはカタバミ科の雑草で、クローバーのような形の葉を持ち、5~9月頃に白や黄色い小花を咲かせるのが特徴です。
地面をはうようにして生育し、繁殖力が強いため、子孫繁栄に繋がるとされ、家紋のデザインにも好んで使われています。
クローバーと見分けがつきにくいですが、クローバーは葉に白い線が入り、カタバミには入っていないという違いがあります。
さらに、夜になるとクローバーは内側に、カタバミは外側に向かって葉を閉じるという点も見分けるポイントと言えます。
タンポポ
タンポポはキク科の雑草で、3~9月頃に黄色い花が咲いた後、綿毛のついたタネができるのが特徴です。
なお、外来種の「セイヨウタンポポ」は春以外でも花が咲きます。
普段からよく見かけてなじみのある雑草で、綿毛がかわいらしいですが、根は地中深くまで伸びる厄介者です。
その根は2m程になることもあり、引き抜こうとしても途中で切れてしまい、また再生してしまうことも多いです。
庭に生える雑草への対策方法
庭に生える雑草にお困りなら、雑草の種類ごとに適切な対策方法をとることが大切です。
ここからは、手軽にできるおすすめの雑草対策をご紹介します。
草むしり
雑草対策の王道とも言えるのが草むしりです。草むしりはとくに一年生雑草に向いています。
夏生一年生雑草は繁殖前の春から初夏までに作業し、冬生一年生雑草は秋のうちに作業をするのがおすすめです。
一方、多年草の雑草は、根が深いものや広範囲に広がるものも多いので、草むしりだけではなかなか除草しきれません。
ただし、広範囲に生い茂る前であれば草むしりでも除去できる可能性があります。
除草剤
草むしりが面倒な場合や、草むしりでは除去しきれない場合などは、除草剤の使用も検討しましょう。
除草剤には液体タイプや粒タイプがあり、さらに薬剤が付着した部分だけ枯れるタイプと、根まで枯れるタイプなどさまざまな種類があります。
根が深い雑草の場合は、根まで枯れるタイプを使用すると良いでしょう。
また、食品を原料とした成分を使用しているものなら、お子様やペットがいるご家庭でも安心です。
自身の家族構成や雑草の種類などに合わせて選びましょう。
防草シート
草むしりや除草剤を使用した後、雑草が再び生えるのを防ぐには防草シートがおすすめです。
防草シートを敷くだけで太陽光を遮り、雑草の光合成を防ぐことができます。
数年にもわたり雑草を防げるので、除草の手間が省けるうえ薬剤も使用しないので庭の環境にも良いというわけです。
ただし、葉先の尖った雑草が生えていた場合、防草シートを敷いてもシートを突き破って伸びてきてしまう可能性があるので注意しましょう。
葉先の尖った雑草があった場合には、シートの目の密度が高いものを選ぶと良いです。
防草シートを敷くのはDIYでもできますが、防草効果の高さや持続力、仕上がりのきれいさを求めるなら業者に依頼するのがおすすめです。
砂利敷き
草むしりや除草剤を使用した後、砂利を敷くと地面にあたる太陽光を遮り、雑草が再び生えるのを防ぐことができます。
ただし、砂利を敷く前に防草シートを敷くことをおすすめします。
なぜなら、防草シートを敷かずに砂利を敷いただけだと、砂利の隙間から太陽光が当たったり種が入り込んだりして、また雑草が伸びてきてしまう可能性があるからです。
砂利の隙間から雑草が生えると、砂利がない状態よりさらに草むしりも面倒になるでしょう。
防草シートに加え砂利を敷くことで、より一層雑草対策に効果を発揮します。
また、砂利は人が歩くと音が出るので、不審者の侵入に気付けるなど防犯面でも役立つでしょう。
とくに防犯砂利という商品なら、通常の砂利よりも大きな音が出るので、人目につきにくい場所に最適です。
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