コンクリートは自由自在にアレンジできる!

コンクリートは自由自在にアレンジできる!

外構のコンクリートも自由自在にアレンジできる!場所ごとにおすすめの仕上げ方法を解説します

外構工事でコンクリートを使うケースはよくありますが、そのデザインなどを自由自在にアレンジできるのをご存知でしょうか。

仕上げを工夫することで、雰囲気に合わせて好みの外構デザインにすることが可能です。

そこで今回は、コンクリートを自由自在にアレンジするためのポイントを詳しく解説します。

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コンクリートが自由自在にアレンジできる理由

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外構工事で使われるコンクリートが、実は自由自在にアレンジできる理由を説明します。

コンクリートの仕上げ方には5種類ある

外構工事でコンクリートが自由自在にアレンジできる大きな理由は、「仕上げ方が5種類もある」ことです。以下のようなものがあります。

  1. 金鏝(かなごて)仕上げ
  2. 刷毛(はけ)ひき仕上げ
  3. 洗い出し仕上げ
  4. スタンプコンクリート仕上げ
  5. 塗装仕上げ

それぞれ特徴も使用に適した場所も違うので、後ほど詳しく説明します。

仕上げを変えることで、外構の雰囲気もかなり変わります。これが、コンクリートが自由自在にアレンジできる理由のひとつです。

デザインコンクリートでアレンジできる

デザインコンクリートは『モルタル造形』とも呼ばれますが、モルタルを使ってデザイン性の高い壁などを造るものです。

単なるコンクリート仕上げと違い、自由自在に造形をデザインできるのが特徴です。

壁や柱などに自由にデザインできるので、ショップなどでよく見かけます。もちろん庭などの外構でも、デザインコンクリートを活用して自由自在にアレンジできます。

たとえばレンガ調や枕木を模したもの、自然石風に仕上げたものなど、アイデア次第でいろんな形に仕上がります。

庭の雰囲気をヨーロッパ調にしたり、あるいは個性的なデザインにしたりとアレンジを楽しめるでしょう。

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コンクリート仕上げ5種類の特徴

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コンクリートが自由自在にアレンジできるのは、仕上げの方法が5種類もあることです。それぞれの特徴と、外構ではどのような場所での使用が適するのかを説明します。

金鏝(かなごて)仕上げ

金鏝仕上げはコンクリートの表面を光沢が出るほどに滑らかに仕上げる方法です。駐車場の土間コンクリートでもよく見かけます。

表面に凹凸がないため掃除が楽である反面、滑りやすい点に注意が必要です。

玄関アプローチやスロープなどは雨の日に滑りやすくなるので、駐車場のほか壁の仕上げに使うのがおすすめです。

刷毛(はけ)ひき仕上げ

表面に筋模様が入った仕上がりが特徴です。床に使うと雨の日も滑りにくいというメリットがあります。

玄関のスロープをコンクリートにする場合、この仕上げにすると安心です。

そのかわり、隙間に入ったゴミや砂利の掃除が面倒なのが難点です。また職人の技術によっては、品質の良し悪しが出やすいのも注意点と言えます。

洗い出し仕上げ

「洗い出し」とは、コンクリートに含まれる化粧砂利を表面に浮かせる仕上げ方法です。玄関アプローチなどによく使われます。

コンクリートが乾く前に表面のセメントを洗い流しますが、その仕上がりは職人の技術によって左右されるとも言われます。洗い出し仕上げに定評のある外構業者を選ぶことが大切です。

化粧砂利をカラフルなものにしたり、あるいはモノトーンにしたりすることで、洋風にも和風にも演出できるのが洗い出し仕上げの利点です。

滑りにくいので玄関アプローチに適するほか、駐車場にも使われる手法です。

スタンプコンクリート仕上げ

生コンクリートが乾く前に、スタンプを押すように模様を付ける仕上げ方です。デザインの自由度が高い方法と言えるでしょう。

絵柄を描いたり凹凸を出したりと、表面上に自由自在にデザインをアレンジできるのが特徴です。

施工が簡単なので費用がさほどかからないことも利点と言えます。ただしこの手法はまだそれほど普及していないので、施工できる職人が少ないのが難点です。

施工場所としては床から壁まで、あらゆるところで取り入れることができます。

塗装仕上げ

塗装仕上げはコンクリート打ちっぱなしの際に使われるものです。表面を平らにして専用塗料を塗ることで、保護をすることになります。

主に壁や床に用いる仕上げ方法となりますが、都会的なスタイリッシュ感を演出できるのが利点です。またフラットな仕上がりなので、掃除がしやすいのもメリットと言えます。

注意点としては、日光の照り返しがきついので外構で広範囲に用いると夏場はかなり暑くなります。

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場所別のコンクリートデザインのアレンジ

高級住宅

それでは、外構の場所別にコンクリートデザインのアレンジをどのように行えばよいのかを説明します。

玄関のコンクリートデザイン

玄関には次のようなアレンジができます。

  • 刷毛ひき仕上げ
  • 洗い出し仕上げ

ポイントはデザイン性を高めつつも、雨の日には滑らないような仕上げにすることです。見た目と実用性を考慮すると、この2つの仕上げによるアレンジがおすすめです。

『スタンプコンクリート』も可能ですが、広いスペースのほうがデザインを楽しめると思います。

玄関アプローチ

玄関アプローチは玄関と同様に機能性も重視しつつ、よりデザイン性をアピールしたい場所です。以下の仕上げ方法でアレンジできます。

  • 刷毛ひき仕上げ
  • 洗い出し仕上げ
  • スタンプコンクリート仕上げ

おしゃれに仕上げるのであれば、『刷毛ひき仕上げ』か『スタンプコンクリート』がおすすめです。

一方で和風のような趣きのあるデザインにするのであれば、『洗い出し仕上げ』でも自由自在にアレンジできるでしょう。

庭の小道

庭の小道は玄関アプローチと基本的には同じです。

ただし外部から見える玄関アプローチとは異なり、庭の雰囲気に合わせてデザインするため、以下の仕上げ方法でより自由自在にアレンジできるでしょう。

  • 刷毛ひき仕上げ
  • 洗い出し仕上げ
  • スタンプコンクリート仕上げ

どれも和風や洋風いずれの雰囲気にも仕上げることが可能です。特に『スタンプコンクリート仕上げ』を利用すれば、お気に入りのデザインにアレンジできるでしょう。

フェンス

フェンスの土台となるコンクリートのデザインも、次のような仕上げで自由自在にアレンジできます。

  • 金鏝仕上げ
  • 刷毛ひき仕上げ
  • スタンプコンクリート仕上げ
  • 塗装仕上げ

アプローチとは違い、『塗装仕上げ』もできるのがフェンスでのコンクリートデザインの利点です。

また床にデザインするよりも凹凸の汚れを落としやすいので、自由自在にアレンジできると思います。

門柱

門柱は純粋にデザインを楽しめるという点で、以下のようにあらゆる仕上げ方法が使える場所と言えます。

  • 金鏝仕上げ
  • 刷毛ひき仕上げ
  • スタンプコンクリート仕上げ
  • 塗装仕上げ
  • デザインコンクリート

特に職人の技術によって自由自在にアレンジできる『デザインコンクリート』はおすすめです。施工範囲もさほど広くないので、費用もそれほどかからないと思います。

あるいは塗装仕上げでクールな雰囲気に仕上げるのもよいでしょう。家の顔として、もっともデザインのアレンジを楽しめる場所です。

駐車場

駐車場も基本的には玄関アプローチと同じような方法でコンクリートのアレンジをすることになるでしょう。以下のような仕上げができます。

  • 金鏝仕上げ
  • 刷毛ひき仕上げ
  • 洗い出し仕上げ
  • スタンプコンクリート仕上げ

デザイン性を強調したいのであれば『刷毛ひい仕上げ』か『スタンプコンクリート仕上げ』がおすすめです。

砂利の代わりにコンクリートでデザインしたいということであれば、『洗い出し仕上げ』がよいでしょう。

あるいは掃除が楽という理由で『金鏝仕上げ』を選ぶ人も少なくありません。

もっとも広範囲にコンクリートを仕上げる場所なので、『スタンプコンクリート仕上げ』をうまく活用すれば満足度の高いアレンジができると思います。

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まとめ

コンクリートはこのように、外構の場所に応じてさまざまな仕上げができることがわかります。

それぞれ特徴が異なるので、どのような外構にするのかイメージできれば、それに合わせてコンクリートをアレンジできると思います。

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