【外構素材】コンクリートレンガとは?レンガとの使い分けも解説

【外構素材】コンクリートレンガとは?レンガとの使い分けも解説

外溝工事でよく使用するレンガとは別に、"コンクリートレンガ"という外溝素材があります。その名のとおり、コンクリート製のレンガですが、通常のレンガと異なる点がいろいろとあります。

そこで今回はこのコンクリートレンガの特徴と、その使い方を通常のレンガと比べて説明します。

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コンクリートレンガとは

クエスチョンマーク

まずはコンクリートレンガについて、通常のレンガとの違いを含めて説明します。

コンクリートレンガとは何か?

コンクリートレンガはいわる"コンクリートブロック"と同じようなもので、形状はレンガと似ているものです。

そのため、コンクリートブロックのような配筋のための空洞がありません。

規格化された商品ではないので、一般にホームセンターなどで取り扱ってはいないでしょう。コンクリート製品を販売する業者などで購入できます。

注意点として通常のレンガと同じように、商品によっては欠けなどが見られることがあります。

通常のレンガとの違い

通常のレンガは火で焼きますが、コンクリートレンガは焼くという工程はありません。材料はセメントと砂田、砂利や砕石と水などです。これらを混ぜて枠に入れたあと乾燥させ、養生して作られます。

焼いていないという点で、耐熱性はレンガに劣ります。また熱には弱いという点で、耐寒性能も通常のレンガのほうが高いのが特徴です。

そのため夏の日差しが強い場所や寒冷地で使用すると、割れることがあります。これは日差しを受けて膨張したり、内部に水が入り込んだりするのが理由です。

かわりに耐圧性に関してはレンガよりもコンクリートレンガのほうが高く、耐震性もレンガより高くなります。

圧縮強度が強いセメントレンガですが、経年による耐久性はレンガに劣ります。そもそもコンクリートは水に弱いので、風雨にさらされるとひび割れや崩壊といった症状が出るからです。

もちろんマンションなどに使用される高強度コンクリートは耐久性が高いのですが、レンガに使われるコンクリートはそのような耐久性はありません。

コンクリートレンガの利点

コンクリートレンガの利点は、コンクリートを打つことなくコンクリート仕立てにできることです。たとえば駐車スペースを土間コンクリートにするかわりに、コンクリートレンガを使えば簡単に施工できます。

またコンクリートを打つ場合、施工期間や品質は天気や季節に左右されます。一方でコンクリートレンガを使用する場合には、施工や品質に関わる変動要因がありません。

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コンクリートレンガの用途

コンクリートレンガの用途

コンクリートレンガの用途は基本的に通常のレンガと同じです。ただしコンクリートレンガのメリットとデメリットを考慮すると、その効果を発揮する部分と不向きな部分があることがわかります。

外溝におけるコンクリートレンガの主な用途としては、駐車スペースや小道などに敷くことが挙げられます。地面の下地処理を行えば、自分で敷き詰めることができるでしょう。

そしてフェンスや花壇の枠として積み上げる用途もあります。ただし通常のレンガと同じように、あまり高く積み上げることはできません。

一方で通常のレンガのように、たとえばピザを焼くような"かまど"を造るといった用途には向きません。火を使うかまどにコンクリートレンガを使うと、ひび割れしてしまうからです。

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コンクリートレンガの使い方

コンクリートレンガの使い方

それでは具体的にコンクリートレンガの使い方を、通常のレンガとの違いを含めてご紹介します。基本的にはスロープや小道といったような、地面に敷き詰める使い方が多くなるでしょう。

駐車スペースに使う

駐車スペースを土間コンクリートにする場合、コンクリートレンガを使うことで簡単にDIYできます。また通常のレンガを敷くよりも荷重に対する耐性が高いので、割れや欠けといったことが少ないのも利点です。

土間コンクリートをDIYする場合には、まず砕石を敷いてコンクリートを練り、止め枠を設置した駐車スペースにコンクリートを流し込みます。

面を水平にするレベル調整をしたら表面の水が引いたあとにコテを使って仕上げます。そして乾くのを待つことになります。

コンクリートレンガを使う場合には、レンガ敷きのような下地処理が不要なので簡単です。砕石を敷いて固め、砂を敷いておけばコンクリートレンガを敷くことができます。

ただし土間コンクリートを打つ際も同じですが、完全に水平にしないことが大切です。雨が降って水がたまると、コンクリートは劣化してしまいます。

玄関アプローチに使う

玄関アプローチも駐車スペースと同様に、コンクリートレンガを敷くことで簡単に施工できます。

通常のレンガを敷く場合には、やはりコンクリートによる下地処理が必要です。そのコンクリートを使ったレンガを使用することで、DIYでも手軽に作業できます。

ナチュラルな雰囲気のレンガとは異なり、コンクリートレンガを使うとスタイリッシュでおしゃれな感じになります。まわりに砂利をまいたり、あるいは芝生を敷いたりするとよいでしょう。

庭の小道に使う

庭の小道にレンガの代わりにコンクリートレンガを敷くのもおすすめです。

コンクリート製の枕木を小道に利用するケースはよくあります。この場合も、コンクリートレンガを敷くところに砕石を敷くだけで下地処理は完了です。

あとはまわりに芝を敷き詰めたり、あるいは砂利をまいたりとデザインの工夫ができます。

花壇の枠に使う

花壇の枠としては通常のレンガが多く使われますが、コンクリートレンガを使うこともできます。積み重ねるだけですし、耐久性もあります。

ただしデザイン面では、色味的には無機質な感じがするのは否めません。

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コンクリートレンガの注意点

コンクリートレンガの注意点

最後にコンクリートレンガを使ううえで注意すべき点をまとめてみます。

高く積み上げるならコンクリートブロックを使う

フェンスのような高さのあるものにコンクリートレンガを使う場合には注意が必要です。

通常のレンガよりも強度があるからといって、フェンスなどで高く積み上げるのは危険です。

コンクリートレンガそのものは耐久性が高いものですが、接着して積み上げるとなれば話は別になります。大きな揺れにより倒れる危険性があるからです。

高く積むような用途で使う場合には、中に鉄筋を入れることができるコンクリートブロックを使いましょう。そして空洞部分にモルタルを流し込んで、強度を高めることが必要です。

ひび割れが発生する

耐久性の高いコンクリートレンガですが、強い日差しにさらされることや雨水が入り込むことにより、ひび割れが発生する場合があります。

コンクリートは基本的にメンテナンスが不要ですが、逆に言えばひび割れの対策はないと言ってよいでしょう。

もちろん通常のレンガも割れることはあります。しかし風雨にさらされることが原因で割れることはあまりありません。

その点をふまえて、用途を選ぶようにするとよいでしょう。

まとめ

コンクリートレンガはそう簡単には手に入らないかもしれません。通常のレンガのように使える面もあれば、それ以上の利便性を発揮する面も持っています。

外溝工事の素材のひとつとして、その使い道を考えてみてはいかがでしょうか。

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