ウッドチップで舗装をして、自然な景観のあるおしゃれな通路にしようとお考えの方も多いのではないでしょうか。
舗装にウッドチップを使うことで、雑草を生えにくくすることができ、排水性もよくなるなど、さまざまなメリットが得られます。
また、ウッドチップは木材のため独特の柔軟性があり、身体への負担を和らげてくれる効果もあります。
ただ、ウッドチップで通路を舗装するには、どれくらいの費用がかかって、どんな方法で舗装をしたらいいのか、気になるところですよね。
今回は、ウッドチップで通路を舗装する費用と方法や、メリット・デメリット、それに気になる耐用年数について解説していきます。
ウッドチップで通路を舗装しようとお考えの方は、是非参考にして下さい。
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////ウッドチップで通路を舗装するメリットとデメリット
ウッドチップで通路を舗装した際のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
舗装する前に確認しておくことで、ウッドチップ舗装の通路を快適に使っていくことができます。
ウッドチップ舗装のメリット
まずは、ウッドチップを通路に舗装した場合のメリットから見ていきましょう。
雑草が生えにくい
ウッドチップを通路に敷き詰めていくことで、地面に日の光を届かなくすることができます。雑草は植物なので、生長するのに日の光が必要です。
完全に雑草が生えなくすることはできませんが、ウッドチップをしっかりと厚みを持たせて敷き詰めたり、防草シートをウッドチップの下に敷くことで防草効果を上げることができます。
防草対策を何もしていない状態に比べれば、草むしりもわずかな手間ですみます。
クッション性が高い
ウッドチップは、木の幹を細かくチップ状にしたものなので、柔軟性がありチップが重なることによってクッション性もうまれます。
舗装として通路にウッドチップをしくことで、歩いていても膝や腰にかかる負担を軽減することができるので、身体に優しい構造を持った舗装と言えます。
また、コンクリートやアスファルトといった、普段歩いている舗装から、ウッドチップの通路を歩くことで帰ってきたという安堵感も感じることができ、仕事と家庭とのオンオフをつけやすくなる効果もあります。
自然の環境に近い
ウッドチップ舗装は、地面に近いところから次第に分解され、1年から2年ほどで土に還っていきます。
場所によっても分解の速度は異なりますが、山などで見られる自然の環境を敷地に取り入れることができます。
ウッドチップは自然にある木のように、色合いや質感が変わってきます。その変化を楽しみつつ、新しいウッドチップを補充していくという、サイクルで維持していきます。
ウッドチップを敷きつめることで、雨でぬかるんだり、泥はねがしないようにもすることができます。
香りが楽しめる
ウッドチップは、ヒノキやスギ、ヒバなどを使用しているので、木の香りを通路で楽しむことができます。
舗装をしてから2ヶ月程度は香りを楽しむことができ、新しいウッドチップを補充したときにも当然香りを楽しむことができます。
ウッドチップの香りは、木が持っている精油によって放たれています。木によって成分が違うので、ウッドチップに使う木によって香りも違います。
また、香りの成分は抗菌作用や害虫から見を守るための役割もあるので、定期的に補充していくのが良いでしょう。
ウッドチップ舗装のデメリット
ウッドチップを通路に舗装した時のデメリットについて見ていきましょう。
虫が集まる
ウッドチップで舗装した通路が日に当たらない場所の場合、通路に水分が溜まって湿気が好きな虫が集まってきてしまう場合もあります。
舗装時に樹脂製の凝固剤を使用したり、排水方法をしっかりとするなどで対処できます。また、定期的に木酢酢を水で薄めたものを撒くのも良いでしょう。
定期的なメンテナンスが必要
ウッドチップは時間が経つにつれ、色あせや質感の変化が起き、土に近いところから次第に分解が始まっていきます。
自然に近い環境を敷地に作れるというメリットがありますが、定期的に補充するという手間がかかります。
舗装に使っているウッドチップの量が減ったり、見た目が悪くなってきた際に新しいウッドチップを補充します。
ただ、補充したウッドチップからは、木の香りを感じられるというメリットもあるので、メンテナンスも楽しめるという面もあります。
隣家に飛んでいく
ウッドチップは基本的に乾燥していると軽量なため、風で飛ばされてしまうこともあります。舗装に使っているウッドチップが、隣家に飛んでいってしまってはトラブルの種にもなりかねません。
また、乾燥していると割れやすい性質があるので、定期的に水撒きをするようにしましょう。ウッドチップ購入時に厚みのあるタイプであれば、風で飛ばされにくくもできます。
そえから、ネットや柵、置物などを置いて風による影響を軽減する方法もあります。風が特に強い地域であれば、樹脂製の凝固剤を使用した施工も検討してみましょう。
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////ウッドチップ舗装の耐用年数
敷く場所の環境にもよりますが、ウッドチップは1年から2年で土へと還っていきます。
乾燥している地域の場合には、比較的長く持ちますが、湿潤地の場合にはウッドチップの分解が速まります。
ウッドチップを補充していくことで、舗装の耐用年数を伸ばすことができるので、施工後そのままにせず、地面が見えたときや2年から3年に一度は、定期的なメンテナンスを行うようにしましょう。
また、ウッドチップに樹脂製の凝固剤を練り混ぜた場合、さまざまな工法がありますが、およそ4年から6年の耐久性があります。
////ウッドチップで通路を舗装する費用
通路をウッドチップで舗装する場合、5cmから10cmほどの厚みがあれば、雑草が生えにくくクッション性を持たせることができます。
厚み10cmで1平米にウッドチップを敷き詰めた場合、およそ100リットルのチップが必要になります。
ウッドチップを100リットル購入する場合の費用相場は、およそ4,000円から5,000円程度になります。
ウッドチップの下に防草シートを敷く場合は、5cm程度の厚みでも防草効果を得られるので、ウッドチップ自体の費用は下がりますが、防草シート代が別途かかってきます。
また、業者にウッドチップ舗装を依頼する場合、施工方法にもよりますが1平米でおよそ4,000円から10,000円が費用相場になります。
ウッドチップで通路を舗装する方法
ウッドチップ舗装をする場合の一般的な方法について見ていきましょう。時間と手間をかければ、基本的には難しくない作業なので、DIYで行っても良いでしょう。
草を取り除く
ウッドチップを敷くための下地を作っていきます。
雑草をしっかりと取り除いて、ウッドチップを敷いてからも雑草が生長しないように、なるべく根こそぎ取るようにします。
通路部分の石なども凸凹になる要因になるので、しっかりと取り除きましょう。また、切り株などの植物の根が残っている場合にはそれらも取り除いていきます。
土を平らに均す
舗装する場所の草などを取り除いたら、地面を平らに均していきます。柔らかい土壌の場合には、しっかりと転圧して均します。
また、水はけの悪い場所などでは、土をある程度取り除いて、砕石などを敷いてから転圧をして均すようにします。
防草シートを敷く
ウッドチップの厚みを10cm程度にする場合や、草むしりの手間が苦で無い場合には必要ありませんが、雑草をなるべく生やしたくないという場合には、防草シートを敷くようにしましょう。
費用をなるべく抑えたい場合には、ウッドチップに隙間を作らないようにすれば、防草シート無しでも防草効果を期待することができます。
ウッドチップを敷く
ウッドチップは防草シートを敷く場合は5cm程度の厚み、敷かない場合は10cm程度の厚みを持たせるようにします。
少なすぎると地面が見えたり、防草シート部分が見えたりしてしまうので、状態を見ながら敷いていきましょう。
大小混ぜたウッドチップを敷くことで、日の光を効率的にさえぎることができます。
舗装に樹脂製の凝固剤を使う場合は、ウッドチップを敷く前に練り混ぜる施工方法や、ウッドチップを均した後に噴霧する方法があります。
水はけなどをしっかりとしたい場合には、練り混ぜる施工方法が良いでしょう。
ウッドチップを均す
ちょうど良い厚みまでウッドチップを敷き詰めたら、今度はホウキなどで均していきます。ウッドチップをホウキある程度均すことができたら、足で踏み均していきます。
地面が見えていないか、いろいろな角度から見てみましょう。
舗装の上を歩くことでウッドチップも動きますが、最初に隙間に対して気にかけておくことで、メンテナンスの際にも隙間や変化に気づくことができるようになるので、おすすめです。
水を撒く
ウッドチップを均した後に散水して、ウッドチップを馴染ませます。水を含ませると重みがつくため、風などで飛んでしまわないようにするという意図もあります。
散水して、水が溜まりやすい部分がないかも同時に確認しておきましょう。
通路の舗装で使うウッドチップの選び方
使用用途によってウッドチップの形状や製造方法を選ぶ必要があります。ウッドチップ選びで失敗しないために、それぞれの製造方法を確認しておきましょう。
クラッシャー製法
ウッドチップに分類されますが、木を砕いて作る製法なので形状はさまざまにあり、鋭角なものや細長いものなど、手で触れたり子供が転んだりした場合にケガをする危険性があります。
また、細かいので劣化や分解する速さがあり、もしこのウッドチップを使用した場合には、頻繁に補充することが必要になります。
そして、小さいために風に飛ばされたり、雨水に流される可能性もあります。ただ、価格が安いこともあり、広い面積に敷く場合には、費用を抑えることができます。
切削チップ製法
ウッドチップを敷いた通路に子供やペットが歩くことがある場合、安全性が高いのが切削チップ製法で作ったウッドチップです。
均一な形状をしており、1cmから2cm程度の大きさがあります。
角がありますが、足に突き刺さるような鋭角な角があるわけではないので、クラッシャー製法で製造されたものよりも安全性の高さを持っています。
通路は日常的に使う場所なので、安全面には注意したほうが良いでしょう。
ウッドチップ舗装でかかる費用と方法のまとめ
今回は、ウッドチップで通路を舗装する費用や方法について解説してきました。
ウッドチップ舗装には、おしゃれな見た目や、質感、それに自然と向き合える庭作りや身体への優しさなど、さまざまなメリットがあります。
ただ、その反面デメリットについても目を向けなくてはいけません。
ウッドチップ舗装のデメリットは解消できるものも多く、理解しておくことで対応していくことができます。
コンクリートやインターロッキングなど、他の舗装とウッドチップ舗装を比較して、快適に歩ける通路を作っていきましょう。
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