人工芝を敷きたいけど、その前にメリットやデメリットを知ってから施工したいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
人工芝を敷くとなると、決して安い買い物では無いですし、気になるところですよね。
人工芝は庭やベランダの景観をよくすることができ、日常を快適にしてくれとても便利に使っていけます。
デメリットも確かにありますが、それをあらかじめ想定にいれておけば、使っていくうちにメリットのほうが多いことに気づくでしょう。
今回は人工芝をこれから敷く方のために、メリットとデメリットについて解説していきます。快適でくつろげる庭やベランダつくりの参考にしていただければ幸いです。
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////人工芝の素材と構造
人工芝はコストを抑えてマットとしての機能だけをもったものから、天然芝に見えるようにさまざまな工夫がされているものまで、さまざまな種類があります。
人工芝でありながら、天然芝のような見た目を持ったものは、ポリエチレンやポリウレタン、ポリプロピレンといった合成樹脂で造られています。
人工芝は、パイル(芝の葉)と基布からできており、長さや厚みなどメーカー毎にそれぞれ特色を持っています。
パイルは丈が15cmや20cm、30cmや50cmと長さが豊富で、長いものほどクッション性が高くなりフカフカした感じを得ることができます。
また、パイルの色も多くあり、1色のものや4色のものなどがありますが、よりリアルな芝生にしたい場合は多くの色を使ったものを選ぶと良いでしょう。
基布には小さい穴が等間隔であけられていて、そこから水を抜いて水はけを良くしています。基布の厚みも製品によって異なり、耐久性を高めるために厚みを持たせているものもあります。
////人工芝のメリットとデメリット
人工芝には多くのメリットもあり、同じようにデメリットも存在します。人工芝のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
メリット
人工芝はスポーツ競技のためのグラウンドに使用されたり、庭に敷かれたりすることで、技術が高められています。人工芝が持つメリットについてご紹介します。
耐久性の高さ
人工芝は合成樹脂でできているため、耐久性が高くきれいな状態で長い期間使っていくことができます。
人工芝はドッグランやゴルフの練習のために使っても、天然芝のように下から土が出てくることはなく、そのままの状態を維持することができます。
ただし、同じところにずっと載っていたり、スイングの練習をしているとパイルが寝たり剥げてしまう可能性があるので、場所を代えるか、デッキブラシで定期的にブラッシングする必要があります。
虫がつかない
人工芝は合成樹脂でできているので、虫がつきません。
また、地面の上に防草シートを敷いてから人工芝を敷くために、地面との接触がなく、そのままの状態よりも虫の出現率が下がります。
ただし、人工芝の上にプランターなどを置いた場合は、その下に虫が寄り付いてしまう可能性があり、さらにその部分のパイルが寝てしまうので、
なるべく人工芝の上にはものを置かないようにしたほうが良いでしょう。
子供が転んでも痛くない
人工芝はパイル丈の長いものであれば、クッション性が高く、子供が転んでも固い地面よりは痛くありません。
また、土の地面とは違い、泥汚れの心配もなく、裸足で遊ぶこともできます。
人工芝をDIYで敷く場合には、金属でできたU字ピンを人工芝に打ち込むので、しっかりと打ち込めているか確認するようにしましょう。
メンテナンスが要らない
人工芝は敷いてからのメンテナンスが、ほとんど要らないというのがメリットです。天然芝は伸びてきたら刈り取ってあげないと、伸び放題になってしまい景観を損ねてしまいます。
人工芝はその手間がいらず、水やりも必要ないため、メンテナンスの頻度が少なくてすみます。
人工芝のメンテナンスは、枯れ葉などのゴミが目立ったら掃除をして、ジュースをこぼしたら水洗い、パイルが寝てしまったらデッキブラシを使ってブラッシングをするというくらいです。
愛犬と過ごすドッグランとして、庭を人工芝にする場合にも、おしっこをしたら水洗い、うんちをしたら拾ってその部分を水洗いをします。
子供の遊び場との兼用にする場合は、抗菌などの機能を持った人工芝がおすすめです。
鮮やかな芝生のまま
人工芝は敷いたときの見た目のまま、一年中色褪せないというメリットがあります。天然芝は冬になると休眠期になり、色や形に変化が現れます。
人工芝は一年を通して鮮やかな緑を維持していくことができます。庭やベランダに彩りがあることで、明るい雰囲気を保っていけます
どこでも敷ける
人工芝は土の上だけでなくコンクリートの上にも敷くことができます。
また、屋外だけでなく室内にも人工芝は敷くことができ、アレンジ次第でいろいろな場所に自然な景観を作ることも可能です。
ここに鮮やかな緑があればといったイメージが湧いたときには、人工芝を活用することも考えてみましょう。
人工芝は水やりも必要ないので、あらゆる場所に敷くことができます。
環境に依存しない
人工芝は、日当たりなどを気にする必要がないので、日中陰になってしまうところでも敷くことができます。
天然芝の場合、日当たりの悪い部分の芝が育たなかったりして、ムラになってしまうことがありますが、人工芝の場合、きれいな芝生をそこに敷くことができます。
人工芝と天然芝で迷っている場合は、リアル人工芝のサンプルを取り寄せて見た目や質感をチェックしてみましょう。
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デメリット
人工芝には多くのメリットがありますが、デメリットとして考えられる要素も存在します。デメリットをあらかじめ知って、失敗しない人工芝選びに役立てて下さい。
初期費用が高い
人工芝を敷くための費用は、天然芝を敷く費用よりも高くなります。
人工芝自体が高いため、安くしようと人工芝のランクを落としている方、施工費用が安い業者を選んでいる方もいますが、一旦冷静になって考えてみましょう。
質の良い人工芝は耐用年数が長く、質の悪い人工芝の2倍3倍長く使うことができます。
また、しっかりとした施工をすることで、トラブルを回避することができ、そのまま何年も人工芝を使っていくことができるんです。
初期費用が高くても、費用のかかるメンテナンスがなく、長い年月使っていければ、ライフサイクルコストが安くなっていきます。
初期費用が高いという部分は、長い目でみればデメリットにはなりません。
人工的な見た目
人工芝は合成樹脂でできているので、どうしても人工的な見た目になりがちです。人工芝のパイルが1色だけだったり、光を反射していたりするとなおさらです。
ただ、現在は技術の進歩や製品に対する工夫によって、天然芝に近い製品も出てきています。
人工芝のパイルが2色と下草や枯れ草などをイメージした2色を使うことで、リアルな意匠を作っています。
また、光の反射を抑える加工をしているものもあり、より天然芝に近づいています。デメリットを無くすためには、質の良い人工芝を選ぶことが必要です。
季節を感じられない
人工芝は鮮やかな緑を一年中楽しめることがメリットですが、逆に冬でも鮮やかな緑があるため違和感を感じる方もいます。
人工芝を敷いてから時間が経てば、違和感も薄れていくものですが、どうしても気になってしまうときもあると思います。
その時は、庭の植物に落葉しない常緑の植物を取り入れることをおすすめします。
落葉と常緑をバランスよく配置することによって、人工芝の鮮やかな緑を違和感なく受け入れることができるでしょう。
また、季節ごとに咲く花をプランターで育てても、同じような効果を得ることができます。
掃除に手間がかかる
人工芝の種類によっては、掃除に少し手間をかける必要があります。
パイル丈の短いものは、落ち葉などホウキで掃くことができますが、パイル丈が長くなると落ち葉が絡んでしまい、ホウキで履きづらくなってしまいます。
パイル丈の長い人工芝は、よりリアルでフワフワした質感が魅力ですが、周りに木があったり、よく落ち葉が飛んでくるといった環境のときには注意しましょう。
人工芝の掃除は、ホウキだけでなく掃除機も使うことができます。あまり大きくない落ち葉であれば、掃除機で吸い取ってしまえばきれいにすることができます。
経年劣化が起こる
人工芝は耐久性が高いのが特徴ですが、経年によって色あせやパイルが寝てしまうといった劣化が起きてしまいます。
屋外で使用するものなので、紫外線や雨などでどうしても起こってしまいます。
人工芝の製品にもよりますが、2年から3年、4年から7年、10年以上といった耐用年数があることを覚えておきましょう。
火気厳禁
人工芝の上で楽しく花火やバーベキューがしたいところですが、合成樹脂でできている人工芝は火気厳禁です。
溶けたり焦げたりしてしまうため、人工芝の上では火を使わないようにしましょう。
人工芝の製品の中には、防炎機能がついたものもありますが、燃え広がらないようにしているだけなので注意しましょう。
夏は熱を持ちやすい
人工芝は素材の性質上、熱を吸収してしまいます。夏などに外で過ごす場合には、裸足ではなくまず靴をはいて温度を確かめるようにしましょう。
人工芝には、熱の吸収による温度上昇を抑える機能をもった製品もあるので、どうしても気になる場合は、そういったものを選ぶのが良いでしょう。
////人工芝の敷き方次第で出るデメリット
人工芝を敷く施工方法によっては、さまざまなトラブルが起こる可能性もあります。快適なスペースを作るためにも、確認していきましょう。
カビや虫
人工芝を敷いた所が水はけが悪いと、カビや虫の発生を促してしまう場合があります。
人工芝を敷く前に行う下地の整地がしっかりと行われていなかったり、土の質を考えずに施工した場合に起こりえます。
排水をどのように行うかなど、施工前に確認するようにしましょう。
雑草が生える
人工芝を敷いたのに雑草が生えてくるという場合もあります。雑草は日光がなければ発芽しません。
DIYで施工した場合、防草シートの処理が甘かったりすると、隙間ができているところから雑草が生えてきてしまいます。
基本的には人工芝だけでも防草を期待することもできますが、製品によっては光を通しやすいものもあるので、防草シートはしっかりと敷くようにしましょう。
強風で剥がれてしまう
人工芝が強風によって、剥がれてしまう場合もあります。
人工芝は地面にしっかりと固定しないと、隙間から風が入り込んでめくり上がってしまう可能性があります。
敷地の環境や下地の状態を考慮して、人工芝を固定するU字ピンの長さや本数を決めることでトラブルを回避できます。
人工芝のメリットとデメリットのまとめ
ここまで人工芝のメリットとデメリットを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。人工芝は多くのメリットがある反面、デメリットも同じように存在します。
デメリットはあらかじめ考えに入れておくことで、人工芝を使っていく上で想定内として扱うこともできます。
また、避けられるデメリットもあるため、そこは人工芝を敷く前にきちんと対処しておくようにしましょう。
人工芝がある庭やベランダは、安全で安心できるスペースになります。人工芝のメリットを活かして、快適な日常生活を送ってみてはいかがでしょうか。
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