森のような自然豊かな庭で、木漏れ日や風に揺れる木や葉の音を聴きながら過ごす日常って憧れますよね。
庭という家から数歩のところに自然があることで、季節の移り変わりや植物の生長、それに鳥のさえずりを身近に感じることができます。
山や川でアウトドアを楽しんでいる方には、森のような庭はとても魅力的に映るのではないでしょうか。
ただ、森のような庭といってもうっそうとしたジャングルのようでは、見た目も悪く、手入れをしてないせいでご近所トラブルになってしまうなんてこともあります。
庭を森のようにボリューム感をもたせながらも、おしゃれさをかもし出す雰囲気を持った庭にして、家族だけでなく友人にも楽しんでもらえるような庭が理想的ですよね。
今回は森のような雰囲気を持ったおしゃれな庭を持つための方法についてご紹介していきます。
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////森のような庭にするためには
森のような雰囲気を持った庭にしたいと思っても、何をどう始めたらいいのか迷ってしまいますよね。
ここでは森のような庭にするために確認しておきたいことなど準備に関してご紹介していきます。
庭の土を確認する
植物が育つためには土は重要な要素となります。自宅の庭の土がどういったものなのかを確認してみましょう。
粘土質の土や踏み固められた土、産廃などのガラが埋まっていたりする庭の場合、植物の生長を妨げる原因になるので土の入れ替えや土壌改良などが必要になります。
庭をスコップで掘ってみたときにそういった土の場合は対策を考えるようにしましょう。もし、これから新築を建てる場合には、庭づくりに関して業者に相談してみましょう。
庭の広さや土の質、状態によっては重機で掘ったほうがいい場合もあるため、家を建てる前に行ったほうがいい場合もあります。
また、植えたい植物がある場合には、その植物が好むpH値にすることで、生長を良くすることができます。
例えばバラを植えたいといった場合には、pH6から7ほどの弱酸性の土にしてあげることで生長がよくなり、病気も防ぐことに繋がります。
植えたい植物の特徴を調べて、どんな環境を好むのか事前に調べてみましょう。そして土のpH値を調べるにはpH計というものがあるので、そちらを利用してみましょう。
庭の広さや形状を確認する
森のような雰囲気を持った庭にするために、自宅の庭の広さや形状を確認しましょう。
庭をデザインする際に頭の中でイメージするだけでは、はっきりとした形にたどり着けずに、作る際にも迷ってしまいます。
そこで、しっかりと庭の広さや形状を確認して、図面におこすことでイメージを具現化していきます。
また、植物を植える際には穴を掘る必要があるため、水道管やガス管などの埋設物がある場合にはその位置に関しても記入しておきましょう。
それから、住宅やエアコンの室外機など、動かせないものに関しても記入しておくといいでしょう。森のような庭にしていくために、設計図のもとになる図面は作っておきましょう。
庭をよく見る位置を決めデザインする
庭をどこから見たいのか、どのようにして見ることが多いのか考えてみましょう。
部屋の中や縁台に座って見るのが多いのか、森のような庭に入っていってその中から見ることが多いのか、庭においたガーデンファニチャーに座って見ることが多いのか、自分の理想や生活スタイルなどをふまえて考えてみるといいでしょう。
庭をよく見る位置が1ヶ所または数ヶ所見つかったら、そこから見える森のような庭を想像してデザインしていきます。
先程は上から見た平面図を作りましたが、今度は水平に庭を見たときのイメージを作っていきます。
デザインというと難しいイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、自分が見たい景色をそこに作ればいいだけです。
高い木がどこにあって、もりもりとした緑が手前にあり、季節の花が地面近くで咲いていて家と森の間には芝生が生えているといった具合にどんどんイメージしていきましょう。
また、森のような庭に道を作ってそこから自然な雰囲気を楽しみたいという場合には、ウッドチップの道があって道の脇には山野草が生えていて、その奥には低木がありそれを押しのけるように高い木が立っていて、上を見上げると空を覆うように枝がはっているといったような感じでイメージを膨らませてデザインしていきます。
デザインに煮詰まったら実際に山や森に出かけて、本物を見てみるのもいいでしょう。
木がどう生えていて、下にある植物がどこに生えているのか観察するだけで、デザインのヒントになります。
森のようにするために樹木を選ぶ
森のような雰囲気を持つ庭にするために植える樹木や植物を選んでいきます。庭のデザインをもとに高木や低木、草花など、何を植えたいか考えてみましょう。
この時に大切なのが、植物が生育するための好みの環境を知ることや、季節ごとに樹木や植物がどんな状態になるかということをふまえることです。
植物は日向を好むものや、半日陰を好むもの、日影でも生長できるものなどそれぞれに好みの環境があります。
庭に植えたい植物の性質を知っておくことで、元気に育てることができ、森のようなボリューム感のある庭にしていくことができるでしょう。
また、花のある庭にしたい場合、それぞれどの時期に花が咲くのか知っておくことで、それぞれの季節に花を楽しめます。
それから、落葉する植物は四季を感じることができますが、冬には葉が落ちてその空間がすっきりとするので、四季を通して庭の景観を楽しみたいという場合には、バランスよく配置する必要があります。
それぞれの植物について知ることは、庭に対する愛着にもつながります。
植物を選びながら、その植物の性質を学んでいくこともひとつの楽しみとして、森のような庭を実現していきましょう。
樹木や他の植物を庭に植える
植物を選ぶポイントでもあるのですが、樹形や根っこはしっかりと確認しておくことが大切です。
枝や葉の付き方は同じ植物でもそれぞれが違うため、どう生長していくのかを考えながら、それぞれの植物の配置を調整していきます。
また、根っこに関しては植物が生長するために大切な要素のため、良い根っこのものをできるだけ選ぶようにしましょう。
森のような雰囲気を持つ庭にするためには、樹木は樹形や生長の仕方にもよりますが、2m〜3m前後の間隔を基準に配植するようにします。
自然の雑木林では、高木や中木、低木の間隔はおおよそ1平米に1本という密度です。生長した時の密度などもふまえながら庭に植えていきましょう。
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////森に囲まれているような庭にするためのアイデア
森のような庭はひとつの形だけでなく、さまざまにアレンジすることができます。好みに応じて自分なりの工夫を取り入れてみましょう。
高さの違う植物を植える
森のような庭だけでなく、植栽をする際の基本となるのが、高さの違う植物を配植することです。
高さの違う樹木や植物を配置することで、空間に程よくボリューム感を持たせることができます。
高木、中木、低木などの樹木の下に草花があり、コケが地面についていて手前には芝生があるという環境を作れば一面に自然な風景を見ることができるでしょう。
また、植物が同間隔だったり、同じ列になったりすると、自然な景観になりづらいのでその点にも注意が必要です。
ひとによってはどうしても整列させてしまうという方もいらっしゃると思いますが、そういった場合には不等辺三角形を意識しながら配植するといいでしょう。
花や山野草、シダなども配置してみる
森のような豊かな緑の庭に白や赤、ピンクや紫といった花が咲く植物を配植すれば、彩りのある庭にすることができます。
季節ごとに咲くタイミングが違う植物を選べば、四季を通して花のある庭を楽しむことができるでしょう。
また、より自然な景観をもつ庭にしたい場合は、山野草を取り入れてみましょう。
山野草は山などの自然の環境で自生する草花なので、森のような雰囲気を作るのにうってつけの植物です。
さらに、シダ植物も自然な雰囲気を出すのに効果的です。地域にもよりますが雪の少ないところであれば常緑のシダもあるため、年間を通して楽しむことができます。
果樹を植えて鳥が集まる庭にする
実のなる植物を植えれば、自然と鳥が集まってきます。鳥のさえずりを聴きながらのんびり庭で過ごす時間も楽しみのひとつになるでしょう。
また、果樹は花もつくため庭の彩りを足すという効果もあります。
ただし、実は熟すと地面に落ちてしまうので、管理が大変な面もあります。果樹のメリットとデメリットを考えつつ検討しましょう。
通路も自然な雰囲気にする
森のような庭を歩きながら楽しめるようにする場合には、通路を作っておくと歩きやすく庭のデザインもしやすくなります。
散歩をするための通路は、土のままや落ち葉が敷かれているというのも自然な雰囲気がありいいのですが、ぬかるみなどもできるためウッドチップや枕木などで舗装しておいたほうがいいでしょう。
ウッドチップや枕木を使用すれば、自然な雰囲気を保ちながら歩きやすい環境にすることができます。
また、洋風が好きな方はレンガやタイルなどで舗装すれば、歩きやすく森のような庭にデザイン的なアクセントをつけることもできるでしょう。
使いやすさと自然な雰囲気のバランスを取りながら、デザインすることが大切です。
寄せ鉢で季節の花も楽しむ
鉢植えの植物も庭に彩りを加えるアイテムになります。
せっかく庭があるのだから、地植えすればいいという考えもありますが、より手軽に季節の花を楽しみたい場合には鉢植えが便利です。
寄せ植えのように鉢植えを配置することで、ボリューム感や彩りを加えることができ、配置もその時々によって楽に変えることもできます。
ポイントとしては、さまざまな鉢を使うのではなく統一感のある鉢を使用することです。
大きさを揃える必要はありませんが、デザインが統一されていることで見た目にも馴染ませることができます。
さまざまな植物を季節ごとに楽しみたいという場合におススメです。
////樹木を庭に植える方法
大きいサイズの樹木などは業者に依頼する必要がありますが、人の手で運べる大きさであれば自分でやることも可能です。
森のような庭にするために樹木を植える方法について見ていきましょう。
樹木を植えるための穴を掘る
庭のどこに植えるか決めて、樹木を植えるための穴を掘ります。
根鉢よりも少し深めに、横幅は根鉢の幅にプラスして足の横幅分2つの広さが穴のサイズになります。
庭の土質は確認していると思いますが、穴を掘った段階で粘土質の土やガラなどが出てくる場合もあります。
その際にはさらに大きな穴を掘って、ガラの処分や土壌改良、または土の入れ替えをするようにしましょう。
根鉢を置いて向きを決める
根鉢を穴に入れてみて地面との高さを確認し、必要であれば土を戻して足で軽く踏んでから根鉢を置きます。
穴の底は凹んでしまっていると隙間ができてしまうため、少し盛り上がっている状態にします。
根鉢を置いて、周りに土をいれ軽く足で踏んでおき、向きを確認してみましょう。
少し離れたところから見たり、違う方向からも見てみて、気に入った向きが見つかるまで繰り返します。
土を戻していく
気に入った向きが見つかったら、根鉢の周りに土を戻していき、足で踏んでいきます。戻す土は少しづつ入れながら、踏み固めていき、それを地面の高さまで繰り返し行います。
最後、踏み固めた場所を地面より少し高く土を盛ります。
水皿を作って水を注ぐ
根鉢と踏み固めた場所の段差がこの段階でできていますが、それが水を貯めるための水皿になります。
ここに水を注いでいきます。こうすることで根鉢に水を浸透させることができます。
水皿を均す
樹木がなじむまで水皿を使って水やりをしても構いませんが、この段階で水皿を均してしまったほうが、より自然な外観になります。
根付くまでは水やりも適度に行う必要がありますが、水皿を均しても問題はありません。
支柱をたてて木を支える
樹木が根付くまでは支柱をたてて木を支えてあげる必要があります。
支柱は最低限、木を支えられるものであれば良いので、見た目の邪魔にならない程度にしておきましょう。
森のような庭づくりまとめ
森のような庭を作るためには、植物の特徴や配置、それに手入れ方法についてある程度知識を得ておく必要があります。
知識といっても必ずこうしなければ駄目というものではなく、植物がしっかりと根付くのであればそこから植物は自然に生長してくれます。
まずはなんの植物が植えたいのか、どういった景観にしたいのかなどを考えてみて、そこから庭づくりをはじめてみてはいかがでしょうか。
また、植物を植えたばかりと生長してからでは庭の景観が異なります。
すかすかしてイメージと違うと最初は思うかもしれませんが、植物の生長した姿や庭がどう移り変わっていくかをイメージしながら、焦らずにすすめていくことが必要です。
森のような庭にして、自然な雰囲気の中で暮らせるように、日々のお手入れや植物の生長を楽しみながら行っていくようにしましょう。
もしデザインや植物の種類選び、植える方法について自信がないという場合には、プロである業者に相談してみることをおススメします。
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