庭のデザイン例を見てみよう

庭をおしゃれで使い心地がいい空間にしたいと思っても、実際にデザインをイメージするとなると決めるに決められなくなってしまったという方も多いのではないでしょうか。

長く付き合っていく庭だからこそしっかりと考えたいし、失敗をしたくないという気持ちになるのは当然です。

ただ、いつまでも庭をそのままにしておくことはできませんし、いつかは決める必要がありますよね。

庭づくりをするためには、デザイン例をいくつかピックアップして、自宅の敷地に落とし込んでいくという方法があります。

モダンな庭やナチュラルな庭、和風テイストの庭など多くのデザイン例があるので、まずは参考にしましょう。

今回は庭をデザインする方法やデザイン例についてご紹介していきます。素敵で快適な庭づくりをするための参考にしてください。

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庭をデザインする方法

庭のデザイン例を見る前に、庭をデザインするために考えるべきことについて確認しましょう。

デザインをどうするかこれ以上悩まないためにも、自宅の庭についてより具体的に考えておく必要があります。

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庭をデザインする目的

庭をどう使いたいかについて、まずは考えてみましょう。ひとつだけでなく考えられることすべてリストアップして、理想の庭を作るための土台にしていきます。

庭を実用的に使いたい

庭で子供を遊ばせたい、ペットを放し飼いで遊ばせてあげたい、バーベキューをしたいなど、庭づくりの検討を始めた時点でいくつか思い浮かべているのではないでしょうか。

他にもDIYをしたり、釣りやゴルフなどの道具をメンテナンスしたり、趣味をするための場所として使うなど、家族全員がしたいことについて話し合っておきましょう。

庭を実用的に使うためには、したいことをするための空間が必要です。どれくらいの空間が必要なのか、その広さについてもあわせて検討しておくようにしましょう。

庭を眺める

庭をリビングから眺めて楽しんだり、季節の花をガーデニングで楽しみたい、落ち着いた時間を演出したいという眺めるための庭をイメージしている方もいるのではないでしょうか。

仕事や趣味などで時間を過ごすことが多く、庭に出ることもそんなに無いだろうという場合には、景色を楽しむための庭というデザインがいいでしょう。

庭をひとつの景色として作るには、和風や洋風、またそこから派生するテーマをあらかじめ決めておくとイメージが湧きやすいかもしれません。

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庭をデザインする

庭を作る際にデザイン例をコピーして、ただ好きなものや欲しいものを配置するだけになってしまうと、使いづらく見た目のバランスがとれていないという結果を招いてしまいます。

実際に庭ができた時に動きやすかったり使いやすい、知人にも見せたいというふうに思えるようにデザインする際に考えるべきことをご紹介します。

動線を意識する

庭を作る目的がなんであれ、動線をしっかりと意識したデザインをしておく必要があります。

リビングから庭へ出る時、玄関から庭へ出る時、庭の中で何かをする時にどうやって歩くのかということや、荷物を運ぶときには通路にどれくらいの広さが必要なのかということを考えてみましょう。

庭への動線を意識しておけば、使いづらさや動きづらさといったマイナスの結果を防ぐことにも繋がります。

また、動線上に飛び石やレンガなどを敷くことで、歩きやすく使い勝手がいい庭にすることもできます。

それから、庭を眺めるだけであっても、手入れをするための動線は考えておく必要があります。庭は何も手を加えていないと、ただ劣化していくだけになってしまいます。

景観を保つためにも手入れは必要なので、できるだけ使いやすいように動線については考えておきましょう。

見えかたを意識する

庭を見るときには、リビングや庭に面する部屋、ウッドデッキやテラスから、庭の中や敷地の外からというようにさまざまな場所から庭を眺めることになります。

庭をどこから見ることが多くなりそうなのか、少なくともそういう場所から見える景色をイメージしてデザインを考えてみる必要があります。

また、見せたい景色のほかに見せたくないもの、隠しておきたいものが出てくることを想定しておきましょう。

庭にガーデニング用具やポットなどがそのまま置いてあったり、子供のおもちゃが散乱してしまっていては、せっかくおしゃれに作った庭が台無しなんてことにもなりかねません。

物置を設置するなど、収納についても考えておくといいでしょう。

それから、敷地の外から素敵な庭を見せたいという場合以外は、目隠しフェンスの設置も検討しておきましょう。

あまり高いフェンスにすると圧迫感が出てしまう場合もあるので、適度な高さのものを選んだり、植木などを使った目隠しの方法も考えてみるといいでしょう。

空間をとる

庭をデザインするときにあれもこれもと詰め込んでいくと、空間が無くなってしまい、圧迫感のある印象だけが残ってしまいます。

植栽やエクステリアがバランスよく映えるように、空間も意識して庭をデザインするようにしましょう。

また、庭は左右だけでなく上下にも空間があることを頭に入れておくといいでしょう。上には空があり、敷地の向こうには他の住宅、もしくは遠くの空があります。

空間をとるデザインをすることで、庭を広く見せたり、広すぎて間延びした印象を引き締めることもできます。

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将来的に庭がどうなるのか想定する

庭に植物を植えていれば、年々育っていき、庭の見た目も変わってくるでしょう。数年数十年後にどういう景観になるのか、イメージしてデザインすることは大切なことです。

また、理想の景観にするために剪定や掃除などのメンテナンスが必要になることも、念頭に入れておきましょう。おしゃれな庭を維持するためには、ちょっとした労力も必要になります。

庭のデザイン例をご紹介

庭をおしゃれで満足の行く仕上がりにするために、デザイン例やマイホームの庭に落とし込んでいく方法について見ていきましょう。

お気に入りのデザイン例をもとに、動線の確保や見る場所によっての景観のイメージ、空間を確保できるかなどの条件を照らし合わせてみましょう。

和風の庭

和風テイストの庭は、使う庭というよりも眺める庭としての目的がほとんどです。

和風庭園のように広々とした場所であれば、自然の景色を植物や添景物で演出することができますが、現代の庭の広さではさらに凝縮した世界をつくらなければいけません。

灯篭や枯山水、砂利や植物など、和を感じられるものを立体的に配置して奥行きのある景観を作っていきます。

また、飛び石を動線上に配置したり、縁側を設置するとさらに雰囲気を高めることができ使い勝手の面でも良くすることができるでしょう。

それから、石材などは丸みを帯びたものを使うのが和風庭園ですが、直線的な石材を取り入れることで和モダンな庭にすることもできます。

マイホームの外観が和風の庭には合わないかもという場合にも、和モダンなデザインの庭であればバランスを撮ることができるでしょう。

洋風ガーデン

洋風ガーデンは使う庭としても眺める庭としても作ることができ、現代の住宅デザインにも合わせることができます。

色合いもさまざまにできるので、にぎやかな印象の庭からシックな印象の庭まで好みに応じて作れるというメリットも持っています。

また、ガーデニングを楽しんだりガーデンファニチャーを選んだりと庭が出来上がった後にも楽しめる要素があります。

動線にはレンガやコンクリートタイル、枕木など選択肢がたくさんあり、予算やデザイン、メンテナンス性を考えて選んでもいいでしょう。

それから、芝生やウッドデッキのある洋風ガーデンは、視線の高さを変えることができ、庭の景観をいろいろな角度から楽しむことができます。

たくさんの植物を植えてボリュームのある感じを出したくなりますが、しっかりと植物が育つように空間をあけるようにしましょう。

おしゃれなドライガーデン

庭に南国の植物を植えるデザイン例で近年人気を集めています。

多くの場合広い庭に採用するのではなく、飾り庭や小さい庭、アプローチ脇などにドライガーデンを作ります。

茶系の洋風の庭石などで演出をすれば南米などのような演出をすることができ、白系のものであれば南国のリゾートのような雰囲気を出すこともできます。

植物もユニークな形のものが多いので、好みのものを探してきて配置するのも楽しみのひとつにすることができるでしょう。

ローメンテナンスな庭

庭を人工芝や人口木のウッドデッキにすることで、草むしりや水やり、メンテナンスの手間を減らすことができます。

庭を維持するには時間や手間が必要になりますが、広い面積をローメンテナンスのものにすることで、負担を軽減することができるでしょう。

また、人工芝も天然芝同様自由なデザインにすることができ、使う目的に応じて広さを変えることもできます。

バーベキューをするという場合には、人工芝の中にタイル敷きの場所を作ることで、アクセントにもなり使い勝手の面でも良くすることが可能です。

昼も夜も楽しめる庭

庭に照明を設置しておけば、日中の庭とはまた違った一面を夜に見ることができます。照明は太陽光の蓄電タイプもありますが、しっかりと照らすには電源が必要になります。

庭を作る際にあらかじめ照明をつける段取りで進めるほうがいいでしょう。

庭の見せたい部分に間接照明をあててライトアップすることで、暗闇の中で浮かび上がる景色を楽しむことができます。

また、広い庭の場合には通路に照明を設置して、夜の庭を中から楽しむという方法もあります。

この場合は蓄電タイプのものでも問題ないので、庭が出来上がった後に用意するというのでもいいでしょう。

庭のデザインまとめ

ここまで庭のデザイン例やデザインの方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

庭のデザインには正解というものがありません。気持ちよく眺めていられたり、庭で過ごす時間が幸せであれば、それが庭づくりの正解になります。

デザイン例をもとに目的や使い勝手などあらかじめしっかりと検討しておくこと、それに施工してくれる業者選びを慎重に行うことで、満足のいく庭を手に入れることができます。

今回の内容を参考に、おしゃれな庭を作って快適な時間を楽しんでいきましょう。

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