一軒家の外構工事を失敗したくない!気を付けたいこと4つ

一軒家の外構工事を失敗したくない!気を付けたいこと4つ

一軒家を新築する際には住宅だけでなく外構工事にも意識を向けましょう。

住宅にばかり気を取られていたら、外構が後回しになってしまい完成が遅れてしまうことになりかねませんし、予算が足りず理想通りの外構にならないこともあります。

後悔しないためにも外構工事で失敗しないためのポイントをしっかり確認しておくと安心です。

また、外構工事でよくある失敗例を参考にすると具体的にどうすれば良い外構ができるのかを理解できるでしょう。

【こちらの関連記事もご覧ください】

////

外構工事を失敗しないために気を付けるべき4つのポイント

外構工事を失敗しないために気を付けるべき4つのポイント

外構工事を失敗しないためのポイントは、外構費用を予算に含めること、後回しにしないことなどおもに4つ挙げられます。

新築の際には外構工事の予算もきちんと含めること

一軒家を新築する際には、土地の購入代と住宅本体の建築費用に加え、外構の費用は別で必要になることをしっかり把握しておきましょう。

家の建築と外構を別業者に依頼する場合にはそれぞれ料金が発生することを把握しているでしょうが、ハウスメーカーに住宅の建築と外構の施工を一緒に依頼するケースだと建築費用に外構の工事費用も含まれていると勘違いしていた方は少なくないのです。

外構工事全体の費用相場は建築費用の10%とされているため、たとえば建築費用2,000万円の一軒家なら外構に200万円必要な計算です。

もしもこの外構費用を予算に含めていなかったとしたら、非常に質素な外構になり後悔してしまうでしょう。

実際、安ければ100万円程度で外構を完成させられるケースもあるため建築費用の10%というのはあくまで目安ではあるものの、予算にはしっかり組み込んでおくようにしてください。

外構工事を後回しにしない

外構工事はついつい後回しにしてしまうケースが多いのですが、打ち合わせを始める時期が遅くなれば住宅の引き渡しが済んでいるのに外構がまだできていないという事態になりかねません。

住み始めているのに外構工事が未完成だと業者の出入りや工事中の音も気になりますし、駐車スペースが土のままで車が汚れてしまうこともあるでしょう。

外構工事自体は住宅を建てるよりは短期間で済みますが、長いと1ヵ月程は我慢しながら生活し続ける必要があるのです。

では、外構はいつまでにどの程度まで進めておけば良いのかと言うと、住宅が完成する1ヵ月前には外構の打ち合わせを終えている状態がベストです。

住宅が完成する1ヵ月前はちょうど家の足場が取れる時期ですのでその頃を目安にしましょう。

外構をハウスメーカーとは別の業者に依頼するなら、まずは業者探しをして立ち合いや見積もり、契約という流れになるので、住宅の間取りが決まったとほぼ同時くらいには外構工事の業者探しを始めれば安心です。

外構工事は複数の業者に見積もりを依頼する

外構工事は住宅を建築するハウスメーカーに依頼する、もしくは外構業者に依頼することになりますが、まずは複数の業者から見積もりを取ることがおすすめです。

ハウスメーカーや工務店に外構を一緒に依頼すると下請けの業者が工事を行うことが多いため、中間マージンが発生しますが、自身で業者を探す手間がかからないのは魅力です。

一方、外構業者に依頼する場合は、信頼できる業者を探すのが大変な可能性はあるものの、戸建ての外構を数多く施工している実績があるため、デザイン性が高い外構にしたい場合でも柔軟に対応してくれて費用も安価に抑えられるのが魅力です。

見積もりを取るだけなら無料なので、ハウスメーカー含めさまざまな外構業者にも相談してみると良いです。

ただし、安さだけではなく、イメージ通りの提案をしてくれるかや対応の良さなども踏まえて依頼先を決めるようにしましょう。

明確なイメージを決めて打ち合わせで伝える

外構を依頼する業者が決まったら、どういった外構にするか打ち合わせを進めることになりますが、打ち合わせの前には具体的なイメージをしっかり固めておきましょう。

外構にこだわりがなく、すべて業者任せにしてしまっては、自身にとって使い勝手の悪い外構になってしまう危険があります。

インターネットなどでさまざまな外構の写真を見ることができるので、気に入ったデザインや真似したい箇所があれば打ち合わせの際に業者の方に見てもらいましょう。

また、住宅の外観が分かるような資料も持参しましょう。

そうすれば好みも分かってもらいやすいですし、住宅の雰囲気にぴったり合う外観のデザインを考えてもらえるはずです。

【こちらの関連記事もご覧ください】

////

外構工事でよくある失敗例を解説

外構工事でよくある失敗例を解説

住み始めてから後悔しがちな外構工事の失敗例をピックアップして解説していきますので是非参考にしてください。

車の出し入れがしにくい駐車スペース

駐車場の失敗例として挙げられるのが、車の出し入れがしにくかった、大きめのサイズの車に買い替えたことで駐車スペースが狭くなってしまったというものです。

車の出入口が狭いと駐車や出庫する際に何回も切り返しが必要になるので、非常に時間がかかり急いでいるときにはストレスが溜まるでしょう。

運転に不慣れだと車が塀などに当たってしまい、傷の修理に予想外の出費がかさむ可能性もあります。

そのため、外構を考えるうえで駐車スペースは優先して配置と十分なスペースを確保しておくようにしましょう。

ちなみに、国土交通省の指針では、普通乗用車1台分の駐車場の広さは幅2.5m×長さ 6.0mとなっていて、これだけあればファミリータイプの大型車を駐車しても余裕があります。

なお、軽自動車なら幅2m×長さ 4mでも問題ありません。

ただし、今は軽自動車でも将来的に普通自動車へ買い替える可能性があるならば、十分な余裕をもって駐車場を考える必要があります。

また、車を1台しか所有していない場合でも、来客時や将来お子さんが車を購入したときに備えてできれば駐車スペースは2台分を確保しておくことをおすすめします。

自転車の駐輪スペースがない

車の駐車スペースに気を取られて忘れがちなのが自転車の駐輪スペースです。

駐輪スペースがないと駐車場や玄関周りに乱雑に自転車を停めることになりかねず、強風で自転車が倒れて車に傷をつけてしまったり、雨で自転車がさび付いてしまったりするリスクがあります。

そのため、駐輪スペースを確保する際には、万が一自転車が倒れても影響が少ない壁際で、雨や紫外線から自転車を守れるよう屋根を取り付けるのが最も安心です。

とはいえ、立派なサイクルポートを設置するとなると業者に施工を依頼する必要があり、工事費用も10万円以上かかります。

駐輪スペースにあまり予算をかけられないという場合は、自分で組み立てられるサイクルポートなら2~5万円程で購入できるので、是非DIYで設置してみましょう。

なお、駐輪スペースの広さは自転車2台の場合、幅1.5m×奥行1.8mあれば十分です。

自転車の使用頻度が少ないのであれば、物置のなかに自転車を収納してしまうのも一つの方法です。

オープン外構にしたが防犯面で不安

外構費用を節約したり、敷地を有効活用したりするためにフェンスや塀を設置しないオープン外構を採用しているケースは近年増えていますが、オープン外構にしたことでセキュリティ面で不安を抱えることもあります。

オープン外構は外部から視界を遮るものがほとんどないため、洗濯物が丸見えになってしまう、在宅しているかどうかも把握されやすいというデメリットがあります。

また、小さなお子さんやペットがいるご家庭だと敷地内から道路へ飛び出してしまう危険もあるのです。

敷地が狭く圧迫感を出したくない場合や、予算に余裕がない場合にはオープン外構を取り入れるのも良いですが、防犯カメラを設置したり玄関に飛び出し防止フェンスを設置するなどの対策を取り入れることを検討しましょう。

なお、予算に多少の余裕がある場合は、外構の一部に塀やフェンスを取り付けるセミクローズド外構を採用するのもおすすめです。

ウッドデッキの使い道がない

庭のある一軒家だと、ウッドデッキを設置したらおしゃれなのではと考えるかもしれませんが、実際設置してみると使い道がなく無駄だったと後悔するケースは多いです。

ある程度スペースが広めのウッドデッキならバーベキューやプールなどさまざまな方法で活用することもできますが、狭いスペースでウッドデッキを作ってしまった場合、洗濯を干すくらいにしか活用方法がないということになりかねません。

ウッドデッキを作って後悔しないためには、まずウッドデッキを本当に活用する機会があるのか、利用目的に応じて十分な広さが確保できるのかをしっかり考える必要があります。

外構のなかでもウッドデッキは後から設置できるものなので、新築時に迷っているなら実際に暮らし始めて必要だと思ってから設置するのも良いでしょう。

また、天然木のウッドデッキだとメンテナンスが面倒になる可能性もあるので、ウッドデッキを設置する際には腐らず耐久性が高い人工木を選ぶのがおすすめです。

屋外コンセントの数が足りない・使い勝手が悪い

新築時には建物内のコンセントの位置や数をしっかり考えるでしょうが、屋外コンセントについては見落としてしまいがちです。

そもそも屋外コンセントを設置していなかったり、設置したが使い勝手の悪い場所だった、数が足りなかったという後悔をしている方は多いです。

屋外コンセントがあれば高圧洗浄機で車の洗車、窓や外壁の掃除をする、家の外をイルミネーションで飾るなどさまざまな面で便利です。

また、照明や防犯カメラを設置する、電気自動車の充電にも屋外コンセントが必要です。

新築時には室内だけでなく、屋外でもどういったシチュエーションで電気を使うかをしっかり考え、屋外コンセントの数と設置場所を決めましょう。

水道の設置場所が不便

洗車をしたりガーデニングの水やりをしたりするために外構に水道を設置することがありますが、設置場所を誤ると非常に使い勝手が悪く不便に感じてしまいます。

たとえばガーデニングの水やりをしたいのに、庭から離れた場所に水道があったら長いホースを引きずりながら作業をしなければなりません。

また、外構の水道には立水栓と散水栓の2種類があり、立水栓は基礎となる柱と水受けを取り付けて地面よりも高い場所に蛇口を設置するタイプ、散水栓は地面に埋め込んでホースを接続するタイプになります。

使い勝手が良いのは立水栓ですが、受け皿が必要になることから設置する場所によっては邪魔になってしまう可能性があります。

一方、散水栓は邪魔にはなりませんが、毎回ホースを付け外しする手間がかかります。

外構の水道を設置する際には立水栓と散水栓のメリットとデメリットをしっかり把握したうえでどちらを選ぶかをまず決め、自身にとって使い勝手の良い場所を考えるようにしましょう。

照明が暗すぎる・明るすぎる

外構の照明は夜間の帰宅時に安全性を確保したり、防犯対策する上でも非常に重要ですが、照明の数が少なければ暗すぎますし、数が多すぎると明るすぎて近隣の方に不快感を与えてしまう可能性があります。

そのため、安全性と防犯性を確保できるほどの明るさでありながら、明るすぎて近隣に迷惑をかけない程度の外灯を設置することを意識しましょう。

たとえばワット数で言うならば夜間は40W電球の光でも十分な明るさに感じますから、60W電球やそれ以上のものを外構の照明に採用するのは避けましょう。

また、設置場所としては、玄関扉やアプローチ、門扉もしくは門柱は最低限の安全を確保するために照明が必要な箇所と言えます。

勝手口や駐車スペース、庭などにも照明があると防犯面でも安心ですが、常時点灯しているものでなく人が通った時だけ光る人感センサータイプでも十分でしょう。

上手に照明の種類を使い分ければ電気代の節約にもなります。

植栽の手入れが面倒

庭や玄関周りに木や花などの植栽を取り入れると外構の雰囲気が変わり、おしゃれになりますが、住み続けていくうちに植栽の手入れが大変になってしまう可能性があります。

新築時は小さかった木でも、ぐんぐん伸びて手が届かなくなってしまったり、秋には落葉がたくさん地面にたまってしまったりということは実際にある失敗例です。

そのため、植栽を取り入れる場合は、最大でどれくらいの大きさになるのか、落葉樹なのか常緑樹なのかをしっかり確認するようにしましょう。

また、果実がなる品種だと鳥や虫が寄ってきやすく、鳥のフンや果汁が地面を汚すこともあるので気を付けてください。

外構に緑を取り入れるのは非常におすすめではあるものの、数や種類は厳選しましょう。

アプローチが雨の日に滑りやすい

アプローチの失敗例として最も多いのが、雨の日に滑りやすくて危ないというものです。

アプローチは家族だけでなく来客も必ず通る場所なので、デザイン性に気をとられがちですが、使用する素材にも注意が必要です。

特にタイル、石材、コンクリートは滑りやすい素材とされているのでアプローチに使用するのは避けましょう。

どうしてもデザインが気に入り使用したいという場合には、滑りにくい他の素材と組み合わせて使うのがおすすめです。

【こちらの関連記事もご覧ください】