”しぶい”見た目のいぶしレンガとは?おすすめ用途もご紹介

”しぶい”見た目のいぶしレンガとは?おすすめ用途もご紹介

「いぶしレンガ」というものをご存知でしょうか。これは、いぶし瓦と同じように通常のレンガをいぶして黒くしたものです。見た目がしぶく、光沢を持つものもあります。

今回はこのいぶしレンガの特徴と、おすすめの用途を解説します。和風テイストの外構素材を探している方には特に参考になると思います。

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いぶしレンガとは?

敷・積レンガ いぶし
引用:東洋石創

いぶしレンガとは何か、通常の赤レンガと比較しながら説明します。

いぶしレンガの作り方と特徴

いぶしレンガは通常の赤レンガをいぶして、黒くしたものです。「いぶし」とは空気を遮断した状態で蒸し焼きにすることで、瓦などではよく行われています。

いぶすことにより表面を黒くし、光沢を出すことも可能となります。

いぶしレンガも瓦と同様に吸水性があるので表面がざらついていますが、いぶすことにより光沢を持たせることができます。ただし、すべてのいぶしレンガに光沢があるわけではありません。

いぶしレンガのサイズは基本的に、通常の赤レンガの標準サイズと同じ100×210×60(ミリメートル)となっています。

いぶしレンガのメリット

いぶしレンガのメリットは和風の外構に合うということです。

通常の赤レンガは洋風なので、北欧などをイメージした庭などでよく使用されます。対していぶしレンガは和風テイストの庭に使用しても違和感がありません。

そしてそのしぶい色合いにより、外構に高級感を持たせることができます。これはほかの外構素材ではなかなか出せないものです。

また吸水性を保ったまま光沢を持たせることができるので、小道などにも使用できます。

たとえば光沢のある釉薬タイルなどを小道に使うと、表面が滑りやすいので危険です。いぶしレンガであれば小道に使っても問題ありません。

いぶしレンガのデメリット

いぶしレンガは黒くしたものなので、色のバリエーションはなくなります。そのため、いぶしレンガを使った外構のデザインバリエーションも制限されるのはデメリットと言えるでしょう。

また、いぶすことで黒くなった表面は経年により色むらが生じます。

通常の赤レンガは経年による色の変化も味わい深さとして魅力となります。しかし、いぶしレンガの場合には色むらにより汚れたように見えてしまいます。

そして、いぶしレンガはサイズのバリエーションもありません。通常の赤レンガには多種多様なサイズがありますが、いぶしレンガは基本的に赤レンガの標準サイズのみとなっています。

いぶしレンガは加工に手間がかかるため、価格が高いのもデメリットとなります。そのため、大量に使用する場合には予算がかかることを考慮しなければなりません。

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いぶしレンガの購入方法

ショッピングカートと電卓

いぶしレンガはまず、ホームセンターでの取り扱いは確認できません。ホームセンターの通販でも取り扱いはないようです。しかし通販サイトでは多くの業者がいぶしレンガを販売しています。

エクステリア素材を扱う業者では、いぶしレンガを1個450円で販売しているところがあります。

ほかに楽天では、1個200円から400円弱といった価格で販売しています。1個単位で購入できるものや、300個ほどがセットになっているものなど、販売形態はさまざまです。

またいぶしレンガには、新品の赤レンガをいぶしたものではなく、アンティークレンガをいぶしたものがあります。この場合、日本のレンガの規格ではない海外のサイズがあるので注意が必要です。

なかには相当に古いアンティークレンガをいぶしたものもあるので、角欠けなどもあるようです。通販なので現物を確認できない点には留意しておきましょう。

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いぶしレンガのおすすめ用途

花壇

黒くしぶい色合いのいぶしレンガはどのように使えばよいのか、そのおすすめの用途をご紹介します。

和風庭の小道に使う

レンガを小道に使うケースは多いものですが、いぶしレンガを使えば和風テイストの庭の小道に活用できます。

和風の小道といえば石を使うのが定番ですが、敷石は価格が高いのがネックです。いぶしレンガであれば、敷石よりも費用を抑えることが可能です。

さらにいぶしレンガは吸水性があり、雨が降っても表面が滑りにくい特徴があります。敷石よりも、安全性に関してもおすすめと言えます。

また色も黒いので、どのような庭にも違和感なく馴染むことでしょう。落ち着いた雰囲気なので、いぶしレンガは小道で使うのにおすすめです。

ただし小道に使うとなれば、それなりに数が必要となります。いぶしレンガは通常のレンガよりも単価が高いので、予算には注意が必要です。

玄関アプローチに使う

庭の小道と同様に、玄関アプローチにもいぶしレンガを使うのがおすすめです。雨の日も滑りにくく、和風テイストを演出できます。

特に玄関まわりを重厚な雰囲気に仕上げたいのであれば、しぶい色合いのいぶしレンガの黒はぴったりです。

ただし販売されている商品によって黒色の深みが違うので、購入前にはその色味を確認しておきましょう。

玄関へのアプローチとして、スロープや階段でも使用できるでしょう。レンガは吸水性があるので滑りにくく、車椅子を使う場合にも傾斜をゆるやかにすれば安心です。

花壇に使う

いぶしレンガを花壇に使えば、和風のデザインに仕上げることができます。

通常のレンガでの花壇は、どうしても洋風テイストになります。日本庭園風にデザインする場合には、いぶしレンガがおすすめです。

花壇に使用するのであれば、個数もそれほど多くは必要としないでしょう。そして玉砂利や竹垣といった和風素材との相性も申し分ありません。

いぶしレンガを花壇に使用するだけで、簡単に和の印象を与えることができます。

費用をさほどかけることなく和の雰囲気を出せるという点で、いぶしレンガを花壇に使うのはおすすめです。

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いぶしレンガ活用のポイント

ポイント

最後に、いぶしレンガを活用する際のポイントを説明します。

和風テイストに合う

いぶしレンガは黒という色によって、和風テイストのインテリアに合います。通常レンガは洋風テイストになりますが、和風の庭にする場合に活用できます。

また敷石や玉砂利といった和のテイストを持つ外構素材との親和性も高いのが特徴です。そのため、組み合わせとしてほかの外構素材を選ぶのに苦労することなくいぶしレンガを活用できます。

滑りにくい特性を生かす

和風テイストの外構にする際には、石やタイルを使うことが多いと思います。しかし、石やタイルは雨が降ると滑りやすく、アプローチなどに使う場合には注意が必要です。

その点、いぶしレンガであれば吸水性が高いことから、滑りにくいのが利点です。アプローチや小道、スロープなどにもいぶしレンガは使い勝手が良いと言えるでしょう。

経年劣化に注意

通常のレンガと異なり、いぶしレンガは経年劣化による見た目の変化に注意が必要です。素材そのものの耐久性は高いものの、見た目はどうしても汚い感じになってしまいます。

いぶしレンガは黒味が経年により薄くなりますし、塗装するというわけにはいきません。そのため見た目の変化も考慮して使用する場所を考えるとよいでしょう。

予備のいぶしレンガを保管しておく

レンガは耐久性が高いとはいえ、経年により欠けなどが生じます。特にアンティークレンガをいぶしたものは、欠けやすいものもあるので注意が必要です。

とはいっても割れたり欠けたりした際に補修する時に、同じ商品が手に入るとは限りません。そのため、購入時には予備を含めて少し多めに入手しておくようにしましょう。

アンティークのいぶしレンガともなれば、同じものを購入するのは難しいと思います。

まとめ

いぶしレンガはその黒い色が和風テイストに合うという特徴があります。そのため、和風の庭などに活用するのがおすすめです。

利用シーンは限られるかもしれませんが、その特性を生かしてぜひ活用していただければと思います。

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