外構素材として砂利は使い勝手の良いものですが、そのひとつに『白砕石』があります。これは化粧砂利とは違って丸く加工されていない砕石です。
そのため、化粧砂利とは異なる特徴があるために、適する施工場所も異なります。そこで今回はこの白砕石を使うのにおすすめの施工場所をご紹介します。
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////白砕石の特徴
白砕石はその名のとおり、白い砕石ですが石灰石を砕いているのが特徴です。この点で通常の砕石とは施工場所の違いもみられます。
白砕石の原石と特徴
白砕石は石灰岩(石灰石)を砕いたものです。つまり一般的に販売されている白砕石は、石灰石が原石ということになります。ただし、商品によっては大理石を砕いた白砕石というものも販売されています。
大理石は石灰石が地中の熱によって(熱変成)できたものです。しかし熱変成を受けていない石灰石も大理石と呼んで石材に使われることがあります。そのため、大理石による白砕石も、実際には石灰石だと考えてよいでしょう。
特徴はその白さにあります。多くの砕石はグレー系なので、上品な印象を受けます。
また砕石特有の角があることが特徴です。石の粒に角があることで、石同士がしっかりと噛み合って固定されるという特性を持っています。
白砕石の価格
白砕石はネット通販などで10Kgあたり、1,000~1,500円ほどで販売されています。これは一般的な化粧砂利とさほど変わらない単価と言ってよいでしょう。
一方で通常の砕石は安いもので10Kgあたり数百円から購入できます。もちろんサイズなどによって単価は変わりますが、白砕石は通常の砕石よりも単価が高めになるのが特徴です。
そのかわりに白砕石は見た目にも綺麗なものが多く、サイズも揃っているものが多いものです。サイズが揃っているため、庭などに敷くと統一感が生まれます。
白砕石の用途
砕石は一般的に下地処理などに使用されるので、その見た目にはさほどこだわっていません。それに対して白砕石は綺麗な見た目となるため、通常の砕石とは異なる施工場所があると考えられます。
もちろんその性質上、コンクリート敷きなどの下地として使うことはできます。化粧砂利とは異なり角が尖っているので、石同士が滑らないため基礎固めには申し分ありません。
ただし価格は通常の砕石よりも高めなので、施工場所として見えない部分に使うのはもったいないと思います。
できれば庭などの外構で、見て楽しむ部分に使うのがおすすめです。ただし庭の砂利敷きに一般的な砕石を使用すると、次のような注意点があります。
- 見た目に綺麗ではない
- 角張っているので歩きにくい
- 子どもが遊ぶと怪我をする可能性がある
白砂利は見た目も綺麗なので、1番目の注意点は気にする必要はないでしょう。2番目と3番目もサイズを選ぶことで、解消することは可能です。
////白砕石のおすすめの施工場所
それでは白砕石を敷くのにおすすめの施工場所をご紹介します。
庭の雑草対策に
庭の雑草対策に砂利が使われることは多いものですが、白砂利も同じように雑草対策として敷くことができます。
色が綺麗な白なので、デザイン面に関しても申し訳ないでしょう。玉砂利とは違って角がありますが、これもそれほど気にはならないと思います。
ただし砕石特有の「歩きにくい」という課題はあります。玉砂利のように石同士が動くことはありませんが、表面がゴツゴツしているからです。
そこで粒の小さな白砕石を敷くとよいでしょう。ゴツゴツもそれほど気にならずに上を歩けると思います。あるいは敷石を敷いて小道を作れば、白砂利の上を歩く必要はなくなります。
駐車スペースに
駐車場は土間コンクリートがおすすめですが、白砂利を敷くのもよいかと思います。
駐車場のコンクリート敷きは施工費用がそれなりにかかるので、砂利敷きにするとコストを抑えることができます。ただし玉砂利は動いてしまうので、白砕石が駐車場の砂利敷きに向いています。
白い色も綺麗なので、デザイン面に関しても満足できるでしょう。あまり細かなサイズだとタイヤの溝に入り込んでしまうので、少し大きめのサイズがおすすめです。
家の周りに防犯対策として
白砕石は家の周囲に防犯対策として敷くのもおすすめです。
防犯対策としての砂利も販売されていますが、ガラスを使ったものが多いのでいくつかの課題があります。軽いので雨水に流されやすく、また壊れやすい点に注意が必要です。
その点、白砕石であれば雨水に流されることはなく、もちろん上を歩いても簡単には壊れることはありません。さらに排水性も良く雑草も生えにくいといった利点があります。
ただし玉砂利のように石同士が擦れて大きな音がすることはないので、防犯性という点に関しては玉砂利よりは劣るかもしれません。
玄関アプローチに
玄関アプローチに敷石を使う場合には、その周囲に白砕石を使うことができます。敷石も白くすることで、アプローチは明るい雰囲気になります。
また白砕石は玉砂利よりも雑草が生えにくいので、見た目も綺麗に維持することができるでしょう。さらに玄関近くに駐車スペースがあれば、同じように白砕石を敷いておくことで一体感が生まれます。
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////白砕石を使う際の注意点
最後に白砕石を使う際の注意すべき点をご紹介します。
汚れやすいので手入れが必要
すべての砂利敷きに言えることですが、次第に汚れてくるので手入れが必要になります。特に白砕石は明るい色なので、汚れが目立ちやすくなります。
汚れたまま放置すると汚れがこびりついてしまうので、定期的に手入れをしたほうがよいでしょう。具体的には高圧洗浄で汚れを削ぎ落とします。
この場合には庭などに敷いた白砕石を一度大きなバケツなどに集めて、高圧洗浄したほうが汚れが落ちます。
それでも汚れが落ちない場合には、新しい白砕石と入れ替える必要があります。古い白砕石は自治体にもよりますが、家庭ゴミとして収集してもらうことができます。
施工場所に合うサイズを選ぶこと
白砕石はこまかくサイズごとに種類が分かれて販売されています。そこで施工場所に応じたサイズを選ぶことが大事です。
たとえば庭の雑草対策で敷く場合、小さな子どもがいれば細かなサイズにしたほうがよいでしょう。ある程度の大きさがあると、白砕石で遊ぶ時に怪我をする危険性があるからです。
重い白砕石を持ち上げて落としてしまった時、その角で手や足にぶつけると怪我をしてしまいます。
あるいは家庭菜園をしている場合も、サイズが大きな白砕石は歩きにくくなります。小さなサイズであれば、多少は表面がゴツゴツしていても歩くのに支障はないでしょう。
玉砂利との違いを把握しておくこと
白砕石は化粧砂利である玉砂利とは基本的に用途が違います。その違いを把握して、施工場所を決めることが大切です。
玉砂利は次のような特徴があります。
- 庭の雑草対策に適する
- 外構デザインに応じていろんな種類を選べる
- 砂利同士が滑るので下地処理には向かない
白砕石の特徴は次のようになります。
- 庭に敷く場合には角がある点に注意が必要
- 雑草対策として最適
- 下地処理に最適
- 汚れは目立ちやすい
このような違いをふまえた上で、施工場所を決めるようにしましょう。
まとめ
白砕石は下地処理に使われる砕石ですが、見た目が綺麗なので施工場所の選択肢が広がります。ただし角があるため注意点もあるので、施工場所に応じた適切なサイズを選んで使用するのがおすすめです。
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