柔らかさを演出できる!竹割タイルとは?【映画作品でも登場!】

柔らかさを演出できる!竹割タイルとは?【映画作品でも登場!】

竹割タイルとはどのようなものなのか気になっていますね。竹割タイルはその名の通り、竹を縦半分に割ったような形状をしているタイルです。

この記事では、竹割タイルとは何か、どういう場所で使うのか、どのようなメリットがあるのかなどについてご紹介します。

竹割タイルの魅力を知ることで、竹割タイルを家の内装や外装に使用することを前向きに検討するきっかけになるはずです。

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竹割タイルとは

竹割タイル
引用:タイルショップまつお

竹割タイルとは、竹を縦半分に割ったような形状をしているタイルのことです。外竹割と呼ばれることもあります。

竹割タイルはU字のように丸みを帯びているのが特徴で、カウンターや外壁のコーナー部分、カーブがかった壁などの使用に適しています。

また、平面の壁にアクセントとして取り入れるケースもあります。

一般的な平面のタイルは「平物タイル」、竹割タイルのように平面ではなく特殊な形をしているタイルは「役物タイル」と大別されています。

竹割タイル以外の役物タイルは記事の最後でご紹介します。

竹割タイルは映画でも登場

竹割タイルは2001年に公開された、三谷幸喜監督の映画「みんなのいえ」でも登場しています。

映画の中で、主人公のインテリアデザイナーが探しているこだわりのタイルが、竹割タイルだったことから、竹割タイルの存在を知ったという方も多いのではないでしょうか。

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竹割タイルのメリット

メリット

竹割タイルがどのようなものかイメージはついたけれど、実際に使うとどのようなメリットがあるのか気になるところです。

ここからは竹割タイルのメリットを4つ紹介します。

柔らかさが出る

竹割タイルは丸みを帯びた形状なので、取り入れた箇所に柔らかさが出ます。

コーナー部分が角ばった状態だとスタイリッシュな雰囲気になりますが、コーナーに竹割タイルを取り入れるとガラッと印象が変わるでしょう。

丸みがあるので安全

竹割タイルは丸みがあるので、万が一ぶつかってしまったときも安全です。

コーナーが角ばった状態だと、体が当たってしまったときに切り傷や擦り傷になる可能性がありますが、竹割タイルなら皮膚へのダメージは少なく済むでしょう。

とくに、小さなお子さんやペットがいる家庭だと、コーナーガードやコーナークッションを活用していることも多いですが、竹割タイルも同様の役割を果たしてくれます。

ただし、丸みがあっても硬いタイルであることには違いないので、ぶつからないよう注意は必要です。

レトロな印象になる

竹割タイルは昭和の時代には多くの住宅で使用されていました。

そのため、竹割タイルを使用することで、どこか懐かしいレトロな雰囲気になるでしょう。もちろん、近年でもカウンターキッチンや洗面台、トイレなどで、タイルを貼る際に竹割タイルを導入するケースがあります。

また、内装だけでなく外壁や外構で竹割タイルを使用している家もあります。

タイルの剥がれ防止になる

一般的な平面のタイルだけを使用する場合、コーナー部分は目地がむき出しになってしまいます。

タイル自体は非常に耐久性が高いのですが、タイルの目地やコーキングの耐用年数は10年ほどです。

目地やコーキングが劣化すると、目地がひび割れたり欠けたりして、そこから水が浸入してしまいます。

そうなると、タイルが浮く、剝がれる可能性があるのです。

とくにタイルを使用するのは、水周りや外壁など水に触れる機会が多い箇所なので注意しなければなりません。

しかし、コーナー部分に竹割タイルを使用していれば、劣化しやすいコーナー部分も頑丈なタイルがカバーしてくれます。

結果的に、タイルの浮きや剥がれを防止することになるでしょう。

ただし、平面の部分であっても定期的に劣化の状態を確認し、10年に一度は目地やコーキングのメンテナンスが必要になることを把握しておいて下さい。

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竹割タイル以外の役物タイル

TYPE

冒頭で、竹割タイルのような特殊な形状をしているタイルは「役物タイル」という分類になるとお伝えしました。

そこで、ここからは「役物タイル」にはどのような種類があるのかを見ていきましょう。

三角出隅・中竹三角出タイル

三角出隅・中竹三角出タイルは、三角形が丸みを帯びた形のタイルです。

内装や外装の角部分に使用するもので、基本的には竹割タイルと一緒に使うことがほとんどです。

角を覆ってくれるので、万が一ぶつかったときも怪我を防げるでしょう。

まがり・まぐさタイル

まがり・まぐさタイルは、L字型に曲がっている形状のタイルです。平物タイルを90度折ったようなものと言うと分かりやすいでしょう。

こちらも竹割タイルのように、コーナー部分に使用するものですが、竹割と違い丸みはありません。

内装で使用するよりは、外装で使用することが多いです。

面取りタイル

面取りタイルは、平物タイルの角を丸くした形状のタイルです。つまり、平物タイルの角を面取りしたタイルということです。

面取りタイルもコーナーに使用することがほとんどですが、壁の途中までタイルを使用する場合にも一番上の段だけ面取りタイルを使用するケースも多いです。

通常、タイルとタイルの隙間は目地で埋めるので、小口(タイルの切断面)まで釉薬がかかっていません。

そのような平物タイルをコーナーに使用すると、切りっぱなしのような状態で、見栄えが悪くなるのです。

そこでコーナー部分に面取りタイルを使用すれば、小口がキレイにまとまります。壁の途中までタイル張りにする場合も同様です。

なお、1ヵ所角が丸くなっているものは片面取りタイル、2カ所角が丸くなっているもの両面取りタイルと言います。

幅木・巾木タイル

幅木・巾木タイルは、平物タイルの端にカーブをつけた形状のタイルです。壁が床と接する部分に使用するのが通常です。

日本ではフローリングの床に合わせて、木材の幅木・巾木を使用することが多いですが、そのタイル版だと理解しておいてください。

幅木・巾木タイルをしようすると、壁と床の接する部分が直角でなくなるので、掃除が楽になるでしょう。

段鼻・階段タイル

段鼻・階段タイルは、端に筋状の溝や凹凸をつけた形状のタイルです。階段の段板の先端(段鼻)や、段差がある部分の先端部分に使われます。

また、傾斜がある箇所でも使用されることがあります。端に凹凸があることで、階段や段差、傾斜で滑り止めとしての役割を果たしてくれます。

端部を面取りしたものや、角を覆うようなたれ付きのものもあります。

見切りボーダータイル

見切りボーダータイルは、細長い形状のタイルです。タイル張りから他素材への切り替え部分に使用されることが多いです。

壁の途中までタイル張りにする場合、タイルが切りっぱなしのような状態になりますが、見切りボーダータイルを取り入れるとまとまりがつきます。

また、コーナー部分に使用することもあります。

つまり、面取りタイルのような役割もあり、竹割タイルのような役割もあるタイルと言えるでしょう。

竹割タイルと大きく違うのは、その細さと裏面までカーブがついていない点です。

なかには装飾を施した見切りボーダータイルもあり、タイルとタイルのつなぎ目に使用し、アクセントとして取り入れることもあります。

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