観葉植物を育てていたらコバエが湧いてしまって、不快な気持ちで日々過ごしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
観葉植物から発生するコバエは、土に含まれる有機物を餌にするものや、受け皿の汚れに卵を産み付けるものがいます。
しっかりと対策をすることで大量発生を抑えられるので、観葉植物を育てることを諦めずに実践してみましょう。
今回は、観葉植物につくコバエの予防方法と駆除方法をご紹介していきます。
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////観葉植物につくコバエの種類
大きさが数ミリの小さいハエの総称であるコバエには、たくさんの種類があり、発生場所や好みのものも違っています。
観葉植物につくコバエは、おもに「キノコバエ」と「チョウバエ」の2種類がいます。それぞれのコバエの特徴を見ていきましょう。
キノコバエ
黒い体色をもつ1〜2mmほどのハエで、有機用土や肥料、真菌類や植物の養分をエサにします。観葉植物の鉢の土に卵を産み、土の中から発生してきます。
体が小さく、窓をあけて網戸を締めていても隙間から入ってくることもあり、どちらも対処しなければなりません。
キノコバエは一度に数百個の卵を産卵する繁殖力の高いコバエです。2週間から4週間で成虫になり、数日後にはまた産卵します。
コバエの大量発生を防ぐためにも、早めの予防と駆除が必要です。
チョウバエ
家の中で発生するコバエで、黒い体色で4〜5mmほどの大きさがあります。丸みを帯びていて、体毛が生えているのが特徴で、壁にとまる習性があります。
通常は藻類をエサにして、湿地や沼地などに生息していますが、家の中に侵入するとトイレや風呂場の配管に侵入しヘドロや汚物をエサにして繁殖します。
観葉植物の受け皿に溜まった水や汚れに集まってくる可能性もあります。
////観葉植物からコバエが発生する環境
観葉植物がコバエの発生源になる場合、土と受け皿が原因となっています。
すべての観葉植物からコバエが発生するのではなく、土の通気性が悪かったり、有機用土と有機肥料を使っている場合に発生しやすくなります。
また、受け皿に水が溜まっていたり、カビや汚れがある場合も発生しやすい条件です。
観葉植物の土をまるごと替えてしまえば良いわけですが、新しい土の用意や植替えをしていてはだいぶ手間がかかります。
まずは、コバエがわかないようにする予防方法を試してみることからはじめてみましょう。
////観葉植物につくコバエの予防方法
観葉植物の周りにコバエが飛んでいた場合、土の中には卵や幼虫がすでにいる可能性があります。
コバエの卵や幼虫を土の中から探し出すのは困難なので、次にあげる方法で成虫になる前に排除しておきましょう。
木酢液の散布
害虫駆除やネコ避けなど、さまざまな使用用途のある木酢液ですが、コバエにも有効です。
木炭を作った時に出た煙や水蒸気を冷やして液体にし、ろ過したもので、約200種類の分質で作られています。
水で200倍から500倍ほどに薄めて、毎日か少なくても3日に1回を目安に散布します。臭いがきついので窓をあけて作業するか、ベランダなど外に出してから散布するようにしましょう。
無機質の土を使う
コバエは、観葉植物の土の表面から深さ2〜3cmのところに産み付けます。ですので、土の表面から5cm程を取り除いて、無機質の土に入れ替えることでエサが無くなり、繁殖もしにくくなります。
入れ替える土は、鹿沼土や赤玉土、バーミキュライトや化粧砂を使います。水はけなどが気になる場合は、大きさの違う赤玉土を組み合わせて使うと良いでしょう。
土を乾燥させる
観葉植物の土が湿っているとコバエが繁殖しやすいので、水はけの良い土を使って表面の土が早く乾燥するようにすると予防できます。
ただし、植え付ける観葉植物によっては水不足で弱ってしまう可能性もあります。
受け皿に水をためない
観葉植物の受け皿に水が溜まっていると、チョウバエの繁殖を招くことになります。受け皿には水をためておかず、溜まったら捨てるという意識で居ましょう。
大きな観葉植物の場合、受け皿を動かしづらいので、雑巾やスポンジで吸い上げるようにします。水分が残らないようにしっかりと拭き上げることも必要です。
化学肥料を使う
観葉植物の土を無機質にしても、有機肥料を与えてしまってはコバエに好物を与えてしまうことになります。肥料を与えるときは化成肥料を使うようにします。
忌避剤を使う
観葉植物にとってはできればこれまでご紹介してきた薬剤を使わない予防方法が良いですが、効果が見られない場合などホームセンターなどで買える忌避剤を使うことも検討してみましょう。
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観葉植物から湧いたコバエの駆除方法
観葉植物からコバエが湧いてしまっている際の駆除方法について見ていきましょう。コバエの駆除方法はひとつづつ効果を見ながら行ってみましょう。
掃除機で吸い取る
観葉植物の周りにたかっているコバエを掃除機で吸い取ります。紙パック式の掃除機の場合、コバエを吸い取った後は密封してそのまま捨てましょう。
サイクロン式などは、ダストカップに溜まったコバエをビニール袋に捨てます。残ってしまったコバエは、古い歯ブラシなどでかき出して、きれいに取り除きます。
コバエを吸ったままの状態で掃除機を放置してしまうと、内部で卵を産み付ける可能性があるので注意しましょう。
水に沈める
観葉植物の鉢ごと水に沈めて、卵や幼虫を取り除く方法です。鉢よりも大きいバケツに水を張って、鉢をゆっくりと沈めていきます。
鉢を水につけたまましばらく放置すると、土の中から卵や幼虫が浮いてくるので、不織布やアミなどですくって取り除きます。とったコバエの卵や幼虫は、ビニール袋などに密封して捨てましょう。
観葉植物が大きいものだったり、虫に触るのが苦手という方にはおすすめできませんが、効果のある方法です。
無機質の土に入れ替える
コバエは、観葉植物の土に含まれる腐葉土や有機肥料などをエサにして成長します。観葉植物付近に急にコバエが発生した場合、土の中に卵があった可能性があります。
コバエの卵は表面から深さ2〜3cmのところに卵を産み付けます。観葉植物の土を5cmほど取り除き、コバエのエサにならない無機質の土に入れ替えます。
無機質の土は鹿沼土や赤玉土、バーミキュライトや化粧砂を用います。
受け皿を清潔にする
観葉植物に水やりをすると受け皿に水が溜まります。受け皿に溜まった水をそのまま放置しておくと、コバエを集めてしまう原因にもなります。
水垢やヘドロ、湿気を好むチョウバエはそういった場所に卵を産み付けます。受け皿に溜まった水は取り除き、ヌメりなどがついていたら、それもきれいに取り除きます。
また、浴室やトイレの排水溝からも発生するので、定期的にヌメり取りをするように心がけましょう。
薬剤や駆除グッズを使う
観葉植物の土に薬剤を撒いたり、スプレーなどでコバエを駆除する方法です。
土の表面にダントツ水溶剤やオルトラン粒剤といった薬品を撒くことで、コバエの大半は駆除することができます。
飛んでいるコバエに対しては、専用の駆除スプレーがあるので、ドラッグストアなどで購入しましょう。
ただ、ペットやお子さんがいる家庭では、なるべく使用したくないという気持ちもあるでしょうから、上記の薬品を使わない方法を繰り返してみるか、土の入れ替えをおすすめします。
土をすべて入れ替える
コバエの駆除方法をすべて試しても効果がないという場合や、駆除方法を試すのが面倒という方は、観葉植物の土をすべて取り除き、土を入れ替えてしまいましょう。
コバエが発生しにくい培養土も販売されており、通気性がよく栄養分もありながら、コバエが好む有機肥料が含まれていないものがあります。
ただ、これだけではコバエが発生する可能性があるので、表面から5cm程度まで赤玉土などの無機質の土を入れるようにしたほうが良いでしょう。
観葉植物につくコバエの予防と駆除方法のまとめ
ここまで観葉植物につくコバエの予防方法と駆除方法をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
植物を育てている以上、虫が寄ってきてしまうのは仕方のないことですが、室内で発生してしまうと楽しさよりもストレスのほうが上回ってしまいますよね。
観葉植物のある生活を楽しんでいくためにも、対策を実践する必要があります。
コバエの予防方法をしっかりとして、寄ってきたり発生してしまったコバエは、しっかりと駆除していきましょう。
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