テラスガーデニング初心者必見!注意点やオススメの花・ハーブ・野菜も解説!

「テラスやベランダでガーデニングを始めたい」と思ったら、まず何からチェックし、どんなことに注意し、そしてどのようにレイアウトを考えていけば良いのか、さらに育てやすい花やハーブ、野菜にはどんな種類があるのか、などいろいろ気になりますよね。

この記事では、テラスガーデニング初心者の方に向けて、基本的なポイントを分かりやすく解説します。ぜひ、あなただけの素敵なテラスガーデニング造りの参考にしてください!

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初めてのテラスガーデニング、まずチェックしたいポイントはここ!

テラスガーデニングを始めるにあたって、まず事前にチェックしておきたいポイントをまとめました。

特にマンションは、場合によってはガーデニング自体NGなケースもあるため、必ずチェックしておきましょう。

マンションの場合は利用規定のチェックが必須!

基本的に、マンションのテラスやベランダといった部分は「占有スペース」ではなく「共用スペース」にあたります。

ただ、一般的にはその部屋の居住者が自由に(と言っても節度はありますが)使えるスペースという認識で通っていますが、そうは言っても緊急時の避難経路などとしても活用されるため、その経路を遮るような物の置き方はNGとされていることが多いです。

まずはマンションの利用規定を確認し、ガーデニングが禁止事項にあたらないか確認しておきましょう。また、テラスに置ける物の重量が決まっていることも少なくありません。

もちろんマンションによって変わりますが、基本的には1平方メートルあたり150〜180kg程度が上限と捉えておくと良いでしょう。

「鉢・土・植物・水×個数」がその制限を超えないようにバランスを考えなければなりません。

本当はテラコッタ(素焼きの陶器)などオシャレな鉢を設置したいけど重量の関係でプラスチック製の鉢を選ばなければ…といった妥協が必要になることもあるため、併せてチェックしておきましょう。

日当たりは十分?日照時間や角度もしっかりチェック!

いざテラスガーデニングを始めてみたら、思った以上に日が当たらず植物が育たなかった…そんな失敗をしないためにも、事前に日が当たる「場所」や日照「時間」をチェックしておきましょう。

一日中日が当たる、というテラスは稀です。一日のうち「午前中だけ」「夕方だけ」「ほとんど当たらない」などによって植物の選び方が変わってくることもあるため、把握しておくことが大切です。

気温も重要!テラスやベランダの気温は意外と高低差がある

つい忘れがちなのが、気温のチェックです。ウレタンや塩ビシートなどで防水加工されているとは言え、下地はモルタルやコンクリートです。

夏場は熱が蓄積され40度を超えるなんていうことも珍しくありません。逆に冬は冷えて1桁になるなど、意外と気温の高低差が激しい場所です。

どんな植物が育てられるか、選ぶ際のポイントにもなりますので、気温も忘れずチェックしておきましょう。

同じく重要なのがドレン(排水口)!

ドレンに汚れが溜まり、水が流れにくい状態でガーデニングをしてしまうとテラスが水浸しになるだけでなく、床の防水材(剤)や下地に悪影響を与えてしまいます。

水の流れやすさや汚れの溜まりやすさをチェックしておきましょう。ドレンにゴミなどが詰まらないように、フィルターを設置するなどの工夫が必要になることもあります。

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レイアウトはこう考える!狭いマンションのテラスでガーデニングするアイデア

「利用規定もOK、その他のチェックポイントも無事にクリアできた」とくれば、いよいよ本格的にテラスガーデニングの準備を進めていきましょう。

レイアウト構想は、そのガーデニングの「出来」を左右するもっとも大切な作業です。

狭ければ狭いなりの工夫を!ちょっとしたレイアウトのアイデア

そんなに広さがないマンションのテラスなどでも、ガーデニングは十分、楽しめます。そのためにもレイアウトのアイデアが必須になってきます。

もちろん、テラスの面積や形状などはマンションごとに異なるため必ずしも当てはまるとは限りませんが、例えば次のようなアイデアは、狭いテラスやベランダでガーデニングをする際に使える技です。

【高低差】

まずは、そのガーデニングの主役となる大きな鉢を決めましょう。

大きな鉢が決まったら、それに対して中サイズ2・小サイズ3(いずれも違う形のもので似たような大きさのもの)などのように揃えていくと、狭いテラスでもメリハリの利いたガーデニングが造れます。

ちょうど良い大きさの鉢が見つからない場合、レンガや木箱(収納)などを土台にして高低差を出す方法もあります。

【寄せ植え】

テラスの床に防水シートを敷いてレンガで囲い、用土で満たしてさまざまな植物を寄せ植えする方法です。

テラスの角や腰壁に沿ってテラスの中心部などに設置するとオシャレな雰囲気に仕上がります。水が流れやすいかどうかといった点をしっかりクリアしていることが大切です。

【エアコンカバーを木製に】

多くの人が活用しているアイデアですね。エアコンの室外機のカバーを木箱にすれば、あっという間にオシャレな鉢置きに様変わりします。

室外機を守ることにもつながりますので、ぜひ設置をオススメしたい心強いアイテムです。

トレリス付きプランタースタンドも有用!

トレリスとは、格子状になった柵です。ジョウロやハサミ、スコップを掛けたり、プランターを掛けたり、ツルを絡ませたりする、あの柵です。

スペースが少ない場合は縦の空間を生かすためにも、トレリスはオススメです。ホームセンターなどで容易に購入できますので、ぜひ取り入れてみましょう。

ハンギングはちょっとだけ注意を!

たまに、ハンギングのコンテナを「手すりの外側」に掛けているケースを見かけます。

ハンギングは強固とは言えず、落下の危険性をともないますので、手すりの外側にかけるのはあまりオススメできません。

トレリスにかけるか、手すりの内側にかけるようにしましょう。

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花?ハーブ?野菜?テラスでガーデニングをするなら何がオススメ?

テラスガーデニングが初めてという人は、やはり「植物が元気に育ってくれるか」が心配になりますよね。

続いては、見た目もよく育てやすい花やハーブ、野菜をいくつかピックアップしてご紹介します。

育てやすい花は?

育てやすい花は意外と多くあります。代表的なのがパンジーやマーガレットですね。見た目も可愛らしく、数種類並べれば一気に鮮やかなお庭のできあがりです。

ドライフラワーでよく使われるセンニチコウや、ネモフィラ、ペチュニアといった花も育てやすいです。

育てやすいハーブは?

寒さにも強く、香りも素敵なローズマリーは育てやすいハーブです。

立性(茎が立ち上に育つタイプ)と這性(地を這うように育つタイプ)があり、それぞれ違った雰囲気を醸し出してくれます。

同じく生命力が強いのがイタリアンパセリやバジルです。どちらも料理にも使えて一石二鳥なのでオススメです。

育てやすい野菜は?

手入れが楽で成長が早い野菜は初心者に最適です。代表的なものではミニトマトやキュウリ、オクラ、小松菜、ニラ、春菊などがあります。

特にトマトは日が当たるのを好み、水やりの回数もそれほど頻繁でなくて良いなど、初心者の方は手が出しやすいでしょう。

時期やお手入れのしやすさを重視

種まきや植え付けする時期、お手入れのしやすさといった育てるための条件は、それぞれ異なります。

また、害虫の管理なども必要になってきますので、よく検討して選んでいきましょう。

いざテラスガーデニングを始めたら気をつけたいこと!

レイアウトも決まり植え付ける植物も決まったら、ついにガーデニングの開始です。

最後にガーデニング開始直前〜開始後に気をつけたいことをまとめましたので、ぜひチェックしておいてくださいね。

床材がかなり重要になってくる

テラスやベランダにただ植物を並べても、それはガーデニングと呼ぶにはほど遠いものです。床材からガーデニング造りが始まっていると心得ましょう。

連結できるパネル式の床材はよく見かけますし、種類や大きさも豊富に売られていますので、選びやすい床材のひとつです。

好みのものがあれば積極的に取り入れましょう。事前にテラスのサイズを測っておくことと、排水性が高い材質のものを選びましょう。

または、レンガを敷き詰めるのもオシャレです。

ただし、この場合は冒頭でもお伝えしたように「重量」の問題が生じますので、重量オーバーにならないか、よく計算しておくことが大切です。

床に多くの日が当たる場合、夏場は50〜60度近くまで温度が上がってしまうことも考えられます。その場合は人工芝やウッドデッキなどの設置も検討しましょう。

緑を多めに

並べる植物の中に、「常緑」といって一年中、緑を保つ植物を入れることをオススメします。

割合としては半分より少し少なめ、4割程度が良いでしょう。その緑をベースに、赤や黄色、紫などの色を組み合わせていくとバランスよく鮮やかに仕上がります。

アベリア、ローズマリー、カレックスなどは常緑の植物の代表です。

避難経路を塞がない

隣家との仕切りになっているパネルは緊急時の避難口です。決して塞がないように注意しましょう。同じく、避難用のハッチが設置されている場合も塞がないようにしましょう。

隣家に植物が伸びないよう管理する

ツル性の植物を並べた場合、ツルが伸びて隣家の敷地に侵入してしまうことも考えられます。

楽しくガーデニングを続けていくためにも、近隣には迷惑をかけないことが重要です。こまめに剪定するなどして管理しましょう。

強風・台風対策もしっかり

強風で植物や道具が飛んでしまい、近隣に迷惑をかけることがないよう、対策を練っておきましょう。

台風が近づいていると分かったら、事前に部屋の中に取り込むなどしておきましょう。

散水や薬剤散布は風向きを考えて

水が下の階や道路に飛散してしまったり、薬剤が洗濯物に付着してしまったりすると大変な迷惑になることがあります。

風向きをしっかり考えておこないましょう。散水は植物の株元に、薬剤は洗濯物がない時間帯に、など工夫することも大切です。

ガーデニングまとめ

今回は、テラスガーデニングが初めてという人に向けて「入門編」として、押さえておきたいポイントや注意点、コツなどを解説してきました。

いろいろ難しそうに思えたかもしれませんが、始めてみるとそんなことも忘れ、楽しくて夢中になってしまうのがガーデニングの魅力です。

ここでご紹介した内容を踏まえながら、自分なりのひと工夫を添えて、ぜひ素敵なガーデニングを造ってくださいね!

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