ベランダに目隠しフェンスを設置して、外からの視線を遮りたかったり、もっとベランダをおしゃれにしたいと思っている方もいるのではないでしょうか。
ただ、ベランダに合う目隠しフェンスってどういうものがあって、どうやって取り付けるのかわからない部分も多いですよね。
目隠しフェンスをしっかりとした取り付け方をしないで、ベランダから落ちてしまったり、風で飛ばされたりでもしたら事故に繋がってしまいます。
ベランダの目隠しフェンスは、安全に使っていけて、なおかつ景観が良く機能的である必要があります。
今回はベランダに目隠しフェンスを取り付ける費用と方法をご紹介していきます。
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////ベランダに合う目隠しフェンスの種類
ベランダに取り付ける目隠しフェンスは、住宅の外観やベランダの美観に合うように、多くの素材や形状が存在します。
目隠しフェンスのメンテナンスのしやすさや、質感や色味などの見た目、それにデザイン性でどういったものがベランダに合うか見ていきましょう。
////目隠しフェンスの素材
ベランダに取り付ける目隠しフェンスには、それぞれ特徴を持った素材が使われています。
目隠しフェンスは雨風にさらされる部分なので、素材のメリットやデメリットをきちんと把握してから設置しましょう。
また、デザイン性を決める部分でもあるので、ベランダに設置した際のイメージをしながら確認していきましょう。
天然木(木材)
温かみや質感の良さがある木材は、住宅の一部に取り入れることで、美観を高めてくれます。
木材は大きく分けてハードウッドとソフトウッドの2種類に分けることができます。
ハードウッドは比重が大きくしっかりとした固さを持った木材です。ウッドデッキなどにも使われる木で、耐久性に優れ、木材の動きも少ない特徴があります。
またメンテナンスも簡単で、長く使っていくことができます。ただ、非常に固く電動工具などを使用して加工する必要があります。
経年による色落ちなどの劣化が設置から1年経つと起こるなどのデメリットが出てきます。色落ちを含めてナチュラルな質感をベランダに持たせたい場合におすすめです。
ソフトウッドは杉などの比較的やわらかい性質を持った木材です。
ホームセンターなどで流通している多くの木材は、このソフトウッドで加工が簡単にできる特徴を持っています。
防水塗装や防腐塗装を施すことで、外の環境にも対応できるようになります。ハードウッドよりも耐久性は低く、再塗装など定期的なメンテナンスが必要です。
また、経年で割れヒビなどが起こると、そこから雨水が侵入して腐食する可能性も出てきます。
定期的に目隠しフェンスを交換するなど、手間が多少かかりますが、材料費を安くできるのでコストを低くできる面があります。
天然木の質感を安くベランダに取り入れたい時におすすめです。
竹材
和テイストを取り入れたい時に使われるのが、日本の伝統的な素材の竹材です。
見た目も良く和風な住宅に取り入れると柔らかな印象を持たせることができます。柔軟性に優れ風や太陽の光を自然に取り込むことができる特徴を持っています。
ただ、耐久性が低く素材に劣化が起きるので、定期的な交換が必要です。
見た目の良さを保ちつつ、耐久性の高い樹脂を使用したものもあるので、交換の手間を省きたいときにおすすめです。
樹脂材
見た目の良さと耐久性を持ち合わせた樹脂材は、人気を集めている素材です。
木の質感や木目調などに使う場合、木の粉を混ぜて材料を作っているので、木材に近い質感と見た目を持っています。
加工がしやすく多くのカラーや形状があり、デザイン性の高さを持っているのが特徴です。メンテナンスも簡単で、素材自体強いことから長く使っていくことができます。
雨には強い素材ですが、紫外線によって色あせすることがあり、再塗装などのメンテナンスが必要になる場合があります。
価格は高い傾向がありますが、耐久性と見た目の両方を目隠しフェンスに求める場合におすすめの素材です。
アルミ材
比較的安価で強度も持ち合わせている素材がアルミ材です。モダンな印象の住宅に合わせることができ、見た目もスタイリッシュにできる特徴を持っています。
木調のものなどデザインが多くあり、住宅の景観によって選ぶことができます。
また、強度があるので細くすることもでき、さまざまな形状が選べます。雨にも強く錆びにくいことから耐久性もあり長く使っていくことが可能です。
ただ、汚れなどからサビを発生させる場合もあるので、定期的な清掃が必要となってきます。
耐久性もあり、メンテナンスも楽なので、手間をあまりかけたくない場合におすすめです。
ポリカーボネート
光を取り入れながらも視線を遮る機能をしっかり果たしてくれるのが、ポリカーボネート材を使用した目隠しフェンスです。
カラーも選べるので、ベランダの雰囲気や住宅に合わせることができます。
ボードタイプの場合、風を取り入れることができないデメリットがあります。風を取り込みたい場合は風を通せるタイプもあるのでそちらを選択しましょう。
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////目隠しフェンスの形状
ベランダの目隠しフェンスを決めるときに重要なのが形状です。
住宅のベランダを外から眺めたり、部屋の中からベランダを見て、どういった目隠しフェンスの形状が合うのか決めていきましょう。
また、板の大きさや間隔など、外観を決める大切な要素です。開放感が必要なのか、しっかりと目隠しをしたいのかを同時に考えておくと、スムーズに選んでいくことができます。
ボーダー
横に板をはわせた形状のボーダータイプは、モダンな印象をベランダに取り込むことができます。
スタイリッシュな見た目や、ベランダをすっきりとしたい場合におすすめです。
ストライプ
板を縦にはわせた形状のストライプタイプは、和テイストにも欧風にもすることができる万能性を持っています。
天然木や木調の目隠しフェンスを使うことで、ナチュラルな印象を持たせることができ、ベランダを庭園風にしたい時にも活躍します。
ルーバー
風や光を通しながら、目隠しの機能をしっかりと得ることができるのがルーバータイプです。
斜めに板を配置することで、風通しをよくしつつ視線を遮ります。
ベランダに目隠しフェンスを取り付ける費用
ベランダの広さや状況にもよりますが、業者に目隠しフェンスの設置を依頼した時の費用相場は、1mあたり約7000円からです。
目隠しフェンスの材料やデザインを気にしないという場合なので、こだわりがある場合はこれよりも高額になっていきます。
あらかじめ、ベランダの寸法を取っておくことで、見積もりの際もスムーズに話を進めていくことができます。
ベランダに目隠しフェンスを取り付ける方法
ベランダは庭とは違い、土台を作ってそこに目隠しフェンスを設置するということができません。
既存のベランダを利用して、それに目隠しフェンスを固定するという方法を取ります。
ベランダに目隠しフェンスを結束バンドや金具を使ってしっかりと固定して、風などで動かないように設置します。
ここではDIYでも設置可能な目隠しフェンスの取り付け方法をご紹介します。
結束バンド
簡単でしかも簡単に固定することができる結束バンドを使って、目隠しフェンスを設置する方法です。
- 目隠しフェンス1枚につき、6本程度の結束バンドと本数分のビスを用意します。
- 設置する場所に目隠しフェンスを仮に置いてみて、足が半分以上乗っていることを確認します。
- 目隠しフェンスを結束バンドで固定する場所を決めて、本体の枠に印を付けます。
- 目隠しフェンスにつけた印部分に電動ドライバーを使って結束バンドをネジで止めていきます。
- 全ての結束バンドを取り付けたら、外れないか確認をしましょう。
- 目隠しフェンスをベランダに置き、結束バンドを既存のフェンスに通していきます。
- 結束バンドをしっかりと締めてロックをしたら、緩みがないかを確認します。
- 結束バンドの余った部分をカットして完成です。
メリット
- ベランダの目隠しフェンスが取り付けが簡単にできる。
- 目隠しフェンスを交換する際に取り外しを楽に行える。
- 費用を安く済ませることができる。
デメリット
- 雨や紫外線で結束バンドが劣化するため、定期的なメンテナンスが必要。
- ベランダに固定している結束バンドが見えてデザイン的に難がある。
専用金具
しっかりと固定することができる、専用の金具を使った目隠しフェンスの取り付け方法です。
- 目隠しフェンス1枚につき4個の取付金具を用意します。
- 目隠しフェンスを設置する場所に仮に置き、足が半分以上乗っているか確認します。
- 取付金具を取り付ける位置を決めて、そこに印を付けていきます。
- 目隠しフェンスに付けた印を目安に、取付金具をネジで止めていきます。この時締め過ぎには注意しましょう。
- 取付金具の取り付けができたら、しっかりと付いているか確認しましょう。
- 目隠しフェンスを設置場所に置き、取付金具を使って既存のフェンスに接続します。
- 取付金具が固定できたら完成です。
メリット
- 目隠しフェンスとベランダをしっかりと固定できる。
- 専用金具なので見た目もしっかりとしている。
- メンテナンスが少なく済む。
デメリット
- 目隠しフェンス設置に手間と時間がかかる。
- ボルトの締め付けなど定期的に確認が必要。
目隠しフェンスをベランダに取り付ける注意点
安全に取り付けるためにはいくつか注意点があります。
ベランダに目隠しフェンスを取り付ける場合、足や枠部分が半分以上乗らない場合には設置しないようにしましょう。
落下などの事故にも繋がってしまうので、あらかじめ設置場所の寸法を取っておくなどする必要があります。
また、目隠しフェンスを設置する際には2人以上で行うようにしましょう。固定されていな目隠しフェンスを支えながら作業することで、安全に行うことができます。
そして、作業時にベランダの下に人が居ないかを確認してから作業を行うようにしましょう。
万が一落下物があった場合には事故になりかねないので、注意する必要があります。
ベランダに目隠しフェンスを設置するのに不安がある場合は、専門の業者に依頼するようにしましょう。
ベランダを目隠しする簡単フェンス
もっと安価に目隠しできる簡単な方法を見ていきましょう。
素材やデザイン性にこだわっていくと、目隠しフェンスの施工とあまり変わらない価格になってしなう場合もあるので、材質や量など確認しながら選ぶ必要があります。
すだれ
ひもなどで既存のベランダに取り付けるだけなので、簡単に目隠しをすることができます。
100円ショップでもすだれは買うことができるので、費用をかけずに簡易的な目隠しフェンスが手には入ります。
すだれは風通しもよく日除けの効果も得られるので快適に使える反面、軽いので風に飛ばされやすいということもあり、注意が必要です。
自然環境によって劣化するので、定期的な交換が必要になります。
目隠しシート
ベランダにひもで結びつけて使用する目隠しシートは、木目やレンガなどデザインが豊富で簡単におしゃれな目隠しフェンスを取り付けることができます。
ただ、風を通さないので高層部分のベランダには向かず、3階以上の使用ができません。ひもが手すり部分にくるので、それが気になる方にはおすすめできません。
また、サンシェードを利用して目隠しフェンスの代わりにすることも可能です。
デザイン性の良いサンシェードを使うことで、ベランダにアクセントを持たせることができます。
グリーンカーテン
植物をベランダにはわせたり植栽を置いたりして、目隠しフェンスとして使う方法もあります。
マンションやアパートでは規則でできない場合もありますが、ほどよく風や光を取り込むことができ、快適なベランダにすることができます。
園芸が苦手な方やすぐに目隠しフェンスが欲しいという方は、フェイクグリーンのパネルタイプがおすすめです。
結束バンドを使用して固定するタイプなので、簡単に設置ができ、すぐに目隠しフェンスとしての効果を得ることができます。
季節に関係なく鮮やかな緑を保つことができるので、ベランダのワンポイントとしても最適です。
ラティス
ガーデニングなどでよく使われるラティスは、ベランダの目隠しとしても利用することができます。
ラティスには格子ラティスや、目隠しに特化したルーパーラティスなどがあります。サイズも多くベランダに必要なサイズを選ぶことができます。
ベランダをオープンカフェのような雰囲気をもった空間にしたいときは効果的です。
ラティスをベランダの目隠しにする方法を見ていきましょう。
- ベランダの壁の内側にラティスを借り置きして位置と高さを決めます。
- 決まったらラティスに固定金具を取り付けていきます。金具はコンクリート壁に固定する金具、格子に取り付ける金具、手すりにかける金具などがあるので設置場所に応じて選ぶようにしましょう。
- 必要な分だけラティスを連結金具で連結させます。
- ベランダに固定金具を使って上部と下部を固定していきます。
- しっかりと固定できているかを確認して完成です。
ルーパーラティスを選択してそのまま目隠しフェンスとして使うこともでき、格子ラティスを選んで植物をかけることで目隠し機能を持たせることも可能です。
どんなベランダにしたいのかを考えた上で選択するようにしましょう。
ベランダの目隠しフェンスまとめ
ここまでベランダの目隠しフェンスについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
目隠しフェンスは、周囲からの視線を遮りつつ風や光をベランダに取り込んで、快適な空間を作り出してくれます。
また、ベランダをおしゃれにアレンジする上でも、しっかりと囲われた空間は役に立ちます。
ベランダを上手く活用していくためにも、目隠しフェンスを取り入れて過ごしやすいスペース作りをしてみてはいかがでしょうか。
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