縁台の便利な使い方、楽しみ方をご紹介

縁台は庭への行き来を便利にしたり、腰をかけて植栽をのんびりと眺めたりと、便利に使えるアイテムです。

掃き出し窓から外に出るときにちょっと不便で、空きスペースに縁台を設置したいとお考えの方もいるのではないでしょうか。

縁台を設置することで、庭へのアクセスがしやすくなり、のんびりとした時間を過ごせるようになります。

家族との時間や植栽のお手入れ、ペットと過ごす憩いの場所として、さらにお庭を活用できるように、今回は縁台の選び方や使用方法をご紹介していきます。

お気に入りの場所を作る参考にしてください。

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縁台とは和風のベンチ

縁台とは、背もたれがなく、一人から二人座れる長椅子で、固定せずに移動できるベンチタイプのものを指します。

日本では古くから木製の縁台が主流でしたが、近年は耐久性のあるアルミ素材や人口木など樹脂製が人気を集めています。

縁台は縁側のない住宅で代わりに用いられ、腰を下ろして休んだり、夏場には夕涼みをしたりなど、土足のまま休憩できる場所として活用することができます。

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縁台と濡れ縁、ウッドデッキの違い

最近では縁側を作る住宅が減り、縁台や濡れ縁、ウッドデッキを縁側の代用として用いています。

縁台や濡れ縁、それにウッドデッキは、分類として重なる部分があり、曖昧になっているのも事実です。それぞれのポイントを覚えておきましょう。

縁側

和風家屋に古くからあった縁側は、建物の縁(へり)の下に張り出して作られた通路です。

ベランダやポーチなど、欧風建築のデザインと似ていて、庭などから直接屋内に上がる用途を持っています。

  •  家の一部で屋根の下にある
  •  外から座ったり、廊下としても使われる
  •  細長い
  •  雰囲気は和風

縁台

庭や路地などに置いて使われ、縁側のように腰を下ろしたり、商品を並べる陳列台としても使用されていました。

基本的には移動式ですが、四国ではみせ造りという、縁台と雨戸のふた通りの使い方ができるものもあります。

  •  移動ができる
  •  腰掛ける奥行きを持つ
  •  細長い
  •  和風の雰囲気を持つ

濡れ縁

建物の縁(へり)の外に設置する、雨ざらしになる縁側のことを指します。

作り自体は縁台と同じで、すのこ状の板を座面に張ることで、水切れを良くするなど工夫がされています。

  •  移動式と住宅に固定する方式がある
  •  腰掛ける奥行きがある
  •  細長い
  •  和風の雰囲気を持つ

ウッドデッキ

木材や人口木を敷き詰めて、リビングと一体感を持たせた空間を作り出せるのが、ウッドデッキです。

基本的にはウッドデッキの上で、過ごすように考えられているので、板と板の間には隙間がなくイスやテーブルの脚が落ちないようになっています。

  •  自立型で固定式
  •  寝そべることもできる広さを持つ
  •  洋風の雰囲気を持つ
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縁台の便利な使い方、楽しみ方

縁台を取り入れることでどんなことができるのか、使い方や楽しみ方を見ていきましょう。

アイデア次第でさまざまな使い方ができるので、縁台を置くスペースのことを考えながら見ることをおすすめします。

庭ののんびりスペース

縁台は庭を見ながら、のんびりと時間を過ごすことに使用できます。植栽のお手入れや洗濯物を干しているときに、ちょっとした休憩をするのに最適です。

また、天気の良い日には日向ぼっこや読書、お茶をのんだりと有意義な時間を過ごすのに使用してもいいでしょう。

室内と違って、風を感じて日の光を浴びて見る景色は、より満足感を得られる瞬間です。

お子さんがいる家庭では、庭で子供が遊ぶ姿を縁台に座って見ていると、幸せを感じられますよね。

自宅にくつろぎのスペースが何箇所かあると、季節や天気によって場所を変えて過ごすことができ、良い気分転換をすることができます。

出入り用の台

縁台を掃き出し窓の前に設置しておくことで、庭へ出るために靴を履くスペースとしてや、庭から部屋に戻るために便利に使うことができます。

サンダルを縁台の下や収納に用意しておくことで、すぐに庭に出ることができ、洗濯物を干したりなどスムーズに移動することが可能になります。

また、窓を開けっ放しのままサンダルを履こうとすると、夏場には蚊が室内に入ってしまう恐れがあります。

縁台に出られれば、すぐに窓や網戸を締めることができるので、そういった心配が少なくなるでしょう。

そして、ガーデニングをした際の土汚れや遊び終わった子供の泥汚れなど、縁台があれば、そこで腰掛けながら汚れを落とすことができます。

ほこりや泥など、室内に持ち込みたくない汚れがある場合には、縁台を活用するようにしましょう。

植物を並べてディスプレイ

縁台は、腰掛けの用途の他に、物を置いておく台としての使い方があります。庭に設置して物を置く場合、植物を並べてディスプレイする使い方がおすすめです。

盆栽など鉢植えを縁台に置くことで、目線に近くなり、植物の成長などもより間近に見ることができます。

また、地面に直接置く鉢植えと縁台に置く鉢植えがあると、高さが変わるので、より立体的に見せることができ、おしゃれに配置することができます。

ガーデニング用具などの収納

縁台に収納がついているタイプを選ぶことで、ガーデニング用具や子供のおもちゃを入れておく物置としても、使うことができます。

ちょっとした休憩をする腰掛けとして使いつつ、外で使うものをそこに収納しておけたら便利ですよね。

汚れたものを玄関など室内に入れるとなると、泥も一緒についてきて掃除が大変になってしまいます。

外でつかうものは、なるべく外で管理することで、邪魔にならずに快適に使っていくことができます。物置も購入しようとお考えの方は、収納つき縁台をおすすめします。

マンションのベランダ

縁台は庭だけでなく、マンションのベランダでも活用することができます。

マンションの場合、ベランダが共有部分になるので、縁台を置けるかの確認が再優先事項です。置ける場合は、サイズや重さなどもあらかじめ聞いておきましょう。

縁台をベランダに設置することで、夕涼みをしたり、夜景を眺めたりと腰を掛けてのんびりと過ごすことができます。

また、洗濯物を干すときには、洗濯かごを置いておく場所としても活用できるでしょう。

便利に使える縁台ですが、お子さんがいる場合には、踏み台として使えないようにするなど、設置場所に注意が必要です。

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縁台の選び方

庭やベランダに設置する縁台ですが、種類も豊富でいざ購入しようと思っても迷ってしまうものです。

縁台を選ぶ際にスムーズに決めていけるように、選び方のポイントをご紹介します。

縁台の種類

古くから縁台は、木材や竹材を使用して作られてきました。

しかし、自然の素材を使ったものは、雨や紫外線による劣化が起こりやすく、現在ではアルミ素材や人口木など樹脂を使った耐久性の高い素材の縁台が人気を集めています。

ここでは縁台の素材ごとにどんな特徴があるか見ていきます。スタイルに合った素材を選ぶことで、快適に使っていける縁台を選びましょう。

和風のお庭には木製の縁台

木材を使用した縁台は、柔らかくあたたかみのある感触が特徴です。天然木を使用しているので、木目など見た目もよく、和風の住宅にとてもマッチします。

ただし、雨水や紫外線に多くさらされる場所だと、ワレやカビ、腐食などが起こりやすく、定期的なメンテナンスが必要です。

しっかりとメンテナンスをしておけば、数年数十年と使っていけます。

他の素材にはない趣があるので、自然な雰囲気で置いておくことができ、掃除や再塗装など簡単なメンテナンスが苦でない場合は、おすすめの素材です。

純和風の雰囲気には竹製の縁台

涼し気な雰囲気があり、高級感を持たせることができるのが、竹製の縁台です。木製の縁台と同じく、節や表面の模様に特徴があり、見た目の良さを持っています。

脚には木材を使用することで、安定感と強度を高めています。天然の素材なので、環境による劣化が起こりやすく、メンテナンスが必要です。

ただし、木製の縁台よりも軽量なため、使うときだけ外に出すという使用方法もあります。

夏場のシーズンには、雰囲気もよく、涼し気な印象を得ることができるのでおすすめです。

洋風住宅にはアルミ製の縁台

アルミを使用した縁台は、雨や紫外線などに影響されにくく、耐久性があるのが特徴です。メンテナンスが少なくて済むので、手間を省きたいという方におすすめです。

素材色だけでなく、カラーも豊富で、木材のシートを貼ったものなどもあり、住宅や庭の雰囲気で選ぶことができます。

デメリットとしては、夏は天板が熱くなり、冬には冷たくなるということがあります。

それに対処するには、ラグなどマットを敷くか、靴下を必ず履いて外に出るという方法があります。

雨水などで腐食しにくいアルミですが、汚れた場所から腐食することもあるので、たまに拭き掃除をすることで、長くきれいな状態を保つことができます。

耐候性の高い樹脂製の縁台

耐候性があり、強度もしっかりしているので、縁台の中でも最も人気があるのが、樹脂製の縁台です。

木材の粉と樹脂を混ぜた人口木を使用しているので、木材のあたたかみも同時に持ち合わせています。

また脚には、サビに強く強度もあるアルミを採用しており、木材と樹脂、アルミ、3つの素材のいいとこ取りをしています。

樹脂製の縁台のデメリットは、アルミ製よりも価格が高くなる傾向があります。

また、木材の粉を使用しているので、カビがつく可能性もあり、そういった場合にはメンテナンスが必要になります。

アルミ素材に比べて、熱を持ちにくく、冷たくなりにくいので、そのまま使用することができます。

メンテナンスの手間を減らしつつ、快適に使用していきたい場合におすすめです。

縁台のサイズ

設置する場所や使い方によって、縁台のサイズは変わってきます。縁台の高さや幅、それに奥行きについて見ていきましょう。

高さ

縁台を縁側のように使う場合には、住宅の床面と縁台の天板の高さを揃えるようにします。

設置する場所の床から、地面までの距離を測ります。束石などコンクリートを縁台の下に置く場合は、その分も考慮しておきましょう。

床と高さを揃えることで、住宅との一体感を持たせることができます。

また、縁台を床に降りるための階段として使いたい場合は、床の高さよりも低い縁台を選びます。

高さに決まりはありませんが、階段としてだけでなく、縁台に腰掛けることも考慮して決めるようにしましょう。

縁台自体が2段式になっているステップタイプもあるので、床と地面の高さが気になる場合は、そちらもおすすめです。

縁台の幅は、窓のサイズに合わせるか、窓よりも広い大きさにすると見た目も良く、使い勝手も良いでしょう。

さらに広い縁台にしたい場合は、2連3連と縁台を繋げることで対応できます。縁台は窓の下の空いたスペースを埋めることができ、住宅の見た目も変わってきます。

どれくらい縁台があれば、便利に使えるかということも大事ですが、デザイン性ということもしっかりと考えておくようにしましょう。

奥行き

縁台をどうやって使うかという点で、奥行きは大切な要素です。縁台を外に出るためだけに使うのであれば、奥行きは短くても十分に使用できます。

ただ、余裕をもって縁台を使いたい場合には、なるべく奥行きが長いものを選ぶようにしましょう。

設置場所の広さによっても変わりますが、庭と縁台の大きさのバランスを考えて選ぶことが大切です。

DIYで木製の縁台を作る

思うようなサイズが無かったり、デザイン性、価格など納得できる縁台がない場合は、DIY(自作)で作ることも検討してみましょう。

手間をかけて作ることで、より愛着がもてる縁台になります。

設計図を書く

まずは、欲しい縁台のサイズや見た目を決めて、簡単な設計図を書きます。

サイズは設置する場所に応じて考えるようにしましょう。デザインは、自分で考えたものや、ネットの写真を参考に絵におこします。

縁台は人の体重を支えなくてはならないので、しっかりと安定させるために脚の本数や脚同士の補強を入れるなど、がたつきが起こらないようにする必要があります。

また、ビスが打つ場所をあらかじめ考えておくと、組み立てる際にビスが打てないというミスを防ぐことができます。

必要な道具

縁台を作るのに必要な道具を確認しておきましょう。持っていない場合は、材料を購入する時に一緒に用意するようにします。

まず、ネジを打つためのインパクトドライバーが必要です。電動ドライバーでも大丈夫です。ネジの本数があり、木材に締め込む際に力が必要など、手回しのドライバーでは厳しいでしょう。

また、ハードウッドなど硬い木を使う場合は、下穴を開けるためのドリルビットが必要です。使用するネジよりも小さい径のドリル刃を用います。

硬い木にそのままネジを打ってしまうと、割れる可能性があるので、手間はかかりますが行うようにしましょう。

そして、カット面の面取りや、塗装の際に使用する紙やすりも必要です。150番から240番の紙やすりが適当でしょう。

よりきれいに仕上げたい場合は、320番や400番、600番など、より目が細かいものを使用します。それから、塗装するための刷毛とバケツを用意します。

材料を購入

設計図をもとに必要な部材をホームセンターに買いに行きましょう。

部材をホームセンターから運ぶための車がない場合、運搬用の車を貸し出してくれるホームセンターもあるので、電話などであらかじめ確認してみましょう。

また免許がない場合は、ネットでも木材は購入できるので、そちらからの購入がおすすめです。

木材をカットするのもDIYの醍醐味ですが、工具がない場合や自信がない場合、ホームセンターのカットサービスを利用するようにしましょう。

10カットまで無料で行ってくれるところや、1カット数十円のところなど、ホームセンターによってサービス内容は異なります。

そして、ネジは木材同士を繋げる大切な部材です。長過ぎたり短すぎたり、本数が足りなくなったりしないよう、設計図を確認して用意するようにしましょう。

それから、屋外に置いておくために木材には、防腐や防水の塗装をする必要があります。

水性塗料であれば、水で希釈することができ、臭いも油性に比べてないので、扱いやすいでしょう。キシラデコールの水性塗料があれば、それをおすすめします。

土台を使用する場合は、束石やコンクリート板など、必要なものを用意しましょう。直接木材を地面につけないことで、木材の劣化を防ぐことができます。

塗装する

まず、カットした木材の面取りや表面のケバなどを紙やすりで取り除きます。

よりきれいな仕上がりにしたい場合は、紙やすりの番手を徐々に上げて、研磨傷を消していきます。

塗料をよくかき混ぜて、バケツに入れます。塗りムラがないように、木材に丁寧に塗っていきましょう。

塗り終わったらしっかりと乾燥させます。しっかりと乾いたら、ざらつきがないか手で確認してみましょう。

ざらつきがあるようでしたら、その部分を紙やすりで研磨して平らにします。よりきれいにする場合、320番や400番、600番などで研磨しましょう。

件まで出た粉がないようにウェスなどできれいに拭き取り、2度めの塗装を行います。塗装が終わったらしっかりと乾燥させましょう。

組み立てる

木材を設計図通りに組み立てていきます。この時、ビスの間違いなどに気をつけるようにしましょう。

ビスの先が飛び出したりしていると、ケガをしてしまいますし、ビスがしっかりと木材同士を繋げていない場合、縁台が壊れてしまいます。

また硬い木材を使用する際には、木材の割れを防ぐために、ドリルビットで下穴を開けてからビスを打つようにしましょう。

完成

無事に組み上がって、ぐらつきなどが無いか確認をして完成です。

ぐらつきがある場合、木っ端に紙やすりを巻いて、問題の足を削るか、一度ばらして正しい位置に直すようにしましょう。

お問い合わせ

縁台とは暮らしを豊かにしてくれるエクステリア

ここまで縁台についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

縁台はちょっと一休みする場所としてだけでなく、部屋と庭とを行き来するのにとても便利なアイテムです。

また、荷物を置いたり、鉢植えなど植物をディスプレイするのにも使えます。アイデア次第で便利に使っていけるのが縁台の特徴です。

今回ご紹介した内容をもとに、自分の家や庭に合った縁台を購入してみてはいかがでしょうか。

庭やベランダに縁台を設置して、今ある空間をさらに有効活用してみてはいかがでしょうか。

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