家庭菜園を始めたいけれど、畑のレイアウトをどう作れば良いのか悩む方は多いでしょう。
家庭菜園のレイアウト次第で、野菜の生育に影響を及ぼす可能性もあるので、レイアウトを決める際には細心の注意を払う必要があります。
また、戸建てではなくマンションやアパートなどの集合住宅に暮らしていて、ベランダで家庭菜園をする場合は、隣人や階下の住人にも配慮したレイアウトを考えなければなりません。
この記事では、家庭菜園のレイアウトの作り方、ベランダで家庭菜園をする際のレイアウトの注意点についてご紹介します。
家庭菜園のレイアウトを決めて後悔することのないよう、参考にしてください。
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////家庭菜園のレイアウトの作り方
家庭菜園を始めるにあたって、まずはレイアウトを考える必要があります。
レイアウトを決めなければ、野菜を育てられるスペースがどれくらい確保できるか分かりません。
ではどのように家庭菜園のレイアウトを作るのか、順を追って見ていきましょう。
ステップ1.家庭菜園をする場所を決める
家庭菜園のレイアウトを作る際には、まずどの場所でどれくらいの広さの畑を作るのかを決めなければなりません。
広さに関しては、初心者には2畳~3畳程度の広さがおすすめです。
場所を決めるときには以下のポイントを重視しましょう。
- 日当たりが良いか
- 邪魔にならないかどうか
- 外壁やフェンスなどに近すぎないか
- 水道管や排水管がないか
野菜が育つのに日当たりが重要になることは良く知られているでしょう。南側に面している庭なら好条件です。
また、家庭菜園が邪魔にならないかも見極める必要があります。
たとえばお子さんが庭で遊んだり、洗濯物を干したりするのに邪魔にならないかどうかです。
将来的にウッドデッキを作ったり、駐車場を増やしたりする予定があるなら、そういう点も考慮しなければなりません。
さらに、外壁やフェンスなどとは少しスペースを空けておくことも大切です。
沿うように畑を作ると、外壁やフェンスに泥はねする可能性がありますし、外壁やフェンス側の野菜を収穫する際に畑の中を通っていかなければなりません。
いざ土を掘り起こしたときに水道管や排水管が通っていると、邪魔になりますし最悪の場合は水道管などをスコップなどで破損してしまう危険もあります。
そのため、そういった障害物がない場所かも事前に確認しておくと安心です。
ステップ2.育てたい野菜を決め作付けプランを考える
家庭菜園の場所を決めたら、育てたい野菜をいくつかピックアップしましょう。
初心者には2畳~3畳の広さがおすすめですが、この位の広さでも2~3種類の野菜は植えられます。
野菜は、春に種をまいて栽培をスタートするものと、秋に種をまいて栽培をスタートするものに大きく分けられています。
なかには、春と秋の両方に種まきできるものもあります。
そのため、家庭菜園を始める時期に種まきや苗の植え付けができる野菜を選ぶことも大切です。
なお、春に植える野菜ではミニトマトやナスや枝豆など、秋に植える野菜ではジャガイモやブロッコリーや大根などが初心者でも育てやすいと言われています。
ステップ3.野菜の種類別に必要な広さを仕切る
育てたい野菜が決まったら、畑に畝を作り仕切っていきます。畝を作る際には、南北方向にのびるようにすると日当たりに差が出にくいです。
なお、畝は幅70~80cm、高さ10~15cmを目安とし、畝と畝の間の通路は幅30cmほど確保しましょう。
畝を作ったら、野菜の種類ごとに必要な広さを確保します。
たとえば、トマト、ナス、キャベツ、ブロッコリーなど大きく育つものは1株40~60cm四方の広さが必要です。
小松菜やホウレン草などの葉物野菜ならば1株15~20cm四方の広さで良いです。
また、どの野菜をどの畝で作るか決める際には、支柱を立てて育てる野菜や草丈の高くなる野菜を北側にすることを忘れてはいけません。
なぜなら背の高い野菜が他の野菜に影を作ってしまう可能性があるからです。
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////ベランダで家庭菜園をするなら特にレイアウトに注意が必要
家庭菜園のレイアウトの決め方をご紹介しましたが、マンションやアパートなどのベランダでプランター菜園をする場合は他にも注意すべきポイントがあります。
庭で家庭菜園をするときよりも、ベランダでプランター菜園をするときのほうがレイアウトに気をつけなければなりません。
ここからは、ベランダで家庭菜園をする際のレイアウトについて注意点をまとめていきます。
避難経路や排水動線は確保しておく
ベランダで家庭菜園をするなら、災害時などに備えて避難通路はしっかり確保すべきです。隣家との境界に、万が一のときに蹴破れる仕切り版が設置してある場合もあるでしょうが、仕切り版の付近にはプランターを置かないようにしてください。
また、上下階につながる避難用ハッチや避難ハシゴがある場合も、その周辺には置かないよう注意しましょう。
さらに、排水口をふさぐようにプランターを置くのも絶対にやめましょう。
排水ができず、ベランダに水が溜まってしまう危険があります。
隣の家との境界近くにプランターを置かない
避難経路を確保するため、隣家との境界にはプランターを置かないということは前述しましたが、隣家との境界にプランターを置くのを避けるべき理由はもう1つあります。
それは、土や水、害虫などが隣家に侵入することを防ぐためです。
家庭菜園をしていると水やりは必須ですし、植え替えの時に土がこぼれてしまうこともあるでしょう。
また、茎や葉に虫がつくことも多いです。
さらには、肥料や土の独特な臭いにクレームがくる可能性もあります。
このように、隣の家とベランダが繋がっていない構造のマンションやアパートだとしても、虫や臭いによって迷惑をかける可能性があります。
近隣トラブルを防ぐために、隣の家との距離をある程度確保した場所にプランターを置くことを意識してください。
洗濯物を干したり取り入れたりすることを考慮する
ベランダは庭のように広いスペースでない場合が多いので、プランターが生活動線を遮らないよう細心の注意が必要です。
とくに洗濯物を出し入れするにあたり、プランターが邪魔にならないよう気を付けてください。
日当たりを良くするために、高い台の上にプランターを置く場合もあるでしょうが、丈の長いワンピースやボトムスなどの洗濯物が風になびいたときに触れないかチェックしましょう。
また支柱などを立てて野菜を育てる場合も同様です。
ベランダの手すり付近にプランターを置かない
ベランダでは手すり付近によく日が当たるため、手すりに直接プランターを引っかけたり、手すりのすぐ下にプランターを置いたりしようと考える人もいるでしょう。
しかし、手すり付近にプランターを置くと水やりの時や強風時に、階下に水や土が飛んでしまう可能性があります。
階下の洗濯物や布団を濡らしたり、土で汚したりしてしまったとしたら大変なので、手すりからは離した場所にプランターを置きましょう。
また、強風にあおられてプランター自体が落下し、第三者にケガをさせる危険もあります。
手すりから離しつつ、落下防止のためにプランターを固定することをおすすめします。
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