テラスに屋根を付けたい!と思っている方も多いのではないでしょうか?テラス屋根があれば、雨がしのげるので洗濯干し場としても大活躍ですよね。
この記事ではテラス屋根の基本的な作り方や価格の目安、テラス屋根のメリット・デメリットなどをお伝えしています。
テラス自体、これから設置するという方のためにテラスの基本的な作り方も解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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////洗濯干し場にもなる!超便利なテラス屋根の基本的な作り方
テラス屋根を作るには、まず完成形をイメージすることが大切です。
どんな素材が家や既存のテラスに合うか、柱の位置や太さ、屋根の長さや幅はどれくらいならベストか。
まずはイメージを固めましょう。ただ、地面に柱を立てるのか、ウッドデッキなどテラスに組み込むのかによっても方法が変わってきます。
あるいはもっと簡易的なテラス屋根などもあります。
作業手順は、購入したテラス屋根の説明書に詳しく書かれているはずですので、ここで完全に理解できなくてもまったく心配ありません。
作業がスムーズに進むよう、大まかな流れだけ、把握しておきましょう!
テラス屋根の基本的な作り方
採寸
高さ、幅、奥行きを採寸しましょう。まだ建材は手元にないと思いますが、代わりに目安になるものを設置してみると、よりイメージが湧きます。
垂木(たるき)の間隔は広げすぎないようにする(両端を決めて幅が均等になるように計算しておく)ことと、屋根は手を伸ばして触れる程度の高さにしておくこと、といったポイントは押さえておきましょう。
基礎&柱を建てる
柱を埋め込む深さプラス10cm程度深く穴を掘ります。その10cm分には砕石を敷き詰めて転圧します。
次に、合板を使って枠を作り、砂を敷いてから組み柱を立てていきます。その後、柱を自立させるため添え木をします。
このとき、柱はまだコンクリートで固定しません。
テラス屋根を組み立てる
残りのテラス屋根を完成させて組み立てます。このとき、柱の位置や角度など微調整が必要になるはずです。
微調整、特に水平かどうかは重要ですので、DIYでは少し大変ですが妥協せずしっかり調整しましょう。
コンクリートを流す
柱の位置の微調整が済み、問題なければ最後にコンクリートを流し込んで完成です。
テラス屋根を作るのに必要な道具
- 水平器
- ドライバー
- 水糸(ラインや高さをピッタリ合わせるための糸)
- ハンマー(できればプラスチック製)
以上の道具は「必要」になりますので、あらかじめ揃えておきましょう。
その他、必要になる道具は基礎を作るならスコップ、砕石、コンクリートなどがあります。購入したテラス屋根に書かれている道具を揃えておきましょう。
テラス屋根のメリット・デメリット
なんと言ってもメリットは雨をしのげるという点です。洗濯干し場として大活躍してくれるでしょう。
ほかにも、バーベキューなどを楽しむ場合、強い日差しを和らげてくれるといったメリットもあります。
普段、使用していないときは子供の遊び場として、あるいは道具を置いておくスペースとしてなど有効活用できます。
一方、デメリットとしては、強風で屋根が壊れたり、雪が積もって倒壊したり…といったリスクもあります。
強度を保ち、しっかり固定させることが大切です。その固定の際、外壁に穴を開ける必要があるテラス屋根が多いです。
その程度の穴で家の機能性が低下することはありませんが、穴を開けること自体、気分的にイヤだなと思う方はデメリットになるかもしれませんね。
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////テラス屋根の価格の目安は?
各メーカーから、本当にさまざまなテラス屋根が発売になっています。ネットショップやホームセンターなどですぐに見つけることができるでしょう。
費用は、サイズや素材、グレードなどによっても変わってきますが、幅およそ1.8m(1間)×奥行きおよそ1m(3尺)程度で3〜6万円程度が目安になりますので、これを基準に予算を組みましょう。
シェード付きのテラス屋根なども販売されていますが、価格はそれほど変わらないので、日当たりなどによってはシェード付きを検討しても良いかもしれないですね。
あるいは、賃貸などで壁に穴を開けられない!という方もいると思います。そんなときは、壁に穴を開ける必要のない「独立テラス屋根」がおすすめです。
独立カーポートをイメージすると分かりやすいと思いますが、一般的なテラス屋根よりも若干、多めに柱が用意されているものになります。
強度を保たなければならないので、この部分は仕方がないですね。
外壁に打ち付けない分、外壁と独立テラス屋根との間に隙間が生じますが、それを塞ぐための樹脂などがセットになっていることがほとんどです。
賃貸だから…と諦めていた方はぜひ、チェックしてみてはいかがですか?費用は1間×4尺で10万円〜15万円(工事費込み)程度を見込んでおくと良いでしょう。
////テラスから作り始める方はこちら!基本的な作り方とウッド・タイルの違いも
先にテラス屋根の作り方をお伝えしましたが、そもそも「まだテラス自体がないのよね…」という方もいるかもしれません。
そんな方のために、ここではテラスの基本的な作り方と、ウッドデッキ、タイルデッキの違いなどを解説していきます。
テラスには、大きく「ウッドデッキ」と「タイルデッキ」があります。テラスを作るとなったら、どちらが良いか…最初の悩みどころではないでしょうか。
もちろん好みでOKですが、決めかねている方はぜひこちらを参考にしてください。
ウッドデッキの特徴と作り方
天然木や人工木がありますが、いずれも木の「質感」を味わえるのが大きな魅力です。
庭に自然に溶け込む色合い、木のぬくもり、庭の草や芝生といった緑とのコントラスト…どれを取っても相性バッチリです。
「部屋の延長」的なテラスを考えている方は、ウッドデッキがおすすめです。
ただし、特に天然木は腐食処理を施していてもコンスタントにメンテナンスが必要になるなど、コスパの観点から考えると優れているとは言い難いのが正直なところです。
図面作成
まずはどういったテラスにしたいかをイメージし、図面を作成します。材料の量や寸法に直結しますので、スケールで計測しながらできる限り正確に図面に起こしましょう。
製図が苦手という方は組み立てるだけで簡単にテラスが完成するキットも販売されていますので、そちらを購入しましょう。
ホームセンターやネットショップで資材購入
土台の枠に使う角材、柱、そして床材が必要です。先ほど計測した寸法をもとにホームセンターやネットショップで購入しましょう。
初心者の方は、いろいろ相談しながら選べるホームセンターがおすすめです。
また、電動ドライバーで組み立てるだけの縁台も売っていますので、慣れない方はそちらも検討しましょう。
土台を作る
柱を立てる穴を掘り、砕石を敷き詰めていきます。床下になる部分には束石を並べ、モルタルで固定します。ホームセンターで組み立てるだけの縁台を購入した人は、この作業は省いてもOKです。
代わりに、地面にレンガあるいはコンクリートブロックを置いてその上に縁台の柱を乗せましょう。
あとはほぼ完成
角材を束石の上に並べて土台を完成させ、その上に床材を“土台と直角”になるように組んでいけば、ほぼ完成です。防腐剤などを塗って仕上げましょう。
タイルデッキの特徴と作り方
ウッドデッキと比べて経年劣化がなく、コスパに優れているのがタイルデッキです。
しかもタイルのデザインも豊富で、ヨーロッパ風、リゾート風、和のモダン風などなど、好みに合わせて選べる自由度の高さもメリットです。
ただし、タイルですから部屋の延長という感覚ではなく、靴を履いて利用するちょっとしたスペース的な位置付けになります。
また、通風孔(換気孔)を塞ぐことはできませんので、家の土台にそうした空気の通り道がある場合は、設置を控えるか、位置をずらして設置しましょう。
土間コンの敷設
地面の上にタイルを並べるわけにはいきませんので、コンクリートを敷設して土間を作ります。
テラスとして使うエリアの地面を掘り起こして砕石を敷き詰め、コンクリートを流し込みます(コンクリートの厚みは10cmを目安にしましょう)。
下地〜タイル貼り
シーラー(コンクリートとモルタルの接着剤のようなもの)を塗り込み、モルタルを塗ってタイルを並べていきます。
このとき、タイル一枚一枚にモルタルを塗ると厚みにバラつきが出てしまう可能性が高いので、シーラーを塗った土台にモルタルを塗るようにしましょう。
目地もしっかり塞ぐ
最後に、目地にもモルタルを流し込んでしっかり隙間を塞ぎましょう。
モルタルが乾いてしまう前に、目地やタイルに付着した余分なモルタルを落とすのがポイントです。濡れたタオルやスポンジなどを使いましょう。
DIYテラスのまとめ
今回は、テラス屋根の作り方や価格の目安、テラスの作り方などを、ポイントを絞って簡潔にご紹介してきました。
テラス屋根とひとくちに言っても素材やグレード、施工方法などが変わってきます。
購入したテラス屋根の説明書を読めば手順が詳しく書かれていますので、初心者でも難しいことはないでしょう(ただ、時間はかかるかもしれませんが…)。
DIYが不安な方、慣れていない方などは、スタッフにいろいろと尋ねながら道具を揃えたりできるホームセンターで購入するのがおすすめです。
また、動画サイトではウッドデッキやタイルデッキといったテラスの作り方、テラス屋根の組み立て方などを詳しく紹介しているものもあります。ぜひそうした情報もチェックしてみてください。
最後に、テラス屋根を設置する場合、台風や強風などで飛んでしまわないよう、注意が必要です。
近隣にも迷惑になってしまうので、しっかり固定すること、強度を十分に保つことを心がけましょう!
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