ベランダに洗濯物を干していて、急な雨で洗濯物がびしょ濡れになってしまった経験は、どこの家庭でも一度はあるのではないでしょうか。
朝は天気が良くても、外出中に雨が降ってきて、がっかりなんてこともありますよね。
でも、せっかくベランダがあるわけだし、部屋干しや乾燥機よりも、洗濯物がカラッと乾いていい匂いになる外で干したいものです。
ベランダに雨よけがしっかりできる屋根やカーテンがあれば、急な雨でもそのまま洗濯物を干しておくことができます。
雨よけをベランダに設置すれば、心配事も減って、明るいベランダで気持ちよく一日を始められるのではないでしょうか。
今回は、ベランダの雨よけをDIYする方法をご紹介していきます。
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////ベランダに設置する雨よけの種類
まずは、ベランダにDIYで設置できる雨よけの種類について見ていきましょう。
住宅の形状やマンションなどの集合住宅、環境によって設置できる雨よけの種類が変わってきます。
自宅のベランダに利用できる雨よけの種類をまず考えてから、DIYを始めましょう。
雨よけ屋根
ベランダの屋根を木材や単管パイプ、ポリカーボネート波板を使用して作る方法です。枠を作る独立型の屋根や、外壁に取り付ける方法があります。
広さやデザインなど、好みの屋根をDIYすることができますが、材料自体に重量があるためベランダの耐荷重を考慮する必要があります。
ベランダの耐荷重は、1平米あたり180kgと建築基準法で定められているので、それを基準にするのがいいでしょう。
また、屋根を増やした場合にベランダ部分が建築面積に含まれることもあるので、建ぺい率などもあらかじめ確認しておきましょう。
簡易屋根
ベランダに取り付ける屋根に、出し入れのできるオーニングがあります。
外壁に直接取り付けるものから、突っ張り棒を使用して設置できるものまであり、住宅環境によって選ぶことができます。
オーニングは雨よけ屋根よりも強度がなく、強風の日に使用すると風にあおられて故障する可能性もあります。
スクリーンが取り付けられるため、吹き込んでくる雨にも対応することも可能です。
また、オーニングのように骨組みがなく、布をベランダの手すりなどに繋いで使用する、シェードも簡単に取り付けられる簡易屋根にすることができます。
シェードも風にあおられてしまいますが、設置が簡単にでき、外壁などを傷つけずに取り付けられるメリットがあります。
雨よけ屋根を簡単なDIYで設置したい場合におすすめです。
雨よけカーテン
吹き込む雨から洗濯物だけを守りたい時に有効なのが、雨よけカーテンです。物干し竿や突っ張り棒を使用して、洗濯物と手すりの間にカーテンを垂らして雨を防ぎます。
屋根がすでにあるベランダで使える方法で、使用しないときには簡単にカーテンをまとめることができるので、手間をかけることなく使用していくことができます。
雨よけカーテンは、雨よけ屋根や簡易屋根との併用ができるので、横から吹き込んでくる雨が気になる場合におすすめの方法です。
ベランダ雨よけ屋根のメリットとデメリット
雨よけ屋根を設置した場合に、得られるメリットや発生するデメリットを見ていきましょう。
メリット
雨をしっかりと防ぐことができ、洗濯物が雨でびしょ濡れになってしまうことがなくなります。
また、ベランダに屋根がつくことで、強い日差しを軽減することができ、室温が上昇することを抑えてくれます。
雨や日差しがさけられるので、ベランダをくつろぐ場所にしたり、物を置くスペースとしても活用することができます。
デメリット
強風や大雪の際に、屋根部分に負荷がかかって、割れたり外れたりすることがあります。
それから、しっかりとした雨よけ屋根をDIYするときには、柱が必要になるので、それが生活の中で邪魔になってしまうこともあります。
ポリカーボネート波板などを屋根材で使用するので、雨が降ると雨音が気になることがあります。寝室に面するベランダに設置する際には、雨音を十分考慮に入れておきましょう。
////ベランダ用簡易屋根のメリットとデメリット
オーニングやシェードといった簡易屋根のメリットとデメリットを確認します。
メリット
ベランダに吹き込んでくる雨や日差しを遮れるだけでなく、外からの視線もさえぎることができます。
また、出し入れが簡単にできるので、使用しないときは収納することができ、ベランダを開放的に使うことも可能です。
そして、布のデザインなど種類が豊富なので、好みのものを選ぶことができ、ベランダを彩ることができます。
デメリット
オーニングやシェードを強い風の日に張りっぱなしにしていると、強風にあおられて破損してしまう可能性があります。
風が強い日や強風になる予報が出ているときには、使用を控えるようにしましょう。また、オーニングは外壁に固定をするタイプもあり、壁に穴を開けなければいけません。
外壁部分を傷つけたくない場合や、マンションなど集合住宅の場合には、突っ張り棒を使用したオーニングをDIYするか、ひもなどで固定するシェードを利用しましょう。
オーニングやシェードに使われている布地は、耐候性の加工をしている場合でも、雨や紫外線によって経年劣化が起きてきます。定期的な取り替えが必要です。
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ベランダ雨よけカーテンのメリットとデメリット
雨よけカーテンを設置することによって得られるメリットやデメリットを見ていきましょう。
メリット
雨よけカーテンは、物干し竿や突っ張り棒に取り付けて使用するために、簡単に設置することができます。
また、使用しないときには簡単にまとめることができます。屋根だけでは防げない、横からの雨を防ぐことができるので、洗濯物が濡れるのを最小限にすることが可能です。
洗濯物と手すりの間に設置する雨よけカーテンは、外からの視線も防ぐことができ、洗濯物を見られずに干すことができます。
デメリット
雨や人の視線を防いでくれますが、日差しや風も同時に防いでしまうため、何もないときよりも洗濯物の乾きが遅くなってしまう場合があります。
雨よけカーテンは、機能性が高いですが、おしゃれにすることが難しい面もあります。
デザイン面で気になる方は、シャワーカーテンなどでも代用ができるため、おしゃれなデザインのものを見つけて使用するようにしましょう。
雨上がりにしっかりと乾かさずにまとめて置いておくと、素材によってはカビが発生する場合があります。
しっかりと乾かすことで、カビを防ぐことができるので、手間を惜しまずに対応するようにしましょう。
ベランダの雨よけをDIYする方法
ここからは、ベランダに雨よけをDIYで設置する方法を見ていきましょう。
マンションなどの集合住宅の場合、ルールをしっかりと確認して、後からトラブルにならないように注意してDIYをするようにしましょう。
雨よけ屋根
ベランダにしっかりとした雨よけ屋根を設置する方法を紹介していきます。
図面おこし
まず、ベランダにどの程度の大きさの屋根をつけたいのかを決めていきます。
幅や奥行き、屋根をどの程度前に出すのか、勾配の角度をどうするのかなど、寸法を測りながら図面におこしていきます。
外壁に固定しない場合には、歪みやグラつきが起きないよう独立して建つようにしましょう。
材料の準備
図面の寸法で、角材やSPF材などをカットします。カットした木材にキシラデコールなどの塗料を塗っていきます。
防水や防腐などの機能をもった塗料であれば、何でも使えますが、臭いが気になる場合は油性ではなく水性の塗料を使うようにしましょう。
柱を建てる
カットした木材を図面通りに組んでいきます。一人でDIYを行う場合には、仮止めなどをして、倒れないように細心の注意を払って行うようにしましょう。
また、高所での作業なので、桁や垂木を取り付ける際には、落下しないように注意が必要です。
屋根をつける
ポリカーボネート波板を取り付けていきます。波板には表と裏があるので、しっかりと確認して取り付けるようにしましょう。
ステンレス傘釘を使って、波板を垂木に打ち込んでいきます。
雨樋をつけて完成
軒樋を設置するための金具を取り付けます。勾配をつけて、雨水がスムーズに流れていくように設置します。軒樋を通して、集水器と縦樋を設置して完成です。
簡易屋根
ベランダの雨よけをするための簡易的な屋根を取り付ける方法を見ていきましょう。
オーニング
まず、ベランダにどのくらいの大きさのオーニングを取り付けるかを決めましょう。
幅や奥行きなど、オーニングにはさまざまな大きさのものがあるので、ちょうどいいサイズのものを選びます。
また、外壁に取り付けるタイプの場合、住宅の柱がどこにあるのかをあらかじめ確認しておきましょう。
それから、壁付けのオーニングは、重量があるため2人以上で取り付ける必要があります。
外壁に取り付けられない場合は、突っ張り棒を利用したオーニングもあります。ベランダの上部にせり出した部分が必要で、床面と突っ張り棒で固定して使用します。
簡単に設置ができ、撤去も数分でできるので、大規模なDIYは自信が無いという方におすすめです。
シェード
ベランダにシェードを取り付ける際には、窓壁にフックを取り付けて固定します。
ネジで固定するものは、しっかりと取り付けられますが、壁にキズをつけたくない場合は、両面テープで固定するフックもあるので、そちらを使用します。
シェードは風にあおられやすいので、窓壁側の固定はしっかりとするようにしましょう。
次に、シェードの片側をベランダの手すりに固定します。壁になっている場合は、両面テープのフックを使用します。
シェードは、たわまないように張ると、見た目もきれいで、雨もスムーズに下に流してくれます。
雨よけカーテン
ベランダに吹き込んでくる横からの雨に対応できるのが、雨よけカーテンです。突っ張り棒を横にはわせて、雨よけカーテンを吊り下げるか、物干し竿に通して使用します。
視線をさえぎるタイプや、下の部分がメッシュになっていて、風を通すタイプなど多くの種類があります。
また、シャワーカーテンで代用することもできるので、気に入ったデザインのものを選ぶようにしましょう。
雨よけカーテンは束ねて収納することもできるので、使わないときはベランダを有効に使うことができます。
雨よけカーテンも風にあおられやすいので、下のシート部分からひもを通してしっかりと固定するようにしましょう。
ベランダの雨よけをDIYまとめ
ここまでベランダの雨よけをDIYする方法をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
雨よけをDIYするのは難しいとお考えの方は、外構およびエクステリア業者に一度相談してみましょう。
自宅のベランダに合った雨よけの提案や、長く使っていける施工をしてくれるので、安心して使用することができます。
ベランダに雨よけを設置すれば、雨から洗濯物を守るだけでなく、ベランダを有効活用していけます。
引っ越しや増築など大掛かりにしなくても、広さを感じられる生活空間を得ることができます。今あるスペースを最大限活用して、ゆとりのある空間つくりをしてみてはいかがでしょうか。
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