笹の駆除に耕運機は有効!?外構業者が検証します

笹の駆除に耕運機は有効!?外構業者が検証します

笹が庭や畑に生えてしまい、どう駆除したらいいのかお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

草よりも強い笹はいったん生えてしまうとのばした地下茎から新しい芽を次々に出していきます。

笹が生い茂ってしまうとせっかくガーデニングや家庭菜園をしようと思っていてもそのまま植物を植えることもできませんよね。

笹の駆除方法がわかれば、ガーデニングや家庭菜園で好きな植物が植えられて、マイホームの景観作りや作物を栽培することもでき、充実した休日を過ごすことができます。

今回は笹の駆除方法についてどういったやり方がベストなのか検証していきます。

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駆除したい笹について

笹の葉

駆除するためには笹についての知識をまずしっかりと持っておく必要があるでしょう。

笹は竹と似た容姿をしていますが、竹と違い葉鞘(ようしょう)がそのまま残る種類であり、それが竹と笹を区別するための定義です。

笹は地中の水分を吸い上げることで土を乾燥させてしまったり、太陽光を遮断してしまうため他の植物にとって存在を脅かす存在となってしまうため、ガーデニングや家庭菜園を行う場合にはそれが一番の理由としてあげられるでしょう。

笹は地下茎(ほふく茎)をのばしていくことによって群落を作る植物で、そのまま放置しておくとヤブになってしまい昆虫や小動物の住処となってしまいます。

葉茎だけでなく地下茎も強靭であるため笹は地下茎を切断してもそこから再生していきます。駆除の際には笹の地下茎が残ってしまわないようにする必要があります。

また笹の地下茎は土地の条件によって、深さが違い10cmから30cmほどの場合もあれば、1m近く深く延びている場合もあります。

そのため、効果的に笹の駆除を行いたい場合には、笹の生育環境についても知っておくといいでしょう。

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笹の駆除に耕運機は有効か

耕運機

笹の駆除を耕運機で行うことは可能ですが、笹の生長状況や地下茎の深さ、作業方法に注意が必要です。

まず耕運機は土を耕運するためのもので、石や硬い根などには基本的に対応するものではありません。

そのため土の中に小石が混じっている土地や硬い地下茎があると刃が損傷してしまったり、食い込んで動かなくなってしまうということもあります。

また笹の地下茎は環境によって深さが違うことから、耕運機で耕運できない場所に地下茎がある可能性もあります。

笹の地下茎は多くの場合30cmほどにあるため、耕運機で何度か耕運することで地下茎にたどり着くことができますが、障害物があった場合には笹の地下茎がさらに地下に潜ってしまうため、耕運機では届かない場所にあるということもあります。

そして耕運機を笹の駆除で使用する場合に最も大切なのが、バラバラになった地下茎を残すことなく回収することです。

笹の地下茎が土中に残ってしまっているとそこから笹が再生してしまうため、しっかりと地下茎を取り除かなければいけません。

笹の駆除を耕運機で行うことはできますが、上記のことをふまえて検討するようにしましょう。

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笹を駆除する方法

草刈り機を持つ男性

強くしつこい笹の駆除は一筋縄ではいきません。耕運機を使用した笹の駆除方法の他にどんな方法があるのかご紹介していきます。

駆除したい土地の環境などをふまえて、最適な笹の駆除方法について考えていきましょう

笹を刈る

長期的に笹の駆除を検討している場合には、土を掘り起こす労力を使わずに笹をこまめに刈っていく方法がシンプルです。

笹が少ない場合には手作業で行うこともできますし、範囲が広い場合には刈払い機などを使用することで作業の効率化が計れるでしょう。

笹を定期的に刈っていくことで、笹の勢力を徐々に減らしていく方法です。

地下茎を持つ草花にも有効な方法ですが、長く時間がかかるためすぐにでも笹を駆除したいという場合には他の方法を検討してみましょう。

笹を駆除するために薬品を使いたくない、すぐに駆除する必要がない、なるべく時間や労力を使いたくないという方は選択肢に入れておきましょう。

笹に除草剤を散布する

簡単に笹を駆除したいという方は除草剤を使用した駆除方法について検討したこともあるのではないでしょうか。

除草剤を使用した笹の駆除は葉茎だけでなく地下茎を枯らすことで有効になります。

笹は葉が水分をはじきやすいため霧状に除草剤を散布したり、ハケなどで塗布するようにします。

また切断した地下茎に直接液体の除草剤を塗布する方法などもあります。

除草剤の希釈具合や散布する時期によっても効果が異なることがあるので、各メーカーの使用方法等確認しておくようにしましょう。

家庭菜園に生えている笹を取り除きたいという場合には薬剤の使用が気になるポイントだと思いますが、それぞれのメーカーの使用方法などを参考にして種まきや定植ができる期間についてあらかじめ確認しておくことをおススメします。

除草剤の使用による笹の駆除は、広い範囲にわたる場合や手間をなるべく省きたい場合に有効です。

ただし除草剤による笹の駆除においては天候や生えている環境、笹自体の強さによって望む効果が得られない場合もあります。

除草剤を撒いたからもう大丈夫ということではなく、駆除できない場合には継続して駆除にあたっていくという気持ちも持っておきましょう。

笹の地下茎を手作業で取り除く

笹は地下茎から新しい芽を出し葉茎を形成して群生していきます。

そのため笹がまだ少ないときには、地上にある葉茎を見ることで地下茎がどうのびているのかを想定することができます。

笹の根元をスコップで掘っていき、横にのびる地下茎にたどりついたら、今度は地下茎にそっておいぼりをしていきます。

そして繋がっている地下茎をすべて掘り起こすことができれば、笹をすべて駆除することができるわけです。

生い茂ってしまった笹ではこの方法をすると大変な労力が必要になりますが、笹が再生できないようにするという観点からは確実な方法でしょう。

生えている笹がわずかで土を掘れる体力があり、確実に笹を駆除したいという場合におススメの駆除方法です。

重機を使用して笹の地下茎を取り除く

時間や労力を使わずに笹を駆除したいという場合には重機を使った駆除方法が良いでしょう。

基本的には業者に依頼するということになると思いますが、笹が群生してしまっていたり時間や労力をかけたくないという場合にはプロである業者に任せてしまったほうが確実です。

重機を使うことで固い笹の地下茎を確実に切断することができ、深く潜ってしまった地下茎に対しても対応することが可能になります。

もちろん切断した笹の地下茎はしっかりと取り除く必要があり、その分手間がかかりますが手作業で行うよりも大幅に時間や労力を短縮することができ、全体の作業時間としては比にならないでしょう。

ただし住宅がすでにある場合、重機が入れないという場合もあるため購入時に笹など厄介な植物があるか、ある場合には搬入するためのスペースや作業スペースの有無などを確認しておいたほうがいいでしょう。

なるべく早く笹を駆除したい、休日の時間を笹の駆除に使いたくないという方は業者に依頼する方法がおススメです。

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隣地に笹が生えている場合

石垣と笹の葉

敷地だけでなく隣地にも笹が生えているという場合、隣地の笹を一緒に駆除できなければまた敷地に笹が生えてくる可能性があります。

笹の駆除を適切に行ったとしても隣地に笹が生えている場合、地下茎が越境してきて再び笹の驚異にさらされることがあるため、隣地に笹が生えている場合にはそれらも同時に駆除することが望ましいでしょう。

ただし、隣家との関係や費用面など障害になることもあるため、承諾を得られない場合もあると思います。

その場合の手段としては、敷地の笹を駆除しつつ境界近くに防根シートを施工して、笹の地下茎の侵入を阻むという方法もあります。

土を掘り起こしたあと防根シートを1mから1.5mほどの深さで壁を作るようにします

幅が必要な場合はシートを延長する部分を20cm以上重ねるようにしてテープでしっかりと接続し、笹の地下茎がそこから出ないようにします。

笹の地下茎は障害物があるとそれを地表から乗り越えるか、地中深くに潜ってしまうことがあるため、地表に出てきた笹の地下茎は、気づいたときに駆除するようにしましょう。

また地中に潜っていき敷地に再侵入してきてしまう笹の地下茎については、再度適切な駆除を行う必要があります。

まとめ

笹の駆除方法について検証してきました。

駆除の方法については生えている笹の量や立地、またどのくらいの期間で駆除したいのかによっても、ベストな笹の駆除方法は異なります。

答えはコレといったように伝えられれば一番いいのでしょうが、駆除するための期間や環境が違うため、有効な方法の中から選択して実行するというのが個々に対する結論ということになるでしょう。

薬品を使いたくない、時間や労力を笹の駆除に使いたくない、早く駆除したいなど今お考えのことが笹の駆除方法を選択するためのヒントになります。

どの駆除方法が自分にとってベストなのか今回の内容をふまえて検討してみましょう。

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