カーポート設置の依頼を検討していると、愛車を守れることや快適な生活スペースができるといったメリットについて考えつつも、失敗をしてしまうのではないかといった不安を抱くことがあると思います。
長年使っていけるカーポートは、住宅の外観にも大きく影響し、費用も安くないので慎重に考えるのは当然のことです。
また、依頼する業者がきちんと施工してくれるのかという点も気になるところですよね。
カーポート設置で失敗をしてしまうリスクを軽減するためにも、おさえておきたいポイントがいくつか存在します。
今回は、カーポート設置をスムーズに進めて、後悔しない駐車場作りをするために、依頼する前に確認すべき7つのポイントについて解説していきます。
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////カーポート設置を依頼する前に確認すべき7つのポイント
カーポート設置を業者に依頼する前に、確認しておきたい7つのポイントについて見ていきましょう。
事前に確認できることもあるので、それらのポイントに関しては見積もりを依頼する前に行っておくとスムーズに進めていくことができます。
設置場所や台数を確認する
カーポート設置をする場所についてまずは考えておきましょう。
カーポートは10年から20年ほど使っていけるものなので、現時点でだけでなく将来的に必要になるスペースを考えておかなければいけません。
家族がこれから増える予定がある方や車が好きな方の場合は、車のサイズが変わる可能性を考えたり、お年寄りが家族にいる場合は車椅子が通れるスペースが必要になる可能性もあります。
敷地の広さによっては限られてしまいますが、将来的に必要になる可能性が高い場合には、カーポートの広さや高さについては余裕を持ったプランにすることをおすすめします。
また、カーポート設置をする場所が決めている場合には、水道管やガス管がどこにあるかを確認してみましょう。
この場所にカーポート設置したいと考えていたけど、配管が埋まっていて柱が建てられずに場所を移動した、カーポートの種類を替えざるおえなかったというケースもあります。
理想の外観をイメージしていても、地中に配管があれば、プランを変えなければいけません。
カーポート設置のイメージがある場合には、事前に配管がどこを通っているか確認しましょう。
カーポート設置の場所が決まっていなかったり、場所にこだわりが無いという場合には、業者と相談しながら決めていけばいいので、配管の確認は必要ありません。
カーポートに必要な機能
カーポート設置を決断した時点で、ある程度目的が決まっていると思いますが、実際に使っていくイメージをしながら、あらためて必要な機能について確認しておきましょう。
カーポート設置をすれば、雨や紫外線、鳥のフンなどから守れるということがまず考えられます。
タイプによっては熱線の遮断や吸収について効果が高いものもあり、車体や車内を熱から守ることができます。
また、雪が多く降る地域の場合には、積雪に対応できる豪雪タイプのカーポートを選ぶことで、頻繁に雪下ろしをしなくてもよく、手間や時間をはぶくことができるでしょう。
さらに、豪雪タイプのものは強風にも対応しているものもあり、さまざまな自然環境に対応することができます。
それから、夜間に車を使う場合、センサーライトをオプションでつけておくと、明るくなり安全に乗り降りすることができるだけでなく防犯対策にもなります。
普段は必要ないけど、庭に電源があればバーベキューのときやDIYをする際に使えるかも、という場合にはカーポートに電源をつけておきましょう。
カーポート設置をしてから数十年と使用していく場所なので、快適に使っていけるよう環境や使い勝手についてしっかりと確認しましょう。
デザイン性
カーポート設置では使い勝手の良さと同じくらいデザイン性も重要なポイントになります。大きく存在感のある建築物なので、家の外観を左右するといっても過言ではないでしょう。
カーポートはさまざまなメーカーから、多くの種類が出ています。その中から選ぶのは非常に大変なことですが、じっくりと考えて決めるようにしましょう。
カーポート設置を依頼する前に、住宅や外構に合うものがどういう種類のものか、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
駐車場にカーポートが建った時にどのように見えるかをカーポートのカタログや写真を見ながら想像してみましょう。
屋根の形状ひとつで見た目も変わりますし、柱の位置、それに色によっても印象が変わってきます。
カーポート選びに迷った際には、ネットで「カーポート おしゃれ」などで検索して、カーポートの設置例を見てみましょう。
街を歩いている時に、カーポートのある家を眺めることも参考になります。
サンプルで確認する
気に入ったカーポートが見つかったけど、写真ではイメージしにくいといった場合には、カラーサンプルで確認するようにしましょう。
カーポート設置をした際の雰囲気はつかめても、実際にどう見えるのか気になるところです。業者に現地調査を依頼する際に、カラーサンプルについて確認してみましょう。
工期はどれくらいか
カーポート設置にかかる工事期間がどれくらいか、現地調査の際に確認しておきましょう。ポリカーボネート板を使う屋根の場合、着工から6日から9日ほどで完成します。
車を駐車しておく場所について確認しておくなど準備をしておくと、施工を依頼してからの流れをスムーズにすることができるでしょう。
見積金額の変更があるか
カーポート設置の見積もりから変更が出る可能性があるかどうかを確認しましょう。想定していなかった作業が発生する場合には、見積金額の変更が出る可能性があります。
予算内でカーポート設置をするためにも、かかる費用に関しては細かく確認していきましょう。
また、後々サイドパネルなどつける可能性がある場合には、現地調査の際に追加が可能かどうかや費用に関して確認しておきましょう。
実際に追加工事を依頼した際に取付けができないといったことにならないように、可能性についても相談してみることをおすすめします。
工事の際の騒音
カーポート設置をする際に既存のコンクリートをはつる必要がある場合があります。その際に出る騒音や音の出る時間については、あらかじめ確認しておきましょう。
実際に工事する日取りが決まったら、トラブルにならないためにも近隣にご挨拶をしておくことが必要です。
念の為、業者にも重ねてご挨拶をしてもらえるか確認をしておきましょう。
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////カーポート設置の種類を確認
ここからはカーポートの種類について、確認していきましょう。
使い勝手やデザイン性が重要なことは前述しましたが、カーポート選びのために基礎について見ていきます。
屋根の種類
まずは、雨や雪、鳥のフンなど空からの落下物から車を守ってくれる屋根の種類です。それぞれの特徴について見ていきましょう。
ポリカーボネート
カーポート設置でよく使われるのがポリカーボネートで、軽量ながら強度もあり防火性も高いのが特徴です。
透明や半透明の素材でさまざまなカラーバリエーションがあり、光をよく通し駐車場を明るくすることができるメリットがあります。
紫外線カットもできるだけでなく、熱線の遮断や吸収に優れたモデルも存在します。
スチール
強度があり耐久性もあるスチールは、荷重をしっかりと支えたい場合に最適です。雪の多い地域などでよく見かけるタイプの屋根で、豪雪タイプのカーポートで使われています。
アルミ
軽量で錆びにくい特徴を持つアルミ素材の屋根ですが、スチールよりは強度が劣ります。
スチール同様アルミも透明性がないため、明るさがなく圧迫感もありますが、紫外線をしっかりとカットすることができます。
支柱の種類
カーポート設置で重要な屋根を支える支柱の種類について見ていきましょう。
片側支持タイプ
カーポートを左右どちらかにある支柱で支えるのが片側支持タイプです。
駐車スペースが狭い場合でも設置でき、片側にのみ支柱があるので、車を駐車する際に幅を気にすること無く駐車がしやすいというメリットがあります。
両側支持タイプ
カーポートを左右両方にある支柱で支えるのが両側支持タイプです。
敷地に余裕があり駐車場を広く取れる場合や、2台以上の車を駐車する際に、強度面で優れる両側支持タイプがおすすめです。
風にも強く、積雪にも強いため、地域の環境に合わせたモデルに多いのもこのタイプになります。
後方支持タイプ
後方に配置した支柱で屋根を支えるタイプで、前方に支柱が無いため駐車が難しい場所でも駐車がしやすいという特徴を持っています。
支柱を目立たなくしたい場合や、奥行きを活かして駐車スペースを作りたい場合にも有効です。
////カーポート設置の施工手順を確認
カーポート設置を依頼してからの流れについて確認していきましょう。
基礎コンクリートを打設するまでに1日、養生期間を4日から7日ほど挟んで、完成までの工程で1日、着工からトータルで6日から9日ほどで完成します。
ただし、気温が低い時期には養生に時間がかかるため、日程についてはあらかじめ確認しておくようにしましょう。
- 柱の設置位置を確認
- 基礎部分の地盤を掘る
- 地盤を整えて締固めをする
- 基礎部分に砕石を敷く
- 柱にアンカー材を取り付ける
- 柱を木片や土のうで固定する
- 梁や母屋の組み立て
- 柱を垂直に調整する
- コンクリートを基礎部分に打設する
- 養生(強度が出るまで現場を保存する)
- 屋根を取り付ける
- 雨樋の取付け
- 完成
カーポート設置7つのポイントまとめ
カーポート設置をする上で大切なのは、使い勝手とデザイン、それにしっかりとした施工です。
まず、使い勝手は、これから長い年月使用していくカーポートについて、将来的なことをふまえてしっかりとしたプランを考えることです。
また、デザインは住宅や敷地の雰囲気に合うものを選び、違和感のないものを検討していきましょう。
施工に関しては細かいことにも相談しやすく、経験豊かな業者を選ぶことで安心してカーポート設置を任せることができます。
カーポート設置の依頼は、あわててする必要はありません。不安をひとつずつ解消して、納得のいくカーポート設置をすることが重要です。
ご紹介した7つのポイントをしっかりと確認して、失敗するリスクを軽減し、快適な駐車場を手に入れましょう。
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