カーポートの下にコンクリートは必要?それとも要らない?

カーポートを設置して愛車を雨や紫外線から守ることも大切ですが、快適に駐車場を使っていくには地面をどんな舗装にするかということが重要になります。

コンクリートやアスファルト、砂利やブロックなどさまざまな舗装方法がありますが、駐車場でよく目にするのはコンクリート舗装ではないでしょうか。

カーポートの強度を高めることができ、耐久性の高さを持つコンクリートですが、施工費用が他の舗装方法よりも多くかかってしまうというところが悩みどころです。

コンクリート以外の舗装方法にして、浮いた予算を他の外構にまわすこともできますが、果たしてそれで将来的にも満足のいく駐車場にすることができるのか疑問が残ります。

カーポート自体長く使っていけるものですし、駐車場の舗装自体もメンテナンスの手間がかからないものであれば、時間や費用をかけずにすむので長期的にみれば費用も安くなります。

今回は、カーポートの下にコンクリートは必要か、必要じゃないかという点について解説していきます。

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カーポートの下に舗装する方法

カーポートがあれば、雨や雪、鳥のフンなど空から落ちてくるものから愛車を守ることができます。

ただ、空から落ちてくるものに対応したとしても、地面が土のままの状態では、泥のはね返りで車体やタイヤが汚れてしまいますよね。

せっかくカーポートを設置するわけですから、舗装に関してもしっかりとしておきたいものです。

駐車場を舗装する方法には、コンクリートの他にもアスファルトやブロック、砂利などさまざまな方法があり、それぞれメリットやデメリットがあります。

まずは、カーポートの下にする舗装の種類について見ていきましょう。

コンクリート

駐車場によく使われる舗装がコンクリート舗装で、耐久性が高くメンテナンスの手間があまりかからないという特徴があります。

また見た目はシンプルで、住宅や庭などの外観とマッチすることから、人気を集めています。

コンクリート舗装は、仕上げにもよりますが表面の凹凸が無いため掃除がしやすく、勾配という傾斜をつけるため、雨の日でも水たまりが出来にくくなっています。

ただし、表面が平らなので、雨の日にはすべりやすいというデメリットもあります。そして、コンクリート舗装のデメリットとして費用が高いということもあげられます。

耐久性があり硬くて頑丈なので、長い期間使用することを考えるのであれば、費用に関しては納得のいくものになるのではないでしょうか。

アスファルト

道路や広い駐車場には、アスファルト舗装が使われています。コンクリートに比べて費用を抑えることができ、施工にかかる時間も少なくてすみます。

また、アスファルトはたわむことで、車が通ることによる騒音を少なくする効果を持っています。

アスファルトは高温の状態で運び込んで施工する必要があるため、住宅地などの駐車場には不向きといった面もあります。

時間が経つにつれ、アスファルトが崩れてしまうので、メンテナンスが必要になります。アスファルトは薬品やガソリンなどがかかると劣化してしまうという特徴もあります。

それから、夏の時期には表面温度が高くなることがデメリットとしてあげられます。

コンクリートよりも費用を抑えることができますが、メンテナンスをする必要が出てくるため、長い期間で考えると費用がかかってしまいます。

インターロッキング

柔軟性を持った舗装方法で、インターロッキングブロックを組み合わせて荷重を分散させます。

形状や色などを組み合わせることで、デザイン性を持たせることができ、オリジナリティのある駐車場にすることができます。

インターロッキングを組み合わせていく舗装なので、駐車場の舗装を変えるときには解体がしやすいという利点があります。

ブロックの費用がかかるためコンクリートの舗装よりも高くなってしまうことや、ブロックの浮き上がりや目地砂が流出してしまうことがあるので、メンテナンスが必要になるという点がデメリットです。

コンクリートとインターロッキングブロックを組み合わせて、デザイン性を持たせる方法もあるので、駐車場を一味違ったものにしたい場合には検討してみましょう。

人工芝

費用を抑えられ、ナチュラルなスペースにすることができる人工芝を使った舗装方法です。DIYでも施工できることから、舗装の選択肢に入れている方も多くいます。

人工芝には水を通すための穴があけられているので、雨の日でも水たまりができにくいというメリットがあります。

ただし、雨量が多くて排水が間に合わないといった場合には、滑り安くなるというデメリットも持っています。

車の荷重がかかる部分は、芝が寝てしまうこともあり、耐久性には劣っています。人工芝は数年おきに貼り替えが必要なので、手間や費用が継続的にかかっていきます。

タイヤがのる部分にはコンクリートにして、その他の部分に人工芝を敷くという方法もあります。

敷き砂利

施工に時間がかからず、費用も抑えられるのが敷き砂利舗装です。他の舗装方法に比べて機能的には劣っていますが、簡単に泥はねを防止することができます。

砂利を敷き詰めているだけなので、雨がふっても水たまりができにくいというメリットがあります。

車が通ることによってわだちが出来てしまったり、飛び石が起こることもあるので注意が必要です。

また、タイヤ溝に石がはまってしまうこともあります。土の上に砂利を敷くだけだと、草が生えてくるので草むしりの手間もかかってしまいます。

草を生やさないためには防草シートを敷くことが考えられますが、これも数年後には貼り替えが必要になります。

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カーポートの下にはコンクリートが最適

家の駐車場舗装は、機能面や耐久性、デザイン性などからコンクリートが最適でしょう。

カーポートだけでは防げない地面からの汚れをコンクリート舗装で防ぐことができ、長期間メンテナンスをしなくてもいいため、快適に使っていくことが出来ます。

また、コンクリート舗装にすることでカーポートの基礎をしっかりと固定する効果も得られます。

土のままやその他の舗装よりも、カーポートの基礎を強固にできるので、強風などで破損してしまうことの対策にもなります。

そして、コンクリート舗装はシンプルなものだけでなく、カラーコンクリートやスタンプコンクリートなどを使うことでデザイン性を高めることも可能です。

それから、他の舗装と組み合わせをすることで、コンクリートの面積を減らすことができます。面積が減ることで費用も抑えることができ、見せるデザインにすることもできます。

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カーポートの下をコンクリートにする際の費用

カーポートの下をコンクリートにした場合に、どれくらい費用がかかるのかを見ていきましょう。

また、ライフサイクルコストについても考えられるように、メンテナンスをする場合や、駐車場のコンクリート舗装を撤去する時の費用についても併せて確認していきます。

駐車場をコンクリートにする費用

コンクリート舗装をカーポートの下に施す場合、1平方メートルで8,000円から13,000円ほどが費用相場となります。

コンクリート舗装したい場所の広さに対して、費用相場を掛けてみましょう。おおよその金額がわかっていれば、相見積もりをとるときの指標にもなるでしょう。

メンテナンスにかかる費用

コンクリートは伸縮性があるので、ひび割れが入りやすいですが、細かいものであれば対処せずにそのまま使っていくことができます。

大きくかけてしまったり、使用に支障が出る場合にメンテナンスを考えるようにしましょう。

補修の内容にもよりますが、およそ13万円から25万円ほどが費用相場になります。

撤去する時の費用

コンクリート舗装をなんらかの理由で撤去する必要が出た場合、1平方メートルで1,500円からが費用相場です。

コンクリートの処分費用など地域によっても異なるので、気になる場合はコンクリート舗装を施工してくれる業者に撤去する場合の価格についても確認してみましょう。

カーポート土間コンのまとめ

カーポートの下をコンクリートにすることで、得られるメリットはたくさんあります。

水たまりができにくいことや掃除がしやすいこと、愛車に泥がはねないこと、凹凸がないので駐車以外にもさまざまに利用できるなど、コンクリート舗装にすることで快適に使える駐車場にできるでしょう。

また、コンクリート舗装の費用は、他の舗装方法よりも高くなってしまいますが、施工する面積を減らすことで抑えられるため、デメリット面の対策をすることができます。

設定した予算内でカーポート設置やコンクリート舗装を行うためにも、見積もり時に業者に相談してみましょう。

コンクリートとカーポートで快適な駐車スペースを作って、愛車を守るだけでなく有効なスペースとしても活用していきましょう。

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