外構なしの家はどんな仕上がりになる?

新築や建て替えの費用がかさんでしまい、外構にかけられる費用がないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

理想の家を作るには多くの費用がかかりますし、外構は後回しになってしまうことはよくあることです。

しかし外構なしで家を作ってしまうと、あとから失敗や後悔という気持ちをもつことにもなってしまうんです。

外構は見た目や機能性、使い勝手を良くしてくれるものであり、外構なしの家にはそれらがなく不便さだけが気になってしまうでしょう。

外構なしの家を検討していたりできるだけ費用を安くしたいという方に、今回は外構なしの家がどんな仕上がりになるのか解説していきます。

【こちらの関連記事もご覧ください】

////

外構なしの家だとこんなことに

外構なしの家だとこんなことに

新しい家の外構工事を行わなかった場合、さまざまな問題を抱えることになるかもしれません。

外構なしの家に住んでいくうちに、起こりうる問題についてみていきましょう。

新しい家の印象

外構なしの家にした場合、土がむき出しになっている地面の上に、立派な住宅がポツンと建っている景観になります。

新築や建て替えに予算を多くまわして素敵な住宅を作ったとしても、周りの環境が整っていなければバランスがとれずに残念な仕上がりとなってしまいます。

住むための住宅を充実させることも大事ですが、それを引き立ててくれる外構について考えることも重要です。

泥まみれの玄関

素敵な家に住みはじめたらなるべくきれいに使っていけるようにしたいものですが、外構なしの家の場合にはそうもいきません。

敷地はすべて土のままで、雨が降ろうものならぬかるみを歩いて玄関までいかなければいけません。靴は泥にまみれてしまい玄関はあっという間に汚れてしまいます。

外構なしの家では玄関の掃除や靴を洗う機会が増えてしまい、大切な時間をそれに費やさなければいけなくなるかもしれません。

アプローチや庭など、頻繁に行き来する場所に舗装をしておけばそういった問題に悩まされることもないでしょう。

外壁や窓ガラスの汚れ

外構なしの家では家の中だけでなく外側も汚れに悩まされることになります。

雨によって跳ね上げられた泥は外壁や窓ガラスについて、乾いたときに汚れとなって残ってしまいます。

せっかくの新しい家も一回の雨で汚れてしまい、窓拭きや洗い流してきれいにしたとしても、次の雨でまた汚れてしまうという繰り返しになってしまいます。

家の周りを土以外にすることで対策できるので検討してみましょう。

休日の草むしり

雑草に対してなんの対策もしていない外構なしの家では、草むしりを大切な休日に行うことになります。

土とちょっとした光があれば育つ雑草は、敷地の至るところで生長していきます。

放っておけば草むらとなって害虫などの温床になり、夏には蚊の大群に悩まされることになるため、近隣住民とのトラブルに発展してしまう可能性もあります。

土のままの地面ではなく、舗装や植栽などで防草することで、草むしりの時間や手間は確実に減らすことができます。

駐車場から続くタイヤの跡

外構なしの家では車を出庫したさいに、土も一緒に持っていってしまい道路を汚してしまいます。

雨が降れば泥でできたタイヤの跡は消えますが、家から続く泥の跡は景観を悪くしているとして近隣住民とのトラブルの種になってしまうこともあるんです。

また舗装していないので土の中にある小石などが雨によって流されて道路に出てしまうこともあります。

車やバイク、自転車を使って通勤や買い物をするという場合には、駐車スペースや駐輪スペースを土のままの状態ではなく、舗装することを検討しましょう。

絶え間ない侵入者

道路に面したところに塀やフェンス、門扉や舗装のない場合、交通量の多いところでは車や自転車、通行人が敷地に入り込んでしまうことがあります。

外構なしの家では土のままの地面なので、タイヤの跡が敷地に残ったり、くぼんでしまって雨の日には水たまりになってしまいます。

また犬やネコが敷地に侵入してきて、糞尿をされてしまうというケースもあります。

敷地の境界が分かりづらかったり容易に敷地に入れてしまうことから起きる問題なので、外構によって対策することは可能です。

それから不審者にとっても敷地に入りやすい環境であるということにも注意しておきましょう。

安心して暮らせる家にするためにも、外構や防犯対策について検討することが大切です。

周囲の視線

外構なしの家にしてしまうと周囲の視線をさえぎるものがないため、プライバシーがないと感じることもあるかもしれません。

リビングや庭でゆったりとしたプライベート空間を楽しんでいるとき、洗濯物を庭に干しているとき、ちょっとした用で部屋着のまま外に出たときなどにも、周囲からの視線をそのまま感じることになります。

また玄関が通りに面したところにある場合には、通行人から玄関の中まで見られてしまうこともあります。

目隠しフェンスや植栽で視線をカットすることで、プライバシーを守ることができ、気持ちに余裕をもった生活を送ることができるでしょう。

////

外構なしではなくありを考える

外構なしではなくありを考える

外構は敷地の見た目をよくすることと、生活しやすくするための機能性や使い勝手といった要素を敷地に与えてくれます。

生活スタイルは家庭によって異なるため、各家庭でそれぞれ快適な生活を送るための外構について考える必要があります。

外構工事の費用をおさえるためにも必要な外構について検討してみましょう。

また時間や手間はかかりますが、外構工事のなかにはDIYでもできるものがあります。

見た目や仕上がり具合についてはプロの業者に頼んだほうが確実ですが、費用について重要視する場合にはお金をかけない外構工事をすることも可能です。

外構なしではなく必要な外構を自分でやるという選択肢についても考えてみましょう。

快適な生活のための外構

新しい家での生活で失敗や後悔をしないために、どのような外構が必要なのか見ていきましょう。

生活動線を考える

日々の暮らしをストレスなくすごせるようにするために、敷地内での動きについて考えてみましょう。

道路から玄関までのアプローチ、駐車スペースから玄関まで、庭と家の出入りなどがありますが、頻繁に行き来する場所は歩きやすいよう舗装をすることをおすすめします。

舗装にも種類があるので費用をおさえたい旨を業者に伝えて、提案してもらうといいでしょう。

プライバシーや防犯について

塀やフェンスなどを敷地の境界線すべてに設置するのではなく、部分的に必要な場所に設置することで費用をおさえることもできます。

オープンエクステリアやセミオープンエクステリアなど、道路側は囲わないスタイルなどもあるので、選択肢に入れておくことをおすすめします。

また防犯対策にはフェンスなどの他にセンサーライトや防犯カメラを設置するという方法もあるので検討してみましょう。

メンテナンスを少なくしたい

外構なしの家はメンテナンスにかかる時間や手間が多くなるため、長い目でみたら外構工事を行ったほうがコストが低くなるかもしれません。

敷地の土の割合を少なくすれば少なくするほど、草むしりの手間が減ります。

そのため土間コンクリートやタイルや人工芝や砂利敷きによって舗装することでメンテナンスにかかる時間を少なくすることができます。

また雨による泥の跳ね上がりや乾燥した際の土埃なども起きづらいので、住宅の管理もしやすくなるでしょう。

【こちらの関連記事もご覧ください】

////

まとめ

ここまで外構なしの家の仕上がりについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか。

外構なしの家で生活していくことはできますが、不便さを至るところで感じてしまうことになるかもしれません。

新しい家の生活を快適にするためには、最低限しておくべき外構があります。

今回の内容をもとに家族と話し合って、外構なしという選択ではなく、必要な外構については工事を行う方向で検討していくようにしましょう。

【こちらの関連記事もご覧ください】